企画展「蔵出し!自然資料館」

2012年1月19日 / 作品展示

ちょっと紹介が遅くなりましたが、1月4日から開催の
きしわだ自然資料館「蔵出し!自然資料館」にて
私の作品も展示されています。

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ティラノサウルス復元違いが3体。
後ろにあるのは、昨年末に完成した
自然資料館のモササウルス展示に使われている
小田隆さんによる復元画の原画。

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展示物の中から、井上信一さんによるペーパークラフト。
三葉虫はちゃんと足付き。
他にも、自然資料館と関わりの深い皆さんの
自然に関する作品やコレクションが集まっています。
博物館との関わり方、楽しみ方の様々な例が見られる企画展に
なっています。
モササウルスのリニューアル展示と一緒に是非。

モササウルス&クビナガリュウワークショップin岡山

2012年1月16日 / イベント・教室・講演

1月14,15日の2日間、岡山で開催の
「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」関連企画として
「モササウルス最新復元画に挑戦!」
「クビナガリュウを研究してみよう」の2つのワークショップ講師を
古生物学者・渡部真人さんと2人で担当。
モササウルス編は、簡単なモササウルス解説と、最新の研究を
取り入れた最新復元図を骨格図を基に制作。
クビナガリュウ編は、モササウルス編より少し対象年齢を上げて、
クビナガリュウテストに挑戦してもらい、その答えの解説の後、
復元画制作も体験して貰いました。

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モササウルス編の会場の様子。
クビナガリュウテスト。

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クビナガリュウ編は、最初に「OCEAN!」展会場の
クビナガリュウ骨格展示前での解説から。
渡部さんがわかりやすく、でも何気に濃い
クビナガリュウトーク中。

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出来上がったクビナガリュウ復元画を見ながら、
さまざまな復元の可能性をお話する渡部さん。

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骨格図をベースに描いていても、それぞれに結構違いが
出る結果になります。ですが、骨格図を基にしているので
プロポーションに狂いは出ません。
思い込みで描いたためか、頭の大きさや、首や脚の長さが
正確ではない作品は、書籍等でも散見されます。
その点、こうして骨格図を基に描かれたもので
あれば、色や模様、肉付きが違っていても専門家が
見れば、それがどの動物を表現したものかが、かなり
正確に分かるようになります。
と、いいつつ、首としっぽの向き逆に絵を描いてる
人がいるな~(笑)。こんなマニアックな事やらかすのは
この会場ではあの人くらいでは
(解説しながら、いつのまにこんなモノを、、、、)。
対象年齢には小学生が含まれますが、内容はかなり
本格的です。そこに渡部さんのような専門家の
お話が加わると、実は相当高度な内容になっています。
それでも、皆さん、絵はしっかり完成しますし、
きちんと話を聞いて、質問もいろいろしてくださり、
講師側も楽しいワークショップでした。
また、以前からメールでやりとりのあった高校生と
初対面出来たり、遠くから友人が駆けつけてくれたり。
ありがとうござました!

お知らせ諸々

2012年1月9日 / お知らせ

●今年のACTOW初出動は、7日の大阪市立自然史博物館で
開催の大阪自然友の会・「海の向こうの見聞録発表会」。
荻野さんは「収蔵庫で新発見 埃をかぶった宝の山」、
私は「世界のMr.? Ms.? ティラノサウルス達」という
タイトルで発表。
15分という時間制限の発表は初めてなので、
珍しく事前に家で練習したり。
これで、また講演のネタが一つ増えた(笑)。
●今週末の14,15日は 岡山で開催中の
「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」
関連行事として行われるワークショップの
講師を担当します。
詳細はこちら
当日は、古生物学者の渡部真人先生とのコンビでの
教室の予定。恐竜研究の最前線におられる先生と
一緒に学べる機会です(題材は海棲爬虫類だけど)。
●明日10日は、21時より恐竜・古生物トーク配信
といっても、今回は恐竜・古生物ネタではなく
アメリカに留学、航空工学を勉強中の@kyanagawaさん
ゲストに宇宙開発のお話! 
何せ私にとっては全くの専門外なので、どこまで話を
盛り上げられるか判りませんので、皆さんの
リアルタイムコメントに期待しております。宜しくです!
また、これまでの配信の録画も公開していますので、
そちらも是非!

ヴァーミスラックス・ペジョラティブ

2012年1月4日 / その他

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ヴァーミスラックス・ペジョラティブ
映画「ドラゴンスレイヤー」に登場するドラゴン。
そして私にとってのベスト・オブ・ドラゴンです。
死ぬまで絶対一度自分の手で立体化する!と誓って
もう15年以上。
今回、やっと頭部だけ造れました。
私が今まで見た中で、このヴァーミスラックスほど生物的な
説得力を持つデザインと、架空の怪物としての
威厳を両立させているドラゴンは他にいません。
長過ぎず、幅の狭い吻部。そして絶妙に前を向いた眼。
これらは、この動物が空を飛ぶ動物である事を示唆します。
さらに歯の大きさ。ドラゴンというと「トゲ」「角」「キバ」という
記号に引っ張られ過ぎるのか、それぞれを強調した大きさに
表現されたデザインを多く見ます。特にキバ=歯に関しては、
長く、また口の奥までずらりと並んだ表現を見ますが、
それでは口を閉じる事が出来ないはずです。
その点、ヴァーミスラックスの歯の大きさと数は、生物らしい
範囲で収まっています。
洞窟の中を、トカゲのように這って歩くシーンも印象的。
デザインがあくまで爬虫類ベースである事を意識させ、
それがこのドラゴンの存在感と邪悪さの強調に繋がっています。
加えて、そのドラゴンが空を飛んだ時の飛行動物としての
美しさ。そのギャップがさらにこのドラゴンの魅力。
一方で、人間に生贄を求め、また子供を殺され怒る等、
知性を持つ設定・描写は架空の怪物だからこそ。
この辺りは、「何かの生き残り」ではなく、あくまで「ドラゴン」。
このキャラクターを表現するにあたゴーモーションという
技法が生み出されました。細かい説明は省きますが、
その恐ろしく手間の掛かる技法は、当時としても画期的な
ものでしたが、現在のCGを見慣れた観点から見ても、
その動きの滑らかさと、立体物を動かして撮影しているから
こその存在感には圧倒されます。
さらにそれだけの手間を掛けてでもリアルな物を見せよう
という「技術者達の怨念」のような凄味すら画面から
滲み出ているような気さえ。
そしてヴァーミスラックスは、その「怨念」が良く似合う
ドラゴンでもあるのです。
映画としては、中世ヨーロッパのダークな世界観で、
特筆するほどのストーリーでもありません。
話の中核であるヴァーミスラックスの出番も少ないのです。
それ故か、日本で劇場未公開、DVDも未発売と、一般的には
さほど知名度の高い映画ではありません。特撮も、現在の
CGに比べれば甘い部分も多々あります。それでもドラゴンという
「生物」を本気で造り上げた一つの例として、一度は見ておいて
損の無い映画だと思います。
ヒロインも可愛いしな。
「ドラゴンスレイヤー」の物語、そしてヴァーミスラックスの
デザインコンセプトをほぼ逆にすると「ドラゴンハート」
ではないかと。「ドラゴンハート」のドレイコも魅力的なドラゴンで
大好きです。
フィル・ティペット、万歳!!
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やっぱ、全身欲しいな~~~~。

謹賀新年

2012年1月1日 / その他

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今年も宜しくお願い致します。

12/24,25 きしわだ恐竜教室

2011年12月29日 / イベント・教室・講演

●24日
「第7回 きしわだ恐竜教室 子供の部」
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今回は、資料館近くの公民館を会場に開催。
内容はこれまでとほぼ同じ、
大野さん(大阪市立大学大学院理学研究科・
恐竜愛好会「ジェラシックパー君」会長)による
古生物研究の話、
私が担当の恐竜復元画ワークショップ、
最後がティラノサウルスフィギュア塗装。
●25日
「きしわだ恐竜教室 中級編」。
対象年齢を小学5年生以上に設定し、内容的にも
ちょっとレベルを上げ、大人でも満足して貰えるように、
という試み。
まず、化石レプリカ作り。レプリカ作り自体は多くの
博物館等で子供向けに行われていますから、作業自体は
それほど難しくありません。
ただ、そこは中級編。塗装も含めて時間をかけてじっくり
作って貰う一方で、研究者による蘊蓄も聞けます。

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用意された素材に三葉虫レプリカがあるという事で、
きしわだ自然資料館専門員で三葉虫マニアでもある
藤田さんによる濃い三葉虫トークも。
参加者さんによる作品。

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レプリカ作りは初めて、塗装もほとんど経験無し、
という方でも、ちょっとコツを覚えれば、
これだけの完成度。
レプリカ作りの後は、12月に展示が開始された
モササウルス新展示の解説。

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今回、この新復元骨格製作のプランを担当された
展示業者の方によるお話。
展示製作の裏話が聞ける、というのは
かなり珍しい機会かも。

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次は、復元画を担当された小田隆さんのお話。
今後も「恐竜教室 子供の部」開催はもちろん、
ちょっとレベルを上げた中級編もいろいろ企画する予定です。
また次の機会に多くの方にご参加頂ければと思っています。

「ひみつの図鑑」&「辰さんようこそ」

2011年12月23日 / 恐竜・古生物

●学研から出版された「ひみつの図鑑」
見返し部分のティラノサウルス解説に私の作品が
使われています。私の作品はその部分だけですが、
他のページも大人が読んでも十分に勉強になる本です。
●兵庫県立人と自然の博物館で開催中の
干支展「辰さんようこそ」に、私が製作した
マチカネワニ復元模型が、普段常設展示されている
大阪大学総合学術博物館より出張しています。
●25日は、きしわだ自然資料館で恐竜教室中級編
モササウルス新展示の解説と、化石レプリカ作りを
行う予定。化石レプリカは子供さん対象で行われる事が
多いのですが、今回は対象年齢を上げて、研究者さんの
解説・蘊蓄を聞きながら、じっくりレプリカ製作を
して貰おうかと。
恐竜教室と言いながら、いきなり恐竜じゃない
モササウルスメインの内容という(笑)。

モササウルス新復元&新展示

2011年12月20日 / 恐竜・古生物

きしわだ自然資料館の2Fの展示が一部リニューアル。
目玉は、モササウルス展示コーナー。

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展示は、前年度のきしわだ自然資料館
特別展「モササウルス」の内容を元に、
特別展の時には展示出来なかった、
新復元版の全身骨格が加わっています。

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骨格は、モササウルス類のクリダステス。
カナダ・王立ティレル古生物学博物館の
小西卓哉さんの監修により、近年の研究を元に、
下方に折れた尻尾の先等、最新復元になっています。
この復元のモササウルス類骨格は、国内ではもちろん、
世界でもここが初めてかも。
このアングルだと、骨格と近いポーズの
復元画が一緒に見れるので、良い比較になります。
復元画は小田隆さんによるもの。これも
小西さんの監修によるもの。鱗の形、大きさまで
チェックが入った作品。横のモニターでは
その小田さんの作品製作過程が見ることが出来ます。
大きなモニターやCGを使った派手なビジュアルよりも、
内容の濃さと、元の展示の雰囲気に合わせた
色合い、また情報更新に伴ったパネル等の変更の
し易さにも留意した構成になっています。
また、ナウマンゾウの展示も少しリニューアル、
きしわだの代名詞でもあるチリモン関連の展示、
小規模ワークショップのスペースも設置。
すでに、様々なワークショップが毎週のように
開催されているようです。
私は、特別展の準備から始まり、このリニューアルでも
骨格復元のプラン等で少しお手伝いしました。
また、今回の展示製作された会社の担当さんに
古生物好きの方がおられ、非常に熱心に監修の
小西さんとも打ち合わせを繰り返し、この最新復元骨格が
出来上がっています。
恐竜・古生物が好きとはいえ、研究者との意思疎通の
ためには専門用語等もある程度学ぶ必要があるはずで、
その点、相当の勉強をされていたようです。
特別展の時から、「規模は小さくても、内容と
見せ方では世界一のモササウルス展示を」
を目標にしていましたが、それがさらに内容を
更新し常設展示にまで出来た事は、小さい施設でも
出来る事の一例になっているのでは。
モササウルスの事が知りたければ、是非きしわだへ!

トカゲ先生の忘年会

2011年12月14日 / その他

疋田努先生の
京都大学・動物系統学研究室の忘年会
何種類もの良い日本酒をアレコレと飲み比べながら、
感想や自分の好みを語り、この研究室のコンパ名物の
産地直送のお魚とお手製の餃子、差し入れの素敵なスイーツ、
そして専門家の皆さんによる動物・研究話。
負けてはならじと、oginoさんが投入した龍神丸も
酒飲み衆の話題になっておりました。
個人的には、「くどき上手」が好きだな~、と
思ってたら、前回のコンパの時も同じ事言ってたようで。
良いお酒呑ませてもらっても銘柄覚えない、
呑ませ甲斐の無い客である。

写真s-
やはり、よくお似合いになられます。
・・・・・・
その疋田先生の講演が京都であります。
「クリスマスに贈るネオンアートと京大の
 生物多様性研究の最前線トーク」

あの素敵な疋田トークが生で聴ける機会です!

きしわだ恐竜教室・子供の部&中級編のお知らせ

2011年12月12日 / お知らせ

●まず、12/24のきしわだ恐竜教室・子供の部>こちら
会場がいつもと違いますが、内容はこれまでと一緒です。
●翌12/25は、今回初開催の中級編>こちら
対象年齢を上げて、大人の方や子供の部から
さらに上のレベルにステップアップしたいという方のための
プログラムにしようと思っています。
ただし、今回は会場の都合で、大人の部はありません。
恐竜教室は子供の部、中級編共に来年の開催も
すでに予定しています。
これまでもそうでしたが、恐竜・古生物・化石好きが
定期的に集まり、交流が出来る場所として
今後も開催していきますので、宜しくお願いします。

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