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国際古生物・層序学会議 in タイ その3

2011年12月6日 / 2011年 タイ学会

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今学会で参加者に配られた品。
デザインも作りもしっかりしています。

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前回紹介したコラート化石博物館で、カメ化石を前に
お話中の平山廉さんと薗田哲平さん(茨城大学博士課程)。
薗田さんは今回、ミャンマーで見つかった巨大なリクガメに
ついて口頭発表。何気に小田隆さんのオリジナルトートバッグ
持ってます。
11/30
学会発表はこの日が最終日。

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バイキング式の昼食。

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休憩時間の飲み物&軽食
とにかく、食べる物には全く不自由しなかったです。

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休憩時間中にポスター発表会場で解説中の
鵜飼宏明さん(御所浦白亜紀資料館)。
午後からは、見学ツアー。
バーン・タン墓地遺跡
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約2000年前の墓地。
発掘の状態をそのまま保存しています。

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売店で売っていた飲み物。
緑茶、とありますが、味は果汁低め%のジュース。
次はピマイ遺跡。

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日陰で薗田さんと涼んでいたら、遠足の引率の先生が
一緒に写真撮りましょうと。

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撮った後に「何処から来たんですか?」と聞かれる。
ヒマそうな外国人だったら誰でも良かったようで。
最後は打ち上げパーティー。

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その場でスピーチに指名された三枝春生さん。
今学会では、何かと注目度の高い存在でした。

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その三枝さんと、アメリカ自然史博物館の
恐竜研究者・マーク・ノレル氏と。
マーク・ノレル氏は主に小型獣脚類の研究が有名で、
TV番組等にも頻繁に登場されます。
SVPでは、いつもお忙しそうで、私ではなかなか声を
掛けられない方。

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中央は、会場へのシャトルバスで隣になった
インドネシアのミカ・リッツキ・プスパニングラムさん。
左はマダガスカルから来られた
ミキィ・ロヴァ・タンテリィ・レベロソンさん。
マダガスカルと言えば、マジュンガサウルス、ラペトサウルス、
シモスクス等、見事な保存状態の化石が発見されている場所。
また、現生動物でも固有種が多い場所としても有名です。

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フィリップ・カリー氏と。
SVPでもお姿は見るのですが、SVP会長、そして恐竜研究の
超有名人という事で、とても声を掛けるチャンスが無い方の一人。
今回は、こういう有名人の方に挨拶出来るチャンスがある、
貴重な機会でした。

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左から、仲谷英夫さん(鹿児島大学)、
田中里志さん(京都教育大学)、
高井正成さん(京都大学霊長類研究所)、
ラタナホン・ハンタさん
(ナコンラチャシマ・ラチャパット大学)
三枝さん、私、鄭文傑さん(浙江自然博物館)
ハンタさんは今回の学会の地元の研究者で、
私にこの学会を知らせて下さった方。
会期中は、様々な手配や手続き、参加者の案内等で
飛び回っておられました。
鄭さんは福井県立恐竜博物館にしばらく
研究に来られており、その際に知り合いました。
次に会えるとしたら、私が中国に行く時かな、
と思っていたら思わぬ所で再会出来て良かった。
そして、今回も日本人の皆さんには本当にお世話に
なりました。会場内でのいろんな情報を教えて下さったり
(それがなかったら、気付かないまま終わって物が幾つも)、
食事等に誘って下さったり、もちろん研究の説明をして
下さったり、私を海外の研究者さんに紹介して下さったり。
規模やプログラム構成で、日本の古生物学会やSVPとは
随分違う雰囲気でしたが、そこがまたとても楽しい集まりでした。
時差ボケに悩まされないのも嬉しいですし。
次回があるなら、是非また参加したいなぁ。
翌12/1
ほとんどの学会参加者は発掘地を回る
ツアーへ参加ですが、私はバンコクへ戻る事に。
仕事の都合で発掘地ツアーには参加せず、
当日夜遅くの便でバンコク発の研究者さんが
飛行機の時間までバンコク市内を回るという事だったので、
それに便乗させて頂く事に。
バンコク市内に出る事は想定していなかったので、
急遽ガイドブックで行き先の目星を付けて見る。
まず、国立博物館へ。
デカイんだけど、凄い量の展示物が雑然と置かれている
部分も多くて、見学者にはちょっと不親切かも。
それも込みで魅力と言えばそうかも知れないですが。

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妙にクオリティの高いジオラマのなかで、またさらに
出来の良い戦象達。タイのインドゾウへの拘りは
何なんだろう?
ともあれ、戦象カッコイイ! コレ、一体欲しかった。
タクシーで繁華街へ。
車内に「ドリアン持ち込み禁止」表示が。
今回、コレ!というフルーツ食べてない気がするので、
ガイドブックに載ってたマンゴー専門店に。

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今回はこれくらいで許してやろう。

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MBKセンター。
デカくて小洒落た中野ブロードウェイな趣
(めっちゃ賑やかな大阪駅前ビルでも可)。
すぐ近くに同規模のショッピングセンターが幾つか
ありますが、それらの中の店舗数が数百なのに比べ、
このMBKは千単位、という辺りでそのカオスっぷりを
想像しよう
、、、って言うほどカオスでもないけど。
巷で噂のこういうのとか、パチモンのオモチャ捜すつもりが、
見つからず時間切れ。
どうやら捜すフロアを間違えていたらしい。
DVD屋(別に怪しい雰囲気じゃなく、TSUTAYAみたいな
内装のお店)で恐竜ネタのDVD見てたら、すかさず店員が
寄って来て、お得なパックセットを勧める。
リージョンコード見たら「ALL」だって(笑)
で、翌日朝の便で帰国しました。
・・・・・・・・・・・・・
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後は、買って来たわ良いものの、
どうコレを始末したもんだか、、、、。

国際古生物・層序学会議 in タイ その2

2011年12月5日 / 2011年 タイ学会

11/29
学会2日目。午後2時までは口頭発表。
ミクロラプトルやメイ・ロンなど、数多くの
恐竜の研究・記載を行った徐星氏の発表に始まり、
日本人による発表も4つ。
発表の後は、学会会場からバスで約1時間の
コラート化石博物館へ。

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展示は、模型類の比率が高め。

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シバテリウムは見た!
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モエリテリウム。

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プウィアンゴサウルス。タイで発見された竜脚類。

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シャモティラヌス、、、とありましたが、割とそのまんまティラノ。
シャモティラヌスは白亜紀前期の恐竜ですが、、、。
以前ははティラノサウルス類という事でしたが、
現時点ではもっと原始的な獣脚類の系統という説が有力。

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アロサウルスの子供。アロサウルスは発見された個体数も多く、
子供から成体まで見つかっている、とは良く聞きますが、
実際に子供の全身組み立て骨格を見たのは初めて。
骨格自体はアメリカ産のものだそう。

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特別展示という事で、福井県立恐竜博物館からフクイラプトル、
フクイサウルスの全身骨格等が来ていました。
現地のテレビ(?)の取材に応えている柴田さん。

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顔出し。ポージングが男前。

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凄惨なシーンですが、肉食恐竜の口先に止まった鳥で
雰囲気台無し。

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デイノテリウム親子。基本的にアジアゾウ。
デイノテリウムの頭部は、現生象を含め、その後に
現れた長鼻類とはかなり形状が違うので、こんなに
アジアゾウした形にはなりません。
とはいえ、そこは流石タイ、アジアゾウの造型としては
非常に良く出来ている。で、さらに象で重要な歯の形は
ちゃんとデイノテリウムしています。
ちなみに、噴水になっていて、鼻の先から水が出ます。
模型中心の紹介になっていますが、ちゃんと現地で発見された
化石も展示されています。
このコラート地域を含め、タイは化石の産地としては
今後の期待が非常に高い場所です。
今後の発掘、研究の中心、そしてその成果の発表の場所として
この博物館の重要性も増すのだろうと感じます。
夜は、ホテルのレストランは無料で利用できますが、
折角だし外に出て何か食べようという事に。

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これに鳥肉ライスを頼んで、一人70バーツ(180円)くらい。
美味しいのです! 飲み物は氷入りビール。

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食事中に、すぐ横の車道をゾウが。
流石タイ。
・・・・・・・
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国際古生物・層序学会議 in タイ その1

2011年12月4日 / 2011年 タイ学会

The World Conference on Paleontology
and Stratigraphy(WCPS2011)、
国際古生物・層序会議に参加のためタイへ行ってきました。
SVPで知り合った研究者さんからこの学会のお知らせを貰い、
こんな機会でもなければタイに行く事も無いだろうしな、と
参加する事に。
11月26日、タイへ。この日は空港近くのホテルに一泊。
とりあえずタイ式トイレの洗礼を受ける。
シャワー付き、紙無しの新しいタイプでしたが。
翌日、空港に戻り、学会会場のナコン・ラチャシマへ
チャーターバスで移動。

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空港からしばらくは、洪水の影響で道の両側は冠水部分が多い。
隣の席はインドネシアから来られた女性の学生さん。
お話していると、共通の知り合いも居る事が判ったり。
また、化石象の研究をされているという事で、今回の
三枝春生さんの講演(後述)が楽しみ、とも。

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4時間ほどで会場のホテル、シマ・タニ着。
現地でも老舗の立派なホテルです。

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夕食はホテルのレストランで。学会参加者は無料。
11月28日
学会初日。午前中は口頭発表。
午後は、王女様が御出席のセレモニー&講演。
ドレスコード有、入場前には体温測定、手を消毒、
金属探知機で持ち物チェック、携帯・カメラ類は持ち込み禁止で
撮影ももちろん禁止。
王女様は化石や恐竜に興味があられるそうで。
また、タイ国内での王室への敬意は大変なもので、
街中の至る所に国王様始め王室の方々の
肖像画が飾られています。
王女様への発表に選ばれた2人のうち、1人が
三枝春生さん(兵庫県立・人と自然の博物館)。
現在は丹波竜の研究で有名ですが、元々は象が専門。
今回の発表もタイで発見された象化石に関するものでした。
という事で、学会中、「三枝先生の居られる博物館で
作品展やりました」と言うと感心される事も。

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セレモニーのための展示。タイから見つかった化石と
研究、関わった研究者が紹介されています。
王女様もメモを取りながらご覧になられたとか。

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三枝さんの紹介。

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柴田正輝さん(福井県立恐竜博物館)の紹介。
先日発表された、タイ産のイグアノドン類について。
復元頭骨も展示されていました。
福井県立恐竜博は、毎年タイに発掘隊を出しているので、
タイでの知名度も高いのです。

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折角のタイでのスーツ姿という事で、記念撮影。
左は池上直樹さん(熊本・御船町恐竜博物館)、
中央は平山廉さん(早稲田大学)。
夜は歓迎パーティー。
大きな池のある公園の一角で開催。

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お出迎え。なんか、いつものこの手のパーティーとは
雰囲気違うな、と思ったら、
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これでもか!と出てくる料理と踊り。
準備は地元の大学生が担当されたそうで、
給仕や踊りもほとんどが学生さんだとか。

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途中、ちょっと会場の外をウロウロしていると、
出番待ちの皆さんが。友達同士で記念撮影していたりが
微笑ましい。
で、その中でなんか別格な雰囲気な方が。

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この方と一緒に記念撮影をした学生さんと
「画像送りたいのでメアド教えて、とかダメですかね~」
なんて冗談言ってたら、後で去年のミス・タイランドだった事が
判明。
パーティー中、一つ不思議だったのは、これだけの
料理が出て、飲み物にアルコールが一切無い事。
これは、学生さんがパーティーを担当したから、
という点と、タイでは寺院、役所、学校、公園など
ではアルコール飲料の販売は禁止されているという事が
理由かな、と。

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最後は参加者も一緒に踊って終了。

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