モササウルス新復元&新展示

2011年12月20日 / 恐竜・古生物


きしわだ自然資料館の2Fの展示が一部リニューアル。
目玉は、モササウルス展示コーナー。

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展示は、前年度のきしわだ自然資料館
特別展「モササウルス」の内容を元に、
特別展の時には展示出来なかった、
新復元版の全身骨格が加わっています。

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骨格は、モササウルス類のクリダステス。
カナダ・王立ティレル古生物学博物館の
小西卓哉さんの監修により、近年の研究を元に、
下方に折れた尻尾の先等、最新復元になっています。
この復元のモササウルス類骨格は、国内ではもちろん、
世界でもここが初めてかも。
このアングルだと、骨格と近いポーズの
復元画が一緒に見れるので、良い比較になります。
復元画は小田隆さんによるもの。これも
小西さんの監修によるもの。鱗の形、大きさまで
チェックが入った作品。横のモニターでは
その小田さんの作品製作過程が見ることが出来ます。
大きなモニターやCGを使った派手なビジュアルよりも、
内容の濃さと、元の展示の雰囲気に合わせた
色合い、また情報更新に伴ったパネル等の変更の
し易さにも留意した構成になっています。
また、ナウマンゾウの展示も少しリニューアル、
きしわだの代名詞でもあるチリモン関連の展示、
小規模ワークショップのスペースも設置。
すでに、様々なワークショップが毎週のように
開催されているようです。
私は、特別展の準備から始まり、このリニューアルでも
骨格復元のプラン等で少しお手伝いしました。
また、今回の展示製作された会社の担当さんに
古生物好きの方がおられ、非常に熱心に監修の
小西さんとも打ち合わせを繰り返し、この最新復元骨格が
出来上がっています。
恐竜・古生物が好きとはいえ、研究者との意思疎通の
ためには専門用語等もある程度学ぶ必要があるはずで、
その点、相当の勉強をされていたようです。
特別展の時から、「規模は小さくても、内容と
見せ方では世界一のモササウルス展示を」
を目標にしていましたが、それがさらに内容を
更新し常設展示にまで出来た事は、小さい施設でも
出来る事の一例になっているのでは。
モササウルスの事が知りたければ、是非きしわだへ!

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