特別展「巨大ワニと恐竜の世界」」準備風景

2012年4月4日 / 恐竜・古生物

少し前の事になりますが、
大阪大学総合学術博物館にて4月7日開幕の
特別展「巨大ワニと恐竜の世界」の準備のお手伝い、、、、
というか見学に行ってきました。
私が会場に着いた時は、ちょうどアマルガサウルスの
脊椎(背骨)が鉄骨の骨組みに並び始めた所。

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仕上げに頭骨を私が、、、、、、と言いたい所ですが、
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レプリカといっても、貴重な頭骨。
専門家の方にお任せしました。

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レプリカですが、あのヴェロキラプトルvsプロトケラトプスの
格闘化石も!
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やはり、まずは現地でのお楽しみ、という事で、画像の紹介は
控えめにしておきます。大きな規模の展示ではありませんが、
監修の小林快次先生こだわりの質の高い展示物が
数多く並びます。大阪初公開、というのも結構あるような。
この春は、大阪市立自然史博の「新説・恐竜の成長」とセットで
恐竜目当ての大阪訪問も、それだけの価値は十分有るかと。
*尚、「巨大ワニと恐竜の世界」展は、会場が大学博物館という事で、
4/30・5/3・5/4・5/5を除き、日曜・祝日は休館なので、
その点ご注意を!

イドウテラダモケイ・パーティー

2012年3月31日 / その他

3月31日
FJ × イドウテラダモケイ店 お披露目パーティー
お邪魔してきました。

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そしてこの日は、テラダモケイさんと共同開発して来た、
1/100建築模型用添景セット・古生物シリーズ
完成・お披露目でもあったのです。

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古生物編はこんな感じ。
中に混じっているFJは、イドウテラダモケイ店での限定品。
つまり、これも紙製。
古生物編の一般発売も近々始まります。
宜しくお願い致します!

ディノケシワークショップat丹波・梅田

2012年3月26日 / イベント・教室・講演

●3月20日
丹波竜化石工房にて
ディノケシ・ティラノサウルスを使用した
復元ワークショップ


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会場には、ティラノサウルスの頭骨レプリカが
展示されています。
そこで、今回は粘土付け作業の前に、このレプリカと
ディノケシを見比べながら、さらにいろいろとお話を。
こうして比べて見ると、ディノケシ・ティラノサウルスの
リアルさが非常に判り易かったかと。
当日の様子の神戸新聞での紹介記事>こちら
また、丹波竜化石工房に加わったガストニア展示の
紹介記事も>こちら
●3月24、25日
東急ハンズ大阪梅田店にてワークショップ。
毎回、大人の方の参加もあるのですが、
今回は海外から日本に来られているという方も。
恐竜や博物館に興味があるそうで、結構いろんな分野の事を
お話しながらの作業で、こちらも楽しかったです。
4月中は教室等の予定はありませんが、5月に入ると
また教室やイベント参加が決まっています。
宜しくお願いします!

きしわだ自然資料館・恐竜ワークショップ&講演

2012年3月16日 / イベント・教室・講演

●3月10日(土曜)
この日は、私と大阪市立大学恐竜愛好会の皆さん担当の
恐竜復元画&粘土造形ワークショップ。
参加者は少なめでしたが、その分、講師担当の私や
古生物学者の荻野さんとみっちり話をしながらの作業。
これはこれで、講師側も楽しかったり。
午後の粘土造形ワークショップでは、特別講師の
渡部真人先生も子供達と一緒に作業に挑戦。
恐竜研究の最前線で活躍する研究者さんが
子供達や、その保護者の方とおしゃべりしながら
作品製作、というレアな事態に。

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そして、その渡部先生の作品がコレ。
製作中、芯の骨格パーツがボロボロ取れているので
「な、なんて不器用な、、、、、」と心配していたら、
故意にやっていたという(笑)。
心臓の形状や腸の長さ、肉や関節の損傷の程度等、
妙な拘りが込められた作品。

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きしわだの恐竜関連行事の常連の小学生が、先日念願叶って
行くことが出来たという国立科学博物館で撮った写真を
持ってきていました。
これが、なかなかに良いアングルが多く、渡部先生その他も
「コレは資料的にも使えますね」と驚くもの。
画像撮るだけで6時間掛かったというのも、納得。
●翌11日
午前中は前日と同じく恐竜復元画ワークショップ。

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これにも渡部先生が参加。本気で描いてました。
(作品の画像撮るの忘れた)。

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こちらは、休憩時間中に前日の造形ワークショップで
渡部先生が製作した作品の解説中。
午後は、講演を2部構成で。
第一部は
 「日本にはじめて来た”ステギー”
  ~70年代以降の恐竜展示~」

大阪市立自然史博物館に展示されているステゴサウルス・
愛称”ステギー”の全身骨格は日本に初めて来た
ステゴサウルスで、かつレプリカ全身骨格恐竜としても
日本第一号。
そのステゴ展示に尽力された、当時の大阪市立自然史博の
館長であり、きしわだ自然資料館・名誉館長の千地万造先生の
資料とお話を元にした内容。ご都合により、千地先生の
ご参加は出来ませんでしたが、渡部先生にも加わって頂き、
研究者としての視点からもステギーの存在の重要性、
そして千地先生の尽力がその後の恐竜展示へ与えた影響の
大きさを語って頂きました。
第2部は、渡部先生による
 「あきらかになったステゴサウルスの生態」
第1部でステゴの展示の歴史を学んだら、次は最新の研究を
知ろう、という主旨。

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これが本当に「最新」の内容。 
と言っても、渡部先生の話に堅苦しさはなく、
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ステゴの尻尾の断面を描いたつもりが、パチモン変身ヒーローの
顔になり、狼狽する渡部先生、という1コマも。
さらに凄かったのは、講演の後の質疑応答。
最初は緊張もあり、控えめなテンションで質問していた
皆さんも、渡部先生とのやりとりの間に、質問の内容の鋭さと
テンポがどんどん上がっていき、大学院レベルといっても
良いディスカッションに。
そのあたりは、こちらのレポート
またきしわだ自然資料館のサイトでの紹介も是非。
とにかく、渡部さんのトークとサービス精神、そして研究者としての
熱さに圧倒された2日間でした。

特別展「新説 恐竜の成長」 内覧会

2012年3月9日 / 恐竜・古生物

大阪市立自然史博物館にて開催の
特別展「新説 恐竜の成長」。3月10日からの開催に
先駆けてのマスコミ・関係者内覧会に参加。

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トリケラトプス頭骨の成長過程の展示。
影がカッコイイです。

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ティラノ全身骨格&実物大ロボット。

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何故かテレビ取材を受けている @ACTOWogino
某学生さん。2人とも、素性は最後まで明かさなかったとの事。

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今回の展示の目玉の一つ、ティラノ頭骨実物化石展示。

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しっかりアピールされてます。
福井でも展示されていましたが、こんな貴重な物、
よく展示に出してくれましたよね~。

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福井県立恐竜博物館での開催時には無かった、
大阪会場での特別展示の一つ、ヒパクロサウルス全身、
しかも実物化石。この保存状態は凄い。

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恐竜が専門では無い方も、これには唸ってました。
一つの学説・仮説を軸にした企画展というのは、
珍しい試みかと思います。また、こうして一つの
仮説をじっくりと知れば、その反論やさらに新しい説が
出た時の理解にも繋がります。
単にティラノやトリケラを観に行く、というのではなく
学説と研究の成り立ちを意識して楽しんで欲しい、
またそれだけの内容になっていると思います。

新聞掲載&3月イベント紹介

2012年2月29日 / お知らせ

●2月27日の朝日新聞朝刊地域面に、私の
記事が掲載されました>ネット版
とても丁寧な取材をされる記者さんで、
また趣味や年齢が近い部分もあり、取材の最後のほうは
恐竜から離れて他の話で盛り上がってました。
●ワークショップ等のお知らせ
きしわだ自然資料館・恐竜教室強化月間として、恐竜関連の企画が多く開催されます。

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これは、2/25の大阪市立大学・恐竜愛好会
「ジェラシックパー君」が講師担当の時の様子。
きしわだ自然資料館は、昨年末のリニューアル
ミニ実習コーナーが新設され、毎週末に様々の
教室・実習が開催。入館者数も増えているとか。
この日も定員一杯でした。
私は、3月3日、4日、10日、11日に講師として
参加します。今回は各企画が当日申し込みなので、
ご注意ください。
・3/20
丹波竜化石工房で
「ティラノサウルス頭部復元模型に挑戦」
ディノケシとカラー粘土を使い復元模型製作に
挑戦します。
・3/24,25
東急ハンズ大阪梅田店にて、
ティラノサウルス復元模型に挑戦
上で紹介の丹波での開催の物と同じ内容です。

丹波竜化石工房へ

2012年2月23日 / 恐竜・古生物

2/22
丹波竜化石工房へ
と、その途中の丹波並木道中央公園へ。
去年、デイノニコサウルス類の化石が発見された
発表のあった場所です。

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これだけ町中にある化石産地も珍しい。

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そのすぐ傍の公園管理棟には、化石の解説も。
私が製作した模型の画像が使われています。
丹波竜化石工房に到着。
メインはもちろん丹波竜を始め、この地域で見つかった化石ですが、
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化石工房が新設されてから初めて来たのですが、
このガストニア全身骨格には驚きました。
ガストニアの全身骨格を見るのは2002年の幕張の恐竜博以来
なのですが、このガストニアは2002年の物より大きい個体で、
背中のスパイクの形状も違います。
国内でガストニアが見れる機会はなかなか無いはず。
各パーツの精度も高いレプリカで、組み立ても綺麗。
という事で、3月20日、この丹波竜化石工房で
ティラノサウルス頭部復元ワークショップを行います>詳細
大人の方の参加も歓迎です。
お近くの方は是非!

エウヘロプス at ウプサラ大学

2012年2月18日 / 作品展示

スウェーデン・ウプサラ大学進化博物館の依頼で
製作したエウヘロプス復元模型の展示が始まり、
その様子の画像を送って頂きました。

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製作の詳細、また作品の画像等は後日改めて報告致します。
英語でのやり取りで仕事を進めましたが、
最初の打ち合わせから最後まで、言葉の壁を感じる事もなく、
非常に気持ち良く仕事をする事が出来ました。

スミロドン製作中

2012年1月29日 / 造形・イラスト作品

仕事の合間にスミロドンを製作中です。
ツイッターでは、ちょこちょこ製作過程を紹介しているのですが、
こちらでも纏め記事を。

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まず、簡易に頭骨を。牙の長さもきっちり合わせます。
哺乳類は、肉が付くとと頭骨から形がかなり変わるので、
芯=骨の状態で牙の長さを合わせないと、後付けでは
正確性に欠ける可能性が高くなってしまいます。

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まだ、骨格に近い芯の状態が判ります。

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上の画像の反対側。反面にだけ肉付けして、骨格との
兼ね合いを見ています。

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恐竜は得意、って訳では無いですが、哺乳類はまだまだ不慣れなので、
いつもよりも丁寧に筋肉等を検討しています。

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ここから、まだ毛の表現・量等を検討中なのです。
この作品の製作に関しては、

こちらでいろいろお話しましたので、是非
配信時リアルタイムコメント纏め

日本古生物学会in群馬

2012年1月23日 / 恐竜・古生物

1/20-22に開催の日本古生物学会・例会に参加。
20-21日は、富岡市生涯学習センターが会場
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RC GRARアクアプラントと合同で出展。
ポスター発表会場より
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いつも恐竜教室等で一緒に活動する事も多い
大野さん(大阪市立大学大学院理学研究科・
恐竜愛好会「ジェラシックパー君」会長)の発表。
サンゴを専門に研究されています。
恐竜教室で活躍するトリケラパペットも来てます、、、、
でも、画像がピンボケ。申し訳ない。

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こちらは、瑞浪市化石博物館の発表。
学会発表としては異色の内容ですが、
多くの方が興味を持っておられました。
当社のOginoが共同発表者として、
私は発表協力者としてクレジットされています。
(*発表の様子は、発表者さんの許可を頂いた上で撮影しています)
22日は群馬県立自然史博物館が会場。

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カマラサウルス
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マメンチサウルス
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ブラキオサウルス
大型竜脚類が3体もある博物館は、日本だけでなく
世界的にも多くは無いはず。
しかも、ブラキオの全身骨格があるのは日本ではここだけです。

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ブラキオは、胴体真下に入れます。
これは、本家ドイツ・ベルリンの展示にも無いポイント。

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ちゃんとキャプションで新しい研究・学説のフォローも。
ここのブラキオサウルスは、ベルリンのブラキオサウルス・
ブランカイのレプリカなので、ギラッファティタン・
ブランカイに名前が変わる可能性が高いのです。

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新生代コーナー。

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系統樹に化石を張り付けた、腕足類の進化の展示。
非常に判り易いです。 
同様の展示が三葉虫やアンモナイトにも。

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「博物学者の部屋」
群馬県博攻略のポイントは、
1・竜脚類全身骨格のような大きな展示物以上に、
 小さな展示に珍しい物が多いので、見逃さない事。
2・館内・また近くに食事が出来る場所・店舗が無いので
 食料は事前に用意して臨むべし。
3・公共機関での訪問の際は、帰りのシャトルバスの時間を
  しっかり確認しておくこと(ちなみに7~9月は、週末・祝日に
  加え金曜日もバスがあるそうですが、基本的に
  平日はバスありません)。
・・・・・・・
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そして、アクアプラント製ペルム紀Tシャツも入手。
背中の絵柄がコティロリンクスという、何とも酔狂な図案。
ちなみに前面はディメトロドン
今回の学会に関しては、こちら
(というか、こっちのほうが詳しい)。
次回の古生物学会は6月29日、30日、7月1日。
会場は名古屋大学環境学研究科・名古屋大学博物館です。
学会発表は、それなりに難易度が高かったりもしますが、
研究の雰囲気を知るだけでも良い経験になりますし、
研究や研究者さんの存在を身近に感じれれば、
その後、書籍やテレビ、ネット等で古生物の情報に
接する時に少し見方が変わるかと思います。
恐竜や古生物、化石に興味のある方は、是非。

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