カテゴリー「恐竜・古生物」の記事

台湾の作家さんの恐竜3DCG作品

2013年10月8日 / 恐竜・古生物

台湾の作家で、私の台湾訪問の際には
非常にお世話になっているSuchusさんこと、
Shu-yu Hsuさんの3DCG恐竜作品。

CG・ティラノサウルス・恐竜
CG・ティラノサウルス・トリケラトプス・恐竜
まず動物としての自然さを表現する事に
とても神経を使っている事が判ります。
また、復元としても出来る限り資料を集めて、
参考にしている事も十分伝わってきます。
一方で、ここまで出来ていると「どの情報が不足しているか」は
本人も私も判るので、そこはお互い情報を共有しつつ
精度を上げていければ。
情報収集の大変さは私も実感する事なので、そこは出来る限り
協力したいな、と。

ゾウ・動物フィギュア
こちらは造形作品。一から粘土造形で制作したものと
3DCGを3Dプリンターで出力、細部を仕上げたものの
2パターンがあったはず。
台湾では、恐竜・古生物に関する専門書というのは
ほとんど出版されていません。出版物の多くは子供向けか
洋書や和書の翻訳で、ほとんどは一般書。
それでも、Shu-yu Hsuさんは出来る限り研究を取り入れ科学的に
造りたい、という目標を掲げ作品製作をしています。
台湾の古生物学者さんともコンタクトを取り続けておられ、
そういう拘り、姿勢が私と意気投合した大きな理由かと。
また、ゾウについての拘りは目を見張るものがあり、
海外の会社へ現生・化石種双方の作品を
提供されています。また、日本での作品展などで作品を
販売した折も、ゾウに造詣の深い方ほど驚き、購入されていました。
いずれはShu-yu Hsuさんの3DCGの力を借りて
一緒に仕事が出来る機会もあるかと、楽しみにしています。
Shu-yu Hsuさん主催の蠻原工作室 facebookページ

台湾訪問の時の様子>2010年2013年
日本・台湾作家合同での作品展の様子

クリダステスが来た

2013年9月28日 / 恐竜・古生物

小型のモササウルス類・クリダステスの
全身骨格レプリカが当社に来ました。
というか、正確には戻って来た、なのですが。

モササウルス骨格
s-R1009359.jpg
骨格レプリカ自体はアメリカの物ですが、
それを小田隆氏率いる成安造形大学チームにて改修。
より組み立て易く&移動が簡単になるように
パーツを分割。また輸送用の木箱も新造。
一部、博物館関係者の間では、この木箱の出来の良さが話題に。
各展示施設への貸し出し意外にも、この骨格を絡めた
ワークショップ開発等も予定しています。

恐竜骨格総進撃・・・?

2013年9月15日 / 恐竜・古生物

前回前々回に続き、
当社の古生物研究者・Ogino製作の骨格3DCG。

s-恐竜骨格8体
恐竜総進撃、、、というには、
あと3体足りない&恐竜じゃ無いのもいますが。
早速、データの使用依頼も。

恐竜古生物骨格CGマチカネワニ
このマチカネワニは、隠岐で発見された
大型化石ワニ
の発表会見で使われました。
同じチーム内に、「粘土造形・生体復元」、
「3DCG・骨格復元」それぞれの担当がいる、ってのは
なかなか面白いもんです。

新作×2

2013年9月14日 / 恐竜・古生物

完成したのは、ちょっと前なのですが。

恐竜模型カマラサウルス
カマラサウルス。
関節部の軟骨が厚めの説で表現。
なので、ちょっと脚も長め。

恐竜模型オルニトミムスフィギュア
オルニトミムス。
昨年発表の研究に従い、羽毛&羽根付きで表現。
ベースがまだ仮の物です。
他のアングルの画像と共に、後日ギャラリーサイトに
アップの予定です。

恐竜骨格CG・トリケラトプス

2013年8月28日 / 恐竜・古生物

前回に続き、ACTOW所属の古生物研究者・ogino製作の
恐竜骨格CG。3体目はトリケラトプス。

tri1.jpg
と、ほぼ直立のデータが完成。
資料を元に各パーツを製作するのがoginoの担当。
ここからは私の出番。恐竜の復元の研究に関しては
知識は私の方が上(oginoは哺乳類が専門です)なので、
私がパーツを組み替えていきます。

トリケラトプス骨格1s
まずはやはり「藤原復元」風に。
指の骨一つ一つまで別パーツなので、並べ替えもなかなか
地味に大変なのですが、面白い作業なのです。

トリケラトプス骨格2s
もちろんアングルもグリグリ自由自在。
下からのアングルで、足跡からの推測される
左右の足の幅、傾き等との整合性が確認出来るのが
嬉しい。
今後は、このデータを元に、頭部形状等を変更して
アメリカ自然史博の展示風バージョンも作ってみたいな〜と。

『南三陸化石ものしりブック②―ギョリュウってどんな生きもの?』

2013年8月21日 / 恐竜・古生物

『南三陸化石ものしりブック②―ギョリュウってどんな生きもの?』
INsTz.jpg
南三陸町で発見された世界最古級の魚竜・ウタツサウルスを
始め、最新の魚竜研究が見事に纏められています。
監修・執筆・イラスト陣も豪華。
なにわホネホネ団&東北遠征団による震災復興支援ワークショップ活動の
一環として製作されたものです。
また、南三陸町では日本最初のマストドンサウルス類の
化石が発見されています。このミニブックにもその紹介が
あり、私の描いたマストドンサウルスが使われています。

K2wWF.jpg
そのマストドンサウルス類化石を発見された研究者さんの
「きちんと近年の研究を取り入れて描かれているイラスト」
という推薦での採用でした。
南三陸町の歌津コミュニティ図書館・魚竜には、
私が製作したウタツサウルス模型
展示されています。ホネホネ団の活動やミニブックと共に
南三陸の化石の重要性や面白さをさらに多くの方に
知ってもらうお手伝いが出来ればと思っています。

恐竜倶楽部25周年&東京・丸の内恐竜展示

2013年8月16日 / 恐竜・古生物

●8月10日
恐竜倶楽部25周年記念祝賀会に参加
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*今回は、祝賀会実行委員の方の撮影した画像も
使用させて頂いています。

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今回は、記念講演のトップバッターとしても参加。
演目は、
「世界の前眼窩窓から~模型が紡ぐ恐竜人の縁~」
いろいろなアプローチでの「恐竜好き」の集まりという事で
模型の話に限定せず、模型のお陰で出会え、そしてお世話に
なっている方々との縁をお話しました。
何せ、私の後の講演者のお二人がヒサクニヒコ先生、
長谷川善和・群馬県立自然史博物館・名誉館長ですから、
最初に盛り下げては申し訳ないと、気合入れたら
ちょっと時間オーバーしてしまいました(ゴメンナサイ!)
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こちらはヒサクニヒコ先生の「昭和恐竜物語」講演中。
恐竜の本に関わるようになったキッカケ、経緯の話などなど。
私が子どもの頃に読んでいた本に、そんな裏話があったとは!
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もちろん、トリは長谷川先生。
中国山東省の恐竜研究史と現在の状況の報告。
私とヒサ先生の講演もしっかりと聞いてくださった上に、
要所要所で「これは先ほどの講演でもお話になっていた~」
とアドリブで話題に入れる柔軟さは流石の貫禄。
記念講演会の後はパーティ。

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本田俊之さん(「マルサの女」「ガンヘッド」の映画音楽作曲者)、
日本有数の恐竜グッズのコレクター・田村博さん
木村秀子さんのトリオによるジャズセッション。
本田俊之さんのサックスは会員にはお馴染みの恐竜柄の彫刻の入った
「ダイノサックス」。

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記念講演の講演者+1で記念撮影。
左から、日本中の恐竜展・博物館で恐竜の展示骨格の設営・
組み立てを手掛けるパレオサイエンス・中川さん、
長谷川善和・群馬県立自然史博物館名誉館長、
ヒサクニヒコ先生。
子どもの頃から今まで、直接的にも間接的にもとにかく
様々な形でお世話になった方ばかり。
これまで、冗談で恐竜倶楽部を「謎の秘密結社」と
言っていたのですが、今回の祝賀会の参加者には
学生や女性が増えただけでなく小学生も居られ、
これはもう全然「謎」でも「秘密」でも無いな~と(笑)。
もちろん、元々「謎」でも「秘密」でも無いですが。
この記念パーティに関しては、こちらで更に詳しくレポート
されていますので是非。
●翌11日
前日の祝賀会で恐竜倶楽部会員をお誘いして
東京駅前・丸の内の恐竜展示を見学。
福井県立恐竜博物館の所蔵品が展示されています。

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1年ほど前にネットで見つけ、是非実物を見てみたかった
バリオニクス全身骨格。

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展示会場すぐ傍にカフェがあるので、もちろん一番展示に近い席へ。

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こちらは、丸の内オアゾにある植物食恐竜展示。
肉食恐竜と別の場所なので注意。

恐竜骨格CG

2013年8月9日 / 恐竜・古生物

当社所属の古生物研究者・荻野が何やらコソコソ
やってるな、と思ってたら
6.jpg
tyranno41.jpg
3DCGで恐竜骨格を作ってました。
各骨はバラバラに製作しているので、組み替えも簡単だそう。

tyrannoOldstyle31.jpg
という訳で、現在の復元姿勢で製作したティラノサウルスを
わざわざアメリカ自然史博物館の昔の展示風に組み替えて貰ったり。
これは、いろいろ遊べそうです。
まだ、細部の形状の詰めが甘かったりするので、
修正していく予定。
出来れば「あの博物館の標本の頭骨の歪みを再現」
なんてのもやっていきたいな、とも。

恐竜教室in新潟&きしわだ恐竜教室・大人の部(追記有り)

2013年7月31日 / 恐竜・古生物

●先日もお知らせしました
新潟・クロスパルにいがたで開催の
「第四銀行 だいしアカデミー・恐竜復元教室」
の参加受付が始まりました。
「県内にお住まいの小中学生」という参加条件が
ありますので、ご注意を。
新潟での教室開催は久々です。
大学で地質学を学ばれた方にもお手伝いに来て頂きますので、
将来そういう勉強をしたい、という方にとっても
いろいろお話を聞いたり、相談が出来る
良い機会になるかと思います。
*7月31日追記
恐竜教室・見学について
「子どものための教室」という今回の「だいしアカデミー」の
主旨をご理解の上で、大人の方の見学のみの参加も
出来る事になりました。
見学参加には事前の登録が必要になります。
見学希望の方は、私のメールアドレスにその旨、ご連絡下さい。
登録方法をお知らせ致します。
●8月3日開催の「きしわだ恐竜教室・子どもの部」に合わせて、
子どもの部終了後、恒例の「大人の部」を開催致します>過去の様子
参加希望の方は、午後4時30分までに来館の上、
受付で大人の部参加希望の旨、お伝えください。

「大人の恐竜大図鑑」

2013年7月17日 / 恐竜・古生物

現在、発売中の「大人の恐竜大図鑑」
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見開き2ページだけですが、私の紹介記事があります。
取材の折、結構好き勝手長時間お話してしまい、
これは纏めるのが難しいかなぁ、と心配していたのですが、
流石そこはプロ、というか修士号を取られた編集者さんという事で、
私の造形や復元という作業への考えの要点を見事に纏めて、
かつ雰囲気の良い文章にして下さいました。
逆に、私の方が「こういう風に話せば良いんだ」と勉強になります。
「大人の~」と謳っているだけあり、取り上げられた恐竜・古生物の
解説はそれぞれの専門の研究者さんが監修をしておられ、
最新かつ充実の内容です。
是非、宜しくお願い致します。

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