カテゴリー「恐竜・古生物」の記事

ディプロドクス骨格トイ

2013年7月9日 / 恐竜・古生物

アメリカから取り寄せた
ディプロドクス全身骨格トイ

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全長140cmで、なかなかの迫力。
子供向けの組立式トイなので、全体的にはザックリな出来とはいえ、
プロポーションは良好。概ね骨格も間違ってはない
(首やシッポの骨一つ一つは相当簡略化されてますが)。
でも、歯が無かったり、前肢の爪の数が間違っているのが
惜しい。という事で、最低限の改造を施す事に。

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まず、歯を追加します。

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何本か支柱となる真鍮線を埋め込み、
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パテを盛り、
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歯の形状を削り出し、
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塗装して完成。

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こちらは前肢。
このディプロドクス骨格の前肢には、第1~3指までの
3本に爪の基部となる末節骨があります。
ですが、大型竜脚類の場合、基本的には末節骨は
第1指(=親指)のみ(例外あったかな?)。
より後に現れるティタノサウルス種の中のさらに進化型になると、
その1本の爪も無くなるという説も。
ちなみに、画像の資料画像はブラキオサウルスの前肢。

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第2,3指の末節骨を切除して、整形・塗装。

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完成です。
素材は壊れにくいもので、組立&分解も簡単なので、
恐竜教室等での解説で活躍してくれそうです。
オマケ。

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改造しようと頭部と前肢を取り外すと、後肢だけで見事に
自立(判りにくいですが、シッポの先は浮いてます)。
竜脚類が後肢メインで体を支えている事をオモチャとはいえ実感。

「恐竜の島」御所浦ツアー・2013

2013年7月4日 / 恐竜・古生物

●6/26-28
熊本大学で開催の古生物学会の前に、
せっかくの熊本なんだから、同じ県内の
御所浦に行こう、という事に。
参加者は、御所浦・天草で調査もされている
瑞浪市化石博物館・安藤さんに、古生物専攻の学生さん・
パイライトスマイルさん

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という訳で、瑞浪mio車も御所浦入り。
(今回は、私の撮った画像に加えて、ツアー参加者さんの
 画像も使わせて頂いています)
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初日の夜。3年前にもお世話になった民宿にて。
魚や素材も抜群ですが、宿のお母さんの料理が
これまた絶品なのです。

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そして、なぜか食事の後はオプション企画
「古生物研究者&作家をキングシーサーを愛でる会」
持参した「ゴジラ対メカゴジラ」を鑑賞中。
何故かゴジラ好きの比率が高い集まりだったため
こういう事に。映画のチョイスは、私に選択権が
あったため。
画像のゴジラフィギュアは、民宿のお父さんの宝物。
翌日。

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午前中、化石探しへ出掛ける準備中の皆さん。
私は、御所浦白亜紀資料館を見学。
午後は、船を一艘借り切っての化石発見地
クルージングツアー。

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化石発見地が御所浦本島の裏側や離れ小島に点在しているため、
船でなければ回れないのです。

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恐竜の足跡が見つかった島。

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御所浦で最初の恐竜化石発見地。

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御所浦島の裏側。地層がはっきり見えています。
所要時間は、約1時間20分程度。
クルージングと化石発掘地見学が出来るという、
結構豪華な組み合わせのツアーかも。

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船の上にガイナ立ちする安藤さんを撮る私、の図。

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前回の訪問時にも紹介しましたが、御所浦の
撮影ポイントといえば、やはりココ。

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ティラノ・オン・ポスト
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御所浦のゆるキャラ、寺野くん。
地元のアクアマリンまつながさんのデザイン&造形です。
キーホルダーが販売されていたり、寺野くんが
描かれた船もあったりで、生まれてまだ間もない
キャラクターですが、すでに島に根付いているようです。

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ちょっと切ない設定に親近感が。
いやいや帰郷、って、、、。

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夜は、またご馳走。
翌朝、早朝。釣りに出かけた方がいたので
(といっても、民宿から数分の堤防)冷やかしに。

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フィッシング with ダイナソー。

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建物の上にトリケラトプス。
朝食後、学会参加のため熊本市へ移動。
といっても、どのルートでも約4時間くらい掛かりますが。
御所浦には数多くの化石発掘ポイントがありますし、
また御所浦白亜紀資料館という立派な施設もあります。
島という事もあり、それらがコンパクトに纏まっているので、
丸1日あれば(&天気に恵まれれば)、相当充実した
「化石三昧」が出来ます。逆に、前後の移動を考えると
2泊3日では、ちょっと物足りないかも。
食べ物も美味しいので、何日か掛けていろいろ食べたいですし。

ポプラディア大図鑑WONDA 「恐竜」

2013年6月23日 / 恐竜・古生物

恐竜 (ポプラディア大図鑑WONDA)
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ポプラ社の新しい図鑑シリーズ「ポプラディア大図鑑WONDA」に
「恐竜」が加わりました。
私は「立体恐竜図鑑」コーナーへの作品画像提供に加えて、
ACTOWとして恐竜骨格画像の提供や、資料調べ等、微力ながら
いろいろとお手伝いしました。恐竜図鑑で育ち、
それが今は図鑑作りにすこーしですが関わるようになったのですから、
感慨もひとしおです。
というか、資料をいろいろと調べることで、
自分の中の恐竜情報が一気に更新されました。
編集は、これまで数多くの恐竜本を担当された編集スタジオさん。
恐竜関連本としては、異例のヒットという
「鳥類学者・無謀にも恐竜を語る」 の企画・編集でもあります。
それだけに、恐竜にも造詣は深く、恐竜好きのツボを突いた
内容構成にもなっているかと。
総監修は真鍋真先生(国立科学博物館)、
監修指導は、先日発売の「きょうりゅう いっぱい」でも
仕事を御一緒しました久保田克博先生(神流町恐竜センター)。
表紙のティラノサウルスを描かれた小田隆さんのイラスト他、
かなりの数のイラストが描き下ろしになっています。
特典として「もって歩ける! 「ポケット図鑑」」も付属。
この夏の恐竜本購入の際には、是非ご検討を!

内容紹介動画です。

「このは」&本の紹介

2013年6月11日 / 恐竜・古生物

●6月10日発売の
「生きもの好きの自然ガイド このは」
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毎号、動物を題材とした作品と作家を紹介する
「生きものアート」のコーナー。今号は私の作品が
紹介されています。
宜しくです。
●ついでに、最近気になった本を。

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「Rhinoceros Giants: The Paleobiology of Indricotheres」
史上最大の陸生哺乳類の候補、パラケラテリウムを含む
大型奇蹄類・インドリコテリウム類の本。
発売前の紹介から、表紙の大きな耳のある復元のイラストが
気になっていました。内容を簡単に確認した限りでは、
大きな体の熱の逃すため象のような耳があるかも、という考えに
基づいたイラストのようです。特に耳の大きさが判る痕跡が
見つかった、という訳でも無さそう。
象に比べれば脚も細いし、首も長いので体表の面積も
稼げるんじゃないかな、と思う一方で、
あれだけの巨体だと、やっぱり耳も大きいほうが有利かな、
とも思ったり。
内容は、大型奇蹄類の発見・研究史、現在の研究も
纏められていて、資料として良い本です。
「アジアの恐竜」
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中国恐竜界の大御所・董 枝明氏の著作。
恐竜発掘・研究史が豊富なビジュアルと共に紹介されています。
そして、更にこの本のポイントの高い所は、
翻訳を担当された日本人研究者さんによる訳注の
情報の濃さ、充実度です。
著名な研究者の著書を研究の最前線にいる
若手研究者さんが翻訳し、新しいデータを補足するという
専門書としては理想的な構成と言っても良いかも。

化石友の会・パンフレット完成

2013年5月19日 / 恐竜・古生物

日本古生物学会・化石友の会のパンフレットが
完成。

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デザイン・編集を当社が担当しました。
画像素材等に関しては、古生物の各分野から出来る限り
偏りなく集める、という作業などは、現役の研究者が在籍する
当社ならではの仕事になっているのでは、と自負しております。
日本古生物学会関連のイベントに加え、当社の企画・イベント等でも
配布予定にしております。宜しくお願いします。

↑骨質歯鳥類の項目のイラストを私が担当しています。

子供向けの図鑑ですが、監修は日本古生物学会と本格的。

恐竜ワークショップ・講演のお知らせ

2013年4月30日 / 恐竜・古生物

●5月18日
丹波竜化石工房にて恐竜復元ワークショップ開催です。

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内容は先月開催のものと同じ。
午前中は丹波竜骨格復元、
午後はティラノサウルス頭部復元模型製作です。
●5月25日
きしわだ自然資料館にて
「きしわだ恐竜教室特別版「ヨロイ竜の謎を探る!」」
去年のステゴサウルス講演会に続き、
研究者にがっつり恐竜の話を伺える機会として
今年も企画しました。
講演者の林さんは、現在開催中の
「モンゴル恐竜化石展」図録のヨロイ竜に関する
記事を担当され、またステゴサウルスの背中の板の
研究
や、つい先日の束柱類の研究などを発表されています。
「ヨロイ竜」をテーマにした講演は珍しいかと思いますので、
この機会に是非!

犬塚則久先生退官記念講演・祝賀会

2013年4月24日 / 恐竜・古生物

●21日
犬塚則久先生退官記念講演・祝賀会へ。

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これまでの研究活動で出会った方や、
影響を受けた様々な分野の方のお話がメイン。
化石や動物に留まらない、先生の多岐にわたる
交流の広さが伺える講演でした。
講演の後は祝賀会。

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会場には、日本の古脊椎動物分野のベテランから若手、
学生まで、凄い顔ぶれ。他にも様々な分野・業界の方が
参加されていました。
20人ほどのお祝いスピーチの一人に私も
選ばれてしまいました。

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(撮影 平山廉先生)
初めての学会参加の折に犬塚先生にサインを頂いた
「デスモスチルスの復元」を持参してのスピーチ。
プロ・アマを問わず、恐竜や古脊椎動物のイラストや模型を
手掛ける方で、犬塚先生の著作・研究の影響を受けなかった方は
いないと言って良いでしょう。
私は骨格の見方、復元の手法の基本は犬塚先生の著作から
そのほとんどを学び、いずれ犬塚先生と一緒に仕事をする事が
目標でもありました。
その目標も、北海道・沼田町化石館展示用のデスモスチルス復元模型
叶い、その仕事をやり終わり、犬塚先生よりお褒めの言葉を
頂いた時には本当に嬉しく、またこれからのこの分野での
活動への大きな自信になりました。
その後、私の初めての古生物学会での発表でも共同発表者として
名前を連ねてくださり、かつ発表会場でのサポートまで
して下さりました。

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Don BasilioさんRC GEAR・横山さんと。
今回こうして節目の集まりに参加出来たことは、
復元に関わる仕事をしている者としてとても光栄で、
かつ嬉しい事でした。
そして、これからも様々な面に於いてご指導を頂く事も
多いかと思います。宜しくお願い致します。
 

「モンゴル恐竜化石展」見学会をお手伝い

2013年3月30日 / 恐竜・古生物

●3月29日
兵庫県立大学の企画の、
丹波市の親子参加の「モンゴル恐竜化石展」見学会の
講師&お手伝い。
丹波市からは、人博の古生物研究員で、今回の恐竜展の
図録でも化石種のトカゲについて記事を書かれた
池田忠広さんが同行。移動のバス車中では、事前に子どもさんに
描いてもらった恐竜イラストに、池田さんがコメントして居られたとか。

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まず、大阪市立自然史博物館の集会室で
恐竜展を見るためのポイントをスライドで紹介。
また、子どもさんたちの描かれたイラストも見せて貰い、
皆さんの恐竜の知識に驚いたり。
昼食後、恐竜展会場へ。

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私と池田さんで解説中。
ちょうど、同じ時刻に岡山から林原自然科学館企画の
見学ツアーも。こちらの参加者にも、以前私の作品展などに
来てくださった子どもさんが居たり。
仔タルボサウルスを発見した鍔本さん(林原自然科学博物館)が
岡山からのツアーに同行されていたので、一緒に記念撮影をする
丹波組も。
あの凄い内容の恐竜展の解説(というか、おしゃべり)、しかも
研究者さんも一緒(私の話に間違いがあっても、指摘して貰えるので、
こちらも安心して話が出来るのです)、と私にとっても楽しい企画でした。

恐竜展見学会&恐竜ワークショップのお知らせ

2013年3月26日 / 恐竜・古生物

「モンゴル恐竜化石展」見学オフ会のお知らせ
日時 3月31日 
   午後1時30分 会場入り口前集合。
春休み中に一回くらい見学会をやっておこう、と思い
急遽計画しました
(*私個人の企画で、恐竜展公式イベントではありません)
参加希望の方は、私のメールアドレスまでご連絡下さい。
急な中止・集合場所の変更等ありましたら連絡致します。
●4月・5月の丹波竜化石工房・恐竜ワークショップ
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4月14日、5月18日の開催です。
今回は午前中は丹波竜骨格復元、
午後はディノケシ・ティラノサウルス頭部復元です。
丹波竜骨格復元は、先日公開された小田隆さんによる
2013年版・丹波竜骨格図を基にした新しい内容です。
申し込み等、詳細はこちらを。
●恐竜・古生物イラストブログ
「Extinct Creatures」を更新。
今回はアロデスムスです。

ひょうご恐竜化石国際シンポジウム その2

2013年3月20日 / 恐竜・古生物

ひょうご恐竜化石国際シンポジウム・2日目
この日の会場は、丹波竜化石工房とその隣の山南ホール。
午前中は私と小田隆さんによる講演
「サイエンスカフェ・篠山層群の化石から
 白亜紀の生き物を復元する」です。
当初はサイエンスカフェという形式で、定員も30人程度、
会場は丹波竜化石工房セミナー室で、丹波の御菓子とお茶を
楽しみながら、研究者・参加者の皆さんで
恐竜復元を話しのネタに気軽に交流して貰えれば、という
企画だったのですが、参加希望者が直ぐに100人を越えてしまい、
会場も山南ホールに変更。お茶とお菓子も出せなくなってしまいました。
最終的には150人以上の参加者に。
開演の約1時間半前に会場に到着。
まずは研究者の皆さん、丹波竜化石工房を見学。

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入り口すぐのガストニアを見るなり
「私の友人だ!」とカークランドさん。
カークランドさんこそが、このガストニアの命名者なのです。
早速ここでガストニア&ヨロイ竜トーク全開。
ガストニア全身骨格のレプリカの展示は
国内ではかなり珍しいかと(常設としては唯一かな?)
また、このレプリカは基になった標本がかなり良い保存状態
という事で、カークランドさんお墨付きのもの。

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さらに、この原始的なテリジノサウルス類・ファルカリウスも
カークランドさんが命名。
ユタラプトル、ディアブロケラトプスもカークランドさんが
命名者ですね。

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この日から公開開始の、私が製作担当した
2013年版丹波竜模型の前でカークランドさん、
平山廉さんと。
ロマン・アミュさんは模型を見て「鼻孔の位置が
ウィトマー復元になってますね!」と。
細かいところまで、しっかり見てくださっていて嬉しい。

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と、その模型自体の画像を撮り忘れたので、
事前に撮っていた画像で紹介。

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講演開始直前。
前座として、私の恐竜教室やワークショップではお馴染みの
アレを。

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と、そこに事前の打ち合わせ無しで渡部さん乱入。
恐竜漫談が恐竜漫才に(笑)
さて、本番開始。
まずは私が丹波竜模型制作の工程を紹介。

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次は小田隆さんが、丹波竜骨格図製作をメインに。

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其の後は、研究者の皆さんからコメントを。
カークランドさんからは、私の丹波竜模型の後肢の爪について
ツッコミ(?) その一方で、その部分に関しては新標本が
発見されており、その研究次第でもあるとの情報が。
私も、参考にした資料についてお話する事で
意見の交換が出来ましたし、またカークランドさんが
ただ作品を褒めるだけでなく、しっかり細かい部分まで
見てくださっていた事が嬉しかったです。
1時間30分の講演時間のうち、最後の30分は
参加者全身で丹波竜化石工房に移動、
フリートーク形式という事に。

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改めて、多くの皆さんにガストニアを
解説中の先生方。

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こちらはファルカリウス解説中。
目の前の恐竜の命名者であるカークランドさん、
獣脚類が専門の對比地さん、
「モンゴル恐竜化石展」の目玉、あのタルボサウルス幼体の
発掘・研究などに関わられた渡部さん、
そしてこの画像には入っていませんが
羽毛恐竜の権威・徐星さんも同じ場所に居られるという
これ以上無い豪華なシチュエーション。

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小田さんのイラスト展示。
昼食時間
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ロマン・アミョさんが、なにやらゴソゴソ、、、、
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と、折り紙丹波竜が完成!
折り紙もですが、本人のポーズも決まりすぎ(笑)
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(画像3枚 平山廉さん撮影)
同位体研究という事で、私にとっては英語の壁も高く、
なかなか研究のお話をじっくり出来なかったのは
残念だったのですが、アミョさんは恐竜の復元や研究も詳しく、
また、こちらが模型作家という事で
向こうから話を合わせてくださる気遣いも。

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午後からは、所十三さんによる復元画ワークショップ。
私が同じようなワークショップを行うときは約30分ですが、
所さんは1時間30分。時間は3倍ですが、
内容はそれ以上の濃さのはず。
その他、会場では他にも様々な企画が行われていました。
こちらで紹介されています。
一方、午後からは、カークランドさん、徐星さん等と一緒に
「モンゴル恐竜化石展」見学へ。
案内はもちろん、展示されている標本の多くの発掘・研究に
携わってきた渡部さんです。

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実物化石はもちろん、今回の展示では数少ないレプリカも
しっかり画像に収めていくカークランドさん。
しかもガッツリなヨロイ竜トーク付き。
ヨロイ竜愛がこちらまで感染します。
このタラルルスについては、以前から不思議に
思っていた事がいくつかあったのですが、
それが今回、カークランドさんのトークで解決・すっきり。
会場では、一般の見学者さんに話しかけられ
しばらくお話されている徐星さん、という場面も。
英語が出来ると、こういう時にお得です。
何せお忙しい先生ですから、こういった機会は
地元の中国・北京でもなかなか遭遇出来ないかも、です。

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そして、最後に記念撮影。
この恐竜展には、もう何回も来ていますし、
その展示物の素晴らしさには毎回驚くのですが、
今回はその展示物に負けない豪華なメンバーでの
見学でした。
前回のシンポジウムの時も、
「こんな今までに無い企画が日本の、
 しかも東京ではなく関西で開催出来るなんて!」と
驚いたものでしたが、今回はそれを上回る規模・
内容になりました。
恐竜・古生物ファンの皆さんが、その分野の第一線で
活躍する専門家とこれだけの至近距離で話や交流出来る
機会の設定は、主催者側に「応援してくれている方、
興味を持ってくれている方、会場に来てくださる方に、
より楽しんで欲しい」という意識が
強くあったからこそだと思います。
今回のシンポジウムを企画・運営された
兵庫県立・人と自然の博物館、丹波竜化石工房、
またその他のスタッフの皆さんには感謝なのです。
こうなると、また次回も、と期待してしまいますし、
一方で他の地域でも、発掘・研究の進展と共に、
こうした企画が増えれば、と思います。
そして今回の戦利品
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カークランドさんからのお土産。
ディアブロケラトプスTシャツに、各パンフレット。

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そして、私が製作したメイ・ロンの画像カードに
そのメイの命名者・徐星さんのサインを!
復元に間違いもあるだろうし、ちょっと図々しいかな、
と思ったのですが、思い切ってお願いしてみました。
多分、多少のミスは見逃して下さったのでしょう。
早速、帰宅後フォトフレームに入れて飾っています。
最後に、今回のシンポジウム会場で声を掛けてくださった
皆様、ありがとうございました。
一方で、特に2日目は現場ではバタバタしており、
あまりお話しする時間が取れず申し訳ありませんでした。
他の教室・ワークショップ・集まりの際はもっと
時間も取れることも多いですので、これに懲りずまた
そういう機会に遊びに来て頂ければと思っています。
これからも、宜しくお願い致します。
オマケ
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カークランドさん撮影。

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