23日ギャラリートークやります。

2010年12月20日 / 恐竜・古生物

●12月23日開催のきしわだ自然資料館特別展
「モササウルス」ギャラリートーク、私が担当です。
化石自体の話は専門では無いので、それは次回の
ギャラリートーク担当の方に任せるとして、
私はモササウルスの新復元と復元画の歴史のお話を
メインにやろうかと思っています。
宜しくお願い致します。
●恐竜・古生物イラストブログ
「Extinct Creatures」久々更新。
今回はタニストロフェウスです。
今迄は私とmeribenniさん2人で記事を書いていましたが、
今回からはヤマモトさんにもメンバーに加わって頂く事に
なりました。これで更新頻度が上げれるかな?
簡単なイラストのつもりでも、資料調べ始めるとなかなか
時間が掛かるもので。
・・・・・・・・
18、19日のきしわだ自然資料館でのセミナー&講演
予想外の参加者&盛り上がりで楽しかったです!
レポートはまた後日しますが、参加して下さった皆さん、
ありがとうございました。

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(撮影 LOKI:さん
18日のセミナー開始前に、セミナー企画者としての挨拶中。
ホワイトボードには、毎回恒例(笑)corvoさんこと
小田隆さんの即興イラスト。

ツイッター企画&モササウルス展講演

2010年12月17日 / 恐竜・古生物

●急遽開催が決まったため、こちらでの事前告知が
出来なかったのですが、先日行いましたツイッター企画
「トーキング with パレオアーティスト-
 モササウルス復元画が出来るまで」

内容を纏めました。
また、私の企画ではありませんが、
「植物の葉っぱなどについての雑談」
古植物についての話題もあり、興味深い内容になっています。
●直前になりましたが、12月18、19日、
きしわだ自然資料館特別展「モササウルス」
記念セミナー&講演が開催されます。
18日の古生物復元セミナーでは私も発表です。
19日の午前中には、
特別展監修担当の小西卓哉さんによる展示解説
も行われます。

エウヘロプス Euhelopus

2010年12月15日 / 造形・イラスト作品

s-エウヘロプスEuhelopus1
エウヘロプス 
Euhelopus zdanskyi
作品サイズ 50cm
縮尺 約1/20
:
作業の合間に造っていて、途中経過を記録せずに
完成してしまった作品。たまにそういう事があります。

s-エウヘロプスEuhelopus
首はもう少し太いほうが良かったですね。
 エウヘロプスは私の子供の頃から恐竜図鑑等には結構紹介されていてなじみ深い恐竜です。発見されている化石は首の保存状態が非常に良く、竜脚類の首の姿勢や可動域の論文等では頻繁に引用・紹介されるという事で、学術的にもメジャーな恐竜と言えるかも知れません。一方で、頭部や胴体は未発見の部位も多いため、全身像は掴みにくい恐竜でもあります。全身復元骨格も2010年の時点では無かったはず。
 また、エウヘロプスは近年の研究で系統的な位置が大きく変わった竜脚類でもあります。以前はマメンチサウルス等に近い、大型竜脚類としては比較的原始的な位置と考えられていましたが、現在ではブラキオサウルスと同じティタノサウルス形類という、より進化型の位置に属しています。今回の作品も、その系統的な関係も考慮しつつ、プロポーションを決めています。

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 頭部は復元された頭骨を元にしていますが、新しい化石が発見されているそうで、今後復元を見直す必要があるそうです。

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 背中は”Reconstruction of the Thoracic Epaxial Musculature of Diplodocid and Dicraeosaurid Sauropods”
Daniela Schwarz-Wingsの記述を参考に、脊椎の棘突起があまり目立たない、平らな背中にしてみました。ただし、この論文はディプロドクスやディクラエオサウルスのディプロドクス類についてのものなので、それをそのままティタノサウルス形類のエウヘロプスに当て嵌めるのは無理があるかも知れません。>参考記事
 前後肢の爪の数は「THE SAUROPODS」”Steps in Understanding Sauropod Biology” Joanna L.Wrightを参考に、前肢は第一指(親指)の一本のみ、後肢は第一~四指(親指~薬指)の4本です。上記の記事では、竜脚類の前後肢爪の数に種類よって違いがある事が示唆されているようです。
 エウヘロプスの骨格は、2010年の福井県立恐竜博物館・特別展にてレプリカが展示されていました。子供のころから本では何度も見ていた骨格だったので、それ実際にを見れたのが嬉しかったですね。>特別展の様子
その他、主な参考資料
エウヘロプス標本に関して
・”Redescription and reassessment of the phylogenetic affinities of Euhelopus zdanskyi     (Dinosauria:Sauropoda) from the Early Cretaceous of China”.
 Wilson, Jeffrey A.; and Upchurch, Paul
・”Dinosaurian remains from Mengyin, Shantung”
  C. C. Young.
・「THE DINOSAURIA」(second edition)
・「アジア恐竜時代の幕開け」福井県立恐竜博物館10周年記念特別展図録
首と頭の繋がりの角度
・”Structural Extremes in a Cretaceous Dinosaur”
  Sereno PC, Wilson JA, Witmer LM, Whitlock JA, Maga A, et al.
四肢の左右間隔に関して
・”BURLY GAITS: CENTERS OF MASS, STABILITY, AND THE TRACKWAYS OF SAUROPOD DINOSAURS”
 DONALD M. HENDERSON
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講演&教室at寝屋川市立中央図書館

2010年12月13日 / イベント・教室・講演

11日
「大人のための恐竜トーク」
私と小田隆さん、そして現生動物を研究中で、
恐竜・古生物にも詳しい神戸大学大学院・東山さんを
アシスタント兼学術面の専門知識のサポートとして
お招きしての講演。
大人向け、という事で小田さんと私のそれぞれの
作品製作工程と、恐竜の骨格の見方の基本、SVP(古脊椎動物学会)参加の折の話等を
中心にスライドを使ってお話。

s-PC105442.jpg
講演開始前。子供さんと一緒に落書きをする小田さん(笑)。
この男の子は「難しくても良いから恐竜の話を聞きたい」と
参加。実際、講演中も大人以上の熱心さで話を聞いてくれて、
かつ質問もなかなか鋭かったりと、私達を驚かせました。
ちなみに、小田さんがホワイトボードに描いたイラストは、
消のが勿体ないと、次にホワイトボードが必要になるまで
このまま残しておく事になるとか。
お近くの方は早めに図書館に行かれれば、
見ることが出来るかも。

s-PC105446.jpg
他の参加者の皆さんも積極的に質問される方が多く、
講演終了後も、話が盛り上がり楽しい時間となりました。
大人でもこれだけ恐竜・古生物に興味を持っておられる方が
多い、というのは嬉しい事でした。
12日
こちらは子供向け恐竜教室を午前午後で各1回開催。
2回とも定員一杯の盛況。
アシスタントに大阪市立大学大学院・大野さんに
来て頂きました。
大野さんは化石種のサンゴを研究中という事で、
古生物の基本や研究の様子などをお話して貰いました。
子供でも話に馴染みやすいような内容を工夫されていて感心。

s-s-RIMG2391.jpg
大野さんのお話の次は、私が担当の復元画ワークショップ。
荒木一成さんも覗きに来て下さいました。
今回、会場には図書館所蔵の恐竜・古生物本が
纏めて置かれていましたが、研究者さんの著書や監修本等、
しっかりとした内容のものばかりで、図書館の担当の見識の高さを
伺う事が出来ました。私や小田さんが関わった本も多かったのも
嬉しかったです。
今後も、研究者さんや学生さんと連携し助けて貰いつつ、
恐竜・古生物に興味のある子供だけでなく大人も
集まれるような機会を増やせればと考えています。

アクロカントサウルス製作 その5

2010年12月8日 / 造形・イラスト作品

作品展やら講演とその準備やらで、そこそこ
忙しくしておりますが、アクロカントサウルス作品製作も
進めております。

s-RIMG2387.jpg
アクロカントと言えば、スピノサウルスほどでは無いですが、
高さのある背中の棘突起です。

s-RIMG0392.jpg
この部分の表現をどうするか、だったんですが
先日LOKI:さんと背中の高いカメレオン(種類は失念)を
見ている時に、「これってアクロカントっぽいね~」
という話になり、それじゃそれで造ってみよう、という事に。
具体的には、
s-s-アクロ
s-s-アクロ5-2
棘突起の根元を肉厚にして、肋骨との段差が緩くなるように、
という事で、メリハリが無い分より地味な外見になっています。
些細な事なんですが、造形していると気になる部分です。
カメレオンを参考に、と書きましたが、種類や個体によって
背中の棘突起や肋骨との繋がりの雰囲気も違うので、
その辺もう少しちゃんと比較すると面白そうです。
また、竜脚類に関してですが、背中にも結構肉が付いていて、
棘突起の出っ張りはあまり目立たないのでは、
という論文があり、それも考慮してみました。
といっても、獣脚類に竜脚類の筋肉復元を応用するのは
結構無理があるかと思いますが。
参考資料
“Reconstruction of the Thoracic Epaxial Musculature of Diplodocid and Dicraeosaurid Sauropods”
Daniela Schwarz-Wings
(アクロカント製作 その1その2その3その4

絶滅魚類大会・応募締切りました

2010年12月1日 / 恐竜・古生物

第3回・古生物立体復元模型大会
「絶滅魚類大会(デボン紀限定)」

応募締切りました。
作品御投稿頂いた皆様、ありがとうございました。
ブログ上での公開は1月下旬を予定しています。
それまで、しばらくお待ち下さい。
とはいえ、魚類という不慣れな分野だけに、
皆さんの作品へのコメントするための勉強が
結構大変そうです、、、、。
で、もちろん私も参加、新作を一つ造りました。

s-1RIMG2383.jpg
今回はド直球でダンクレオステウス。
逆に皆さんの予想を外すならコレかな~、とか思いまして、
というのは半分本当なんですが、もう1種他のネタを
造ってメジャーネタとマイナーネタでバランス取ろうとして、
結局間に合わなかった、という次第。
他の参加者の方と公平になるように、作品解説文もすでに
書きあげて、ブログのほうには投稿済みです
(といっても、下書き保存なので、ブログ管理人の私とA.E.Gさん
しか読めませんが)。

作品展終了しました。

2010年11月29日 / 作品展示

「日本×台湾 古代×現代 動物×アート」
日本・台湾アーティスト合同動物イラスト・立体造形展
終了致しました。
知り合いやこういう分野に興味のある方だけでなく、
通りすがりの方の来場も多く、会場の立地にも助けられたとは言え、
それなりにいろんな方の興味を惹きつける内容になっていたのかな、と
喜んでいます。
で、今回の作品展を紹介して下さったブログを。

鰐亀流道場

ほとんど公式ブログのごとき充実のレポート。
カズやんの恐竜模型徒然草
ヤマモト生物模型
つれづれつづれ ~徒然綴れ~
最終日の閉場間際には、別件に京都に来られていた
花影抄さんと現代根付作家の皆さんが駆けつけて下さりました。
以前お世話になったにも関わらず、しばらくお会い出来て
いなかった作家さんとの再会も。
久々の自主作品展、一言で言えば
「予想の何倍も楽しかった!」に尽きます。
日本側の作家さんとはもちろん、台湾の作家さんとも
今後もまた何か一緒に出来れば、台湾の皆さんの作品を
お見せできる機会を増やせれば、と考えています。
御来場下さった皆様、ありがとうございました。

紹介

2010年11月26日 / 恐竜・古生物

●先日の名古屋・瑞浪行きを、御一緒した
meribenniさんがレポート
●京都で開催中の作品展の参加作家によるレポート

小田隆

守亜和由紀
RC GEAR
作品展は今日を含めて残り3日。
皆さん、宜しくお願い致します。
・・・・・・・・・・・・・
オマケ
久正人さんの作品展告知記事、という名の怪獣語り。
、、、、ドラコですか、そうですか。
宇宙怪獣のくせに生粋の地球怪獣レッドキングに
あっさりやられる中途半端な感じは確かに
合ってるかも知れません。
ジェロニモンの復活させる怪獣の優先順位ってズレてるよね
(スーツの事情が、とかいう大人の話はナシな)。
>台湾に渡り現地で壮絶な造形勝負を繰り広げた結果
>(仲間の何人かは命を落とされたと聞いています)
>血よりも濃い絆で結ばれた台湾のアーティストの方が4名参加
当初の5人展が9人展になったという事で、
ストーリー的には台湾編が驚邏大四凶殺編、
そして現在、大威震八連制覇編進行中に相当、
と思って頂ければわかりやすいでしょう。
そーだなー、雷電のポジションが理想かなー。

作品展初日

2010年11月24日 / 作品展示

「日本×台湾 古代×現代 動物×アート」
日本・台湾アーティスト合同・動物イラスト・立体造形展
初日の様子を。

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開場から少し経った時間。
開場直後から盛況。在廊作家が多い上に来場者も多く、
場内は常に混雑状態。

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参加作家の一人、小田隆さん(手前)と、
京都大学・疋田努先生。台湾の作家さんの作品の出来に
感心しておられました。

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会場を外から。
作品展に関しては、小田隆さんのブログもどうぞ。
会期中、24~27日は私が在廊しております。
最終日28日の夕方は、小田隆さん、久正人さん、
RC GEARさんも在廊の予定です。

明日から作品展!

2010年11月22日 / 作品展示

明日(11月23日)から作品展
「日本×台湾 古代×現代 動物×アート」
日本・台湾アーティスト合同・動物イラスト・立体造形展

s-RIMG2247.jpg
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外の通りから見た様子。
ギャラリーが趣のある建物ですし、周りは良い感じのお店も
多くあるエリアです。
初日の明日は、日本側の作家は全員在廊の予定
(時間は多少ずれるかも知れませんが)。
また、私も会期中は極力在廊するつもりです。
宜しくお願い致します!

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