台湾 その5

2010年3月10日 / 2010年 台湾

●7日
夕方に台中から台北に到着。
台湾のフィニッシャー兼スカルプターの
skinkさんのアトリエにお邪魔する事になっていたのです。
suchusさんのブログからリンクされている
skinkさんのサイトを見て「凄い人が台湾にいるな~」
と驚いていましたが、実際に会えるだけでなく、
アトリエにまで行ける事になるとは!
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コレクションルーム兼ギャラリー
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skinkさんの造形作品。
クリーチャーデザインは他の方だそうです。

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これらもskinkさんの作品。
台湾の両生類・爬虫類研究者とも懇意で、
一緒に採集旅行に出かけたりもするそうなのです。

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手前のほうはskinkさん自身の作品、奥のほうは
購入したキットの完成品等をメインに
飾られています。委託製作もされているそうで、
フィニッシャーとしても本当に凄い腕です。

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アトリエG-1製・フルアクションG3!こんな物まで!
説明書は日本語でしか書いてないですし、それなりに
難易度もあるキットのはずなのですが、
「ちょっと上手く行かなかったところもあるけど、
 説明書の写真をしっかり何度もみて、
 どうにか完成させました」
との事。

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製作室に飾られていたホムンクルス。
私が原型を担当した商品で、私自身も気に入っていて
自分の部屋に今でも飾っている作品。
こうして、異国の地で飾られていたのが
凄く嬉しい。
彼のガレージキットコレクションも見せて頂きました。
竹谷隆之氏の大ファンという事で、竹谷氏のキットの
コレクションはもちろん、様々な日本やアメリカの
ガレージキットやフィギュアを所有されています。
それがまた質の高い物ばかりで、彼の眼の確かさが
伺い知る事が出来ます。
この日は、台湾の動物造形作家さんが
他に2人、来られていました。
まずはsunさんの作品。
非常にシャープで繊細なディテールと、
ちょっとした遊びや愛嬌のある表情が見事に両立しています。

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動物園主催のクマ造形のコンテストで優勝した作品だとか。

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ネズミの赤ちゃんは箸置き(!)なんだそうです。

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表情が良いです。
次はJさんの作品。

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Jさんの作品は、ディテールはあっさりめ。
ですが、こちらの塗装済み作品を見れば分かるように、
彼の作品は塗装済み完成品の魅力が抜群です。
塗装の技を引き出すための計算された造形と
思います。

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同じJさんの作品。
ここでまさかメイオラニアに出会えるとは!(笑)
何故メイオラニア?、と伺ったところ
「海洋堂のメイオラニアが欲しいけれど、
 手に入らないから、それなら自分で造ろうと」
という、非常に正しい理由でした。
無いから造る、造形の動機の原点です。
資料があまり上手く集まらない、という事でしたので、
帰国後に資料を送ることを約束。
Jさん、sunさんの塗装済みの作品を直接
見れなかったのが残念。
さて、再びskinkさんの作品なのですが、、、
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カエルのことはちっとも分かりませんが、
これが凄いのは分かります。サイズは手のひらに
乗る程度なので、大きくはありません。
また、塗装の段階で水の雫などの表現も
細かく加えられていて、見ていて飽きない作品です。
台湾では、基本的な道具・材料は模型店等で
一通り揃いますが、
決して日本のように豊富な訳ではありません。
スカルピーも種類は限られていますし、
東急ハンズはあるものの、生活雑貨がメインで
工作素材はほとんど無いですし、石粉粘土も入手難(不可?)です。
また、書籍も自然科学系は日本ほどの種類も無く、
今はネットで情報が集められると言っても、やはり英語が
壁になります。造形をする人の数も少なく、
ワンフェスのようなイベントも無いようで、
私の話を聞いていて「知り合いや友人の造形師が沢山いて
とても羨ましい」と。
でも、そんな環境で彼らが造っている物が、
日本や他の国に比べ全く劣っていないのには
驚かされると共に、今の自分が彼らほどの情熱を持って
作品を製作出来ているのか、物を造ることを楽しんでいるのか、
と考えさせられてしまいました。
、、、、まぁ、悩むよりも、彼らに負けないよう
どんどん作品を造って行きましょう。
いずれ彼らと一緒に何か出来れば面白いな、と思っています。
ところで、この日集まった造形作家の中で、suchusさんとは
英語である程度なら会話が出来るのですが、他の3方は
それほど英語は得意ではないという事ですし、もちろん私も
北京語はダメなので(一応、大学でやったんだけど、、、)、
日本語を完璧に使えるsuchusさんの奥さんが
通訳としてフル回転。大変だったと思います。
彼女がいて下さったお陰で、本当に楽しい集まりになりました。

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記念撮影
左から、suchusさん夫妻、Jさん、sunさん、私、skinkさん。

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skinkさんからのプレゼント。
最初にオリジナルクリーチャーのキットを頂き、
これだけでも恐縮してしまうくらいなのに、
先に紹介したカエル作品をずっと溜息交じりで見ていたら、
なんと特別にキット状態の物を分けて下さいました。
恐らく、生産数も少ない貴重な物と思います。
こちらがお土産に用意したのが、
私の1/48アルバートサウルス&パキリノサウルスキットと、
私が原型を担当したソフビ製ギャオスハイパーですから、
金額面やレアさ加減では全く釣り合っていない、
エビでタイ&わらしべ長者状態。
どちらも完成状態も凄かったですが、キット状態も
非常に丁寧に処理されていて見事です。
続く。

台湾 その4

2010年3月9日 / 2010年 台湾

無事、帰国しました。
ですが、まだ台湾の記事は続きます。
●7日
朝、Sucusさん夫妻と合流、再度、台中の国立自然科学博物館へ。

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屋外の恐竜模型。
恐らくカスモサウルス&アルバートサウルス。
結構良い出来です。
暖かい台湾故の南方系の植物が
雰囲気を良くしています。

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まだ開館前。
「幻龍拳!!」とかやってます(嘘)
*幻龍=ノトサウルス
この日は、日本の古生物研究者さんから
紹介して頂いた、自然科学博物館の研究者・張鈞翔氏と
お会いする約束になっていたのです。
アジアの研究者とは、SVPで少し話した事はあるものの、
時間を取って貰いゆっくりお話しするのは初めて。
また、Suchusさん夫妻も古生物学者と会うのは
初めて、という事でちょっと緊張もしましたが、
張鈞翔氏は非常に明るく話しやすい方で、
最初の緊張もすぐ無くなり、いろいろと今回の
特別展のお話し等を伺うことが出来ました。

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張氏の研究室にて。
この時、私は台湾行き直前に完成させた
マチカネワニの模型を持っていったのですが、
それを見た張氏は、同僚の單希瑛氏を紹介して下さり、
台湾で見つかった近縁種のワニについて
お話し等を伺うことが出来ました。
午後は、博物館の近くで何か軽く食べようと、
適当に喫茶店に入った所、、、、、
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、、、、フィギュア喫茶!?
台湾では昔から老若男女に人形劇が大変人気なんだそうで、
このお店も人形劇ファンの方が経営されているのでは、との事。
こういう人形も、人形劇製作会社が販売しているとか。
店内には人形劇専門誌も揃っており、お客さんはお茶しながら
真剣に雑誌に見入ったり、友人とおしゃべりしたり。

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雑誌の雰囲気や、人形の衣装を見ていると、
より広い世代に人気のある宝塚、って感じ?
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トイレにも、デフォルメフィギュアが。

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で、頼んだ料理。
食事の後、台中から台北へ移動。
と書くと簡単そうですが、車で約3時間。
Suchusさん夫妻には、本当にお世話になりっ放しの
台湾旅行なのです。
続く。

台湾 その3

2010年3月8日 / 2010年 台湾

6日
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外で朝食。
Suchusさん夫妻の車で
台中市の国立科学博物館へ
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海棲爬虫類の特別展が開催中。
これが今回の目的なのです。

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入口前のディロサウルス(化石種ワニ)。
さて、展示の紹介!と行きたいところですが、
撮影禁止でした(泣)。

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でも、図録が超豪華。ハードカバーで
分厚いのです。2~3冊欲しかったのですが、
かなり重いので1冊で諦めました。
ここからは常設展示。

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開館当時(20数年前?)からのもの。

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こちらは、その後に新設された展示。

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「unnamed Tyrannosaurus from Asia」
という事ですが、、。

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展示台からはみ出したエウオプロケファルス。

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毎回恒例の博物館での食事も忘れてはいけません。

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博物館内には、化石鉱物販売会社運営の
店舗が。恐竜の頭骨等も売っています。
が、この日は事情により休業。
市内にある同じ会社の別店舗には
行くことが出来ました。
この日は、台中市内のホテル泊。
有名な私立大学の前で、元々学生向けの
お店や屋台が多かったのが、今は観光スポットに。
同じ地点から、
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エンドレス繁華街&屋台。

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でも、この日の夕食は屋台に並ぶ
度胸が無くて、コンビニでカップラーメン。
飲み物は黒松沙士。初めて飲みましたが
「飲むサロンパス」と言われるのも納得。
続く
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只今、台湾 その2

2010年3月6日 / 2010年 台湾

5日 
午前8時30分に、ホテル前にでSuchusさん夫妻と
合流。お二人と直接会うのは初めて。
知り合った経緯は、また後日。
とりあえず、奥さんは驚くほど完璧に日本語が、
Suchusさんもかなり英語が話せる事が分り、
言葉の心配の必要は無しに。



最初の見学先は「世界恐龍大展」
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内容は、日本の林原自然科学博物館による「恐竜ラボ」
とほぼ一緒。
昼食。

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お粥には砂糖を入れるののもアリ。
違和感なく美味しい。
午後は1月末に開館したばかりの国立台湾博物館・
土銀展館の古生物展示へ。

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タルボ、ファンヘティタン、
チョンユアンサウルス等の全身骨格が。
チョンユアンサウルスは、漢字表記だと
洛陽中原龍。中国史好きを熱くさせる学名です。

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見学者用ロッカー。
ドアの一つ一つに植物をあしらってあります。

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素晴らしい出来の、三葉虫脱皮連続模型。
夕方は私の希望で、台北の模型店&トイショップめぐり。
小規模のお店が集まった中野ブロードウェイの
ような場所に案内して貰いました。

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そのビルの地下で夕食。
この日は、Suchusさん宅に泊めて頂く事に。

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玄関のプレート。

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一晩、この方と一緒でした。
続く。
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只今、臺灣です(追記)。

2010年3月4日 / 2010年 台湾

台北にやって来ました。
初アジア海外旅行です。
半袖で丁度良いです。沖縄より南なんだから
当たり前なんだけど。
今回で海外一人旅は2回目なんですが、
前回のオクラホマの時は空港まで
博物館の方が迎えに来て下さったので、
宿泊先までソロ活動は初めて。
最初は空港最寄り駅までシャトルバスで移動して、
電車で台北まで移動するつもりだったのに、
シャトルバスが分らなくて、結局台北までの
有料バスに乗ることに(<それしか分らんかった)。
400円くらいだし。
でも電車に乗れないのが悔しかったので、
台北駅からホテルの最寄駅まで、十分歩ける距離なのに
無理に電車を使ってみたり。
切符がコイン状のプラスチック製のプレートで
一瞬戸惑う。
日本でお馴染みのコンビニ・ファーストフードは
一通り、というか「これでもか!」というくらい
揃ってるので、食事はそんなところで無難に
済ませても良いんですが、折角なんで
いかにも台湾な食堂に入ってみる。
注文の品が揃った処で気づく。ここ、水は出ないの?
水無しでチャーハンと豚肉の炒めものを食べろと。
店員ひっ捕まえて「水をくれぬか、、、、」と
横山三国志の袁術の最期のような懇願を英語でするも、
まったく分って貰えず。というか、水は出ないみたいなんで、
大人しくお茶を頼みました。
料理は大変美味しゅうございました。
夜9時を過ぎても、さすがは台北という事か
交通量が多い。とにかくスクーターが多い。
自転車のほうがずっと少ない。
バスもかなりの数がガンガン走ってて、
しかも行き先が電光掲示なので、
やたらと存在感が。

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*追記 時差の事、すっかり忘れてました。
という事で、上の画像は午後8時半くらいです。
それでも、やっぱりスクーター、バス、それに
タクシーの数の多さは目立ちます。
夕方は、2局で日本のアニメやってました。
NHKBSも入ります。今、ブラタモリが始まりました。
日本のバラエティー番組も字幕付きでやってます。
他の局では「大秦帝国」「笑傲江湖」とかやってて、
言葉分らないけど嬉しい。
さっきは、こちらの方が何故か京都の市電を
熱く語ってました。

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台北駅にいた鳥人
ちゃんとした作家さんの作品のよう。
せんとくんくらいでは勝てそうにありません。
ということで、また次回。

「俺の名はプリスキンだ」

2010年3月3日 / 恐竜・古生物

「恐竜パンテオン」「恐竜の楽園」でも報告済みの、
この復元模型を制作したTyler Keillor氏から頂いた
メールで紹介されていた動画がこちら
いろんな角度で模型が見られるのが嬉しい。
メインはやはりヘビなんでしょうけど、
ティタノサウルス類とされる恐竜の子供の
前肢第一指の爪をどう判断して
復元したのかが気になります。
化石の産出状態のイラストを見ると、
爪は無いようですが、末端の骨って見つかりにくい
部分でもありますからね。
今度、何かの機会に本人に聞いてみよう。

『地球最古の恐竜展』

2010年2月24日 / 恐竜・古生物

『地球最古の恐竜展』s-RIMG0607.jpg
記者発表会に参加してきました。
会場は六本木ヒルズの40階!
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この恐竜展の監修をされている
北海道大学・小林快次さんによる展示内容の解説。
今回の展示は、研究調査の折に訪れた
アルゼンチン・サンファン国立大学での展示を見て、
小林さん自身が「凄い!」と驚かれた物、というだけあり、
解説にも力が入っていました。
受付開始前に会場に着いてしまったのですが、
そこで小林さんとバッタリ。打ち合わせ等で
お忙しいだろうし、挨拶くらい出来ればな、と
思っていたのですが、予想外に長い時間お話出来たのが
良かったです。

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会場は満員。
記者発表の後は、恐竜展の内容に合わせ
アルゼンチンワインが来場者に振舞われました。
飲んでみると美味しい。
「でも、俺、お酒の味、わかんねぇからな~」なんて
思っていたのですが、他の皆さんも美味しいと
言っておられたので、確かな味だったようです。

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なんか、いつもの面々が写っております。

RC GEARさん小田隆さん所十三さん
学会・シンポジウム出没組ですね。
スーツの方は恐竜展関係者の方です、
って言われなくても分かりますね(笑)。

恐竜パンテオンさんも来場されてました。
この恐竜展、例年の幕張等で開催の
恐竜博のように大きな規模ではありませんが、
骨格標本から復元模型まで、その展示物のほとんど
すべてがサンファン国立大学で準備された、
純アルゼンチン産と言って良い、他にあまり例のない内容・構成。
また、現在準備中のものもあり、それらは
世界に先駆けて日本で初公開になるという事です。
恐竜だけでなく、単弓類、ワニの祖先であるクルロタルシ類も
大きく取り上げられるのも嬉しいです。
一度、実際に標本や全身骨格を見てみたいと思ってたのが、
ゾロゾロいるんですよね。楽しみです。
しかし、恐竜絡みで初ヒルズ、そしてワイン、なんていう
経験が出来るとは思わなかったな~。

『ぼくは恐竜造形家』

2010年2月20日 / その他

荒木一成さんの『ぼくは恐竜造形家』が出版されました。
これまでの日本における恐竜造形の歩み=荒木さんの活動、
みたいなものですから、最近恐竜造形に興味を
持たれた方には是非お薦めしたい本です。
もちろん、昔から荒木さんのファンだった方でも、
裏話等満載で楽しめます。
個人的には、この本を読んでいて
「恐竜造るのって結構大変なんだな~」と
妙に客観的な視点になれたのが面白かったです。
分かってるつもりのことでも、印刷物になった物を
読むと感じ方が違うものです。
それと、私もちょこっと出てきます。
ここ数年、学会に参加したり、研究者に思い切って
コンタクト取ってみたりと、随分図々しく立ち回るようになったな~、
と思ってましたが、何だ最初からそういうトコロあったんだ、と
納得したり。
・・・・・・・・・・
カーリング面白いすよね。
イギリス戦は解説含めて熱かったです、
というか解説も重要な要素。
ショットのフォームがすんごいカッコイイ。
スパイダーマンの決めポーズ的なカッコ良さ?
、、、、、東映版のほうな。

梅ヶ丘>幕張>神保町>新宿

2010年2月10日 / その他

6日
東京着 梅ヶ丘の鳥の工房つばさへ。
以前、絶滅鳥類を製作した折にバードカービングを
参考にしようとお邪魔して、いろいろとアドバイスを頂きました。
今回も先日完成したメイの写真を見て貰い、
バードカーバーの視点からの感想を聞くことが出来、
勉強になりました。また、今後の作品制作のために探していた
素材、まさにそのものも材料として売られており、
纏めて購入出来たのも嬉しかったり。
7日
ワンフェス。
前回にも増して、ほぼ自分のブースにベタ付きだったので、
レポートするネタが何もないのです。
その甲斐あって、いつも以上にいろんな方と
会えたような気がします。恐竜・古生物以外の
造形関係の友人・知人にはほとんど会えなかったけど。
残念。

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会場で唯一撮ったのがコレ。
先日の琵琶湖博物館での古生物学会にも参加されていた、
ヤマモト生物模型・ヤマモトさんによるトリケラ。
てっきりキットで販売するのかと思っていたら、
完成品、しかも塗装パターン複数。
完成品としては価格は控えめですし、
塗装も丁寧。造形もしっかりしているので、
なかなかお買い得な作品だったと思います。
とりあえず、この群れ状態を見て笑いましたが。
8日
メリベニさんと神保町で合流。
動物・自然科学系に強い古書店を梯子。
メリベニさんは哺乳類が得意分野なので、同じ書店で
物色しても微妙に私と見ているものが違いますし、
私が見落としていた本も気づいていたり。
9日
まず、某研究室へ取材、、、、なのかな。
いろいろとお話を伺っていると、疑問に思っていたことが
あっさり解決。いや~、やっぱり専門家・研究者って半端ないです。
その後は新宿に移動、昭和な喫茶店を梯子しつつ
打ち合わせ、というか雑談。
東京への出発前は
「しばらく造形から離れられるぞ~」なんて思ってましたが、
帰る頃には「早く粘土触りたい~!」となるくらい、
ヒントやネタを頂いた東京行きでした。
と、やけにあっさりなのは、帰宅に合わせて届くように
注文していたPCのセットアップで力尽きてるからです。
デスクトップマシンは約7年ぶりの購入で、
XP>7への移行でしたが、特に高度な事をパソコンでやらない
私には、あまり変わった印象がないですね~。

日本古生物学会 第159回例会 その2

2010年2月5日 / 日本古生物学会

      kanban_big_20100213090034.jpg
今回の琵琶湖博物館での展示の
垂れ幕・看板に使われたデータ
(クリックで大きくなります)。
博物館のスタッフが製作下さったものです。
カッコイイのでデータを頂いてしまいました。
上の絵は小田さん、下のズンガリプテルスは
私の作品。
●2日目 夜間小集会
「古生物アーティストの活動
 ~アートが紡ぐパレオ・コミュニケーション~」
このタイトルをつけたのは私なのですが、
終わった今でも何が「パレオコミュニケーション」なのか
判っておりません(笑)。というか、そういう今までに無い
何か面白いこと始めようよ的なところが目的、、、、だったの?
まず、荻野慎太郎さんから研究とアートの相互関係と
これからの展望などを簡潔かつシャープな切れ味で。
その次が私で、最後が小田さん。
小田さんはアケボノゾウの復元作業をスライドで。
やはり小田さんらしく無駄なく要所を抑えつつ、説得力のある
ビジュアルで話を展開。
そんな2人に挟まれて、さぁ何が出来ますか?
発表たって、こちとらつい先日パワーポイント買ったばかりの
発表初心者。
なら、いっそいつもの子供向けワークショップで行こう、と。

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という事で、いつも通りやりました。
相棒のディプロドクスも一緒(撮影 京都大学博士課程 黒須さん)

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会場は予想外の満席&立ち見。
これほどの参加者は予想しておらず、
多めに持って来たつもりが素材が足りない事態に。
折角参加して下さったのに、実際の作業が
出来ない方も多く、申し訳なかったです。

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みんなでお絵かきタイム。

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最前列真ん中で作業中の平山廉先生
一番奥は小田さんですね。
絵の事となると、大人しくしてられないようです。
最初にヌイグルミ持ち出した時は、ほんの一瞬の戸惑いが
会場にありましたが、次の瞬間には皆さん主旨を理解してくださり、
クイズの部分では、わざと間違いの答えで手を挙げて
場を盛り上げて下さる研究者多数。
参加者の皆さんに随分助けられました。
質疑応答では、研究者だけでなく、出版社の方等から
かなり突っ込んだ意見も出され、こちらの思っていた以上の
展開になったと思っています。これも参加者の皆さんに
助けられた部分です。
で、その後はやっぱり飲み会。
前日が少人数でこじんまりと、だった一方で、
この日は総勢20人の大所帯。
さらには、2次会も。お店に入って席に通されたら、
隣も古生物学会組だったというオチ付き。
●3日目
午前中に一般発表があるので、それを聴講して
学会は終了。この日は、犬塚先生によるバシロサウルスに
関する発表があり、こんな動物でもこれだけ復元が変わる
可能性があるんだな、という興味深い内容でした。
今回の学会、初発表という事でいろいろと思う所も、
得た物の多い学会でしたが、その一方で学会に参加していた
古生物イラストや模型に挑戦中の友人達の存在が
印象深いものになりました。
今回が学会初参加の方も多かったのですが、
それぞれが自分の聞きたいこと、お目当ての研究者を
きっちり認識していて、事前に随分勉強して来たんだな、
という事が伝わってきました。彼らが研究者の方と
話しているのを横で聞く事もありましたが、
とても学会経験が浅いとは思えない高度な内容の会話に
なっていて、私の方が随分勉強になりました。
4年前に私が学会初参加した時と比べれば、
皆さん優秀過ぎます。
プロだけでなく、アマチュア、趣味としてでも
学会レベルでの知識を楽しめる人が
これだけいる、という事を実感。
もちろん、こちらもプロとしてアマチュアに
負ける訳には行きませんので、
よりいっそう頑張ろうと思った次第。
また、ポスター発表、夜間小集会では
いままであまり前例の無い事をお願いした部分もあり、
関係者の皆さんには何かと大変お世話になりました。
ありがとうございました。

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