茨城県博企画展「化石はたのしい!」

2008年3月17日 / 恐竜・古生物


15日、茨城県自然博物館で開催の
企画展「化石はたのしい!」初日内覧会へ。
この企画展には、復元模型制作・展示で
関わっているのです。
骨質歯鳥類(オステオドントルニス)、
復元模型コーナー
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今回の展示のために制作した模型だけでなく、
制作途中や、検討用スケッチ、資料調査中の
様子まで紹介されています。
こういう展示に使われるとは知らなかったので、
緊張感の無い顔で写っております(笑)。
おまけに復元模型の横に、資料として使用した
コアホウドリの翼の剥製を並べるという、
造形師泣かせの展示。
右下は、復元模型の画像を拡大して作った
実物大タペストリーと記念撮影。
展示関係者という事で、胸にお花が咲いてます。

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ティラノ復元の新旧展示。
右は、今回の為に制作した旧復元ティラノ。
3本指です。
ニューヨーク・アメリカ自然史博物館の
昔の展示をベースに、当時の復元方針を折り込み、
かつ「誰某の復元画風」ではない、私オリジナルの
旧復元を、というのがコンセプト。

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左上 ブラキオ&マメンキ
右上 マメンキ全身骨格と。
左下 カルノタウルス
右下 カルノタ全身骨格と。

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私の作品の画像を使ったパズル。
子供が結構楽しんでくれてました。
こういう風に作品を使ってもらえると
嬉しいですね。
以上が私が関わった展示。

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こちらは、フタバサウルス産状再現。
未発見部位は、白色で復元してあります。
俗に「全身骨格」と言われてる物がどういう
状態で見つかるのかが、日頃あまり化石に
馴染みの無い方でも判りやすい、良い展示です。
その他、古脊椎動物関係の展示としては、
今話題の丹波竜、日本初公開ギガントラプトル等
盛り沢山。
常設展示も非常に充実している
博物館ですので、これを機会に是非。
ミュージアムショップでは、今回の企画展期間限定
RC GEAR製ティラノ頭骨シルバーストラップ
販売中ですので、これもお見逃し無く。
今回、骨質歯鳥類制作に当たっては、
可能な限りの資料を集めて下さった茨城県博・国府田良樹先生、
骨質歯鳥類の論文執筆者で、今回の復元の監修者の
京都大学・松岡廣繁先生を始め、
バードカービングの鈴木勉さん
マイミクで鳥についての知識豊富なたかさん、
そのたかさんを介して直接では無いですが、鳥類イラストで
著名な箕輪義隆さんに様々なアドバイスを頂きました。
毎度おなじみ、corvoさんこと小田隆さんからは
羽毛の塗装用に、とオススメの筆を頂いたりも。
今回の作品に関わるまで、鳥についてはほとんど
知識が無く、また本格的な羽毛造形の経験が
無かったので、皆さんのアドバイスが無ければ、
絶滅鳥類の復元として全く成立しない結果になって
いたように思います。
そこが、古生物復元の難しいところなんですが、
難しいが故にいろんな方と話し合って、そこから
また人の繋がりが出来る。それが古生物復元の
面白さだとも思いますし、それを実感出来る経験でした。
っていうか、これで羽毛恐竜、
ちょっとは自信もって造れるぞ!

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