日本古生物学会 第159回例会 その1

2010年2月4日 / 日本古生物学会


●まずはシンポジウム「古脊椎動物の復元方法」
発表者は、古脊椎動物復元に関する研究では
最前線にいると言って良い面々。
若手とベテランが偏り無く選ばれている感もあり、
その点でも現在の古脊椎動物学研究の雰囲気を
実感出来るように思いました。
また、今回は一人当たり40分間という時間配分のため、
各発表者の今までの一般発表・ポスター発表の総集編
といった内容で、とにかく濃い内容。
夜は恒例の懇親会、さらにその後は少人数で2次会。
2日目
この日は一般(口頭)&ポスター発表なのですが、
私にとっては初の学会発表と夜間小集会世話人の日。

12010poster.jpg
ポスター発表、、、、、の完成一つ前バージョン。
実際には、画像を幾つか差し替えた物を使いました。
基本の構成とデザインは共同発表者の荻野慎太郎さん

犬塚則久先生監修で製作したデスモスチルスを中心に
構成しています。

画像 1292
(撮影 メリベニさん)
発表の様子。今回はアーティスト発表枠として
小田隆さん新村龍也さん、私の発表を
一か所に纏めて頂きました。
ポスター足元には台も用意して頂き、
それぞれ作品等を置いて、実際に手に取って貰ったり。

1DSCF1806.jpg
(撮影 ヤマモトさん
犬塚先生とデスモスチルスの遊泳時の前肢の動きを
検討中。2人で同じような動きをしているようですが、
やはり犬塚先生の動きは違うのです。
肘の入る角度とかが絶妙。
まだまだデスモは白帯だ、俺、、、、。
ちなみに、この日のポスター発表会場は
一般の見学者にも開放されていました。
学会初の試みだそうです。

1RIMG0565.jpg
という事で、ポスター発表を熱心に見る子供さんという、
いつもの学会では見られない光景も。
一般の方の「このデスモスチルスって、どんな動物なんですか?」
という質問には、たまたま傍に居られた犬塚先生に
解説を丸振りしてしまったり。
専門用語を使わず、判り易く丁寧に説明して
おられました。
この学会には、現在北海道大学に来られている
サウザン・メソジスト大学教授Louis L.Jacobs氏も参加。
Jacobs氏と言えばマラウィサウルスの記載者。
私も自作のマラウィサウルスの写真を見て頂き、
後でそのデータを送る約束が出来たのが嬉しかったです。
さて、ポスター発表会場では荻野さんの発案で、
復元模型で見てみたい古生物を学会参加者に
伺ってみました。その一部を紹介
・スピノサウルス(まさか過ぎる直球)
・ウインタテリウム(至って普通かなと思ったら、
  そこには、やはり研究者ならではの拘りが、、、、)
・ポリコティルス科
(そろそろ難易度が上がってきました。海棲爬虫類好きなら
  外せない種類なのですが、まだ造れていないのです)
・ケトテリウム(なんとなくクジラ、とその場で見当は付いた)
・コルンワリウス
  (何それ?って感じでしたが、、、勉強不足でした)
・アエティオケトゥス(、、、その場ですぐには判りませんでした)
こんなお遊びの質問にも関わらず、学生さんから
ベテラン研究者まで、皆さん真剣に答えてくださり
ありがとうございました。
また機会があったらやってみたいなと。
今度は無脊椎方面にも積極的に聞いてみたいです
(無脊椎になると、全然種類が判らないんだけど)。
続く

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