「このは」&本の紹介

2013年6月11日 / 恐竜・古生物


●6月10日発売の
「生きもの好きの自然ガイド このは」
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毎号、動物を題材とした作品と作家を紹介する
「生きものアート」のコーナー。今号は私の作品が
紹介されています。
宜しくです。
●ついでに、最近気になった本を。

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「Rhinoceros Giants: The Paleobiology of Indricotheres」
史上最大の陸生哺乳類の候補、パラケラテリウムを含む
大型奇蹄類・インドリコテリウム類の本。
発売前の紹介から、表紙の大きな耳のある復元のイラストが
気になっていました。内容を簡単に確認した限りでは、
大きな体の熱の逃すため象のような耳があるかも、という考えに
基づいたイラストのようです。特に耳の大きさが判る痕跡が
見つかった、という訳でも無さそう。
象に比べれば脚も細いし、首も長いので体表の面積も
稼げるんじゃないかな、と思う一方で、
あれだけの巨体だと、やっぱり耳も大きいほうが有利かな、
とも思ったり。
内容は、大型奇蹄類の発見・研究史、現在の研究も
纏められていて、資料として良い本です。
「アジアの恐竜」
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中国恐竜界の大御所・董 枝明氏の著作。
恐竜発掘・研究史が豊富なビジュアルと共に紹介されています。
そして、更にこの本のポイントの高い所は、
翻訳を担当された日本人研究者さんによる訳注の
情報の濃さ、充実度です。
著名な研究者の著書を研究の最前線にいる
若手研究者さんが翻訳し、新しいデータを補足するという
専門書としては理想的な構成と言っても良いかも。

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