カテゴリー「恐竜・古生物」の記事

恐竜博2009

2009年7月28日 / 恐竜・古生物

・26日
恒例の、かつ1回休みだったので1年振りの
ワンフェス。今回は結構お客さんが多くて、
ほとんど会場を回れず。でも、いい感じで
古生物に詳しかったり、興味を持っている方が
多くて楽しかったです。
という事なので、レポートしように画像も
ほとんど撮ってないので、ネタが無いのです。
動物系のディーラーさんとか、
増えてるみたいなんだけどな~。
・27日
久正人さん恐竜博を見学。
すでに恐竜博見学済みの皆さんは一様に
「なんかいろいろとデカイよ~」と仰っていましたが、
確かにその通りで。
ここでは個人的なお気に入りを幾つか。

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スピノサウルス亜成体。
全長17mの成体スピノサウルスが今回の
恐竜博の目玉ですが、失われた標本に関する
写真や論文を手がかりに再現した成体と違い、
こちらは実際に現在発掘研究されている
数個体分合わせて約60%残っている標本から
復元されたもの。これからしばらく、
さらに保存状態の良い標本が発掘・研究される
までは、スピノと言えばこの骨格をベースに
考える事になるかも知れません。

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モノロフォサウルス。
モノロフォは割合見る機会のある恐竜ですが、
同じ恐竜でも、こんな感じでポーズや
各部分が綺麗にキマッっている展示があると
嬉しいのです。

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ゴルゴ&ティランノ(ティラノ)亜成体コンビ。

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ノスロニクス。
現在、組み立て骨格が見られるテリジノサウルス類では
この標本が一番カッコイイんじゃないかな、と。
目玉のスピノや、マメンキサウルス、ギガントラプトル、
恐竜のミイラ「ダコタ」はもちろん、
ヨロイ竜の展示やティランノ頭骨バリエーション等、
見所はまだまだ沢山あります。
また会場には成体スピノサウルスを初め、
実物大復元模型も展示されていますが、
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グアンロンにディロン、
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バハリアサウルスにカルカロドントサウルス、
と、かなり丁寧な造形です。
復元模型は、公式カタログには掲載されて
いないので、是非会場でじっくりご覧下さい。
さらに、今回のオススメは公式カタログ。
多くの研究者による、様々な分野の最新の
研究成果が収録されており、かなり内容が濃く、
専門書レベルと言っても良いかも。マメンキサウルスや
スピノサウルスの全身骨格図が収録されているのは
模型やイラストをやる人間には嬉しい所。
資料として使う事が多い人は2冊買いしても
損は無いのでは?
公式フィギュアもありましたが、今回は
これを購入。

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レジのお姉さん
「あの、首が袋から出てしまうんですが
 宜しいでしょうか、、、、、、」
「、、、、、、、、、、、、、、、は、はい、、」
中に各部可動のフレームが入っているそうで、
首、しっぽ、前後肢がグリグリ動く優れもの。
デザインも可愛いし。
でも、コレ用の大きい袋くらい用意しとこうよ(泣)。

北海道 1日目

2009年7月19日 / 恐竜・古生物

18日
午後2時ごろに新千歳空港着。
温度は15度、涼しいを通り越して寒い!
札幌で急遽長袖を購入。
古沢仁さんを訪ねて札幌市博物館活動センターへ。
古沢さんの北海道での活動については、
去年北海道を訪れた際に、沼田町化石館の篠原さんや
北海道大学の小林快次さんに伺っていたのですが、
その後、仙台の古生物学会ですでに古沢さんとは
面識のある新村龍也さんが紹介して下さり、
今回仕事場を訪問出来ることになりました。
古沢さんは、海棲哺乳類、特に日本で発見された化石海牛に
関する研究・活動が多く、また博物館とその地域の方との
関わり合いにも熱心に取り組んでおられ、
沼田町化石館の名物の一つと言っていい
レプリカーズを立ち上げた方でもあります。

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札幌市博物館活動センターの展示物。
現在センターはビルの一部を使用しての活動で、
展示室もその中の一角です。
古沢さんには、ご専門でもある海棲哺乳類をメインに
北海道で見つかったさまざまな標本の話や、
センターの所蔵品を見せて頂きました。
クジラの系統の話は、日ごろあまり見聞きする機会が
ないので非常に興味深かったです。
センターの学芸員さんにチリモンファンがおられる事が判明。
「チリモン博物誌」も買いましたよ!」との事。
ご自分で見つけられた自慢の(?)チリモンを、
研究者らしくキチンと保存されていました。
札幌まで来てチリモン話で盛り上がる事になるとは。
札幌で古生物関係の展示というと
北海道大学総合博物館がありますが、
古生物に興味のある一般の方を受け入れる活動が
充実している点では、ぜひこの札幌市博物館活動センターも
訪れて欲しいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ、植物が専門という学芸員さんに
札幌のビルの上に咲いた大きなお花の事
聞くの忘れた!
地下鉄に出たという大きな虫の標本も無かった、、、、。
タクシーの運ちゃんに
「大きなカメ見ました?」って聞いても「?」な顔されたし。
そういや、ゴジラも来てましたね。

群馬行き

2009年7月13日 / 恐竜・古生物

11日
途中、電車乗り換えの高崎駅で
漫画家・所十三さん、恐竜倶楽部会員sarsaさんと
バッタリ。さらに、目的駅で恐竜倶楽部会報編集長のBa2さん、
アクアプラント・守亜さんと合流。
今回の目的は「シーラカンス展」見学と、
この日に行われる北九州市立自然史歴史博物館・籔本美孝先生
講演「シーラカンスの謎と不思議」。
講演開始前にシーラカンス展を見学していると
京都大学博士課程の黒須さん、「絶滅哺乳類大会」共同主催の
A.E.Gさんも合流。にぎやかな展示見学になりました。

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シーラカンス展のために籔本先生の監修で製作された
全長3.8mの実物大マウソニア・ラボカティの立体骨格。
今回の目玉の一つです。

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シーラカンスの中でも変わり者と言って良い姿の
アレニプテルス。復元模型はアクアプラント・守亜さん作品。
午後1時30分より籔本先生の講演。
シーラカンスと言えば、現生種が話題になる事が多いのですが、
籔本先生の講演では化石種から判明するシーラカンスの
歴史と、現生種との比較から得られる情報など、
シーラカンスという動物全体を俯瞰できる、といって内容が濃いだけでなく、
籔本先生の語り口も楽しいものでした。
講演終了後、再度シーラカンス展会場と
常設展見学。もう13年ほど前にこの博物館に
一度来ているのですが、その時は恐竜の展示の
写真ばかり撮っていて、そのほかの哺乳類などの
写真がなかったので、それを撮影するのが
今回の目的の一つ、、、、、、、だったのですが、
群馬県博・高桑先生他皆さんにいろいろと
お話を伺っているうちに時間が無くなり、
結局駆け足で撮影。
ま、展示されている物はおおよそ把握出来ましたから、
必要になればまた来れば良いのです。

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ディメトロドンの足跡。こんな展示あったんですねぇ。
群馬県博は、古生物の展示も非常に充実しており、
特にブラキサウルス、マメンチサウルス、カマラサウルスと
3体の大型竜脚類の全身骨格が展示されている
日本でも数少ない博物館です。まだ未訪という方は
シーラカンス展と一緒に是非。
博物館閉館後は、守亜さん、黒須さんと一緒に
近くにあるという美味しいと噂のケーキ屋へ。
すると、喫茶室には博物館館長・長谷川善和先生、
シーラカンス展初日を見学に来られていた
科博・真鍋真先生、所十三さんに恐竜倶楽部組が。

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という訳で記念撮影。
古生物ファン(というか、今回は籔本先生ファン?(笑))から、
日本の古脊椎動物学会の重鎮まで、年代もポジションも、
古生物への関わりかたもバラバラの皆さん。
でも、こやっていろんな人が集まって
それぞれに楽しんでいる場にご一緒させて頂くと、
古生物に関わる事をやっていて良かったな、と感じます。
その後は、守亜さんお薦めのインドカレー屋で
ご馳走になり、磯部温泉に一泊。
12日
帰宅の途中、ちょっと寄り道をして
造形作家・山崎繁さんの仕事場を訪問。
山崎さんと言えば、恐竜ファンには
海洋堂在籍の頃に手がけられた骨格シリーズが
有名かと思いますが、現在は恐竜に関わらず
様々な分野の造形をこなす造形師として
活躍されています。
といっても、個人的に気になるのは、やっぱり
恐竜・古生物ネタ。仕事場には、、、、、
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とか
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なものが。
近いうちに公式に発表されると思いますので、
皆さん、期待しましょう。
短い旅でしたが、今回も多くの方と
お会い出来て、いろいろ話も伺えて楽しかったですね。
現地でいろいろとお世話になった守亜さん、
博物館見学でご配慮いただいた高桑先生には
特にお礼申し上げます。

本が出ました

2009年6月11日 / 恐竜・古生物

「ニューワイド学研の図鑑なるほど図鑑 
      最新!最強!ティラノサウルス」
発売中です。
表紙他、私の作品の画像が使用されています。
私の恐竜作品がピンで表紙というのはこれが初めて。
恐竜以外だと「未確認生物学!」のネッシーがあるんですが。
内容に関しても、監修に真鍋真先生、
また協力・指導に平沢達矢さんという事で
子供向けとはいえ、なかなか本格的。
イラストも、それぞれ恐竜や動物を専門的に描かれている方が
担当されています。このブログでは御馴染みの小田隆さんの
作品もありますね。
という事で、この本にもちょっと登場する
ティラノサウルス幼体・通称ジェーンです。

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ネットにあった全身骨格図や、クリーブランド自然史博物館で
撮影した全身骨格を資料にしましたが、
特徴的なプロポーションを出来るだけ正確に再現しようと
芯の段階でジェーンを発掘・研究・展示している
バーピー博物館の研究者の方に一度チェックして頂きました。
また、色に関してはタイラー・ケイラー氏
バーピー博物館用に製作した頭部復元模型を参考に、
って、その頭部復元模型の色もマイケル・スクレプニク氏
復元画をベースにしているんですが。
タイラー・ケイラー氏に完成した作品画像を見せたら
「(個人的に)全身の縮尺模型造ろうかと思っていたけど、
 その必要なくなっちゃったね~」と喜んでくれたり。
彼の造ったジェーンも是非見てみたい所です。

丹波竜巡り

2009年4月26日 / 恐竜・古生物

25日
恐竜倶楽部会報編集長氏&関西在住の
恐竜倶楽部員さんと3人で丹波竜関連地&施設巡り。
まずは、やはり丹波竜発掘現場。
すでに第3次発掘は終了していますが、
ボランティアの方が交代で常駐しておられ、
熱心に解説をしてくださいました。
毎回、違う方の解説を聞いているのですが、
どの方も非常にしっかりと勉強しておられ、
またそれぞれの丹波竜発掘との関わり等も
話して下さるので、地元の皆さんの丹波竜への
思い入れの強さが伝わって来ます。
丹波竜化石工房を見学、同じ施設内にある
食堂で昼食、編集長の希望でJR谷川駅駅で
丹波竜関連のお土産物を物色。
そして兵庫県立人と自然の博物館

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今回、初めての見学です。
最寄駅のすぐ傍。マンションや商業施設の並ぶ中に
あります。
サイトを見る限り、恐竜関係はあまり無いのかな、
なんて思い、今までスルーしていたんですが、、、、
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いるやん! カンプトサウルスが。

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オフタルモサウルス(魚竜)
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ホプロホネウス
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アメリカマストドン
古生物関連は規模の大きな展示ではありませんが、
レプリカ・実物共に質の高い標本が多いように思います。
っていうか、今まで来なかったのはミスだったな~。
化石魚類の標本とか良かったし。
もちろん、丹波竜関係の展示もあります。
小田隆さんによる復元画も展示されていました。
つい先日には「ひとはく恐竜ラボ」もオープン。
恐竜化石のクリーニング作業の様子を見ることが出来ます。

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恐竜ラボとは別に博物館内にある化石工房。
こちらでも化石のクリーニングの様子が
見られるようです。
今回は時間の都合で駆け足の見学になってしまったので、
また近いうちにゆっくり見に来ようと思っています。
丹波竜第1次&第2次産状レプリカや、
各クリーニング作業用施設を見て
編集長さんは「なんか、日本じゃないみたいだよねぇ、、、、」。
同感です。
編集長さんからのお土産。

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地球儀・ジュラ紀バージョン。
ガチャのカプセル部分がそのまま地球になります。
説明書を見ないと南北が判らなかったり(<勉強不足)
ひとはく恐竜ラボに設置のスタンプ。

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「のうかん」、、、、、、、いや、確かに大事な部分だ!

骨ゼミ

2009年3月28日 / 恐竜・古生物

3/27
毎月恒例の近畿古脊椎動物学ゼミ・通称「骨ゼミ」参加のため、
京都大学へ。
少し早めに京大に到着して、「骨ゼミ」開始前まで
疋田努先生の研究室へ。
と、そこで今まさに私が仕事で製作中の、
ある動物の研究をされている方が。
その日、京都に向かう直前まで作業しながら悩んでいた部分について、
資料を見せて頂くことが出来てほぼ解決。
自分の運の良さに一寸驚く。
今回の骨ゼミは現生のマレーバクの歯についての発表。
古脊椎動物のゼミですが、こうして現生動物の
研究も聴けるのが「骨ゼミ」の面白いところ。
復元模型を造る人間にとっては、化石種・現生種両方の
研究を定期的に聴けるのが嬉しいです。
ゼミ終了後は、これも恒例の懇親会(=飲み会)。

絶滅哺乳類大会用に隠しネタとして製作した作品を持参。
哺乳類造形はまだあまり経験が無いですし、
ネタがネタだけに、研究者の方々にお見せするのは
ちょっと勇気がいったのですが、皆さんの反応は予想以上に良く、
特にある若手研究者の方が非常に興味を持たれて、
「こうやって立体で見るからこそ、考える事、気づく事も
 あるんですよね~。
 僕、この模型で6時間は喋れますよ! 良い作品です」と
嬉しい感想が。
模型を介してのディスカッション、本当に参考になりますし、
楽しかったですね。それだけ研究者から話題を引き出せる
作品を造れたという事は、今後の製作の自信にもなります。
次は10時間くらいしゃべれる作品、目指します(笑)。
その研究者さんからは
「一度で良いから、大型哺乳類の解剖やっておくべきです!
 機会があれば一緒に是非」と。
正直、解剖は苦手で避けていたんですが、
そう言われてしまっては、そろそろ腹括るべきでしょうね~。
と、その前に、その作品をその動物の専門家に御見せする
という難関が待っているのですが。

我孫子市・鳥の博物館

2009年3月22日 / 恐竜・古生物

3/20
「我孫子市・鳥の博物館」へ。
途中、corvoさんと合流。

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博物館前の駐車場で。

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鳥、鳥、鳥
こちらは企画展「日本の鳥・骨格編」
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骨、骨、骨。

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モアの骨格・ディアトリマ(今は学名が変わってガストルニスと
表記される事が多いですが)の復元模型。
ディアトリマの雰囲気が良くて、
受付で学芸員を紹介して頂き、
模型製作の経緯を聴いてみたり
(最近、こういう積極性が身に付いてきた)。
小さい博物館ですが、非常に充実した内容。
展示物に付けられたキャプションも、
細かい所まで気が回っているように思います。
これは、やはり学芸員やスタッフの皆さんの
熱意の現れなんじゃないかな、と。
とても良い博物館でした。
翌日は、神保町古書店街で資料探し
アトリエG-1・奥田さん訪問
>恐竜倶楽部例会に出席、で帰宅。
流石に2週連続東京&これだけ沢山かつ濃い方々に
会っていると疲れ気味。いろんな話を聴きすぎて、
頭も一杯。でも、楽しかったですね~。
皆さん、ありがとうございました!

再び大恐竜展>早稲田大学

2009年3月20日 / 恐竜・古生物

19日、再び大恐竜展へ。
もともとはこちらの予定を先に組んで、
友人にも声を掛けていたのですが、その後に
内覧会・シンポジウムのお誘いが来たので、
2週連続での東京となりました。
今回はcorvoさんアクアプラントさん
RCGEAR横山さん漫画家・久正人さんと会場で合流。

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ニジェールサウルス頭部生体模型。
この模型の製作にあたっては、
頭骨のレプリカを芯として使用するという
我々のような模型作家からすると
卑怯極まりなく(笑)、でもとても羨ましい手法が
採られています>画像等こちら
これは、頭骨復元・生体復元両方を
タイラー・ケイラーさんが担当した、
という事で出来る事。
RCGEAR横山さんは、今回の展示物の
組み立て作業に日本側のスタッフの一人として
参加。その時の苦労話等をいろいろと聴きながらの
見学もまた楽しいのです。
会場内では、真鍋真先生とバッタリ遭遇、
少し立ち話。
その後は、日本一の恐竜グッズコレクター・
田村博さんとも遭遇。

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グッズコーナーで売られていた、
小さいながら妙に出来の良い
トリケラトプスキーホルダー。オススメです。

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今回の公式フィギュア・マプサウルス。
今回は海洋堂製じゃないんですね~。
記念に買おうかどうか迷っていると、何故か
「よし、助けてやるよ」と同行者からカンパが(笑)。
一人200円×4=800円がカンパ。
フィギュアが1050円ですから、私が払ったのは250円。
みんな、オラに元気を分けてくれてありがとう!
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corvoさんデザイン、私が原型製作の
「恐竜のいる風景」シリーズ、完売してました。
ちょっと喜んでいたら、
「箱も結構大きいし、在庫数が少なかったんじゃないの~」
とツッコミが(笑)。それでも完売は完売。嬉しい事です。
会場では、RCGEARマプサウルス・ティラノサウルス
シルバー製頭骨ストラップも販売されています。

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あーだこーだと盛り上がる大人げない人達。
恐竜展の後は、早稲田大学へ移動。

平山廉先生の研究室を訪問。

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当たり前とは言え、
見た事が無い本・資料がギッシリ。

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大隈重信VS早稲田大学講堂
(もしくは灯台に向かう重信ザウルス)
、、、なんとなくそんな構図かな、と思っただけです。
偶然同じタイミングで研究室に来ていた
友人の研究者さん、平山先生と近く韓国料理店で
夕食をご一緒しました。

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久正人さんに頂いたシーラカンスキーホルダー。
ありがとうございます!

大恐竜展記念シンポジウム後編

2009年3月17日 / 恐竜・古生物

シンポジウム後編です。

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お話中のポール・セレノ氏と平山廉氏。

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パトリック・オコナー氏とboropinさん、所十三さん、私。
所さんは直筆イラスト入り「DINO2」をプレゼント。
「DINO2」は、日本語がわからなくても絵だけで
ストーリーがある程度把握出来るようで外国の方にも好評。
私もオコナー氏が研究されたマジュンガサウルス
メインに作品を見てもらう事が出来ました。
今回のためにマジュンガサウルス、ちょっと塗装を
やり直して画像も撮り直したんですよね
(リンク先の画像は塗装修正前)。
と、今度はオコナー氏が私たちに紹介して下さったのが、
プレパレーター(化石のクリーニングや補修・復元の
専門家)のStony Brook大学ジョセフ・グロエンケ氏。

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グロエンケ氏は、前日に大恐竜展会場で「スゴい!」と
盛り上がった、あのマジュンガサウルス頭骨の
クリーニングを手掛けている方。
早速作品のファイルを見てもらうと
マジュンガサウルスに興味を持って頂いたのは
当然なのですが、食いつきが良いのが海棲爬虫類。
で、試しに
「お気に入りの恐竜って何かあります?」と聞いたら
「恐竜、、う~ん、、、、、、ワニが好きなんだよね(笑)。」
なんか、妙にワニ好きのヒット率が高いなぁ。
所さんは彼にも「DINO2」を進呈。
絵を見て考証の確かさを非常に高く評価していました。
こういう反応を何回も見ると、英語版が無いのが
本当に惜しい作品です。

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こちらは、「DINO2」を熱心に読む(見る、かな)
ロドルフォ・コリア氏とホアン・ポルフィリ氏。
お二人の本拠地である南米を舞台にした
エピソードが無いのが残念。
と、他にもいろいろありましたが、懇親会終了。
で、さらに図々しく2次会にまでお邪魔させて頂きました。
参加者はほとんどが内外の研究者で、すっかり研究者側に
馴染んでいるboropinさんは別として、所さん・横山さん
そして私の外野チームはすっかり気後れし
(おまけに皆さん英語で盛り上がってるし(泣))、
「じゃあ、我々は端っこのテーブルでひっそりやりますか」なんて
思っていると、そこへ何と真鍋真先生が!
「真鍋先生がこの席じゃマズいですよ~!」と言っても
「いやいや、良いですよ!」と。おまけに
最新の研究情報や、今回のシンポジウムの内容の解説を
非常に判り易く、じっくりとお話して下さいました。
最後の最後まで贅沢かつ充実した時間でした。
いや~、本当に楽しい2日間でした。
海外の研究者とはSVPで会う機会はあるのですが、
やはり学会という事で皆さん情報交換にお忙しそうで、
私の立場ではなかなか声は掛け難いもの。
セレノ氏なんて、まず捕まえられないですから。
こういう貴重な機会を作って下さった上に、
私のような研究者でもない人間を快く受け入れて下さった
大恐竜展関係者、シンポジウム関係者の皆さんには
厚くお礼申し上げます。
またこのような機会があれば、是非参加出来れば良いな、
と思いつつ、まずはそれまでにもうちょっと、
いやもっと英語どうにかしないとなぁ。
また気を引き締めて頑張ろう。半年後はSVPだし。

大恐竜展記念シンポジウム前編

2009年3月15日 / 恐竜・古生物

3/14は国立科学博物館分館で開催の
大恐竜展記念シンポジウムへ。
基本的に研究者対象の集まりで
通訳無し・英語のみの講演・質疑応答という事で
参加は迷ったのですが、とりあえず場の雰囲気だけでも
味わっておいて損は無いだろうと思ったので。
シンポジウム開始前、会場にいたポール・セレノ氏を呼びとめ、
タブリンさんを紹介。
私は別にセレノ氏と親しい訳ではなく、去年のクリーブランドでの
SVPの時にタイラーさんに紹介してもらって
(セレノ氏はタイラーさんの職場の上司)、
ちょっと挨拶した程度。
今回初対面みたいなもんですが、そこは強気に(笑)。
タブリンさんはネイティブ並みの英語を話せるので、
挨拶後すぐに会話が盛り上がっていて羨ましい。

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タブリンさんは新作ニジェールサウルス頭骨を
セレノ氏にプレゼント。
ニジェールサウルスはセレノ氏が研究・記載された
恐竜なので、プレゼントのネタとしてバッチリなのです。
シンポジウムで講演された研究者は以下の通り
・ポール・セレノ (シカゴ大学)
 恐竜学界の超有名人。ニジェールサウルスやスコミムス
 エオラプトル等の研究・記載。
・アレクサンダー・ケルナー(ブラジル国立博物館)
 翼竜の研究で著名。アンハングエラやタペジャラの記載等。
・パトリック・オコナー(オハイオ大学)
マジュンガサウルスの研究等
・ロドルフォ・コリア(カルメン・フネス博物館)
 ギガノトサウルスの研究・記載等
 
・ホアン・ポルフィリ (コマウエ国立大学)
・ディオジェネス・カンポス (ブラジル地球博物館)
・三枝春生 (国立科学博物館・兵庫県立人と自然の博物館)
 丹波竜の発掘指揮・研究
解説が無い研究者は、私の勉強不足です。
内容については、まだ研究中の物があるという事、
そして私の英語力では理解出来ない部分が
ほとんどという事でここでは割愛します。
セレノ氏は、身振り手振りだけでなく
ただ座っているだけで絵になっていて、
流石は古生物学界のスター。
他の講演者の方もステージを大きく動き、
参加者の反応に合わせて場を盛り上げたりと、
講演というより公演、な雰囲気。
SVP等での学会発表とは違うノリで、
英語が判らずとも何となく楽しめました。
シンポジウムの後は懇親会。
研究者以外の参加者は
「恐竜パンテオン」「恐竜の楽園」
2大恐竜情報サイトの管理人さん達に、タブリンさん
所十三さんboropinさん「肉食の系譜」theropodさん
RC GEAR横山さん等等。
「この面子が集まってて、小田(隆)さんはいないの?」
とか何人かに言われましたよ(笑)。
翼竜の研究で著名なケルナー氏が
近くにおられたので、通訳をboropinさん・タブリンさんに
頼もうと思って見回すと、もうそれぞれすでに他所で
盛り上がり中。仕方ない、自力で行くしか。

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画像がボケちゃってますが。

ズンガリプテルスを是非見て頂きたかったんですよ。
で、まぁ専門的な話題は無理としても、作品の写真は
見て頂き目的達成。ホッとしているとRC GEAR横山さんが
「ケルナーさんにタベジャラの事質問したいんだけど、頼める?」
「、、、が、頑張ってみます、、、」
という事で、再度ケルナー氏のところへ。
今回の恐竜展の図録のタペジャラを見ながら
「え~と、タペジャラってトサカのこの部分が
一体なのと分かれているのと2種類ありますよね。
それって、個体の違いなの、それとも何か他に理由が?」
「あぁ! それは一体なのが正解だよ。
 幼体の頃はまだ一体化はしてないけど、
 それでもハッキリと分かれている訳じゃないよ」
「それって、人間の子供の、、、、、え~~~~~と
(英語が出て来ない)、、、、ここ?」
と自分の頭頂部を指すと
「イエス! そうそう!」
英語の弱さを他の知識と身振りでなんとかカバー。
っていうか、私の英語での会話はほとんど
そんな感じですけれど。
次回に続く。

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