カテゴリー「恐竜・古生物」の記事

きしわだ自然資料館特別展「モササウルス」

2010年11月3日 / 恐竜・古生物

本日、11月3日より、
きしわだ自然資料館特別展「モササウルス」始まりました。

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この特別展には、企画段階より関わっていまして、
展示する標本の調査にいろいろな博物館に
資料館の方と伺ったり、研究者さんとお話したりと、
なかなか貴重な経験をする事が出来ました。
また、10月のSVP(古脊椎動物学会)から帰国後は、
ほぼ毎日資料館に通い、展示に関わる様々な作業を
勉強出来たり。
普段、何気に見ている展示も、小規模でも準備は大変なんだなぁ、
という事を痛感しました。これからは、博物館等の展示の
見方も少し変りそうです。
この特別展では、日本で見つかったモササウルス類の標本の
展示に加え、現在カナダ・ロイヤルティレル博物館でモササウルス類の
研究をされている小西卓哉さん監修による最新のモササウルス類研究と、
これまでの研究史、また小田隆さんによるモササウルス類
最新復元画の数々と、小規模ながらも濃密な内容になっています。
特別展「モササウルス」に関しては、ブログもありますので、
そちらも是非!

日本古生物学会会誌「化石」

2010年10月1日 / 恐竜・古生物

●今月発行の日本古生物学会会誌「化石」に、
今年1月の古生物学会での夜間小集会のレポート
「夜間小集会「古生物アーティストの活動
 ~アートが紡ぐパレオ・コミュニケーション~」参加報告」
が掲載されています。(その時の学会レポートその1その2
私はいつもの復元画ワークショップをいつもの通りに
やったんですが、それがちゃんと文章になると、
ちょっと真面目度アップな感じになっているのが、
なんとなくこそばゆいような嬉しいような。
っていうか、学会誌に顔写真付きで載っちゃう事になるとは(笑)
当日会場に駆けつけてくれたRC GEARさん
アクアプラント・守亜さんはにわや工房・田辺さんも、
研究者との交流を通しての古生物造形や、博物館での普及活動に
積極的に参加しているアーティストとして名前が紹介されています。
これもちょっと嬉しい。
学会誌という事で、なかなか目にする事は多くはないと
思いますが、機会がありましたらちょっと見てやって下さい。
●ついでに、「Extinct Creatures」を久々に更新しました。
 こちらも宜しくお願い致します。

御所浦滞在記 その8

2010年9月8日 / 恐竜・古生物

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今回、御所浦・御船では私の作品は掲載されている
書籍の販売もしました。ご購入して下さった方には
サイン&リクエストの恐竜のイラストを描いてます。
お陰さまで、準備した本はほぼ完売しました。
ありがとうございました。
9/1
作品展の撤収も終わり、私も次の日に御所浦を
離れるという事で、打ち上げ飲み会。

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料理の一部。御馳走てんこ盛り。

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ほぼ毎日、皆さんとは顔を合わせていたので、
仲間同士の気軽な飲み会、という雰囲気。
丁度私と同じ期間、熊本大学から学生さんが2人、
バイトに来られていました。そして彼らもバイト期間が終了。
一緒に島を回ったり、いろいろと話をする時間も多く、
随分と御世話になりました。
これで一旦お別れなのが勿体無い。
・・・・・・・
今回、約2週間の熊本滞在でしたが、御所浦・御船では
恐竜・化石にどっぷり浸った毎日でした。
一応、仕事の一環としての滞在ですが、造形が出来ない分
時間はありますし、資料や標本、展示物を毎日見れる訳で、
夏休みと勉強が一度に堪能出来る、贅沢な期間だったと思います。

御船町恐竜博物館は予想以上に良い化石が発見されていて、
また展示物には、国内では他にはあまり見られない骨格も多く
(アラシャサウルスやコリトサウルス、カスモサウルス等)、
さらにワークショップも充実。 学芸員の池上さんは
国内外の学会での発表も数多く、その研究成果が反映されて
小規模ながら恐竜研究の最前線を実感出来る博物館。
御所浦は、白亜紀資料館の展示に始まり、発掘体験、
化石発見地めぐり、町の各所に展示されている化石や
恐竜のオブジェと、とにかく町全体で化石・恐竜を楽しめる場所です。
さらに魚の美味しい事、格別。
是非、日帰りでなく、泊まりがけ、出来れば2泊以上で
ゆっくりと町の雰囲気を楽しんで欲しいところです。

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最後に、御所浦での記念撮影。
今回、お世話になった御所浦・御船の皆さん、本当にありがとうございました。

御所浦滞在記 その7

2010年9月6日 / 恐竜・古生物

ここで、御所浦白亜紀資料館の展示紹介。
以前の紹介(その1その2)と合わせてどうぞ。

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恐竜展示。小規模ながら、恐竜に関しては一通り
解説&展示があります。

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御所浦で発見された植物食恐竜展示。
全身の各部が見つかっています。

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翼竜・トゥプスクアラ。
地上姿勢の骨格はちょっと珍しいかも。

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御所浦産の恐竜化石展示。
日本でも最大級の肉食恐竜の歯が見つかっています。
アクロカントサウルス頭骨は、御所浦産の歯との
大きさ対比用。

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御所浦で発見された哺乳類・コリフォドン。
かなり状態の良い頭骨が見つかっています。

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御所浦の各地層の化石の展示。
御所浦編、あと一回続きます。

御所浦滞在記 その6

2010年9月4日 / 恐竜・古生物

8/30、31
この2日間は予定無し。
チェックした資料を纏めたり、
クルージングツアーに参加したり。

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恐竜足跡化石発掘地。
実際の化石は掘り出され、同じ場所にレプリカが設置されています。

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御所浦で最初に恐竜化石が発見された場所
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白亜紀の壁
各地点の詳細はこちらを。
31日の夜はアクアマリンまつながさん主催の飲み会
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料理しか画像撮ってないや。
アクアマリンまつながさんは、御所浦白亜紀資料館前の
港に設置されている恐竜モニュメント等を
製作されています。
リアルかつ凝った見せ方の作品は地元では有名。
アクアマリンまつながさん作品を見て回るのも
ちょっとした観光になっているとか。
私が御所浦に滞在している間にも、地元テレビ局のニュースで
2度、作品が登場していました。
これからは、さらに復元としても精度の高い恐竜作品を
製作したい、という事で、私のワークショップにも参加して下さり、
またこうして一緒に食事する機会も作って頂きました。
御所浦編 続く

御所浦滞在記 その5(熊本ー御所浦)

2010年9月3日 / 恐竜・古生物

御船町恐竜博物館での
ワークショップの画像を送って頂きました。

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8/27
さて、熊本と言えば阿蘇山、
阿蘇山と言えばラドン、は当然な訳ですが、
熊本市内&熊本城と言えば
ウルトラマンティガ・イーヴィルティガ編
忘れてはいけません!!
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「観光」ではない、「義務」なのだ!
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お!
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という訳で、今回の「スイーツと城」。
売店では、このブログにコメントして下さっている
たくぼん。さんが製作に関わった
拘りの再現度を誇る「熊本城プラモデル」
威風堂々と販売されていました。
城マニア、必携です!
で、夕食前に御所浦へ帰還。
8/28、29
夏休み最後の週末は御所浦白亜紀資料館にて
「恐竜復元画ワークショップ」を開催。
午前中はいつもの内容を行いましたが、
午後は折角博物館での開催という事で、
展示物の大型肉食恐竜の頭骨をスケッチして、
それを元に復元画を描いて貰うという内容に。
初めての試みで、対象年齢は少し上げたものの
それでも難易度が高いかな、と不安もあったのですが、
結果的にはこちらの予想を上回る作品に仕上がっていました。
また、実際に頭骨を間近に見てのスケッチ作業なので、
その作業中にいろいろと頭骨の事や恐竜の事を
話していて説得力があったように思います。

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資料館見学に来ていた子供さんと。
可愛いリアクションだ(笑)。

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お姉ちゃんも一緒に。
御所浦編 続く

御所浦滞在記 その4

2010年8月31日 / 恐竜・古生物

8/23
この日も、資料館学芸員さんのご好意で
御所浦巡りの続き。

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御所浦町で一番高い烏峠展望台から。

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ここにも化石が。

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アンモナイト館。
地層から露出している大きなアンモナイトの
その上に立てられています。

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上から見下ろすとこんな感じ。

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前回のパラサウロロフスに続き、ギガノトサウルス鉄骨製骨格
資料館に戻ってからは、展示骨格を元にイラストを製作。
疑問があれば、すぐに展示物を見て確認出来るのが嬉しい。
製作途中の物を学芸員さんに見てもらって、
いろいろ話し合えるのも楽しいのです。

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この日の夕食。地元で採れたアジ等の魚料理。
御所浦編 続く

とりあえずの報告と、お知らせ(追記有り)

2010年8月30日 / 恐竜・古生物

●御所浦滞在記の途中ですが、
昨日(29日)で夏期の講演、ワークショップ、
すべて無事終了しました!
お手伝いして下さった皆さん、参加して下さった皆さん、
ありがとうございました。
この夏は、講演・ワークショップ共に新ネタが多く、不安な部分も
ありましたが、お手伝いの皆さんのサポートと
参加者の皆さんの予想以上の反応・集中力に助けられました。
持ちネタが増えた分、これからもこういう機会が増やせれば
良いな、と思っています。

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御所浦白亜紀資料館でのワークショップから。
その他、ブログでレポート済みのワークショップ、講演纏め
六本木ヒルズ・京都大学総合博物館・日本SF大会・板橋区立教育科学館
●学芸員の方から連絡頂きましたので紹介。
葛生化石館にて開催中の『植物の進化展』にあわせ、
講演会「植物進化のはなし」が開催されます。
講師の大花先生は、学会等でもお話させて頂いた事がありますが、
とても気さくでお話も楽しい方です。
恐竜や古生物を楽しむ上で、絵や模型の背景としても、また
動物達の餌としても植物は重要です。
また、葛生化石館にはペルム紀の最大級の肉食動物と言われている
イノストランケビアの全身骨格が展示されています。
全身組み立て骨格の常設展示は日本国内では
珍しい(唯一?)ですので、未見の方はこれを機会に是非。

御所浦滞在記 その3

2010年8月27日 / 恐竜・古生物

8/22
この日の午前中は、化石セミナーの一環として
私の復元画ワークショップと講演。
前日の化石採集が本当に楽しそうだっただけに、
ワークショップと講演は物足りないかな、
と心配しましたが、結構楽しんで頂けたようで
安心しました。
(自分のデジカメでの撮影を頼むの忘れてしまったので、
画像は無しです)。

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続いては、化石クリーニング体験。
前日、自分で採集した化石をクリーニング。
簡単な道具を使った、簡易な方法ですが、
それでもなかなか奇麗にクリーニングしてしまう子も。
閉会式の後は、資料館スタッフと一緒に参加者皆さんを港で見送り。
船が見えなくなるまで大きく手を振って見送ります。
セミナーに参加出来ただけでなく、参加者を見送る側になれた事も
とても良い経験になりました。
さて、セミナーも終わり、一息ついた所で、
今度は私の御所浦めぐりがスタート。

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地層が奇麗に見えている露頭。

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「ニガキ公園」
化石が入った岩石をそのまま設置しています。

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島内に幾つか設置されている鉄製骨格の中の一つ。
どれも単純なラインにアレンジされているものの、
とても出来が良いのです。特にこのパラサウロロフスは
設置場所が良く、とても絵になる画像が撮れるのです。
まさに「恐竜の島・御所浦」です。

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さて、夕食。
この日は「流石に魚料理ばかりでは飽きるでしょう」という
気遣いで、焼肉です。焼肉のタレは使わず、塩胡椒に甘酢、
という味付けなのですが、これが美味しい!
化石セミナーで他の民宿等に宿泊された方も、
皆さん「食事がおいしかった」と言っておられました。
きっと、各宿で自慢のお魚料理が振る舞われたのでしょう。
御所浦編 続く

御所浦滞在記 その2

2010年8月24日 / 恐竜・古生物

8/21
この日から2日館、御所浦白亜紀資料館の
人気企画・夏休み化石セミナー後期日程。
今回は、セミナーの一環として、私のワークショップ&講演が
組み込まれています。
という事で、初日の化石採取にも同行。

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船で移動。
今回の採取地は車では行けない場所なのです。

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まず船で20分、そこから徒歩10分程度。
船で移動、というと大変そうですが、町から数十分で
化石採集地到着はかなり良いロケーションでは。

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学芸員&専門家の指導の元の採集活動。
指導があっての安全かつ効率の良い採集。
もちろん、許可がなければ化石採集は出来ません。
詳しい調査、研究が必要な物は資料館へ納める事になりますが、
持ち帰れないくらい貝化石が見つかります。
あまり荷物を増やすと大変なので、最後には持ち帰る化石を
選ぶ事になるのですが、選び切れなくて悩む参加者続出。

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夕食。地元の鯛&蛸がメイン。
化石セミナー参加の方が一組、同じ民宿に宿泊。
以前、ここに宿泊した事があるとの事。
この男の子とは、食事中や部屋に戻っても
恐竜話をいろいろと。
一泊二日のスケジュールで時間に余裕もあるので、
参加者同士で仲良くなりますし、地元の方との交流の機会も増えます。
御所浦編 続く

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