トーク企画「SF古代生物の部屋~奴らは「恐竜」じゃない!」

2010年8月8日 / イベント・教室・講演


8/7
第49回日本SF大会にて、
トーク企画「SF古代生物の部屋~奴らは「恐竜」じゃない!」
開催。

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大会オープニングセレモニー。
特別ゲストの一人・夢枕獏さんがスピーチ中。
私たちの講演は、オープニングセレモニー終了後すぐの
1コマ目。
出演者は
富永浩史さん(小説家)
荻野慎太郎さん(京都大学霊長類研究所)
渡部真人さん(林原自然科学博物館)
そして私の4人。
講演内容は、
「恐竜○○」と銘打った作品に何故か混じった奴らは一体何モノか?
「ジャイアントレッサーパンダ」は結局大きいのか小さいのか?
第一線の研究者を交え、怪獣愛から最新研究まで、
古生物イロイロ語ります!」

という事で、前半は古生物学者の視点からの
特撮・怪獣物トーク。
後半は、渡部さん、荻野さんの研究活動の紹介を中心に、
話題を展開。

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ここでもやりました、毎度恒例のアレ。
講演開始前に、ちょっと早めに会場に来て下さった方へ
前説。
私「ディプロドクスとアパトサウルスの違い、、、、、
 判りやすく言うとテレスドンとデッドン?」
渡部「ええっ! それヒドいよ~」のやり取りで笑いが。
流石SF大会。
さて、講演開始。が、電車トラブルで荻野さんが
間に合わず。

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荻野さん到着まで、代理で演台にいました。
今回大活躍。結局、荻野さんは20分ほどの遅れで到着。

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同時間には、他に10以上の企画が開催されていて、
おまけにこちらは富永さん以外は、
SF大会では馴染みの低い古生物関係者ばかりという事で
参加者数はあまり多くないかな、と予想。
それでも講演開始時は20人ほどが来場され、
「結構集まってくれましたね~、良かった~」
とホッとしていましたが、
最終的には画像の通り、予想外の参加者数に。

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渡部さんがモンゴルでの発掘調査をお話中。
渡部さんの恐竜研究者としての視点と、
荻野さんの角を持つ動物に関する知見から
ゴモラを恐竜として原始的な形質を残した
植物食恐竜に纏め上げた流れは楽しかった!
荻野さんのスライドにあった、角のある動物としての
要素が正確に反映された、完成度の高い架空の生物がアレだった、
というオチは見事でしたね。
(アレの正体が知りたい方は、荻野さんを講演に呼びましょう(笑))
今回の企画の意図の一つとして、SFのコンテンツとしての
古生物学だけでなく、古生物学者自身も魅力的なんだ、
という事をアピールしてみたい、というのがあったのですが、
講演終了後には、渡部さん、荻野さんに熱心に質問される方も
おられ、こちらの意図が上手く伝わったようで安心。

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SF大会会場で1時間おきに発行される「時刊新聞」
これに2号続けて「SF古代生物の部屋」の感想が!
時刊新聞での感想紹介は目標の一つだったので、
それが2号連続というのは本当に嬉しい。
「ちゃんと恐竜戦車描いてくれてる!」と喜ぶ渡部さん。
参加して頂いた皆さん、ありがとうございました。
SF大会ならではのトーク内容は、こちらも話していて、
いつもと違う高揚感がありました。
なかなか客を選ぶ内容ではありますが(笑)、
また機会があればやってみたいです。
最後に、今回の講演を企画して下さった富永さんには
厚くお礼申し上げます。
また何か一緒にやらかしましょう!

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