パンチョさんfromアルゼンチン

2010年8月19日 / 恐竜・古生物

18日
アルゼンチンから研究で日本に来られている古生物学者・パンチョさんこと
Francisco Juan Prevosti氏と京都で合流。

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折角だし、いかにも京都!な所で昼食。
画像手前がパンチョさん。奥は、パンチョさんと同じ食肉類が専門の
荻野慎太郎さん

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出された料理の中の一品。パンチョさん、苦手な食べ物無し。
仲居さんから「おーきに」というお礼の言葉を伝授されたり。
食事中は、私の作品のファイルを見てもらったり、アルゼンチンの古生物の話を伺ったり。日本の子供達の間ではギガノトサウルスとかカルノタウルス等アルゼンチン産の肉食恐竜が結構人気あるよ、と話すとちょっと驚いてました。
昼食の後は、京都大学総合博物館へ標本の調査。
パンチョさんがお仕事中、こちらは荻野さんや、その他京大の学生さんとおしゃべり。

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その際に、とある学生さんから頂いた冊子。
同人誌としてイベントで販売もされているそう。
サイトもあります>こちらカモノハシ好きに悪い人いないんだろうな、と思わせる、ほんわかした雰囲気ながら、要所要所には「さすが研究者!」という本格的な部分も。同人誌でありながら、動物研究の実際を楽しく知る事が出来る、なかなか素敵な本です。著者の学生さんとは台湾国立自然科学博物館のカモノハシ展示の話で盛り上がったり。
パンチョさんの調査終了後は、近くの居酒屋で飲み会。
パンチョさん、日本の歴史が相当詳しい。「モンゴルが日本に攻めて来たときにですね~」と切り出すと「2回来たんだよね」と合いの手。他にも「平家物語」「古事記」なんかも知ってるし。
居酒屋で店員を呼ぶときの、男性の「すいません!」と女性の「すいませ~ん!」の音の伸びの違いが気になる、という指摘が面白い、というか流石研究者? で、その後自ら「すいませ~ん!」と日本語で店員さんを呼んでしまう実行力も流石古生物学者、、、かな?
アルゼンチンを含む南米の研究者や恐竜関係者とは、シンポジウムや学会、ネットでは少し交流もあったりしますが、今回ほどいろいろとお話が出来たのは初めて。パンチョさんのお人柄もあり、楽しい1日になりました。
アルゼンチンは恐竜だけでなく、化石哺乳類も有名な物ばかりですから、一度は行ってみたいですね。

恐竜教室at板橋区立教育科学館

2010年8月17日 / イベント・教室・講演

8/14,15
板橋区立教育科学館にて
「恐竜復元画ワークショップ」
「夏休み恐竜研究会」
を開催しました。
午前は「恐竜復元画ワークショップ」
板橋・恐竜・教室1
こちらは私がメインの担当。
午後は「夏休み恐竜研究会」
板橋・恐竜・教室2
教育科学館に常設展示されている
トリケラトプス頭骨の前で解説中の
京都大学大学院・黒須さん。
午後の教室は黒須さんがメインで担当。
トリケラトプスの実物頭骨化石をこれほど至近距離で
見る事が出来るのは、日本国内でも極めて珍しい、
という事で、解説にも熱が入ります。
実習室に移動して、化石のスケッチや復元画製作。

板橋・恐竜教室3
化石レプリカを見せながら解説中。
フルアーマーガンダム、ゲルググキャノン、
ジムキャノン、なんていう言葉が頭をよぎるMSV世代。

板橋・恐竜教室4
ふらりと見学に来てくれた友人にも、
復元画ワークショップをやらせて見ました。

板橋恐竜教室5
結構上手いよねー、なかなかやるじゃん。
、、、、いや、ありがとうございます、久正人さん
ジャンゴのご先祖様だ!
他にも、今までにこうやって描かされた方には、
所十三さん小田隆さんが居られます。
それぞれの作品は私の自慢のコレクション(笑)。
今回の教室も参加者の皆さん、非常に熱心で
子供達だけでなく保護者の皆さからも質問が出たり、
親子一緒に積極的に楽しんで下さったように思います。
また、午後の教室は対象年齢が小学4年生以上と、少し年齢が
あがる分、本当に恐竜・古生物に詳しい子供達ばかりで、
教室終了後も黒須さんと真剣に話をするような場面も。
参加の子供達同士で話をするうちに、新しい友達が
出来た、というのも、こちらとしては予想以上の反応。
友人や以前仕事で御世話になった方も沢山見学に
来て下さり、これも嬉しかったです。
今回のブログの画像も、一部を除いて「ほんとのおおきさ恐竜博」
カメラマンさんに手伝って頂いたり。
板橋区立教育科学館の皆さんにも大変御世話になりました。
ちょっと実験的、とうか新ネタの内容での教室でもあったのですが、
それを快く受け入れて下さった上、より良い内容になるよう
様々な提案・サポートもして下さいました。
ありがとうございました! 
板橋区立教育科学館での夏の恐竜特別展示は
引き続き8月24日まで開催されています。
私の作品も展示されていますので、是非宜しくお願い致します。

話に尾鰭が付きました

2010年8月12日 / 恐竜・古生物

・モササウルス類新復元に関する論文
“Convergent Evolution in Aquatic Tetrapods: Insights from an Exceptional Fossil Mosasaus”
Johan Lindgren, Michael W. Caldwell, Takuya Konishi, Luis M. Chiappe

こちらにはイラストも。
論文著者・Johan Lindgren氏が以前発表された
モササウルス類のプロトサウルスの論文も興味深いものでした。
今回の発表で復元されているのはプラテカルプス。
尾ビレに関しては、上側の軟組織の部分の跡は未発見と
論文にあるので、これほど綺麗な三日月型かは
あくまで可能性の一つ、という事になるのでしょうか。
尾ビレが目立ちますが、胴体も結構雰囲気が変わります。
こういう研究が進んでいる事は、ちょっと前から伺っていたので、
それでこの1年はモササウルス類は造りたくても造れなかったんですよね。
モササウルス類新復元に関しては、モササウルスの専門家も参加する
某所の企画にちょこっと関わってますので、またいろいろと
お伝え出来るかと思います。

SF大会2日目

2010年8月9日 / その他

前日の「SF古代生物の部屋」、感想を書いて下さっている
ブログを発見。
しのしの記
nigatu23の日記ありがとうございます!
・・・・・・・・・・・・・・
8/8
SF大会2日目。
今日の目的は
「もはやSF!?台湾人形劇『霹靂』がやってくる」参加。

3月の台湾訪問の折に「霹靂」の事を知り、
その際、案内して下さった方に基本的な事は一通り教わっていて、
日本に帰って来てから動画はちょくちょく見てるんですが、
アメコミヒーロー物並の歴史とストーリーの蓄積があり、
さらに言葉の壁もあって、「なんだかわからんがカッコイイ」
程度の楽しみ方しか出来ていなかったのです。
今回の企画では、その今までの歴史をざっくり解説されて、
世界観をなんとなく把握。
その後は、解説・通訳付きのクライマックスシーン鑑賞会。

かなりの強力キャラの上、悪に対しての容赦無さっぷりに
「暴力和尚」と揶揄されていると言う一頁書VSこの時の物語上
最強キャラらしい源武蔵の決戦シーン。どんな理由で闘って、
どういう理屈で決着が付いたか判らなかったんですが、
今回の解説でスッキリ。
エエ話しや、、、、。
すべてのキャラクターの声を一人で演じているのも見所。
元々が街頭劇から始まっているので、その頃からの伝統なのだとか。
・・・・・・・・・・・・・・
モモーイライヴは、整理券の競争率高そうなので、
諦めました。生モモーイは一度見てみたかったんだけどな~。
来年のSF大会は静岡、9/3、4開催。
ムムム、、、(←何か企んでる)。

トーク企画「SF古代生物の部屋~奴らは「恐竜」じゃない!」

2010年8月8日 / イベント・教室・講演

8/7
第49回日本SF大会にて、
トーク企画「SF古代生物の部屋~奴らは「恐竜」じゃない!」
開催。

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大会オープニングセレモニー。
特別ゲストの一人・夢枕獏さんがスピーチ中。
私たちの講演は、オープニングセレモニー終了後すぐの
1コマ目。
出演者は
富永浩史さん(小説家)
荻野慎太郎さん(京都大学霊長類研究所)
渡部真人さん(林原自然科学博物館)
そして私の4人。
講演内容は、
「恐竜○○」と銘打った作品に何故か混じった奴らは一体何モノか?
「ジャイアントレッサーパンダ」は結局大きいのか小さいのか?
第一線の研究者を交え、怪獣愛から最新研究まで、
古生物イロイロ語ります!」

という事で、前半は古生物学者の視点からの
特撮・怪獣物トーク。
後半は、渡部さん、荻野さんの研究活動の紹介を中心に、
話題を展開。

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ここでもやりました、毎度恒例のアレ。
講演開始前に、ちょっと早めに会場に来て下さった方へ
前説。
私「ディプロドクスとアパトサウルスの違い、、、、、
 判りやすく言うとテレスドンとデッドン?」
渡部「ええっ! それヒドいよ~」のやり取りで笑いが。
流石SF大会。
さて、講演開始。が、電車トラブルで荻野さんが
間に合わず。

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荻野さん到着まで、代理で演台にいました。
今回大活躍。結局、荻野さんは20分ほどの遅れで到着。

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同時間には、他に10以上の企画が開催されていて、
おまけにこちらは富永さん以外は、
SF大会では馴染みの低い古生物関係者ばかりという事で
参加者数はあまり多くないかな、と予想。
それでも講演開始時は20人ほどが来場され、
「結構集まってくれましたね~、良かった~」
とホッとしていましたが、
最終的には画像の通り、予想外の参加者数に。

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渡部さんがモンゴルでの発掘調査をお話中。
渡部さんの恐竜研究者としての視点と、
荻野さんの角を持つ動物に関する知見から
ゴモラを恐竜として原始的な形質を残した
植物食恐竜に纏め上げた流れは楽しかった!
荻野さんのスライドにあった、角のある動物としての
要素が正確に反映された、完成度の高い架空の生物がアレだった、
というオチは見事でしたね。
(アレの正体が知りたい方は、荻野さんを講演に呼びましょう(笑))
今回の企画の意図の一つとして、SFのコンテンツとしての
古生物学だけでなく、古生物学者自身も魅力的なんだ、
という事をアピールしてみたい、というのがあったのですが、
講演終了後には、渡部さん、荻野さんに熱心に質問される方も
おられ、こちらの意図が上手く伝わったようで安心。

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SF大会会場で1時間おきに発行される「時刊新聞」
これに2号続けて「SF古代生物の部屋」の感想が!
時刊新聞での感想紹介は目標の一つだったので、
それが2号連続というのは本当に嬉しい。
「ちゃんと恐竜戦車描いてくれてる!」と喜ぶ渡部さん。
参加して頂いた皆さん、ありがとうございました。
SF大会ならではのトーク内容は、こちらも話していて、
いつもと違う高揚感がありました。
なかなか客を選ぶ内容ではありますが(笑)、
また機会があればやってみたいです。
最後に、今回の講演を企画して下さった富永さんには
厚くお礼申し上げます。
また何か一緒にやらかしましょう!

古生物復元ワークショップat京都大学総合博物館

2010年8月6日 / イベント・教室・講演

8/5
京都大学総合博物館で開催の
「夏休み体験EXPO」のプログラムの一つとして、
ワークショップ「化石からよみがえる古代生物」
を行いました。
 化石のレプリカを基に、化石の観察&スケッチ、
その化石がどんな動物のどこの部分かをディスカッション、
最後は私のいつもやっている復元画ワークショップの手法で、
その動物の頭部の復元画製作に挑戦、という内容でした。
何の動物を復元したかは、来場者だけの秘密。

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私と共に講師を担当した黒須さん(京都大学大学院)が
お話し中。いつもの事ながら、子供達を上手く乗せて、
場を盛り上げてくれます。
 使用したレプリカは結構複雑な形状の部位で、
スケッチではもっと苦戦されるかと思いましたが、
皆さん良く特徴を捉えたものが出来上がっていました。
その上での着目点、観察眼もなかなか鋭く、
教室前の「ちょっと難易度高いかな?」と心配も杞憂に。
 
 今回も遠くから知り合いや見学に駆けつけて下さりました。
ありがとうございます。前にも書きましたが、知っている顔が
会場にあると、こちらも気が楽になり、リラックスして
教室を行えるような気がします。
 今回は新ネタだったのですが、結構上手く纏められたと思うので、
出来ればまた他の機会にやってみたいですね。
 それにしても、私がワークショップを企画、実施するときに
お手本にしている大野照文先生(京都大学総合博物館館長)の
三葉虫ワークショップが丁度私達と同じ時間に開催で、
見学出来なかったのが残念。久々に見ておきたかったんですよね。
7日の疋田努先生の「トカゲとヘビはどこがちがう?」も
見たかったなぁ、、、。

恐竜粘土造形教室at六本木ヒルズ(+α)

2010年8月3日 / イベント・教室・講演

7/31、8/1の2日間、
六本木ヒルズにて開催の「世界最古の恐竜展」に合わせ
企画されたイベントの一つとして、恐竜粘土造形教室が行われ、
その講師を担当しました。
今回は、市販のキットを使った、
プラスチック製の恐竜骨格に紙粘土で肉付けをするという内容
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私が講師をする時にはお馴染みの最初の掴み。

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作業の前に骨格の見方を勉強して貰っています。
模型製作を通じて骨格の事を学んで貰うのが、今回の教室の目的。

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作業はカメラで撮影、大きなモニターで皆さんにも見て貰える様に
していましたが、難しい所は子供達に実際に手元を見て貰いました。
私が教室の講師をする際、会場の施設に古生物、地質の
専門家・学芸員等が居られない場合は、古生物を
研究・勉強されている学生さんに出来るだけ
お手伝いに来て頂くようにしています。
参加者の質問には、専門家では無い私では
ちゃんと説明出来ない物も多いですし、
古生物学に興味のある子供達に、実際に研究している人と
話しが出来る機会を作れれば、と思っているからです。
今回は東京大学総合研究博物館・河部さんにお願いしました。
河部さんとのコンビでの教室は初めてなのですが、
専門的な内容でも、非常にわかり易く解説され、
またそのお人柄もあってか、教室中、また教室終了後も
質問する方が多数。私よりも人気があったような(笑)。

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教室終了後、記念撮影。背景がまさに六本木ヒルズが
会場なのを表しています。
教室終了後は、河部さんの提案で2人で恐竜展会場へ。
教室参加者と会うと、またそこでいろいろお話ししたり、
展示物の解説をしたり。これも楽しかったです。
また、去年の丸善での作品展に来てくださった子供さんとの再会も。
顔見知りの参加者が居られると、こちらもちょっと心強いものです。
今回の教室、私がまだ不慣れな部分もあるので、
段取り等でミスしそうな所もあったのですが、
河部さんとスタッフの方の機転&好フォローで
事なきを得る事も何度か。
2日間で4回の教室開催でしたが、回数を重ねる毎に
チームワークも良くなってくるので、この2日間で
終わってしまうのが勿体無い。
参加の皆さんの集中力や理解力の高さにも助けられ、
私も楽しい時間が過ごせた2日間でした。
8/2
午前中は、日本橋三越の恐竜展。
小規模ながら、なかなか興味深い&質の高い標本の展示が
あったのですがほとんどが撮影不可なのが残念。
撮影可展示から。

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これはこれで味わい深い、、、、。
次は、進化学会・公開シンポジウム聴講のため
東京工業大学へ。

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校門入って直ぐの建物に展示中のシーラカンス。
このシーラカンスについてはこちら
シンポジウムは、平山廉先生の恐竜に関する講演が
目的だったのですが、他の3つの講演も面白かった!
日頃、あまり接する機会の無い分野の話を
聞ける良い機会になりました。
講演終了後も、会場に来られていた真鍋真先生
六本木ヒルズでの教室の報告が出来たり、
その他、知り合いにも何人も会えたり。
今度の魚大会用の造形をする上で核となりそうな
情報も仕入れられたし、「ちょっと、ついでに~」
と気軽に行ったにも関わらず、収穫の多い日でした。

トリケラトプス(2010) 完成

2010年7月30日 / 造形・イラスト作品

トリケラトプス(成体)
作品サイズ 約40cm
スケール 1/20
Triceratops20101.jpg
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 トリケラの成体、という事で製作。トリケラの成長過程での変化に関しては、こちらに纏めてます。前回のトリケラはもう少し小さい個体を基にしているのですが、参考にした学説の違いに加え、色も変えてしまったので、別の恐竜のようになってしまいました。
 と言っても、ちょうどこの作品完成直後にトロサウルスはトリケラの大型・成長個体だった、という発表があったので(去年のSVPの発表で言及されていたそうで、ネットではすでに話題になっていましたが)、その説に従えば、このトリケラも完全に成長しきった個体では無い事になります。トロサウルスとトリケラの発表に関してはLOKI:さんのブログで丁寧に解説されています。

Triceratops20103.jpg
 角竜の復元でここ数年話題だったのが、前肢の復元。これに関しては、Fujiwara, S.-I. (2009). “A Reevaluation of the manuos structure in Triceratops (Ceratopsia: Ceratopsidae).” Journal of Vertebrate Paleontology, 29(4): 1136-1147.、それに同じく藤原慎一さんによる「1/35 恐竜骨格モデルシリーズ・トリケラトプス」収録の記事を参考にしました。

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 製作途中の画像から。前肢の第二指(人差し指)が前方を向いています。また、第四指、第五指(薬指、小指)には爪がなく、またほとんど接地していない状態です。前肢の第四指・第五指に爪がないのは多くの恐竜見られる現象のようです。前肢の爪や指の形態は復元をする上で、結構気を遣う部位ですし、肩幅や前肢の動く範囲等、前肢周りはかなり難しいです。
 といっても、私の作品がそれを的確に表現出来ているかは自信無かったり。ヤマモトさんのパキリノサウルスのほうが再現度は高いような。

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背中のトゲは、、、まぁ、ダメ出しがあったら削っちゃえ、って事で。
主に参考にした資料・書籍
・Goodwin, M. B., Clemens, W. A., Horner, J. R., and Padian, K. (2006). “The smallest known Triceratops skull: new observations on ceratopsid cranial anatomy and ontogeny.” .
Journal of Vertebrate Paleontology 26 (1): 103.
・Horner JR, Goodwin MB.”Major cranial changes during Triceratops ontogeny.”Proc Biol Sci. 2006 Nov 7;273(1602):2757-61.
・Fujiwara, S.-I. (2009). “A Reevaluation of the manus structure in Triceratops (Ceratopsia: Ceratopsidae).” Journal of Vertebrate Paleontology, 29(4): 1136-1147.
・Hieronymus TL, Witmer LM, Tanke DH, Currie PJ.(2009).”The facial integument of centrosaurine ceratopsids: morphological and histological correlates of novel skin structures.”
The Anatomical record 2009, vol. 292, no9, pp. 1370-1396
・藤原慎一「復元研究最前線」(1/35 恐竜骨格モデルシリーズ・トリケラトプス)

六本木>幕張>京都

2010年7月28日 / その他

●7/24
六本木ヒルズで開催の「世界最古の恐竜展」に合わせて
開催の恐竜折紙教室見学、のつもりが遅れて到着してしまい、
すでに教室は終了。スタッフの方と私が担当の教室の打ち合わせの後、
その日の教室を担当されていた折紙作家・高井弘明さんと飲み会。
●7/25
幕張メッセで開催の
ワンダーフェスティバルにディーラー参加。
今回は徹底した篭城戦。多分、10分程度しか外に出てないはず。
という事で、毎回見に来て下さる方や知り合いとは、確実に
お会い出来たはずですが、一方で他のディーラーさんの作品は
近くで出展していた知人のものさえ見れてません。

「Extinct Creatures」を私と主催しているMeribenniさんが、
最近手に入れたという洋書を自慢するためにワンフェス会場に。
実際に非常に良い本なんですが、Meribenniさんの
「この本、知らなかったでしょ~」という、
してやったり感が悔しいので、その本に加えてMeribenniさんが
購入を見送ったという同シリーズの他の巻も即発注。
造形で負けるより、情報・資料収集戦で負けるほうが悔しい。
(造形作家としては、どうかと思うなぁ)。
●7/26
東京から京都で新幹線を下車して京都大学へ。
近畿古脊椎動物学ゼミ・通称「骨ゼミ」に参加。
発表終了後、ゼミに参加されていた学生さんからの
情報で、某研究室のパーティー(学生さんの修士論文完成記念だとか)に
図々しく押しかけ、美味しい日本酒と魚料理を頂き、
でも短い時間で切り上げて、骨ゼミの飲み会へ。
こちらはこちらで、今日の発表についてや、
その他古生物話&御所浦感想報告、SF大会の打ち合わせ等など。

「ほんとのおおきさ 恐竜博」

2010年7月23日 / 恐竜・古生物

「ほんとのおおきさ 恐竜博」s-s-R0011791.jpg
 来週中ごろから、書店に並び始めると思います。
 私とTyler Keillorさんの作品を、実物大に拡大した画像が素材に使われています。
(Tylerの作品は元々実寸大だけど)
 表紙は、そのTyler Keillorさんのニジェールサウルス。

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 私のランベオサウルス。元の模型のサイズは全長約45cm(縮尺1/20)。

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 こちらはTyler Keillorさんのヘレラサウルス。
 同様の実物大がコンセプトの恐竜本は今までも出版されていますが、それらに比べると「ほんとのおおきさ 恐竜博」は、ちょっと対象年齢は低めかな?恐竜の本の要素である「リアル」や「カッコイイ」「迫力」に加え、「かわいさ」や「愛嬌」もあり、ここも他の本とはちょっと違う感じですが、判りやすく楽しい作りになっていると思います。それでも、監修は国立科学博物館の真鍋真先生、画像素材には先述の通り、世界の多くの博物館の復元模型を製作し、2008年のSVP・ランツェンドルフ賞のTyler Keillorさんの作品も起用、さらに動物イラストレーターとして数多くの書籍で活躍されている、いずもり・ようさんによる可愛らしいイラスト、と本格的な布陣になっております。こういう企画に参加出来たのはとても嬉しい。
 先日紹介の御所浦での作品展で展示されていた実物大パネルは、この本の私の作品の撮影を担当されたカメラマン・川嶋隆義さんに画像協力して頂いたものなのです。同様のパネルが、橋区立教育科学館の夏期企画展に於いて、私の作品と共に展示中です。
 ティラノやステゴ、パキケファロの頭骨も実物大で収録されています(もちろん、ティラノは一部だけど)。
博物館でもなかなか至近距離で見る機会は少ないですから、児童書とは言え、資料的価値も大きいですよ。

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