恐竜復元ワークショップat丹波竜化石工房

2012年8月27日 / イベント・教室・講演

●8月24,25日は、丹波竜化石工房にて
恐竜復元ワークショップを開催。

s-workshop.jpg
午前は復元画、午後はディノケシ・復元模型の内容。
午前・午後、両方参加の方も多く、空いた時間に
化石工房から車で15分ほどの丹波竜発掘現場を見学に
行かれた、という方も。
午前の部の様子は、神戸新聞に紹介記事が。

as-s-s-CIMG0406.jpg
これは午後の部の様子。
今回も非常に恐竜・古生物に詳しい、また興味のあるという方が
子供・大人双方に居られ、ワークショップの合間、また終了後に
いろいろと話が出来たのが愉しかったです。
また、丹波竜化石工房には丹波竜関係の充実はもちろん、
ティラノサウルスやラプトレックスの頭骨レプリカ、
ヨロイ竜・ガストニアの全身骨格と質の高い展示物、
また化石クリーニングラボもあるので、こういった物を見ながら
じっくり話が出来るのも良いところ。
夏の恐竜・古生物関連の教室・ワークショップは
これで終了。
年末に向けては、関西を中心に幾つか教室の予定が
ありますので、またその機会にご参加頂ければと
思っています。

豊橋市自然史博物館&ゾウ復元ワークショップ

2012年8月23日 / イベント・教室・講演

●8月19日
豊橋市自然史博物館にて、
ワークショップ「ゾウを復元しよう」の講師を
担当してきました。
ワークショップの前に、特別企画展
「でっかい動物化石」を見学。
マンモス等の化石ゾウをメインに、哺乳類化石が
数多く展示されています。

aCIMG0196.jpg
個人的に今回の目玉、シガマッコウクジラ(Brygmophyseter)。
現生のマッコウクジラと違い、上顎にも大きな歯がならんでいます。
上下に歯があるといえば、もっと大きなレヴィヤタンが話題になりましたが、
国内でもよい標本が見つかっているのです。
マッコウクジラ類としては、世界最古の化石だとか。
また、化石種クジラで全身まであるのもあまり多くないはずです。

aCIMG0326.jpg
哺乳類化石メインという事で、化石や骨には残り難い
鼻や耳、角等の解説がかなり詳しく、かつ判り易く工夫された
展示になっていました。
このアジアゾウとアフリカゾウの鼻の形の違いは、
私もワークショップでお話したいと思っていたポイントだったので、
勉強になりました。

aCIMG0237.jpg
サイの頭骨の並び。これも珍しいです。
角の構造が判り易く展示されています。
もちろん、常設展示も一回り。

aCIMG0342.jpg
大型竜脚類・ユアンモサウルスを中心とした中生代ホール。
この中生代ホールと古生代ホールの復元画は小田隆さんが
担当されています。

aCIMG0394.jpg
エドモントサウルス。貴重な実物化石の展示という事で、
別のホールを用意されています。
壁画も小田さんによるもの。

aCIMG0386.jpg
ティラノ&トリケラ。ここのティラノはワンケル・レックスの
愛称で呼ばれる標本のレプリカ。国内にある常設展示のティラノの中では
珍しいタイプ(のはず)。
ティラノvsトリケラの構図をこの角度で見下ろせる博物館も
あまりないような。




ワークショップは化石ゾウの復元に挑戦がテーマ。
ゾウといえば「もし今、生きていなかったら、
骨からあの鼻や耳を復元するのは難しい」という事で、
復元の難しさの例に良く挙げられます。
いきなり化石ゾウの復元では、教える方、教わる方共に
ハードルが高いと感じたので、まずは現生のアジアゾウを
骨格から「復元」してもらい、ゾウの体の基本を知ってもらった上で、
その次に化石ゾウの復元に挑戦する、という構成にしました。

aCIMG0400.jpg
皆さんの作品。今回はゴンフォテリウムを描いて貰いました。
この博物館の学芸員・安井先生の解説を元に、
耳の大きさ等、皆さんそれぞれに考えて貰いました。
大きく姿形が変わる事はありませんが、鼻や耳に結構違いが出ていますし、
その少しの違いが復元の重要な所でもあります。
一部、最初に描いて貰ったアジアゾウ(頭部&前半身のみ)も
混ざってますね。
ゾウの復元というテーマは初めてだったのですが、
参加者の皆さんの熱心さが予想以上で、小学生低学年の
参加者さんも多かったにも関わらず、当初の予想以上の
レベルの内容をお話出来たのが嬉しかったです。
また、安井先生やボランティアスタッフの皆さんも
一緒に盛り上げてくださったり、アドバイスして下さったりと
大変お世話になりました。ありがとうございました!

恐竜ミニレクチャー&模型ワークショップ

2012年8月17日 / イベント・教室・講演

●8月11、12日
逆瀬川駅前のアピア1にて
「丹波の恐竜化石ミニレクチャーと恐竜復元模型ワークショップ」
s-CIMG0165.jpg
まずは、兵庫県立人と自然の博物館研究員・池田さんが
恐竜、そして丹波竜を初めとした丹波での化石発掘・研究に
ついてお話。
定員は各回15組でしたが、会場はオープンなスペースという事で、
参加者以外にも足を止めて聴いて居られる方も。
その後は、私がメインで担当する恐竜模型製作ワークショップ。
市販のプラスチック製・恐竜骨格に粘土で肉付け。
今回は、人と自然の博物館のほうで絵の具を用意して下さったので、
着色まで行いました。

s-CIMG0167.jpg
同じ骨格に肉付けしていますが、少しの肉付け量の違い、
そして色の違いで随分違いが出ます。これが恐竜・古生物復元の
面白い所の一つ、というのが何となくでも伝われば嬉しいです。
当日の様子は、こちら恐竜.INFOでもっと詳しく紹介されていますので、
是非ご覧下さい!

逆瀬川・アピアホールにて作品展示

2012年8月8日 / 作品展示

本日・8月8日より13日まで、宝塚市・阪急逆瀬川駅前の
アピアホールにて作品展示を行っております
(開場時間 10:00~18:00)。
前日の搬入・設営の様子。

s-CIMG0161.jpg
s-CIMG0163.jpg
会場には、兵庫県丹波市・篠山市での丹波竜等の化石発掘
報告パネルや、化石も数点展示されています。
また、11、12日には恐竜造形ワークショップも開催
すでに定員に達し、募集は終了していますが、見学は可能のようです。
本来は、もっと早めの告知の予定だったのですが、
今回は地元主体の企画ということで、
ネット上での公式の広報は行われていませんので、
私も前日搬入の折に実際に会場を確認の上での
紹介となってしまいました。
小規模の展示ではありますが、お近くの方はぜひご来場下さい。

先日の「サロン・ド・六甲昆虫館」

2012年7月30日 / その他

7月20日に開催の、「サロン・ド・六甲昆虫館」
AyQd90YCAAExbPP.jpg
今回で2回目の開催。
皆さん、それぞれ話のネタを用意されていたりと、
この集まりを上手く楽しんで下さっていました。
平日の夜にも関わらず、参加者は前回よりも微増。
六甲昆虫館も初めて、という方も居られました。
次回開催も予定しておりますので、
宜しくお願い致します。

「きしわだ 夏の恐竜教室 」

2012年7月22日 / イベント・教室・講演

●7月16日
ちょっと報告が遅くなりましたが、
きしわだ自然資料館にて、「きしわだ 夏の恐竜教室」いつもの恐竜教室とは違う内容・構成での開催。

s-CIMG0087.jpg
午前中は、大野さん(大阪市立大学大学院博士後期課程)による
恐竜復元画ワークショップ。大野さんが会長を務める
大阪市立大学・恐竜愛好会の部員さんもお手伝いに来てくれました。
午後は、私と荻野さん(古生物学者(株)ACTOW)に、
大野さん等もお手伝いに加わって頂き、恐竜造型ワークショップ。
既製品のティラノサウルス骨格モデルに粘土で肉付けをします。
普段は小学生以上の対象年齢で行うのですが、今回は
小学4年生以上で設定。いつもより細かく造型のポイントを解説、
また色も付けてもらいました。
完成品を幾つか。

s-CIMG0089.jpg
s-CIMG0090.jpg
s-CIMG0093.jpg
これは、先日、パラサウロロフス製作の
中学生の作品。

s-CIMG0100.jpg
こちらは大人の参加者の作品。
子どもの部の後は、恒例の大人の部。
先日訪れたベルギー王立自然科学博物館見学のレポート。
今回も大人だけでなく、中学生の参加もありました。
ところどころ結構専門的な話もするんですが、
しっかり聞いてくれました。
「きしわだ恐竜教室」は、また年内の開催を予定しています。
次回も宜しくお願いします!

新作更新&ワークショップのお知らせ

2012年7月15日 / お知らせ

●新作・ヒプシロフォドンを更新しました>こちら
●8月24日(金)、25日(土)
兵庫県丹波市・丹波竜化石工房にて
恐竜復元画ワークショップ、ディノケシ・
ティラノサウルス頭部復元模型製作ワークショップを担当します。
詳細はこちら最寄駅までは電車の本数が少ないので、車での来館をお薦めします。
「The Complete Dinosaur 」第2版が届きました。

s-lleag99t.jpg
分厚いです。寝転がって読むのは、まず不可能。
「恐竜大百科事典」として翻訳が出ている本の新版ですが
(アマゾンのレビューは、現時点では第1版と
その翻訳版についてのものですね)、
内容はほとんど別物。第1版の原著が出たのが1997年なので、
15年後の第2版出版。これからの約10年間は、この第2版が
恐竜についての基本図書の一つになるのかと。
これも翻訳が出てくれると嬉しいのですが、、、。

「夏のきしわだ恐竜教室・子どもの部」のお知らせ

2012年7月8日 / お知らせ

「夏のきしわだ恐竜教室・子どもの部」
紹介が遅れましたが、参加申し込み受け付け中です。
締め切りは10日、今回は夏休みという事で、通常の
恐竜教室とは内容が変わっていますので、
良くご確認の上、お申込み下さい。
また、子どもの部終了後は、恒例の大人の部の
開催も予定しております>前回の教室&大人の部の様子
大人の部に関しては、私のほうに直接ご連絡下さい。

日本古生物学会 in 名古屋

2012年7月7日 / 日本古生物学会

6/28
古生物学会前日
瑞浪市化石博物館の学芸員・安藤さんの
呼びかけで古生物関連の食事会。
研究者さんや学生さん、恐竜・古生物好きが
約15人集合。

as-s-CIMG0055.jpg
舞台は、ビストロ・ラブレ

s-CIMG0050.jpg
美味しい料理に、
s-CIMG0052.jpg
気の効いたお酒のチョイス(瑞浪市化石博物館の
キャラクター・瑞浪MIOに合わせて用意されたとか)、
それにシェフのトークも加わり、楽しい時間になりました。
6/29-7/1
名古屋大学にて日本古生物学会。

s-CIMG0062.jpg
夜間小集会
「それぞれの立場から語る古生物学の普及」の会場。
以前、「恐竜・古生物トーク配信」の化石象の回や、
博物館トークの回にも出演して頂いた
北川さん(埼玉県立自然の博物館)が発言中。
今回の学会では、一般の参加者さんが随分増えました。
日頃から博物館等の活動やイベントに積極的に
参加されている方が多いせいか、学会という
ちょっと特殊な場所でも上手く楽しんでおられたように感じます。
また、個人的には普段なかなかゆっくりとお話しの出来ない方と
運良くかなり長時間お話出来る機会に恵まれたのも
嬉しかった学会でした。

近況報告

2012年6月25日 / その他

●ちょっと間が開きましたが、
恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures」
更新しております。
また、その情報収集の真面目さと的確さ、記事の
内容の濃さが素晴らしいブログ「肉食の系譜」さんと提携、
お互いのサイト・ブログを纏めた簡単なポータルページ
製作しました。
こちらも、提携先として迷惑を掛けないように頑張らなければ、と
思いますが、本当にあの論文読解力、情報収集力は凄いんだよなぁ、、、。
●24日は、友人の川中さんが講師を務める
大阪コミュニケーションアート専門学校の学園祭に遊びに行ってきました。

s-CIMG0041.jpg
なかなか活動的なナマケモノや、
s-CIMG0020.jpg
ヨウスコウアリゲーターをがっつり見てきました
(全身の画像、撮り忘れた)。
会場はなかなかの盛況。
学生さん達も接客・対応等、なかなかしっかり頑張ってました。
●6/28-7/1は古生物学会参加等で名古屋滞在。
で、7/3-6までは東京の予定です。

■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る