円山動物園

2013年9月23日 / その他

●17日
札幌市博物館活動センターから円山動物園へ。
円山動物園は初見学。

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人気のホッキョクグマ双子。

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アムールトラ
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ブチハイエナ
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マレーバク
ブチハイエナやマレーバクは、今まで見た他の動物園よりも
至近距離で見れたのが嬉しい。

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そして、個人的に一番だったのが、このマレーガビアル。
マレーガビアル自体が結構珍しいのですが、それがこの
真横から見られる水槽での展示。しかも成体が2体。

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潜ろうとして水中を大きく動く姿は迫力があります。
マレーガビアルのこんな姿が見られるとは!
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閉園近くに再度マレーガビアル水槽に行くと
掃除のため水槽から水か抜かれていて、また違う姿も
見ることが出来ました。

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さらに幼体まで。
成体に比べると全身に対してシッポが長いのが分かります。
現在各地に展示されているマチカネワニ全身骨格は
復元の際に化石では欠けていた尻尾の部分を、
マレーガビアルの幼体をベースにしたため、実際よりも
シッポが長くなっているのでは、と言われています。
それを確認出来る良い機会に。
動物園の後は、すすきのにて聖地巡礼。

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レギオン草体が出現したビル。

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北海道最後の夜の夕食は、
大通り公園にて開催中の「さっぽろオータムフェスト」へ。

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そして聖地巡礼その2。
ゴジラが倒したテレビ塔。
・・・・・・
今回の北海道旅行は、
ずっと「見たい」と思っていたものが
数多く見ることが出来た旅になりました。
お世話になった皆さん、ありがとうございました。

札幌市博物館活動センター

2013年9月22日 / 博物館・特別展見学

17日
穂別より札幌へ。
まずは札幌市博物館活動センターへ。
お世話になっている先生が居られるので御挨拶に。

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入り口ホールにサッポロカイギュウ、デスモスチルスの
全身骨格。

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展示スペース。
小規模ですが、センス良く纏められてます。
規模が小さいことを上手く活かして、見学者や
博物館活動に興味のある方に、より博物館活動が
身近に感じる事が出来る、居心地の良い空間になるような
工夫がされています。
これくらいの規模だと、普段は興味のあまり無い分野でも、
ちょっと時間を掛けて見てみようとも思いますし。
北海道編、続く

穂別博物館

2013年9月21日 / 博物館・特別展見学

●16日
むかわ町穂別博物館へ。

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「遠い」というイメージがあったのですが、
新千歳空港から午前中発のバスさえ押さえれば、あとは
バスで約1時間20分、最寄りのバス停から歩いてすぐなので
むしろ「近い」という印象。とはいえ、バスは事前予約が必要なので、
そこは注意しなければいけませんが。
今回は、札幌から電車で新千歳空港へ移動し、そこから穂別へのバスに
乗り換え、という行程でした。
博物館は、見事な白亜紀後期の海棲爬虫類化石と
アンモナイトの宝庫。小規模ながら濃い展示です。

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入り口ホールのホベツアラキリュウ・愛称ホッピー復元骨格。

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ちょっと時代を感じさせるも、丁寧な造りの
モササウルス模型の周りには、
穂別で発見されたモササウルス類化石が。数種のモササウルス類が
発見されています。

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見事なモササウルス類頭骨。歪みがなく、バラバラなので
各パーツが詳細に観察出来る貴重な標本。
世界でもトップクラスのモササウルス頭骨だとか。

メソダーモケリス
白亜紀後期のオサガメ、メソダーモケリス
(奥は現生のアオウミガメ骨格)。
これが個人的にはお目当ての一つ。
現生のオサガメとは甲羅の作りもプロポーションもかなり違います。
記載・命名は化石カメ研究で著名な平山先生
日本が世界に誇る化石カメの一つ。

アノマロケリス
日本産の化石カメと言えば忘れてならないのが
アノマロケリス。こちらも命名は平山先生。
復元画は小田隆さんが平山先生の著書『カメのきた道』に描いたもの。

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イノセラムス&博物館のマスコットキャラクター・いのせらたん。

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コウモリダコがクビナガリュウに食べられていたと
推測される化石。

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先日発表された穂別で発見された恐竜化石
現在発掘が続けられています。
発掘の様子の報告はこちら

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いのせらたん。各地の各種類が作り分けられているのが芸細。
この中の穂別産イノセラムスを元にした「ほべつたん」が
販売されています。
冒頭でも書いたとおり、とにかく穂別産の化石の見事さに
圧倒されます。展示もシンプルですが効果的に纏まっており、
また追加の展示やキャプションも丁寧に更新、製作、
管理されていると感じました。
一つ一つがじっくり見る価値のある展示だけに、
これくらいの規模が逆にちょうど良いのかも、とも。

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この日は穂別に一泊。
画像は朝食のご飯の共ズラリ。
奇麗な民宿で食事も美味しく、博物館見学と合わせ
良い旅になりました。

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穂別のメインストリートの街灯。
翌日朝のバスで新千歳空港に。そこから札幌へ戻りました。
北海道編、続く。

メソダーモケリス、アノマロケリスの記載・命名者の
平山先生の著作です。

北海道大学総合博物館

2013年9月20日 / 博物館・特別展見学

15-18日、
ちょっと遅めの夏休みという事で、
北海道へ行って来ました。
15日、北海道大学総合博物館へ。

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小林快次先生の講演『恐竜の最新研究』聴講と、
特別展「巨大ワニ vs 恐竜」&常設展示見学。
小林先生の講演は、タイトル通りの恐竜最新研究を
これでもかと盛り込んだ内容。アラスカ、モンゴルでの
発掘の様子の画像も多く、あっというまの1時間。

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特別展は、基本的には去年、大阪大学博物館で開催された物と
同じですが、大型の恐竜の展示は入れ替わっています。

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アフロベナトル。大阪開催との違いの一つ。

この特別展の図録にもなっている本。
内容は、ほぼ化石種ワニメイン。
化石種ワニについて、これだけの情報量、そして
図板が豊富な本は洋書でも無いかと思います。
こちらは常設展示。

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パラサウロロフス、ニッポノサウルス、
デスモスチルス長尾復元、マチカネワニ等。

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束柱類・アショロア

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北大博物館オリジナルグッズ・
デスモスチルス長尾復元ペーパークラフト。
2個買っちゃいました。
長尾復元は、復元としては古いものですが、
日本の古脊椎動物研究の歴史の中では
記念碑的なもの。その長尾復元が組み立てられたのが
この北海道大学なのです。
北海道編、続く

恐竜骨格総進撃・・・?

2013年9月15日 / 恐竜・古生物

前回前々回に続き、
当社の古生物研究者・Ogino製作の骨格3DCG。

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恐竜総進撃、、、というには、
あと3体足りない&恐竜じゃ無いのもいますが。
早速、データの使用依頼も。

恐竜古生物骨格CGマチカネワニ
このマチカネワニは、隠岐で発見された
大型化石ワニ
の発表会見で使われました。
同じチーム内に、「粘土造形・生体復元」、
「3DCG・骨格復元」それぞれの担当がいる、ってのは
なかなか面白いもんです。

新作×2

2013年9月14日 / 恐竜・古生物

完成したのは、ちょっと前なのですが。

恐竜模型カマラサウルス
カマラサウルス。
関節部の軟骨が厚めの説で表現。
なので、ちょっと脚も長め。

恐竜模型オルニトミムスフィギュア
オルニトミムス。
昨年発表の研究に従い、羽毛&羽根付きで表現。
ベースがまだ仮の物です。
他のアングルの画像と共に、後日ギャラリーサイトに
アップの予定です。

台湾人形劇「金光」DVDが来た!

2013年9月8日 / その他

少し前の事ですが、台湾から小包が。
特に思い当たる事も無いので(もちろん差出人が
知り合いなのは確認してます)、「?」と思って開封すると、、、
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先日の台湾訪問の際先日の台湾訪問の際に、「完成したら送るよ~」と
言われていた作品(画像下の3つ)に、、、
そのキャラクターが登場する人形劇「金光」シリーズの
「黑白龍狼傳」「天地風雲錄之決戰時刻」のDVDセット!!
まず、メイン(笑)の作品。

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裏側はヤラレ顔になっているのが芸細。
DVDセットですが、実は「天地風雲錄之決戰時刻」は
すでに台湾から取り寄せ購入済み。物語半分くらいまで
見ていたところでした。
で、「これは「決戰時刻」の前のシリーズになる
「黑白龍狼傳」も見なければ、、、」と思っていたところに
前触れも無く届いたので、もうビックリ。
どんだけ出来たサンタさんやねん。
もちろん日本語訳は無いのですが、台湾の人形劇は
伝統的に台詞は台湾語。台湾語は現地の方でも判らない場合も
多々あるとかで、中国語(繁体字)の字幕が付きます。
大学の頃、第2外国語で中国語を取ったとは言え、もうほとんど
忘れてましたが、それでもなんとな~~~~~~~くは
雰囲気は判ります。
それに加えて、繰り返し出る言葉は中国語会話の本やネットで
調べたりしながら見ているという、およそ私らしくない
真面目さと集中力。
そこまでするくらい面白いんですよ。

「天地風雲錄之決戰時刻」op
各設定などほとんど分からず、手探りで見始めた頃は
分からなかったんですが、今改めてみると、主要キャラ一覧
各勢力構成がシンプルに纏まり、かつカッコイイという
見事なOP。
で、個人的一押しキャラ・神田京一

この人がいなければ、恐らく「金光」よりも、
同じ台湾の人形劇で歴史と知名度は破格に上の「霹靂」を
メインに見始めていた可能性が大。
名前から分かる通りの日本人キャラ
というか、主人公陣営の敵対勢力「西剣流」は日本ベース。
なので、要所要所で日本語を喋ります。
そして、もう一つのポイントは
神田京一の読みが「かみたきょういち」!
「かんだ」じゃ無いところが良い!
お陰で「神田」と打とうとして「かみた」と入力する
癖がついてしまいました(本当)
その度に変換されず打ち直すのが面倒なので、辞書機能に
「神田=かみた」で設定したほうが良いような気も
してます。
「金光」シリーズは、「決戰時刻」の後は

先日完結(?)した「九龍變」
(現在、私はこれのDVDセット発売待ち)

「劍影魔蹤」と続いてます。
その他、「金光」シリーズの紹介&基礎知識はこちらを是非
・・・・・・・
自分で取り寄せた「決戰時刻」を鑑賞していると、
なんとなく台湾が懐かしくなっておりました。
だいたいそういう思い出は食べ物とリンクするものです。
と、そこに今回紹介した品々が到着。そして一緒に
台湾のお菓子も!
台湾といえばアレのパイナップルケーキ!
本当に気配りに隙の無いサンタさんだよ、、、、。
「決戰時刻」を見終わり、その前のシリーズの
「黑白龍狼傳」を鑑賞開始。「決戰時刻」の3年前の製作
という事もあり、「決戰時刻」のクオリティに慣れてしまっている
自分には、ちょっとアレな部分も。
ちょうど別件でDVDセットの送り主に連絡を取った際に
「決戰時刻」を見終わりました、と報告した所、
「金光」ファンの奥様からの伝言
「黑白龍狼傳」は後半でクオリティが
 上がるから、前半で諦めないで!

アフターケア、バッチリですな。
さらには「「九龍變」もDVDセットが発売され次第手配するから、
「黑白龍狼傳」の後に見て下さいね!」とも。
新しいのが来たからと、そちらに飛び付かずに、
ちゃんと前のエピソードを見ておけと!
ここまで来ると、本編だけでなくファンすらカッコイイ。
・・・・・・・・
という事で、「決戰時刻」DVDセットが
2つになってしまいました。

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1つは「興味のありそうな人を見つけたら
無理矢理押し付ける用」に使おうと思います。
それが、台湾のファンから私に託された使命ではないかと!

8月最終週

2013年9月6日 / その他

●8月24日は、、、
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丹波竜化石工房で恐竜復元ワークショップ。
次の週末は、打ち合わせで東京へ。

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ちょうど同じタイミングで台湾から来日&東京滞在の
友人+いろいろで飲み会。
で、科博の深海展を見学。
と、これで夏休みシーズンの出張教室等も終了。
今年度下半期の仕事の打ち合わせもほぼ終わり、
これからはひたすら造るだけです(多分)。

福井県立恐竜博物館>スーパーカミオカンデ

2013年8月29日 / 博物館・特別展見学

●8月25~26日
サイエンスカフェ・はりま主催の
ツアーにゲストスピーカーとして参加。
初日は福井県立恐竜博物館
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この約9割が実物化石で組み立てられた
カマラサウルス
を見るのは今回初めて。
といっても、今回はガイドとしての参加ですので、
ツアー参加者への解説のお仕事優先です
(とは言いつつ、結構画像撮ったりさせて
 貰えましたが)
この日は富山市で一泊。ホテルの夕食が美味しかった!
翌26日。
あのスーパーカミオカンデ見学。

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今回のゲストスピーカーの要請に飛びついたのも、
このスーパーカミオカンデ見学があったから、、、のような?
実験内容については、ほぼ知識が無かったりなんですが、
実験施設としてのスーパーカミオカンデは知っています。
その施設内を見学出来る機会なんて、そう滅多にありません!
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研究棟にあった縮尺模型。
研究棟からバスで約10分ほどで到着。

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画像は撮影自由だったのですが、
このブログでの紹介は一応ここまでにしておきます。
もちろん、稼働中のスーパーカミオカンデのタンク内は
見ることが出来ませんが、タンクの上の施設まで見学。
また、スーパーカミオカンデの基となった
カミオカンデの跡地に作られたカムランド
近くに作られたキャンドルズ実験施設も見学。
それぞれ解説して下さった研究者の皆さんが
楽しそうに、そして世界の最先端の施設である事を
誇らしくお話されるのが印象的でした。
道中のバスの中では、参加者との質疑応答の時間も。
日頃からサイエンスカフェ・はりまの企画に参加されている方が
多いとあってか、質問の内容も本格的。
研究者では無い私では力不足の面もありましたが、
答えるうちに私も随分と勉強になりました。
また、もう一人のゲストスピーカーで素粒子研究の
神戸大・竹内先生には、全く門外漢の私の
(恐らく相当トンチンカンな)質問・疑問にも
丁寧に解説して頂き、楽しく、かつ貴重な経験となりました。
恐竜と宇宙という、人気の点では自然科学でもトップクラスの
分野での、それぞれさらに日本を代表する施設を一度に
回ってしまうという、なかなかに濃い内容のツアーでした。

恐竜骨格CG・トリケラトプス

2013年8月28日 / 恐竜・古生物

前回に続き、ACTOW所属の古生物研究者・ogino製作の
恐竜骨格CG。3体目はトリケラトプス。

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と、ほぼ直立のデータが完成。
資料を元に各パーツを製作するのがoginoの担当。
ここからは私の出番。恐竜の復元の研究に関しては
知識は私の方が上(oginoは哺乳類が専門です)なので、
私がパーツを組み替えていきます。

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まずはやはり「藤原復元」風に。
指の骨一つ一つまで別パーツなので、並べ替えもなかなか
地味に大変なのですが、面白い作業なのです。

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もちろんアングルもグリグリ自由自在。
下からのアングルで、足跡からの推測される
左右の足の幅、傾き等との整合性が確認出来るのが
嬉しい。
今後は、このデータを元に、頭部形状等を変更して
アメリカ自然史博の展示風バージョンも作ってみたいな〜と。

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