ロサンゼルス郡立自然史博物館 その1

2013年11月6日 / 2013年 ロサンゼルス

●10月28日
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平山さんと共にロス郡立自然史博物館へ。
2011年に恐竜ホールが大規模リニューアル。
恐らくアメリカ合衆国西海岸では最大の恐竜・古脊椎動物展示施設。

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エントランスホールには、屋外の復元像と同じポーズの
ティラノサウルスvsトリケラトプス。
さぁ、展示を見るぞとテンションが上がりますが
ここで思わぬハプニング。
標本調査が目的の平山さんと一緒にバックヤードに
入れる事に。バックヤードはもちろん、研究者の調査の様子も
見れるとあっては、逃すわけには行きません。
展示見学はちょっと先送りに。
といっても、バックヤードの画像は載せられませんので。
バックヤードには、この博物館のスタッフは勿論、
他国からの研究者さんも。
そんな皆さんと一緒に昼食。
博物館のレストランで食事を購入、バックヤードで食べる事に。
テーブルの上にも凄い標本がのっていて、汚してはいけないと
緊張しつつの食事。




昼食後は、常設展示へ。

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トリケラトプス。
前肢の復元がいわゆる「藤原復元」風になっているのが
分かります(細部が違うのですが)。
実はこの骨格、2010年のSVPの折に組立途中を見ていました。
ここで再会出来て感慨深いです。

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マメンチサウルス。
今までみたマメンチの骨格では、一番の精度かと。

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マメンチの頭骨復元の新旧の解説。

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Julius Csotonyiさんの手掛ける壁画。
Csotonyさんは、今一番勢いのある恐竜アーティストでしょう。
メインホール。

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ここの目玉は、やはりティラノサウルス成体、子供、赤ちゃんの
3世代骨格展示。
3世代が揃っているのも凄いですが、歩いている成体、赤ちゃんは
左右歩幅が狭く、足先が少し内向きと獣脚類の足跡に見られるパターンを
踏襲。立ち止まっている子供は左右脚幅広め、つま先も微妙に外向き、
という描写の違いが細かい。
この日は、SVPに備えてかティラノは掃除&メンテナンス中。
と、その作業スタッフから「お、日本のスカルプターじゃないか!」と
声を掛けられる。先のトリケラトプスを始めここの恐竜骨格の組立を
手掛けたphilfraleyproductionsの社長さんじゃないですか!
SVPで何度も会い、工房まで伺ったので顔見知りなのですが、
展示を見ることに夢中で気がつかず。

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こちらは、ティラノ3世代全身骨格の頭骨のベースになった
実物化石の展示。

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アグレッシブでカッコイイポーズのカルノタウルス。

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アロサウルスvsステゴサウルス
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2階から。
各骨格の背中側が見れて嬉しい。
その2に続く)

ロサンゼルス到着~SVP開始前日

2013年11月6日 / SVP2013・ロサンゼルス, SVP・古脊椎動物学会

●10月27日
 夜8時ごろ、ロサンゼルスのSVP・古脊椎動物学会会場ホテル着。

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 SVPの会場は毎年その都市のかなり良いクラスのホテルなのですが、
 今回は特にゴージャス感。
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 先に到着していた平山廉さんと合流&夕食。
 部屋に戻った後は時差ボケ対策のため、すぐに就寝。
●28日 朝8時に平山さんに起こされる。
 朝食後、ロサンゼルス郡立自然史博物館へ。
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詳細はまた後日。
夜は、そろそろ集まり始めた研究者さん達と夕食。
 その後は、せっかくの機会だからとロビーラウンジで
 柄にも無くワインなど。
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●29日
 午前中は部屋でゴロゴロ。
 午後からはタールピットで世界的に有名な
 ラ・ブレア・ペイジ博物館へ。
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 こちらも詳細はまた後日。
 夜は、いろいろあってアメリカの日本特撮作品ファンの
 夕食会に混ざる事に。といっても私を含め3人ですが。
 が、他の2人は、歴代の特撮映画関係者に面識があったり、
 著書もあったりという筋金入りの方々で、当然話の中身は特濃。
 私でも相槌打つのがやっと。
 まぁ、私の英語力の問題もありますが。
 連れて行って下さったチャイナタウンの中華料理が
 美味しかったです。
(ロサンゼルス編 続く)

只今、ロサンゼルス

2013年10月29日 / SVP2013・ロサンゼルス, SVP・古脊椎動物学会

SVP・古脊椎動物学会年次総会に参加のため
ロサンゼルスに来ています。
SVPについては、こちらの纏めを。
とにかく世界中から恐竜はもちろん古脊椎動物研究者が
集まる世界最大の学会です。
私は2006年から参加し、今年で8回目になりました。
学会は30日からですが、ロサンゼルスには
郡立自然史博物館、ラ・ブレア・タールピット・ペイジ博物館と
古生物関連では有名は博物館が2つあるため、
その見学の時間を考え27日に現地入り。
翌28日には、まず郡立自然史博物館へ。

ロサンゼルス郡立自然史博物館恐竜1
ロサンゼルス郡立自然史博物館恐竜2
詳細は、また後日。
初日からいろいろ充実したロサンゼルス滞在になりました。

レムールサーカス

2013年10月25日 / その他

●ギャラリーTEN(東京・谷中)にて開催中の
「レムールサーカス」へ。

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各作家さん、作品の解説は公式ブログを是非。
このブログも「レムールサーカス」としての作品の一つかと。
「レムールサーカス」は10月27日までです。

講演&Ustream配信の紹介

2013年10月21日 / その他

●10月24日
当社所属の古生物研究者・荻野が
グランフロント大阪・ナレッジサロンにて講演を行います。
「博物学はどう生き延びるか?」
~科学とアートの異分野協業の出会いについて~

会員制のサロンなので、誰でも参加、という訳には行きませんが、
もし会員の方等居られましたら是非。
●先日(16日)の
Ustream配信「恐竜・古生物トーク」の録画を公開しました。
「剥製世界大会2013 レポート」

また、配信時のリアルタイムコメントの纏め>こちら
2013年の剥製世界大会の(恐らく)唯一の日本人参加者による
貴重なレポート。
加えて、配信の会場に使わせて頂いた六甲昆虫館の館長さんも
トークに加わります。
六甲昆虫館に興味のある方も是非。

作品展紹介「レムールサーカス」

2013年10月20日 / その他

●レムールサーカス
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 2013年10月22(火)~27(日)
 ギャラリーTEN(東京・谷中)にて開催される
 原猿とマダガスカルの生きもの展です
 >詳しくはこちら
首謀者のアクアプラント守亜氏の
マダガスカル好きが高じての開催です。
今年4月、一緒に台湾に行ったおり、
ホテルに備え付けのDVDプレーヤーで、
私がひたすら台湾人形劇のDVDを見る間隙をついて、
現地で購入したマダガスカルDVDを見ていたくらい
マダガスカル好きの守亜氏。
そんな守亜さんの酔狂な想いに呼応するがごとく
集まった酔狂な方による酔狂な作品展。
で、私もこの企画の一端であるパンフレット
ちょびっと参加しました。
「なんか書け!」って言われた時、
「なんで俺なんだよ、ちゅうかレムールもマダガスカルも
特に手札が無いよ」と思ったんですが、その後
「あ、これマダガスカル勝負じゃなくて酔狂勝負なんだ」と解釈。
勝ちは狙えずとも、この酔狂リングに立たない&敵前逃亡は
悔しいのでどうにかしました。地味だけど。
という訳で、その酔狂度合いを現地でご確認下さい。
パンフレットも宜しくです。

クリダステス骨格3DCG

2013年10月15日 / 恐竜・古生物

当社所属の古生物研究者・Oginoによる
3DCG骨格作品の最新作はモササウルス類・クリダステス
モササウルス・クリダステス・恐竜・古生物・模型・イラスト
恐竜・古生物・モササウルス・イラスト・模型
論文や各資料は勿論、今回は現在当社にある
クリダステス全身骨格レプリカ
が一番の資料に。
一方で、完成度もレプリカの精度に左右される事にも。
この辺は、今後修正が加わって行く事になるでしょう。
また、この数年の間に研究が発表され、先日も
その証明となる発見
があったモササウルス類の尾ビレに関する
新復元に沿った組み立としての精度も高めたい所。
現在の骨格にも反映はさせているのですが、
骨格自体の精度アップと共に今後の修正が必要になるかと。
モササウルス類新復元については>こちらを。

丹波竜フィギュア商品化計画

2013年10月12日 / 恐竜・古生物

丹波竜フィギュア商品化計画
スタートしました。今年3月に公開された
丹波竜化石工房展示用の模型
に続き、
今回も私が造形担当です。
といっても、その模型を単に縮尺する訳ではなく、
せっかくもう一度丹波竜を造るのであれば、
改めて一から復元も再検討しよう、という事で
丹波竜の発掘・研究を指揮されている
三枝先生(兵庫県立人と自然の博物館)の指導の元、
原型を制作。
流石に前回の模型と比べての新復元という訳ではありませんが、
微妙に細部が違う復元となっています。
商品としての発売は少し先になりますが、
また進展があれば紹介したいと思います。
関連
2013年3月の「ひょうご恐竜化石国際シンポジウム」>

台湾の作家さんの恐竜3DCG作品

2013年10月8日 / 恐竜・古生物

台湾の作家で、私の台湾訪問の際には
非常にお世話になっているSuchusさんこと、
Shu-yu Hsuさんの3DCG恐竜作品。

CG・ティラノサウルス・恐竜
CG・ティラノサウルス・トリケラトプス・恐竜
まず動物としての自然さを表現する事に
とても神経を使っている事が判ります。
また、復元としても出来る限り資料を集めて、
参考にしている事も十分伝わってきます。
一方で、ここまで出来ていると「どの情報が不足しているか」は
本人も私も判るので、そこはお互い情報を共有しつつ
精度を上げていければ。
情報収集の大変さは私も実感する事なので、そこは出来る限り
協力したいな、と。

ゾウ・動物フィギュア
こちらは造形作品。一から粘土造形で制作したものと
3DCGを3Dプリンターで出力、細部を仕上げたものの
2パターンがあったはず。
台湾では、恐竜・古生物に関する専門書というのは
ほとんど出版されていません。出版物の多くは子供向けか
洋書や和書の翻訳で、ほとんどは一般書。
それでも、Shu-yu Hsuさんは出来る限り研究を取り入れ科学的に
造りたい、という目標を掲げ作品製作をしています。
台湾の古生物学者さんともコンタクトを取り続けておられ、
そういう拘り、姿勢が私と意気投合した大きな理由かと。
また、ゾウについての拘りは目を見張るものがあり、
海外の会社へ現生・化石種双方の作品を
提供されています。また、日本での作品展などで作品を
販売した折も、ゾウに造詣の深い方ほど驚き、購入されていました。
いずれはShu-yu Hsuさんの3DCGの力を借りて
一緒に仕事が出来る機会もあるかと、楽しみにしています。
Shu-yu Hsuさん主催の蠻原工作室 facebookページ

台湾訪問の時の様子>2010年2013年
日本・台湾作家合同での作品展の様子

クリダステスが来た

2013年9月28日 / 恐竜・古生物

小型のモササウルス類・クリダステスの
全身骨格レプリカが当社に来ました。
というか、正確には戻って来た、なのですが。

モササウルス骨格
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骨格レプリカ自体はアメリカの物ですが、
それを小田隆氏率いる成安造形大学チームにて改修。
より組み立て易く&移動が簡単になるように
パーツを分割。また輸送用の木箱も新造。
一部、博物館関係者の間では、この木箱の出来の良さが話題に。
各展示施設への貸し出し意外にも、この骨格を絡めた
ワークショップ開発等も予定しています。

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