2007SVPレポート 3日目その1

2007年10月20日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2007・オースチン

朝食後、業者出店コーナーへ。

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専門書・古書・標本等の販売業者が
並んでいます。

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ノスロニクス(テリジノサウルス類)の
全身骨格。もちろん複製で、価格は
42000ドル(約480万円)。
で、この業者さんで、、、、、
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買っちゃった。アロサウルス左手、複製170ドル。
真ん中の指で長さ約40cm、全体で結構な大きさなのですが、
パーツ分解出来るのでコンパクトに纏まります
(じゃ無かったら、持って帰れない)。
ポスターセッション会場へ。
午前中ということで、まだ見学者はほとんど
いない状態。一つ一つゆっくり見ていると、
平山先生から
「これは絶対見ておかないとダメだよ!」と呼ばれて
そちらに行ってみると、確かにとんでもない発表が!
実は、前日にウィリアム・スタウト氏からも
「明日、ポスターでスゴい発表があるよ」
と言われていたのです。
平山先生、corvoさん、私、そして
そこにちょうど通りかかった、
サイエンス・イラストレーター・菊谷詩子さん
加わって、ディスカッション。
昼食は、平山先生のご友人で化石・現生カメ
が専門のIgor G. Danilov氏とご一緒する事に。

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ロシア人のDanilov氏の英語は、非常に
丁寧で判りやすいのですが、やはりいかにも
ロシア人な訛があり、それがまた聞いていて楽しい。
世界中から参加者が集まるSVPを実感します。
再び、ポスターセッション会場へ。

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例の発表をまたチェック。
今度は発表者の方がおられたので、
いろいろと質問、、、、、したいのですが、またもや
英語が不安なので、居合わせた京大・霊長類研の
荻野さん
に通訳をお願い。
この日、会場で会って話をしたアーティストは
皆さん、この発表の事を話題にしていました。

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一番左がcorvoさん、次がウィリアム・スタウト氏、
右端ラッセル・ハウレイ氏(女性は何者か判らなかったのです。エラい人だったら
どうしよう)。ハウレイ氏のイラストは
アメリカの恐竜雑誌『Prehistoric times』等でお馴染み。
博物館の仕事も担当されています。
作品ファイルを見せると、ズンガリプテルスの前肢の
向きを誉めてくれたり、トリケラの口に頬が無い所を
注目したりと、流石に見るポイントがマニアック。
またスタウト氏に結構キツいツッコミを入れ、それに
スタウト氏も笑って受け答えする所に、
明るいハウレイ氏の人柄が感じられました。
3日目の記事、次回に続く。

SVP2007 レポート 2日目

2007年10月19日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2007・オースチン

テキサス、蒸し暑いです。
北米=湿度が低くて過ごしやすい、という
先入観があったので、ちょっとビックリ。
この日の午前中は、corvoさん、平山先生と
共にテキサス大学内のテキサス記念博物館へ。

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博物館前のスミロドン。
小さくして持って帰りたい出来の良さ。

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入館すぐのホールには、ケツアルコアトルス。
恐らく、現在日本で開催中の翼竜展に
展示されている物と同じ標本だと思いますが、
ポーズや色の違いのせいか、なんとなく
シャープな印象があります。
地下1Fが古生物展示。

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ロンゴスクス(アエトサウルス)
同じアエトサウルスのデスマトスクスを
造りたくても良い資料がなく困っていたので、
この立体骨格を観れたのはとても嬉しい。
  
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左 ブエッテネリア(両棲類)
右 フィトサウルス頭骨3体
  真ん中の刎部の先のみの標本がポイント。
 「これ、全身復元したらどれだけデカイんだろう」と話題に。

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エリオプス全身&上顎裏側
エリオプスの全身は良くありますが、
上顎の裏側を見せる展示は非常に珍しいです。

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左 ペルム紀・三畳紀展示
右 恐竜展示
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左 モササウルス
右 古生物展示室
あまり広くは無い建物の中に
地味ながらも興味深い展示物が充実。
加えて、平山先生の解説付きなのが贅沢。
一つ一つ、丁寧に説明して下さいました。

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博物館見学の後は、ピザを屋台で購入、
大学構内の芝生で昼食。
午後はポスターセッション。
お馴染みタイラー氏に、フィールド博物館見学の
時にお世話になった新谷さん、オクラホマで
お世話になったサム・ノーブル博物館の
カイル・デービス氏の発表が横並びに。
他の発表もざっと目を通してみますが、
面白そうなネタを見つけても、英語力不足で
なかなか理解出来ない事が多く、もちろん
質問なんてとても出来ません。
口頭発表と違って、ポスターはじっくり時間を
かけて見る事が出来るだけに、判らないと
余計に悔しい思いをします。
会場内は当然、アーティストも多くいる訳で、
ポスターの発表者自身に話は伺えなくても、
アーティストとその発表を元に意見交換
出来るくらいにはなりたいですねぇ、、、、、。
夕食は、corvoさんと2人で出かける事に。
特に目当ての店もなく、とりあえず街に出て
どこか捜そうとホテルを出た所で、先ほど
ポスター発表をされていた新谷さんとバッタリ。
新谷さんが前日の夜に行ったという
オススメのお店へ行き、これまた新谷さん
オススメのメニューを注文。
美味しかったです!
>「世界の恐竜博物館見聞記」ホームへ

SVP2007 レポート

2007年10月18日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2007・オースチン

定刻通り、テキサス・オースチン到着。
え~、誰も額に「米」って書いてないやん。
という訳で、今年のSVP・古脊椎動物学会レポートです。
同じくSVPに参加しているcorvoさんのブログも
一緒にどうぞ。
会場最寄りの空港になる
ベルグストーム空港(名前がカッコイイ!)内から、
すでにこんなSVP記念の展示が!
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パラスクス(フィトサウルスの1種)
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ディメトロドン幼体頭骨&復元模型
こういうのが、幾つも空港内に設置されてます。
学会というよりお祭りな雰囲気だなぁ。
SVP会場&宿泊先である、ヒルトンホテルの部屋から
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間違いなく1流ホテルなんですが、
2人部屋に3人で予約取ったら(取れるんですよ)、
やっぱりベッドは2つで、申し訳程度に
枕と毛布のセットがもう一つ。
という事で、自動的に私は床で寝る生活決定。
だって、同室がcorvoさんに早稲田大学の
平山先生なんですから。
何故、そういう部屋の取り方になるかというと、
北米のホテルは基本的に1室単位の宿泊費。
1人より2人、3人で泊まると割り勘で滞在費を
安くする事が出来るんです。
そして、もう一つの理由が、学会会場のホテルは
大概良いホテルなので高い。 4泊全額出すと
結構凄い額に。ちなみに、私たちが泊まっている
部屋が1泊25000円。
今回のレセプションパーティーは
ホテル近くのバー。例年は地元の博物館が
会場で、展示室で飲み喰いなのですが、
今年は地元の博物館が小さくて大人数の
収容出来ないとの事。
会場前まで来て、IDカードか身分を証明する物が
ないと入れないという事に(お酒が出るかららしい)。
IDカードをまだ貰ってなくて、パスポートを部屋に
置いて来てしまった私は、一人でホテルに引き返す
事になり、図らずも海外3回目にして
「海外夜の繁華街・初めてのお使い」
こんな経験初めての私には、オースチンシティも
ゴッサムシティも変わんねぇくらい不安だ!

まぁ、何も無かったけど。
で、無事入場。

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いかにもアメリカ~ンな感じ。
ホッケーゲームやビリヤード等が沢山。

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おお! MIDWAY製のカーレースゲーム。
奥はギャラクシアン(だったと思う)。

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やったよ! テキサスでベガ、、、、
じゃなくてバイソン(笑)倒した!
(* 海外版のスト2は、ラスボスの名前がベガではなくバイソン)。
シカゴ大学で復元模型製作を担当している
タイラーさんと合流。テーブルでcorvoさんの
絵本「アパトサウルス」やら、それぞれ作品のファイルを
広げて話をしていると、通りすがりの方が覗き込み、
それを見て話しかけて来ます。
corvoさんは何やら商談開始の様子。
商談となると、私やcorvoさんの拙い英語では
不安なので、そこに居合わせた東大院生・久保さんに
通訳をお願いする事に。ついでに私の事も
紹介してもらったり。久保さん、ありがとうございます。
さらに話をしていると、古生物アーティストの
ドナ・ブラギネツさんが通りがかり、そのまま話の輪に。
ブラギネツさんは、女性らしい繊細なタッチと色調が好きで
是非御会いしたかったアーティストの一人。
作品ファイルを見せると、またもや評価が高いのがジョバリア
マーク・ハレット氏に続き、誉められ2冠達成だよ。
それとデイノニクスも高評価。
相変わらず女性からの評判が良い作品だなぁ。

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左から、
タイラーさん、Vanderbilt大学のMark Kaplowitz氏、私、
ブラギネツさん(corvoさん撮影)。
タイラーさんとブラギネツさんがニジェールサウルスの
復元について意見交換。どの部分を話題にしているかは
判るんだけど、肝心の理屈の部分の英語が全然判らない。
めちゃくちゃ悔しい。マジで英語勉強しようと思った瞬間
(でも多分、すぐサボるんだけど)。
そんな中、突然「アパトサウルス」をヒョイと取り上げ、
見入っている人が、、、と思ったらウィリアム・スタウト氏!
絶対、こちらの事なんて忘れていると思い、改めて
挨拶しようとすると、向こうから「お、元気?」。
軽っ。 でも少しでも覚えて貰っていたなら光栄な事です。
という事で、また明日!
バタバタしておりますので、
コメントへの返事が遅くなるかと思いますが、
ご容赦のほど。

翼竜展平日オフ

2007年10月5日 / 恐竜・古生物

この日の参加者は、スカルチュラさんはにわや工房さん
知人の造形師・Mさん、それに職人さん
職人さんは、大学・大学院で古生物を専攻。
専門は二枚貝なのですが、そこは流石に専門に勉強を
されて、今でも古生物学の世界に関わっておられる
だけあって、専門ではない翼竜と言えども
私よりはずっと詳しいのです。
そんな方の解説付きですから、非常に勉強になる事ばかり。

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とりあえず、こんな無難な画像を撮ってはみますが、
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普段の展示では見る機会があまり無いこんなアングルや
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頭骨の左右幅が良く判るこんな画像を撮りまくり。
こういう事をやっていると、時々、監視の方が
付かず離れず状態になる事が。そりゃ、怪しいもんな。

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ギャオスの群れ、じゃなくて翼竜編隊飛行。
編隊って言うより、ケツアルコアトルスが旗艦の
艦隊って感じだけど。
恒例の博物館付設の食堂へ。
カルボナーラを注文。
味は、、、シェフの実力を試すという
カルボナーラをこんな所で頼む方が間違ってます。
さらに、これ。

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甘く、そして白いスパイラル。
様々な物質を量子分解、高密度エネルギー化した
喰うドリルことソフトクリーム!
ソフトクリーム好きとしては見逃せないぜ!
「シモーン! 受け取れーーーーーーーーーぇえ!」
、、、黙って食べろよ。
普通のものより大きめなのが嬉しい。
その大きさに加え、絶妙にクリーム部の座りが悪く、
気を抜くとコーンから崩落します
(実際、そうなって困っているオバちゃんが近所の席に)。
食事中、職人さんとこれからの予定の打ち合わせ。
どこか行きたいとことかありますか?、と聞くと
「ふらぎさんが行く、っていうならお付き合いしますよ、<アノ手のお店とか! 結構遅くまで開いてるんですよね、
 魔法の所とかって~。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
翼竜展の後は、GILLGILLへ、
結局、GILLGILLで話が盛り上がって、アノ手の店には
行かなかったんだけど。
そして、職人さんは夜行バスで次の目的地へ向われたのでした。
この日、GILLGILLから回収して来たのが
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Gーtempest・渡辺さん
「マッドサンダーの再販、買い逃したんだよね~」
と言ったところ
「2個持ってるので、1個あげますよ!」
と、先日大阪に来られた際にわざわざ
ギルギルまで持って来て下さったのです。
その日は持って帰れなくて(結構デカイのだ)、
ギルギルに預けていたという訳。
もう一つ買い逃していたゴルドスも再販が決まり、
すでにネットで予約済み。
これで俺的ゾイドコレクションはほぼコンプリート! 
渡辺さん、どうもありがとうございます!

茨城県自然博物館

2007年9月17日 / 恐竜・古生物

9/15
午前6時、家を出発。
新幹線>山手線>つくばエクスプレス>バス、
と乗り継いで午前11時過ぎに茨城県自然博物館着。
ここで、corvoさん、マイミクのたかさん、RCGEARさん
そしてアメリカ在住のCGアーティスト・骨王さん
夫妻と合流。
常設展示は勿論、バックヤードまでを博物館の
国府田先生の案内で見学。
相当な分量の所蔵品を国府田先生の
絶妙な解説付きで見て回り、とても楽しく濃い時間。

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松花江マンモス。デカイ!
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パレイアサウルス。
ペルム紀キャラです。
純骨という事で、国府田先生自慢の標本。

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ティラノ
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ランベオサウルス
恐竜の大物では、他にエウオプロケファルスに
大型竜脚類のヌオエロサウルスも展示されています。

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シーラカンス(本物)。

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ヤスデ&ムカデ
百倍に拡大されております。
『ナウシカ』とか『里見八犬伝』(映画のアレ)を彷彿。

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館内からの風景。
バードウォッチング出来るように望遠鏡が
備えられています。
博物館見学の際は館内の食堂で、一番面白げな
メニューを食べるのがお約束。

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今回は「恐竜カレー」。
夜は、都合で帰られたRCGEARさんと
入れ替わりで、アニメ・マンガ業界でお仕事を
しておられるTさんと合流、飲み会。
骨王さんの話を伺ってい内に、
高校生の時に非常に影響を受けた
自主制作映画の制作者である事が判明!
こんな所で、こんな形でお会いする事になるとは。
いや~、コマ撮り万歳、8mmフィルム万歳!!
その他、参加者それぞれによる
様々な業界の話が入り交じり、これまた濃い時間なのでした。

2007年 日本進化学会 

2007年9月2日 / 学会

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「ここにイリスが入ったのか、、」、、、、、、構図、間違えた。
会場は京都大学。この日は学会2日目。
ポスターセッション、公開講演、
総会、懇親会というスケジュール。
ポスターセッション会場に入ると、
今回、私よりは進化について
知識が豊富という事で助っ人に呼んだ
ちぺくえさんが、すでに発表者の方とお話中。
学会初参加のはずなのに、やるなぁ。
邪魔したら悪いので、声をかけずに
場内を一通り回ってみる。
、、、、、、、、、、、、、、ううむ。
会場外の受付に疋田先生<発見。
ご挨拶をして、その次に出たセリフが
「先生っ。面白そうな発表が結構あるんですが、
 内容は全く分かりませんっ!!」

そこへ、ちぺくえさんも合流。
正門の辺りで何やら撮影やってましたね、
という話に。疋田先生曰く
「正門に『帝都大学』ってプレートがあったよ(笑)」
ちぺくえさんと共に、再度ポスター見学。
「正直、俺もほとんど分からんから、あまり
 説明なんて出来ないよ」なんてちぺくえさんは
言ってましたが、あまり詳しく解説されても
分からないので、あのくらいのユルさで
ちょうど良かったですよ。
公開講演をちょっと聴いて、京大総合博物館へ。
そこからまた会場に戻ってくると、撮影中という
事で少しの間通行止め。
この暑い中、冬服のエキストラが沢山いて、
なるほどな~、って感じ。
片隅に片付けられちゃった学生運動立て看が、
ちょっとお茶目。
さて、このブログでは毎度お馴染み、
倉谷先生と合流。倉谷先生は
今回の学会で学会賞を受賞。
これから授賞式&記念講演だったのです。
あの倉谷先生がガチガチに緊張されているのを
見て、思わず笑わずにいれません(<なんと失礼な!)。
とはいえ、記念講演はいつものように、膨大な情報量の
内容を淀みなく、聞き手を退屈させないお話。流石!
当初は懇親会参加は考えていなかったのですが、
倉谷先生も出られるという事で、ちぺくえさんと
思い切って参加する事に。
といっても、知り合いは疋田先生と倉谷先生だけですし、
その御二人も忙しいはずなので、
ちぺくえさんと会場の雰囲気を見ながら
たっぷり飲み食いするかな、と思っていると、
倉谷・疋田両先生が他の研究者の方々を
紹介してくださり、予想外の展開に。
古生物学会でもそうですが、学会では
いつもいろんな方にお世話になってばかりだなぁ。
帰りは、京都駅まで倉谷先生とご一緒する事に。
折角だからと、京都駅でお茶をしていると、
そこで倉谷先生持参のPCで、前日の講演で
使ったデータを元にカメの肩甲骨についての
レクチャーが。私の拙い理解力ですら
十分面白いんですから、これ本当に興味のある人が
聴いたら鼻血もんだよ! 
一人で聴いてるのが勿体ない~!
そして、やっぱり最後は京都駅を見上げながら2人で、
「ここにイリスとガメラが入ったのかぁ、、」

日本古生物学会in 大阪市立大学 その2

2007年7月2日 / 日本古生物学会

6/30
この日の目玉は何と言っても丹波竜の発表。
テレビカメラも数台入るという事で、
立ち見も覚悟かと思いましたが、
それほどの混雑も無く、いつもの学会発表より
ちょっと聴講者多めかな、とう言う感じ。
丹波竜は、これからのさらなる研究に期待が
出来そうな様子。頭骨の一部が出ただけでも
スゴいですが、やはり残りの部分も出て欲しいところ。
っていうか、出たらさらに大変な事になりそうですが。
ポスターセッションでは、
京大・霊長類研・荻野さんによるイタチ上科化石についての発表、
東大・久保さんのワニの足跡についての発表、
オタワでお会いした東大・冨田さんによるサメの歯に
ついての発表が興味深く、また発表者の皆さんからも
お話を伺う事が出来ました。
会場では、現在大学で古生物学・地質学を学んでいる学生さんと
お会いする機会が多かったのですが、皆さん明るくて
かつ非常に礼儀正しいのが印象的でした。
発表終了後は食事会>二次会。
食事会では、学生さん、若手研究者を中心とした
テーブルに同席させて頂いた事もあって、
前日の飲み会よりはくだけたモードで色々雑談。
次の日も、学会の講演はあるのですが、
私の学会参加はこの日まで。
次回の学会は
2008.02.01~03 宇都宮大学・栃木県立博物館 
だそうです。私も出来る限り参加したいと思っています。
今回の学会も、多くの方にお世話になりました。
ありがとうございました。

日本古生物学会in大阪市立大学 その1

2007年7月2日 / 日本古生物学会

ちょっと遡って6/29。
この日は、午後6時からの懇親会に参加。
懇親会参加の前に、会場で今回丹波竜の発表をされる
三枝先生を発見。思い切って話しかけると、
お忙しいにも関わらず、結構な時間お話させて
頂く事が出来ました。三枝先生の御専門である
絶滅ゾウについていろいろと伺えて、
私のデイノテリウムへの指摘も幾つか。
慣れない絶滅哺乳類造形、しかもゾウという事で
手探り状態での製作の作品だったので、専門家から
指摘して頂いたのは、非常に勉強になりました。
作品に間違いがあっても、それは次に活かす事にして
完成した作品を修正する事は基本的にはしないのですが、
デイノテリウムについては、今回の指摘を元に
ちょっと修正してみたいな。
懇親会は立食パーティー。
ここでcorvoさんSHINZENさんの、造形・イラストチーム集合。
といっても、それぞれに顔馴染みの研究者の方が
微妙に違うので、会場では別行動の時間が
結構長かったり。
2次会は天王寺の居酒屋。
御名前は挙げませんが、
日本古生物界のそうそうたる面々と
御同席させて頂く事に。気持的にはずっと正座状態。
といっても研究者の皆さん、気さくで、私のような
人間にも非常に気を使われるような方ばかりなので、
決して堅苦しい飲み会ではありません。
楽しく、かつ勉強になる時間でした。
続きます。

いろいろ紹介

2007年6月26日 / 恐竜・古生物

●まつもとさんの折り紙本
恐竜折り紙作家・まつもとかずやさんの本
『おりがみ恐竜博』発売中。

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著者・まつもとさんより、表紙画像を送って頂きました。
ディフォルメされた、可愛らしい恐竜作品の
折り図が紹介されています。
また、まつもとさんと言えばコレ、のマニアも唸らせる
リアルな恐竜折り紙作品も、完成作品が幾つか
紹介されているそうです。
●corvoさんこと、小田隆さんの絵本
『アパトサウルス』も発売中。
7月にはサイン会・個展などがあるそうなので、
興味のある方はcorvoさんのブログをマメにチェックしましょう。
って、ここ見てる人で恐竜好きなら言うまでもない、って感じですか?
●ちょっと気になる展覧会・香雪美術館「江戸の名作」展示作品はもちろん、美術館の雰囲気が良い感じ。
出来る限り人が少ない時間に行きたいなぁ。
っていうか、行く時間の余裕あるのか?
●気がついたら八尾・西武百貨店の根付展終わってた。
 花影抄の「根津根付彫刻展」も紹介し損なってるし。
 

『江南行』

2007年6月16日 / その他

『江南行』佐々木泉IMG_07.06.150001.jpg

『墨戯王べいふつ』の作者・佐々木泉さんの新刊。
呉の軍師・魯粛が主人公。
といっても、連載のほうでもまだ赤壁の戦いで、
周瑜がピンピンしてるので、軍師としての
活躍は描かれていません。
『演義』では、諸葛亮・周瑜・関羽に
良いようにあしらわれ、弄られキャラの印象が
強い魯粛ですが、最近では正史・史実からの
エピソードから、三国時代でも有数の大局観を持つ
軍師として評価が高まっていることも踏まえた上で、
さらに佐々木氏独自のキャラクター付けも加わり、
なかなか魅力的に描かれています。
派手な群雄の攻防の裏に隠れがちな、
しかし呉にとっては懸案事項だったはずの
山越に関するエピソード、
また赤壁戦前に反戦を主張したため、
どうも印象が悪い張昭にも、ちゃんと反戦の理由を
少しの台詞ですが説明させていたりと、
隅々まで登場人物への作者の想いがこめられています。
諸葛亮が、ちょっと線の細い人物として登場します。
が、当時まだ27歳で、それほど華々しい
功績も挙げていない訳ですから、こういう表現もアリかな、と。
いきなり威風堂々と呉に乗り込み、並みいる論客に
「だまらっしゃい!」と一喝する横光孔明も大好きですが。
前作もそうでしたが、佐々木泉さんは少ないコマ、短い台詞に
その人物の性格を背負わせるのが非常に上手いです。
特に、三国志のような、大勢のキャラクターが入り乱れる物語では、
1人の人物にさける分量はどうしても減る訳で、余計にその技量が
活きているように思います。
甘寧なんて、ほとんど活躍してないのに、もう完全に
キャラクター出来上がってるし。濡須・百人夜襲の
件なんか期待しちゃうけど、作者さんのコメントを読むと、
そこまで作品の時間が進む事は無さそうですね。
北宋・徽宗萌えの方は『墨戯王べいふつ』も是非是非!

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