日本古生物学会 第159回例会 その2

2010年2月5日 / 日本古生物学会

      kanban_big_20100213090034.jpg
今回の琵琶湖博物館での展示の
垂れ幕・看板に使われたデータ
(クリックで大きくなります)。
博物館のスタッフが製作下さったものです。
カッコイイのでデータを頂いてしまいました。
上の絵は小田さん、下のズンガリプテルスは
私の作品。
●2日目 夜間小集会
「古生物アーティストの活動
 ~アートが紡ぐパレオ・コミュニケーション~」
このタイトルをつけたのは私なのですが、
終わった今でも何が「パレオコミュニケーション」なのか
判っておりません(笑)。というか、そういう今までに無い
何か面白いこと始めようよ的なところが目的、、、、だったの?
まず、荻野慎太郎さんから研究とアートの相互関係と
これからの展望などを簡潔かつシャープな切れ味で。
その次が私で、最後が小田さん。
小田さんはアケボノゾウの復元作業をスライドで。
やはり小田さんらしく無駄なく要所を抑えつつ、説得力のある
ビジュアルで話を展開。
そんな2人に挟まれて、さぁ何が出来ますか?
発表たって、こちとらつい先日パワーポイント買ったばかりの
発表初心者。
なら、いっそいつもの子供向けワークショップで行こう、と。

1DSCN9525.jpg
という事で、いつも通りやりました。
相棒のディプロドクスも一緒(撮影 京都大学博士課程 黒須さん)

1DSCN9527.jpg
会場は予想外の満席&立ち見。
これほどの参加者は予想しておらず、
多めに持って来たつもりが素材が足りない事態に。
折角参加して下さったのに、実際の作業が
出来ない方も多く、申し訳なかったです。

11DSCN9532.jpg
みんなでお絵かきタイム。

1DSCN9533.jpg
最前列真ん中で作業中の平山廉先生
一番奥は小田さんですね。
絵の事となると、大人しくしてられないようです。
最初にヌイグルミ持ち出した時は、ほんの一瞬の戸惑いが
会場にありましたが、次の瞬間には皆さん主旨を理解してくださり、
クイズの部分では、わざと間違いの答えで手を挙げて
場を盛り上げて下さる研究者多数。
参加者の皆さんに随分助けられました。
質疑応答では、研究者だけでなく、出版社の方等から
かなり突っ込んだ意見も出され、こちらの思っていた以上の
展開になったと思っています。これも参加者の皆さんに
助けられた部分です。
で、その後はやっぱり飲み会。
前日が少人数でこじんまりと、だった一方で、
この日は総勢20人の大所帯。
さらには、2次会も。お店に入って席に通されたら、
隣も古生物学会組だったというオチ付き。
●3日目
午前中に一般発表があるので、それを聴講して
学会は終了。この日は、犬塚先生によるバシロサウルスに
関する発表があり、こんな動物でもこれだけ復元が変わる
可能性があるんだな、という興味深い内容でした。
今回の学会、初発表という事でいろいろと思う所も、
得た物の多い学会でしたが、その一方で学会に参加していた
古生物イラストや模型に挑戦中の友人達の存在が
印象深いものになりました。
今回が学会初参加の方も多かったのですが、
それぞれが自分の聞きたいこと、お目当ての研究者を
きっちり認識していて、事前に随分勉強して来たんだな、
という事が伝わってきました。彼らが研究者の方と
話しているのを横で聞く事もありましたが、
とても学会経験が浅いとは思えない高度な内容の会話に
なっていて、私の方が随分勉強になりました。
4年前に私が学会初参加した時と比べれば、
皆さん優秀過ぎます。
プロだけでなく、アマチュア、趣味としてでも
学会レベルでの知識を楽しめる人が
これだけいる、という事を実感。
もちろん、こちらもプロとしてアマチュアに
負ける訳には行きませんので、
よりいっそう頑張ろうと思った次第。
また、ポスター発表、夜間小集会では
いままであまり前例の無い事をお願いした部分もあり、
関係者の皆さんには何かと大変お世話になりました。
ありがとうございました。

日本古生物学会 第159回例会 その1

2010年2月4日 / 日本古生物学会

●まずはシンポジウム「古脊椎動物の復元方法」
発表者は、古脊椎動物復元に関する研究では
最前線にいると言って良い面々。
若手とベテランが偏り無く選ばれている感もあり、
その点でも現在の古脊椎動物学研究の雰囲気を
実感出来るように思いました。
また、今回は一人当たり40分間という時間配分のため、
各発表者の今までの一般発表・ポスター発表の総集編
といった内容で、とにかく濃い内容。
夜は恒例の懇親会、さらにその後は少人数で2次会。
2日目
この日は一般(口頭)&ポスター発表なのですが、
私にとっては初の学会発表と夜間小集会世話人の日。

12010poster.jpg
ポスター発表、、、、、の完成一つ前バージョン。
実際には、画像を幾つか差し替えた物を使いました。
基本の構成とデザインは共同発表者の荻野慎太郎さん

犬塚則久先生監修で製作したデスモスチルスを中心に
構成しています。

画像 1292
(撮影 メリベニさん)
発表の様子。今回はアーティスト発表枠として
小田隆さん新村龍也さん、私の発表を
一か所に纏めて頂きました。
ポスター足元には台も用意して頂き、
それぞれ作品等を置いて、実際に手に取って貰ったり。

1DSCF1806.jpg
(撮影 ヤマモトさん
犬塚先生とデスモスチルスの遊泳時の前肢の動きを
検討中。2人で同じような動きをしているようですが、
やはり犬塚先生の動きは違うのです。
肘の入る角度とかが絶妙。
まだまだデスモは白帯だ、俺、、、、。
ちなみに、この日のポスター発表会場は
一般の見学者にも開放されていました。
学会初の試みだそうです。

1RIMG0565.jpg
という事で、ポスター発表を熱心に見る子供さんという、
いつもの学会では見られない光景も。
一般の方の「このデスモスチルスって、どんな動物なんですか?」
という質問には、たまたま傍に居られた犬塚先生に
解説を丸振りしてしまったり。
専門用語を使わず、判り易く丁寧に説明して
おられました。
この学会には、現在北海道大学に来られている
サウザン・メソジスト大学教授Louis L.Jacobs氏も参加。
Jacobs氏と言えばマラウィサウルスの記載者。
私も自作のマラウィサウルスの写真を見て頂き、
後でそのデータを送る約束が出来たのが嬉しかったです。
さて、ポスター発表会場では荻野さんの発案で、
復元模型で見てみたい古生物を学会参加者に
伺ってみました。その一部を紹介
・スピノサウルス(まさか過ぎる直球)
・ウインタテリウム(至って普通かなと思ったら、
  そこには、やはり研究者ならではの拘りが、、、、)
・ポリコティルス科
(そろそろ難易度が上がってきました。海棲爬虫類好きなら
  外せない種類なのですが、まだ造れていないのです)
・ケトテリウム(なんとなくクジラ、とその場で見当は付いた)
・コルンワリウス
  (何それ?って感じでしたが、、、勉強不足でした)
・アエティオケトゥス(、、、その場ですぐには判りませんでした)
こんなお遊びの質問にも関わらず、学生さんから
ベテラン研究者まで、皆さん真剣に答えてくださり
ありがとうございました。
また機会があったらやってみたいなと。
今度は無脊椎方面にも積極的に聞いてみたいです
(無脊椎になると、全然種類が判らないんだけど)。
続く

ゲロトラックス

2010年1月26日 / 造形・イラスト作品

ちょっと前フリしてたゲロトラックスの話。

s-R0010504.jpg
今回、根付風ストラップとして製作したものです。
ゲロトラックスを造ろうと思って、集めた資料を
見ていた時に気になったのが、
「ゲロトラックスって、いつも眼がデカく表現される
 んだけど、これって何が根拠?」
と言うのも、確かにゲロトラックスの頭骨の眼の穴は
非常に大きいのですが、現生のオオサンショウウオも
眼の穴は大きいんですよね。
さらに、論文に掲載されている頭骨の側面図を
見ると、上下の厚みが薄く、とてもそんなに大きい
目玉が収まる様には思えない。
そこで、さらにいろいろと調べたところ、
眼の大きさが推測出来る証拠は無いらしい。
哺乳類以外の脊椎動物の眼には強膜輪・強膜骨という
骨があり、これが見つかれば眼の大きさも推測出来るんですが、
これがゲロトラおよび近縁種では未発見ぽい。

1R0013602.jpg
09年大恐竜展のアンガトラマの強膜輪。この強膜輪が
実際に発見されたモノなのかは判らないのですが。
という事で、今回はオオサンショウウオほどでは無いものの、
一般的な復元より小さめの眼で造形しました。
何故、大きな眼のゲロトラが定着しているか、理由は
定かではありませんが、記載論文に掲載された、
もしくは発表後すぐに眼の穴の大きさを反映させて
描かれた復元図が参考にされる事が多かったのでは、
と推測。
記載論文は見れなかったので、ハッキリした事は判りません。
また、既存の復元図に頼らず、自身で骨格を検討して
やはり眼が大きいと判断したアーティストも居ると思います。
ゲロトラのもう1つの特徴である外鰓も、
ちょっと不思議に思っているのですが、眼を小さくした上に
外鰓も無しとなるとゲロトラだか何だか判りませんし、
また記載論文に鰓の構造の記述があるようなので、
それっぽく造ってみました。
面白いアプローチが出来たんじゃないかな、と
思っていたんですが、完成後にあのダグラス・ヘンダーソンが
眼小さめ、外鰓無しゲロトラ復元イラストを描いていたのを発見。
世の中、そう上手くは行かないものです。
外鰓無し表現は思い切り良いなぁ~。
もしかして何か新発見があったとか?、、、
ドキドキしますねぇ、、、。

s-R0010502.jpg
こちら、眼の部分をイエローのアクリル球に
置き換えたもの。光の加減によっては、
いい感じに光ります。
黒眼版、アクリル球版、それぞれ今度の
ワンフェスで販売予定です。
今回の作品制作で参考にした主なサイト・資料
Hairy Museum of Natural History・Jenkins, Farish A. Jr., Neil H. Shubin, Stephen M. Gatesy,
and Anne Warren. 2008. Gerrothorax pulcherrimus from the upper
Triassic Fleming Fjord formation of East Greenland and
a reassessment of head lifting in temnospondyl feeding.
Journal of Vertebrate Paleontology 28(4): 935-950.
・「DAWN OF THE DINOSAURS LIFE IN THE TRIASSIC」
・「THE RISE OF AMPHIBIANS」
・「La Terre avant les dinosaures」
・「古脊椎動物図鑑」(朝倉書店)
・「両生類の進化」(東京大学出版会)
・「大山椒魚」(BIBLOS)

メイ 塗装その2、のつもりが完成編

2010年1月18日 / 造形・イラスト作品

メイ、途中経過を記録し忘れて(面倒だったとも言う)
完成していまいました。

s-mei1-1.jpg
メイ・ロン Mei long
画像クリックするとちょっと大きくなります。
作品の大きさは、尻尾を伸ばしたとして約40㎝。
発見されたメイは、全長約50cmと考えられているので、
小型の個体もしくは亜成体とすれば、実物大と
言い張れない事もない、、、、かな。

s-meilong1-1.jpg
大型獣脚類との比較はもちろん、小型獣脚類の中でも
メイを含むトロオドン科は歯が小さいように思います。
そこで、歯の縮小化と共に、それを補うように
唇の部分が角質状になっている、という表現にしています。
実際にそんな風な進化をしたかどうかは分かりませんが、
同じように獣脚類としては歯が小さいアベリサウルス科の
ルゴプスやラジャサウルスには、唇部分が角質化していたかも、
という説もあるので、それを参考にしました。
前肢の羽根については、こちらの記事を。
といっても、生態が判らない状態で
羽根の表現というのは、なかなか難しい所ですが。

s-R0010573.jpg
前回の段階では上手く纏まるか不安でしたが、
それなりにちゃんと纏まったんじゃないかな、と。
ギャプラン、ボリノーク・サマーン、ハンマ・ハンマ、
パラスアテネ、ザク3改と、何故か好きなMSは緑色ばかりなので、
今回のザク色塗装は楽しかったです
(好みのMHになると緑色は関係無いんだよな~)

メイ 塗装その1

2010年1月16日 / 造形・イラスト作品

造形は終了したものの、塗装しないまま
数か月放置のメイ(Mei long).
R00101430002[1]
忙しかった、ってのもありますが、
それよりも色が決まらなかったんですよね。
このブログを見てる方にも
「あのメイは、やっぱり白にするの?」
と言われるくらい、メイと言えば白。
確かに似合うし。
でも、だからこそ敢えて白は避けたい。
羽毛付恐竜で白色は、自分の作品でもすでに2回やってるし。
と言って、茶色系もな~。これも前にデイノニクスでやってるし、
メイの眼の色が赤だから、それに羽毛が茶色だと
せっかくの眼の色が目立ち難い。
と、先日、六甲昆虫館にて倉谷先生とお会いした時の事。
趣味で戦艦や戦闘機のプラモデルを造られて、これが結構な
腕前の倉谷先生とプラモデル用の塗料の話をしていて、
緑系の色が話題に。
で、家に帰って真白のメイを見て
「そうだ、緑! ウグイス! ザク!」
早速、ザク用のカラー(量産型の薄い緑色の方)
を購入。
何故わざわざザク用を選んだかというと、
今までの経験では、同系の色ならガンダムカラー
(クレオスのラッカー塗料の、ガンダムプラモデル
塗装用に調色されているシリーズ)のほうが
発色が綺麗な気がするから。
なので、希望に近い色がガンダムカラーにあるなら、
それを使う事にしています。

s-R0010487.jpg
まず下塗り。ザク色に染めてみました。
羽毛のフワッとした感じを出したかったんで、
珍しくエアブラシ使ってます。。

s-R0010489.jpg
次、表皮の出ている部分を筆塗り。
思い切った色にしております。
計算の上での色の選択のはずなんですが、
この状態をみてかなり不安になる。
まぁ、塗りきってみて、それでも変だったら
腹括って塗り直そう。
次回に続く。

変ワニ戦線

2010年1月13日 / 造形・イラスト作品

いざ、変ワニ戦線へ
s-R0010479.jpg
「変ワニって、普通のワニやん」と言われてしまいそうですが、
このワニ、背中の鱗板の配列と形状に特徴があるらしく、
十分に変ワニなのです。
今度の学会にこのワニの論文を書かれた研究者さんが
来られるようなので、学会中に機会があれば
直接この作品を見て頂いて、間違いがあれば
そこを修正して完成出来れば良いな、と。
という事で、右半分がほぼ完成したこの状態で
作業はストップ。全身完成させてしまうと、
修正も大変ですからね。
変ワニと言えば、やっぱりアルマジロスクス
面白そうですね。組立骨格見てみたい。

シモスクスも造りたいんですが、去年のSVPで
気になる発表があったので公式発表まで様子見中。

今年初納品

2010年1月11日 / その他

●今年、初納品。
といっても、大きな仕事では無く、
いつもの六甲昆虫館
根付風ストラップのヘノドゥス、ゲロトラックス、
ドレパナスピスを納品。

s-s-RIMG0555.jpg
ゲロトラについては、いろいろと解説しなければ
いけないネタがあるのですが、そこはまた後日。
で、六甲昆虫館でコレを購入。

s-RIMG0562.jpg
ペルー産の小型甲虫詰め合わせ。
どれも現地では特に珍しい虫ではないそうですが、
組み合わせ、配置のセンスでまさに宝石箱。
昆虫館に来られていた倉谷先生には
「(商品納品に来て)これ買っちゃったら、
 ミイラ取りがミイラ、だよな~」
と言われてしまいましたが、また同じような物が
作れるかどうか判らないですし、またこんな作品は
日本でもココでしか手に入りませんしね。
今回はもう私の負け(?)で良いのです。

スピノサウルスその3(かな?)

2010年1月7日 / 造形・イラスト作品

年明け最初の造形日誌はスピノサウルス。
年内完成はやっぱり無理でした。

s-R0010442.jpg
s-R0010445.jpg
縮尺1/25で全長60cm。
尻尾の向こう側はまだ未完成ですが、
作業が出来れば明日にでも本体は完成の予定。
ただ、他の作業の合間の時間に進めるので、
実際に完成は何日後になるやら。
それに、ベースもそれなりに造ってみたいので、
塗装も含めた完成になると春になるかも。
造形じゃないですが、こういうのも。

s-IMG_20100107091237.jpg
ちょっと前にタニストロフェウスの論文
( Tanystropheus longobardicus(Reptilia, Protorosauria):
re-interpretations of the anatomy based on new specimens
from the Middle Triassic of Besano
(Lombardy, northern Italy)
Stefania Nosotti (2007)
Memorie della Società Italiana di Scienze Naturali e del Museo
Civico di Storia Naturale di Milano )

を入手しまして、それに掲載されていた
Massimo Demma氏による頭骨図が凄く良くて、
またタニストロフェウスの頭骨が
想像していたのと結構違う形だったので、
年末に衝動買いした安いペンタブで
ちょこちょこ描いてました。
頭骨図をスキャンして、その上にレイヤー掛けて
描いてます。つまり、いつも私がやっている
復元画ワークショップと同じ事やってる訳です。
絵は専門外で、陰影の表現とか出来ないし、
着色なんて以ての外。これくらいが限界ですね~。
これだって、頭骨図そのままトレースしてるから
まだマシなんであって、元ネタ無しで全身なんて事に
なったらデッサン狂いまくりなんで。

今年の抱負&古生物学会のお知らせ・その2

2010年1月4日 / 恐竜・古生物

●今年はまた年明け一発目は
映画ネタやろうと思ってたら、使う予定だった
動画が年末いきなり削除に。ネタ書くために
ちゃんと観直そうとDVDも新品で購入してたのに。
●で、それじゃ代わりに今年の目標&予定でも
書こうかと思いましたが、最初にいろいろ書くと
ネタバレで面白くないし、それも止め。
という事で、簡単に今年の抱負。
これまで以上に作品のクオリティを上げ、数も増やし、
あちこち行っていろんな事を見聞きして、
その経験をまた作品に活かす、
そういう年にしようと思っております。
「何やら面白い事やりだしたな~」
と周りを驚かせるような事も出来れば良いな~。

古生物立体復元模型大会もやりますよ~。
絶滅哺乳類大会の後、「次は参加します!」と
言って下さった方も何人も居られて、主催者としては
とても嬉しかったのですが、と言って
お題のハードルを下げる気はありませんので。
只今、主催者2人でまた無茶なお題をアレコレ考えて
遊んでおります。この楽しさは主催者特権(笑)。
●今月末開催の古生物学会例会プログラム
更新されました。
一般発表のタイトルも掲載されていますが、
今回、私もポスター発表をする事にしています。

小田さんがアケボノゾウの復元に関する発表をする、
という話を聞き、また古生物復元に関する
シンポジウムの予定も伺っていたので、
それなら古生物復元画や模型を製作している
立場からの発表を纏めてやる良い機会では無いか、と考え、
それに賛同して下さった新村さんも加わり、アーティスト側から
3つ発表をする事になりました。
ポスター発表会場は、現在開催中の
『古生物の復元 -科学と芸術が出会うところ-』 
会場でもあるので、実際に私や小田さんの作品を
観てもらいながら発表も出来る良い機会になりそうです。
当日は新村さんにも、実際に作品を持って来て
頂けるようです。
学会での発表はクリーブランドのSVPでの
経験はありますが、あれはあくまで
アーティストによる作品紹介的なもので、
正式な研究発表の枠では無かったですから、
本当の意味での学会発表というのは今回初めて、
という事になります。
さらに研究者の方に共同発表者になって頂いたりで
責任も感じますし、上手く行くか、結構ハラハラしてます。

明けました。

2010年1月1日 / その他

s2-s2-Rr0010392.jpg
       「おなじネコ科だから、、いい?」やっぱネコじゃダメだと、、、、
それでは、、、、
s-s-R0010408.jpg
、、、、、トラっぽくて、
かつサーベルタイガー(スミロドン)以外のネタを、
って事でコレを選んだら、
ティラコスミルスは有袋類で、
ネコ科ですらありませんでした。

まぁ、いいや。
今年もこんな感じで頑張りますので。
オマケ
s-R0010406.jpg
別角度。
カラースカルピー(スカルピー3)で製作。
色はスカルピーの色そのまま(牙は樹脂粘土。これも粘土の色のまま)。
画像に映らない裏側は造ってません。
このスカルピーの白色、
焼くと透明度がかなり高くなるのが誤算。
プリモの白ならそういう事無いんだけど、
ストックが無かったし。
復元に関しては、かなりナンチャッテ復元。
眼の位置がもう少し下じゃないと、ティラコスミルスらしく
ないかな、と。コッチよりもデビルねこくんのほうが
手間かかったんやけどね。
(元旦の記事はコメント不可なのは毎年の事なので)

■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る