コティロリンクス顛末記

2008年10月24日 / 造形・イラスト作品


話は去年のテキサス・オースチンのSVPまで遡ります。
打ち上げパーティーで、古生物イラストレーターの
ラッセル・ハウレイ氏に作品ファイルを
見せていたところ、私のコティロリンクスを見て
「コイツの復元模型造ったのは、多分お前が世界で最初だぞ!
 知り合いのコイツの研究者がココに来てるから、ちょっと
 捜してくる」と言って、会場を捜す事数分。
しかし見つけられず
「すまない、ちょっと今は居ないみたいなんだ」。
その後、他の方と話をしていると、ハウレイ氏が駆け寄って来て
「今、作品ファイル持ってるか? 例の研究者見つけたから
 紹介するよ!」と、無事対面。
コティロリンクスやエステメノスクスを見せると
「ペルム紀の動物は他に造ってないの?」と言われて
「今、友人達とペルム紀の動物を造っているんですよ。
 ブログが完成したらアドレスお送りしますよ。
 日本語のブログですけど」。
で、こちらは名刺を渡したのですが、向うは名刺が無く
またメモする物もお互い持っていなかったので、
メールアドレスもお名前も伺う事が出来ませんでした。
また、その後連絡も無く、どうしたものかと思っていたのですが、、、
今回のSVP会場で発見!
「あの~、私の事覚えてます?」
「ええ! コティロリンクスの人!
 今回はちゃんとメールアドレス教えますよ」
やっと名前が判明、
カルガリー大・ヒラリー・マディンさん
今回のSVPではペルム紀初期の両生類の
ブレインケースについての口頭発表をされたようです。
実は、ここまで実績のある方とは帰国してから
気付いたのです。知っていれば、ちょっと質問したい
事もあったんだけどなぁ。
そして、今回のSVP。
私のポスター発表の記事でも書きましたが、
とにかくコティロリンクスが研究者のツボを
突いてくれたようです。
ポスター発表以外でも、作品ファイルを見せると
ほとんどの方がコティロリンクスで手が止まり笑顔に。
そして、いろいろと感想を話してくれるのです。
今回のSVPでは、本当にこの作品の御陰で多くの方と
話をする事ができました。中には「日本に行く事があったら、
あなたの家までコレを見に行っていいか?」とまで
言い出す方も。そこまでくると、一体ヤツのどこに
そんな魅力があるのか見当がつかなくなってきますが(笑)。
ただし、流石にそろそろコティロリンクスに頼るのは
止めたいところ。何かコティロリンクスを上回る
インパクトのネタを捜さなければ。
次回はSVP関連最後。
クリーブランド自然史博物館の展示物紹介です。

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