きしわだ恐竜教室「ヨロイ竜の謎を探る!」

2013年5月31日 / イベント・教室・講演

●5月25日
きしわだ自然資料館にて、きしわだ恐竜教室特別版
「ヨロイ竜の謎を探る!」
きしわだ恐竜教室は、レギュラー企画をはじめ
子供向け(大人の参加もOKですが)の開催がメインですが、
機会を見つけては、より本格的なお話を伺う企画も
開催しています。
去年は、ステゴサウルスを題材にした講演でしたが、
今年はヨロイ竜。

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イラストは私が描いています。
この4月に大阪市立自然史博物館に着任された
林昭次さんによる講演です。
林さんは、ステゴサウルスの背中の板や
ヨロイ竜の装甲、また最近ではデスモスチルスを含む
束柱類の研究
など、まさに最先端の研究をされている方。
「モンゴル恐竜化石展」図録にもヨロイ竜の解説記事を
担当されています。
私もこれまで学会等でお世話になっており、またその興味深い
研究内容を是非きしわだ恐竜教室で話して頂けたら、と
こういう機会を虎視眈々と狙っていました。

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そして内容は、まさにヨロイ竜研究の最先端。
ヨロイ竜でもこれだけの研究がされ、そして謎が解明されている
一方で、さらに不思議な事も増えている事に驚かれた方も
多いかと。きっと、今後ヨロイ竜の見方が変わった事と思います。
というか、大人も子供も、ほとんどの方がメモしながら聞いている
真剣さ。
・・・・・
翌日は、前日の講演のため遠くから来た友人もいますし、
せっかくあの講演を聴いたんだからと
「モンゴル恐竜化石展」見学会も。
ヨロイ竜の展示が数多くありますし、それらの解説は
前日がっちり聞いているので、初めての方だけでなく
再見学の方も改めて楽しめたかと。
また、次回もこういう企画は行いたいと考えていますので、
宜しくお願い致します。

恐竜復元ワークショップat丹波竜化石工房

2013年5月21日 / イベント・教室・講演

●5月18日
兵庫県丹波市・丹波竜化石工房にて
恐竜復元ワークショップを開催。
午前は、丹波竜骨格組み立てワークショップ。

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当社オリジナルの、シール(ポストイット)になったバラバラの
丹波竜の骨を組み立て。恐竜復元の面白さと
難しさを体験出来ます。
メインの講師は当社所属の古生物研究者・荻野さん。
また、偶然お仕事で会場に来られていた
兵庫県立・人と自然の博物館・池田先生にも参加して頂きました。

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骨格完成後には、竜脚類復元の歴史を紹介。
昔の復元の紹介の辺りは、大人にも子供にもウケます。
ただ、その前に参加者自身が復元の難しさを体験しているので、
過去の研究者や作家へのシンパシーも多少感じてくれてるようなのが
嬉しいです。

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午後は、ディノケシ・ティラノサウルスを使った
頭部復元。精密に頭骨が再現されているディノケシの上に
色つき粘土をかぶせ、生きていたときの顔を想像して作ります。

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午前は骨格復元、午後は肉付き復元、
その間に丹波竜発掘地を見学したり、石割体験をされると
発掘>骨格復元>生体復元を一通り体験できる事に。
また、午前・午後の内容共に、ただ恐竜の形を追うのではなく、
骨の形状との関連や、骨の見方、その向こうにある
研究者の仕事の面白さも感じ取って貰えればと
製作したプログラムです。

化石友の会・パンフレット完成

2013年5月19日 / 恐竜・古生物

日本古生物学会・化石友の会のパンフレットが
完成。

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デザイン・編集を当社が担当しました。
画像素材等に関しては、古生物の各分野から出来る限り
偏りなく集める、という作業などは、現役の研究者が在籍する
当社ならではの仕事になっているのでは、と自負しております。
日本古生物学会関連のイベントに加え、当社の企画・イベント等でも
配布予定にしております。宜しくお願いします。

↑骨質歯鳥類の項目のイラストを私が担当しています。

子供向けの図鑑ですが、監修は日本古生物学会と本格的。

ウタツサウルス模型・常設展示開始

2013年5月17日 / 作品展示

●先日紹介した、私が製作のウタツサウルス模型が、
南三陸町・歌津コミュニティ図書館にて常設展示になっています
展示紹介
残念ながら、まだ私は現地に伺えていないのですが、
いずれ機会を見つけて行って見たいと思っています。

イラストブログ更新

2013年5月14日 / その他

●恐竜・古生物イラストブログを更新。
ゲロトラックス
サモテリウム
の2つ。
相変わらず、イラストよりも資料集めと
文章書きのほうに時間を取られるという、、、。

講演会「トカゲ・カメ・・・身近な爬虫類のひみつ」

2013年5月13日 / その他

●12日
きしわだ自然資料館で開催の講演会
「トカゲ・カメ・・・身近な爬虫類のひみつ」に参加。
講師は、京都大学・疋田努先生。

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ニホントカゲ、ヒガシニホントカゲ、オカダトカゲの分布
外来種としてのクサガメの話など。
小学生も参加する、という事で、かなり気を使ってお話されていましたが、
内容的にはどうしても用語等が難しくなってしまう部分も。
それでも子供さんは大人以上に熱心に聴いていて、
質疑応答は子供さんの質問が大多数を占める事に。
疋田先生もとても喜んで居られました。

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その後の懇親会にて、
アクアプラント製モササウルスTシャツ(きしわだ自然資料館での講演だから、
というチョイスだそう)、そして同じく愛用のアクアプラント根付ストラップを
披露中。
こちらの動画でも、アクアプラント製Tシャツを着ておられるくらい
気に入っておられるとか。

恐竜ワークショップ・講演のお知らせ

2013年4月30日 / 恐竜・古生物

●5月18日
丹波竜化石工房にて恐竜復元ワークショップ開催です。

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内容は先月開催のものと同じ。
午前中は丹波竜骨格復元、
午後はティラノサウルス頭部復元模型製作です。
●5月25日
きしわだ自然資料館にて
「きしわだ恐竜教室特別版「ヨロイ竜の謎を探る!」」
去年のステゴサウルス講演会に続き、
研究者にがっつり恐竜の話を伺える機会として
今年も企画しました。
講演者の林さんは、現在開催中の
「モンゴル恐竜化石展」図録のヨロイ竜に関する
記事を担当され、またステゴサウルスの背中の板の
研究
や、つい先日の束柱類の研究などを発表されています。
「ヨロイ竜」をテーマにした講演は珍しいかと思いますので、
この機会に是非!

恐竜ワークショップat丹波竜化石工房&福崎町・神崎郡歴史民俗資料館

2013年4月28日 / イベント・教室・講演

●4月14日
もう恒例になりました丹波竜化石工房での
恐竜復元ワークショップ。
午前中は、丹波竜骨格復元ワークショップ。

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篠山層群復元画・丹波プロジェクトの一環として描かれた
小田隆さんによる丹波竜骨格図データを基に
当社が製作した教材を使用。
骨がある程度バラバラになったシールを
台紙に貼り付け、骨格を組み立てます。
少しの角度・位置の差が、完成後には
大きなプロポーションの違いになって表れます。
骨格復元の難しさと面白さを楽しんで貰えれば、と思い
考案した内容です。
午後は、ディノケシ・ティラノサウルス頭部復元ワークショップ。

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フェバリット社製・ディノケシ・ティラノサウルス頭骨に
色つき粘土を付けて行き、復元模型製作を体験します。

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テレビの取材も。

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丹波竜化石工房には、カマラサウルスの頭骨レプリカが
追加されていました。
頭骨だけではなく、首の骨も幾つかあり、
頭部と首の関節部分が良く判ります。
ここの展示物は、他の施設にあるものとは
似たものにならないよう、かつ今後の篠山層群の
恐竜研究の資料にもなるものを、という視点で
選ばれているようです。

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小田隆さんによるイラストの展示と、
篠山層群復元画・丹波プロジェクトの紹介パネル。

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私が製作した丹波竜模型2013年度版も展示されています。
次回の丹波竜化石工房での恐竜ワークショップは、
5月18日の開催を予定しています。
●4月27日
兵庫県福崎町立神崎郡歴史民俗資料館にて
恐竜復元画ワークショップ。

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資料館では、兵庫県立人と自然の博物館から
篠山層群で発見された恐竜の歯を10~20倍に拡大した
模型や、地元で発見された放散虫に関する展示も。
毎年、この時期に化石関連の特別展示を行われているそうです。
同じ場所に柳田國男記念館が隣接
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柳田國男生家。
今回は、頭骨から復元イラストを製作してもらう内容です。

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この日、資料館の周りは『民俗辻広場』まつり。

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名産のもちむぎを使ったぜんざい。
食べ易い粘りと柔らかさのお餅。美味しかったです。

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資料館近くの三木家住宅
現在、修復作業中の様子を見学出来ます。

犬塚則久先生退官記念講演・祝賀会

2013年4月24日 / 恐竜・古生物

●21日
犬塚則久先生退官記念講演・祝賀会へ。

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これまでの研究活動で出会った方や、
影響を受けた様々な分野の方のお話がメイン。
化石や動物に留まらない、先生の多岐にわたる
交流の広さが伺える講演でした。
講演の後は祝賀会。

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会場には、日本の古脊椎動物分野のベテランから若手、
学生まで、凄い顔ぶれ。他にも様々な分野・業界の方が
参加されていました。
20人ほどのお祝いスピーチの一人に私も
選ばれてしまいました。

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(撮影 平山廉先生)
初めての学会参加の折に犬塚先生にサインを頂いた
「デスモスチルスの復元」を持参してのスピーチ。
プロ・アマを問わず、恐竜や古脊椎動物のイラストや模型を
手掛ける方で、犬塚先生の著作・研究の影響を受けなかった方は
いないと言って良いでしょう。
私は骨格の見方、復元の手法の基本は犬塚先生の著作から
そのほとんどを学び、いずれ犬塚先生と一緒に仕事をする事が
目標でもありました。
その目標も、北海道・沼田町化石館展示用のデスモスチルス復元模型
叶い、その仕事をやり終わり、犬塚先生よりお褒めの言葉を
頂いた時には本当に嬉しく、またこれからのこの分野での
活動への大きな自信になりました。
その後、私の初めての古生物学会での発表でも共同発表者として
名前を連ねてくださり、かつ発表会場でのサポートまで
して下さりました。

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Don BasilioさんRC GEAR・横山さんと。
今回こうして節目の集まりに参加出来たことは、
復元に関わる仕事をしている者としてとても光栄で、
かつ嬉しい事でした。
そして、これからも様々な面に於いてご指導を頂く事も
多いかと思います。宜しくお願い致します。
 

ウタツサウルス復元模型

2013年4月22日 / 造形・イラスト作品

私が製作したウタツサウルス模型です。

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サイズは全長約80cm。
監修は魚竜研究で世界的にも
著名な藻谷亮介先生(カルフォルニア大学デービス校)。
まず東北大学総合学術博物館・レスキューコーナーで展示の後、
南三陸町に移動・展示となります。
ウタツサウルスは、最古の魚竜として世界的にも
貴重な、そして日本を代表する中生代爬虫類と
言っても良い動物です。
そのウタツギョリュウ、クダノハマギョリュウ、大型化石両生類の
マストドンサウルス等の化石産地である
南三陸町、そして貴重な化石資料などを展示・紹介していた
魚竜館は東北大震災で被災、その後、標本・展示物のレスキューが
行われています。

この地域の復興と共に、また化石の調査・研究が進み
更に世界から注目される場所になれば、と思っています。
今回の造形では、頭部の形状などが微妙に新復元になっています。
お近くにお越しの際には、是非ちょっと覗いてやって頂ければ。

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