日本古生物学会at熊本大学
2013年7月8日 / 日本古生物学会
2013年7月8日 / 日本古生物学会
2013年7月4日 / 恐竜・古生物
●6/26-28
熊本大学で開催の古生物学会の前に、
せっかくの熊本なんだから、同じ県内の
御所浦に行こう、という事に。
参加者は、御所浦・天草で調査もされている
瑞浪市化石博物館・安藤さんに、古生物専攻の学生さん・
パイライトスマイルさん。
という訳で、瑞浪mio車も御所浦入り。
(今回は、私の撮った画像に加えて、ツアー参加者さんの
画像も使わせて頂いています)
初日の夜。3年前にもお世話になった民宿にて。
魚や素材も抜群ですが、宿のお母さんの料理が
これまた絶品なのです。
そして、なぜか食事の後はオプション企画
「古生物研究者&作家をキングシーサーを愛でる会」
持参した「ゴジラ対メカゴジラ」を鑑賞中。
何故かゴジラ好きの比率が高い集まりだったため
こういう事に。映画のチョイスは、私に選択権が
あったため。
画像のゴジラフィギュアは、民宿のお父さんの宝物。
翌日。
午前中、化石探しへ出掛ける準備中の皆さん。
私は、御所浦白亜紀資料館を見学。
午後は、船を一艘借り切っての化石発見地
クルージングツアー。
化石発見地が御所浦本島の裏側や離れ小島に点在しているため、
船でなければ回れないのです。
恐竜の足跡が見つかった島。
御所浦で最初の恐竜化石発見地。
御所浦島の裏側。地層がはっきり見えています。
所要時間は、約1時間20分程度。
クルージングと化石発掘地見学が出来るという、
結構豪華な組み合わせのツアーかも。
船の上にガイナ立ちする安藤さんを撮る私、の図。
前回の訪問時にも紹介しましたが、御所浦の
撮影ポイントといえば、やはりココ。
ティラノ・オン・ポスト
御所浦のゆるキャラ、寺野くん。
地元のアクアマリンまつながさんのデザイン&造形です。
キーホルダーが販売されていたり、寺野くんが
描かれた船もあったりで、生まれてまだ間もない
キャラクターですが、すでに島に根付いているようです。
ちょっと切ない設定に親近感が。
いやいや帰郷、って、、、。
夜は、またご馳走。
翌朝、早朝。釣りに出かけた方がいたので
(といっても、民宿から数分の堤防)冷やかしに。
フィッシング with ダイナソー。
建物の上にトリケラトプス。
朝食後、学会参加のため熊本市へ移動。
といっても、どのルートでも約4時間くらい掛かりますが。
御所浦には数多くの化石発掘ポイントがありますし、
また御所浦白亜紀資料館という立派な施設もあります。
島という事もあり、それらがコンパクトに纏まっているので、
丸1日あれば(&天気に恵まれれば)、相当充実した
「化石三昧」が出来ます。逆に、前後の移動を考えると
2泊3日では、ちょっと物足りないかも。
食べ物も美味しいので、何日か掛けていろいろ食べたいですし。
2013年7月1日 / お知らせ
■作品展示
●宮崎県総合博物館・特別展
「よみがえる恐竜時代」にて
作品約20体展示。
先日完成のプラテカルプスも展示されます。
あれだけ研究者さんにガッツリチェック入りで
製作されたモササウルス類新復元版模型は
世界でも他に無いと自負しております。
●島根県立三瓶自然館・サヒメル・特別展
「さんべ恐竜王国」にて作品約20体展示。
サヒメルには、先日特別展プレイベントとして開催の
恐竜復元ワークショップで訪問、特別展準備中の
様子も見せて頂きました。
ティラノサウルス、ステゴサウルスの全身骨格他、
サヒメルの学芸員さん拘りの展示物で構成されています。
この夏、中国地方では最大の恐竜展では?
■教室・ワークショップ
●7/16
大阪駅前・グランフロント大阪で開催中の
「世界一展」場内で行われている
「すごい!ステージ」にて恐竜復元教室です。
7/14-20の恐竜ウィーク・プログラムの1つです。
スケジュールを見て頂ければ判るとおり、
日本人研究者による恐竜学最前線といった内容です。
入場には、web割引券があると随分オトク(前売り券と同額)ですよ。
●7/26
丹波竜化石工房にて
「丹波竜復元体験・全身復元模型体験」
午後の全身復元教室は、すでに受付終了になってしまったようですが、
見学はOKです。教室の合間や終了後には
一緒に展示を見学しましょう!
●8/19,20
新潟市・クロスパルにいがたにて
恐竜復元教室。
第四銀行主催の「だいしアカデミー」としての開催です。
参加条件に制限がありますが、新潟県内の方は是非!
●その他、8月中には、きしわだ自然資料館、
丹波竜化石工房にて教室開催を予定しております。
こちらも詳細決まり次第、報告致しますので。
■そして番外(?)
7/20 SF大会広島開催にて
2年ぶり3回目の古生物企画開催。
今回は「SF古代生物の部屋-Kawaii!古生物学-」
この「SF古代生物の部屋」シリーズ(前回、前々回)、
別の意味で「日本一濃い古生物企画」と思っておりますし、
狙っております。
SF大会参加者の方、是非宜しくお願い致します!
2013年6月25日 / イベント・教室・講演
6月22日
島根県立三瓶自然館・サヒメルにて
「恐竜フィギュア作り」開催。
7月13日からの特別展に向けて、入り口ホールで
先行公開中のマメンキサウルス。
小型の個体ですね。
背中側が見られるのが嬉しい。
恐竜以外がセンターを取る波乱が
起こったり、、、、しないか。
今回の教室の内容は、
ディノケシ・ティラノサウルス頭部復元。
サヒメルの地質・化石の学芸員・河野さんとの
コンビでの講師でした。
ウロコディテールを入れたり、
模様を入れたり。
各部の筋肉の厚さの違いも出ている様な、
なかなか複雑なラインが再現されています。
仕上げの歯の塗装中。
このプログラムはディノケシ、というしっかりした頭骨を芯を使う事で、
「復元」の作業を行っている事が
何となくでも感じ取って貰えればな、と毎回思っています。
今回は、教室では特に教えていないにも関わらず、
ティラノの両眼視が出来たとも言われる目の角度を意識して
製作している子供さんもいて驚きました。
遠くは広島市から来てくださった方もおられました。
今回の教室で学んだ化石の見方、骨の構造等の
知識を、7月からの特別展見学のときに
活かして貰えれば嬉しいですね。
昼食。サヒメルの前にある三瓶バーガーで。
施設の周囲を散策。
心が純真なら、走り出さずにいられない草原。
この環境の良さもサヒメルの売りの一つ。
モリアオガエルの卵塊。
もちろん、常設展示も。
デスモスチルス。
気屯標本を犬塚則久先生監修の復元で組み立てたもの。
解説のCGも結構出来良し。
日本で最初のデスモスチルスの化石(歯)は、
島根で見つかっています。
アロデスムス。
オスですね。
こちらは、松江市で発見されたアロデスムス頭骨(レプリカ)
状態の良さに驚きました。
特別展準備作業中にて。
大型竜脚類・アルゼンチノサウルス脊椎と。
現存する恐竜の脊椎の中では最大級の一つ。
こういう画像は普段なかなか撮れないので、役得ですね。
やはり、模型にとっては骨格と並ぶのが
一番の晴れ舞台かと。
といっても、これはあくまで記念撮影。
実際の展示の配置とは違います。
このほか、約20点の私の作品が
特別展で展示されます。
夕食に学芸員さんと御一緒した割烹・天草で。
地元では有名なお店との事。
画像は通常の海鮮丼にさらに具を追加した
スペシャル版。
お店の大将さん、女将さんのお二人の話が
楽しく、閉店までお邪魔してしまいました。
その他、石見銀山をぐるっと回ったり、
夜の出雲大社を見学したり(本殿は入り口まででしたが)、
初島根を堪能させて頂きました。
教室に参加して下さった皆さん、河野さん他、
サヒメルスタッフの皆さん、
ありがとうございました。
2013年6月23日 / 恐竜・古生物
恐竜 (ポプラディア大図鑑WONDA)
ポプラ社の新しい図鑑シリーズ「ポプラディア大図鑑WONDA」に
「恐竜」が加わりました。
私は「立体恐竜図鑑」コーナーへの作品画像提供に加えて、
ACTOWとして恐竜骨格画像の提供や、資料調べ等、微力ながら
いろいろとお手伝いしました。恐竜図鑑で育ち、
それが今は図鑑作りにすこーしですが関わるようになったのですから、
感慨もひとしおです。
というか、資料をいろいろと調べることで、
自分の中の恐竜情報が一気に更新されました。
編集は、これまで数多くの恐竜本を担当された編集スタジオさん。
恐竜関連本としては、異例のヒットという
「鳥類学者・無謀にも恐竜を語る」 の企画・編集でもあります。
それだけに、恐竜にも造詣は深く、恐竜好きのツボを突いた
内容構成にもなっているかと。
総監修は真鍋真先生(国立科学博物館)、
監修指導は、先日発売の「きょうりゅう いっぱい」でも
仕事を御一緒しました久保田克博先生(神流町恐竜センター)。
表紙のティラノサウルスを描かれた小田隆さんのイラスト他、
かなりの数のイラストが描き下ろしになっています。
特典として「もって歩ける! 「ポケット図鑑」」も付属。
この夏の恐竜本購入の際には、是非ご検討を!
内容紹介動画です。
2013年6月17日 / 造形・イラスト作品
ギャラリーサイトに新作「プラテカルプス」を更新
作品詳細はこちら
このプラテカルプスの新発見に始まったモササウルス類の
尾ビレの考察は、この数年の古脊椎動物の復元の変化の中でも
特に衝撃的でした。とは言え、モササウルス類は尻尾を推進力に使う
大型海棲動物の中では例外的に三日月状の尾ビレを持たないとされていたので、
尾ビレがある、という事になれば、その例外が無くなり、
ちょっとスッキリする部分でもあります。
2013年6月11日 / 恐竜・古生物
●6月10日発売の
「生きもの好きの自然ガイド このは」
毎号、動物を題材とした作品と作家を紹介する
「生きものアート」のコーナー。今号は私の作品が
紹介されています。
宜しくです。
●ついでに、最近気になった本を。
「Rhinoceros Giants: The Paleobiology of Indricotheres」
史上最大の陸生哺乳類の候補、パラケラテリウムを含む
大型奇蹄類・インドリコテリウム類の本。
発売前の紹介から、表紙の大きな耳のある復元のイラストが
気になっていました。内容を簡単に確認した限りでは、
大きな体の熱の逃すため象のような耳があるかも、という考えに
基づいたイラストのようです。特に耳の大きさが判る痕跡が
見つかった、という訳でも無さそう。
象に比べれば脚も細いし、首も長いので体表の面積も
稼げるんじゃないかな、と思う一方で、
あれだけの巨体だと、やっぱり耳も大きいほうが有利かな、
とも思ったり。
内容は、大型奇蹄類の発見・研究史、現在の研究も
纏められていて、資料として良い本です。
「アジアの恐竜」
中国恐竜界の大御所・董 枝明氏の著作。
恐竜発掘・研究史が豊富なビジュアルと共に紹介されています。
そして、更にこの本のポイントの高い所は、
翻訳を担当された日本人研究者さんによる訳注の
情報の濃さ、充実度です。
著名な研究者の著書を研究の最前線にいる
若手研究者さんが翻訳し、新しいデータを補足するという
専門書としては理想的な構成と言っても良いかも。
2013年6月9日 / 博物館・特別展見学
●6月7日
姫路科学館へ。
古生物展示のメインはアロサウルス&ステゴサウルスかと
思いますが、、、、
個人的にはコレです。
ショサンベツカイギュウの実物化石。
沼田化石館の仕事で化石種カイギュウの模型を
制作した折に、ショサンベツカイギュウの研究報告も
資料にしたので、興味深い展示です。
繋がった脊椎に肋骨が見えています。
まだ研究が進んでいない標本との事なので、
クリーニング作業などを行い、すでに報告されている
ショサンベツカイギュウの研究や標本と合わせれば
面白い展開になりそうなのです。
と、常設展示は駆け足で見学。
今回のメインは収蔵庫。
この科学館には、知る人ぞ知る小林平一コレクションが
収蔵されており、今回それを見学させて頂ける事になったのです。
まず、そのコレクションの代表と言って良い鳥類剥製。
(収蔵庫画像は、許可を頂いた上で掲載しています)
私は現生鳥類には詳しくないのですが、案内して下さった
学芸員さんの解説を聞くと、その内容のトンでもない事に
鳥肌が立ちます。
また、このコレクションの収蔵状態を再構築・再整理されたという
学芸員さんの手腕が見事。
丁寧に、かつセンス良く剥製が並べられたこの収蔵状態が
一つの作品とも言えます。
フウチョウの尾羽のフワフワ感が良いです。
こちらは仮剥製。
本剥製・仮剥製あわせた標本点数は、
2位以下に圧倒的な差で日本一の山階鳥類研究所、
2位の兵庫県立人と自然の博物館に次いで国内3番目だとか。
昆虫標本も膨大な量。
図鑑(右側)に載っているものと同じ個体があります
(標本箱・上段中央)。
トリバネアゲハ属に関しては、所蔵標本数だけなら
世界一だとか。
これは、ヤンバルテナガコガネのパラタイプ標本!
標本に何かあっては怖いので、ちょっと離れたところから撮影。
小林コレクションの一部は常設展示もされています。
昆虫標本コレクション・4万点分の画像を
並べたもの。
もう一つ、この科学館で驚いたのが
自然系ジュニア学芸員という取り組み。
小学高学年~中学生を対象に、自然科学の研究や
博物館の仕事を実践してもらう、という内容ですが、
その雰囲気や活動方針は部活というより大学院の研究室。
ここまでやる学芸員さんも凄いですが、それに付いていく
参加メンバーも凄い。新聞に載るような発見をした
メンバーもいます。
今回、姫路科学館を訪れる事になったきっかけになったのが、
案内して下さった学芸員・相楽さんと知り合った事です。
他の施設の学芸員さんからも相楽さんの名前は伺っており、
是非一度、お話を聞いてみたいと思っていたのですが、
そこに姫路科学館の絶句もののコレクションに、相楽さんが
始められた自然系ジュニア学芸員の話し等も加わり、
驚くことばかりの見学でした。
2013年6月4日 / 博物館・特別展見学
●5月30日
佐野市葛生化石館へ。
東京からは電車を乗り継いで3時間。
最寄駅からは徒歩10分程度。
個人的には、それほど遠いという感じも無く到着
(東京から、という前提付きですが)。
念願のイノストランケビア全身骨格!
ペルム紀の大型捕食動物。
これは恐らく日本でもココだけでしょう。
そもそもゴルゴノプス類の全身骨格自体が
かなり珍しいのです。
イノストランケビア、スクトサウルス(幼体)、
エンナトサウルスのペルム紀3人衆。
どれも国内では珍しい展示。
ペルム紀好きにはたまりません。
こちらは、化石館一押しのニッポンサイ(幼獣)。
全身の8割が残っていたという保存状態の良さに加え、
化石サイの幼獣の標本はアジアでもかなり珍しいのだとか。
大きな施設ではありませんが、骨格展示も結構充実。
レプリカ展示も、他の施設にあまり無いものが多い印象。
展示物を選んだ学芸員さんのセンスの良さが光ります。
特別展示のクーペリナ(腕足動物)。
世界でも4例目の発見だとか。また葛生で見つかった事は
研究的にも大変意義のある事だそうです。
その他、もう終了しましたが世界最小のナウマンゾウ化石の展示や、
タイリクオオカミの頭骨化石の発見など、最近話題の多い博物館です。
この博物館の学芸員さんに学会でお会いした折に、イノストランケビアの
展示があると伺って以来、是非行かなければ!と思いながら数年。
やっと伺う事が出来ました。
新発見や独自性のある展示も続き、これからの活動も
楽しみな博物館です。
2013年6月3日 / お知らせ
6月22日
島根県立三瓶自然館・サヒメルにて
恐竜フィギュア作り教室を担当します>詳細
内容は、ディノケシ・ティラノサウルス頭部復元ワークショップ。
サヒメルの古生物研究者さんと講師を担当します。
山陰での恐竜ワークショップは初めてになります。
宜しくお願いします!