「恐竜をさがせ!」をさがせ!

2008年7月10日 / 恐竜・古生物

「恐竜をさがせ!」全3巻
08071002.jpg

1巻 恐竜の時代研究室2巻 恐竜のなかま研究室3巻 恐竜のデータ研究室とにかく一度手に取ってご覧下さい。
素材を提供した私や小田隆さん、企画・編集の川嶋さん、
CG合成担当の米・ドリームワークス・吉岡さん、
その他デザイナーの皆さん、
出版社の担当者、監修の平山廉先生、
大人が真剣に、手加減無く製作した
子供の為の本です。
恐竜の事を知る、覚えるというより
恐竜の形の面白さ、古生物学の楽しみ方の
初歩を伝えたい、というのが主旨。
大人が読んでも十分に楽しめると思います。
私の作品がこれだけの数、しかも内容的に
メインの扱いで使われるのは初めてなのです。
ちなみに、この本で使用されている
ティラノサウルスはこれの為に造ったもの。

08071001.jpg
ブログでも製作途中は紹介しませんでした。
本来はこの本でお披露目のつもりだったんですが、
先月開催のきしわだ自然資料館での個展で
展示しましたので、一足先に実物を見られた方も
おられるかと。
皆様、是非宜しくお願いします!
帯の平山先生が目印!

2008 日本古生物学会年会 in仙台 その2(追記)

2008年7月7日 / 日本古生物学会

2日目
まずはポスターセッションへ。
藤原慎一さんによるワニの肘関節の考察発表等。
また、ここで友人のBlackieさんと合流。
ネットではずっと連絡を取り合って
いたものの、数年振りの再会。
こういう機会が持てるのも、日本各地で開催される
学会に参加しているからこそ。

08070701.jpg
若手からベテランまで、恐竜業界の
有名人が一カ所に集中してるタイミングが
あったので撮影。
学会会場すぐ側の自然史標本館も見学。

08070702.jpg

08070703.jpg

一般講演終了後は、この日も
仙台の繁華街に移動、飲み会へ。
今回も恐竜倶楽部会報編集長主催(?)の
飲み会に参加させて頂きました。
という事で、やっぱ食べるでしょ、
仙台と言えば牛タン!
08070704.jpg
「皆が箸をつける前に
 ブログ用に写真撮らなきゃ!」と
群馬県立自然史博物館の高桑先生。
御気遣い、ありがとうございます~(笑)。
牛タン、美味しかったですよ。
結局、これが今回唯一の牛タンになって
しまいましたが。
3日目
ペルム紀大会参加者で、研究者でもある
新村龍也さんが3日目のみ学会参加。
夜行バスで早朝に仙台到着という事で、
朝6時に待ち合わせ。
その御陰で学会会場への移動までの時間、
じっくりと話が出来ました。
仙台駅からバスで会場へ。
偶然バス車内であの犬塚則久先生と近くになり、
これ幸いとデスモスチルスに関する質問を。
この日の午前中は、丹波竜の発表に始まり
恐竜関係が充実。
アビミムスの新標本や、恐竜じゃないですが、
首長竜に関する発表は興味深かったです。
さらに詳しくは、恐竜パンテオンのブログをどうぞ。
午後は、岩手県立博物館・大石雅之先生による
普及講演「クジラの進化を探る」を聴講。
非常に面白い内容だったのに、
疲れと昼食の満腹感からの睡魔で、前半が
あまり集中して聴けなかったのが悔しい。
という事で、学会は終了。
新村さんにとって、大石先生はクジラ研究のボス、
という事で、大石先生の車で仙台駅まで送って頂ける事に。
新村さん人脈で、またいろんな方を紹介して
頂き、初対面にも関わらず、何かとお世話になって
しまったのでした。
次の学会は来年2月の沖縄、、、、、、、
その前に10月のSVP・アメリカ・クリーブランドだ!
*追記
今回の学会については、こちらもどうぞ。
以前も一度紹介した、北海道沼田町化石館の
学芸員さんのブログです。学会以外の記事も面白いです。
皆さんも一緒にヘレンの事を心配しましょう(笑)。

2008 日本古生物学会年会 in仙台

2008年7月5日 / 日本古生物学会

という事で、仙台に来ております。
初日は夜の懇親会(立食パーティー)から参加。

R001199111.jpg
先日、NHK「爆笑問題のニッポンの教養」に出演された
真鍋真先生。受賞のスピーチ中です。
今回は、イラスト・造形仲間が誰も
おらず、初めてのソロ活動。
ちょっと不安でしたが、いろんな方に
声を掛けて頂き、ヒマな時間が無いくらい。
懇親会の後は、有志での飲み会。
いつもお世話になっている研究者&学会参加者組と、
兵庫県立人と自然の博物館学芸員・
池田忠広さん
率いる(?)学生さん組、
どちらに参加しようと迷いましたが、
今興味のある分野の研究をされている方が
いるという事で、学生さん組へ。
学生さんとはいえ、それぞれに専門の
研究対象を持ち、勉強されている方。
話を聞けば、面白いネタがどんどん出て来ます。

R0011993.jpg
飲み会会場の画像を撮り忘れたので、
飲み会終わって店の外に出て来た所。
学生さんから、ずっと年上の先生方まで、
いろんな年代の方と古生物という共通項で
お話させて頂けるのが学会の楽しい所でもあります。

『ジャバウォッキー』届く

2008年6月24日 / その他

『ジャバウォッキー』最新刊が届きました、
作者ご本人から

R0011962.jpg
今回もイラスト&サイン入りです。ありがとうございます。
って、なんでジャンゴ? 
前回はD.Hだったし、直球勝負してこないのは流石(笑)。
そういや、初めてサインを頂いたとき、その頃は
まだ『ジャバ」』連載前だったんで、『グレイトフルデッド』単行本にお願いしたんですが、何の躊躇いもなく
主人公の女の子キャラではなく、オヤジキャラを描き始めたとき、
「あぁ、こういう人なんだな」と、何故か腹を括らされる思いを
した事を思い出します。
『ジャバ』も5巻になると、登場した恐竜の種類も数多く
なって来まして、「恐竜って、こんなに使い勝手の良い
キャラクターだったんだな~」と驚きますが、そこは久さんの
手腕あってでしょうね。地味に散りばめられた古生物ネタとかも
普通の「恐竜好き」レベルじゃ無理ですし。
5巻p134の「まあ恐竜が言えたギリではないな」なんて、
良く出来た台詞だ。
でも、ちゃんと劇中で最低限の説明がされてるので、
恐竜好きでなくても十分に楽しめます。
その配慮も憎い。
ちょっと前、久さんにお会いした時に
「恐竜って言えば、代表のアレがまだ出て来てませんが、
 やっぱここぞという時用っすか?」と伺った所
「そうですね~。でも、なかなか使い方が難しくて。
 コレっていうのが思いつけば~」なんて仰られてましたが、
それがアレかよ!? まぁ、久さんらしいと言えばそうですが。
嗅覚敏感とか、押さえるとこはちゃんと押さえた設定だし。
ボチボチ、大ブレイクするんじゃね?
今、ガレキ化しとけばウハウハで家とか建っちゃうんじゃね?
とか考えちゃうんですがね~。
時間があれば造りたいんだけどな~、ジャンゴ。
、、、、、、、、ジャンゴじゃ家は建たんな。
あ、もし商品化の話等ありましたら、恐竜関係は
造りますので、是非宜しく。
連載当初は、「こんな無茶な設定で大丈夫なん?」と
心配もしましたが、今となってはそれも杞憂に。
例え久さんと知り合ってなくても、
新刊が出るのを楽しみに待っている作品に
なってましたね。
もし、まだ読んでない方がおられましたら、
恐竜好きとか関係なく面白いんで、是非!
ってか読め!

作品展中間報告

2008年6月18日 / 作品展示

6/14、15は作品解説日のため、
会場のきしわだ自然資料館へ。
14日は沢山の知人・友人に来て頂き、
結構な賑わい
(恐竜同好会の皆さん、今後の活動頑張ってね)。
一方、15日は作品解説参加の方も
極少数で、ちょっとのんびり気分で解説していると、
corvoさんこと小田隆さん来襲。
何故か解説の言葉選びに慎重になる私とか。

08061802.jpg
会場
08061801.jpg
きしわだ自然資料館前館長の千地万造先生が、
この作品展のために大阪市立自然史博物館から
借りて来て下さった、竜脚類の後肢の化石。
やっぱり本物があるだけで、会場の雰囲気が
「模型の展示」から「古生物関連の展示」に
格が上がるような気がします。
今回、この作品展に京都大学の疋田努先生、
北海道大学総合博物館・小林快次先生から
推薦文を寄せて頂きました。

08061803.jpg
画像をクリックすると大きくなります。
正直、作品以上にじっくりとこのパネルを
読んで欲しいとも。御二方とも、私が作品で
注目して欲しいところや、造形での方向性を
ちゃんと判った上で推薦文を書いて
下さっているのが嬉しいのです。
会場に展示しているコティロリンクスを観た子供が、
「これって、これで終わり?」と聞いて来たそう。
恐らく、あのデザインのおかしさ、物足りなさを
そう表現したんでしょうが、子供ならではの
面白い台詞ですよね。確かに、あれじゃすっきり
終われない何かがある(笑)。
作品解説日はもうありませんが、作品展は
29日の午前中まで開催です(月曜休館)。
宜しくお願い致します。

大野照文講演会

2008年5月16日 / 恐竜・古生物

ちょっと遅くなりましたが、
5/11
京都大学総合博物館・大野照文先生の講演会
「エディアカラの化石~最古の動物?の謎~」のため
きしわだ自然資料館へ。
相変わらず大野先生の講演は面白いです。
話術で聴かせるので、古生物に興味有る無し関係なく
楽しめるんじゃないでしょうか。

080514.jpg

こちら、化石チョコレート。
関西で取り扱っているのは
現在の所、きしわだ自然資料館のみだそうです。
本物の化石から型を作っているので、
結構精巧で笑えます。
講演の後は、毎回恒例の懇親会。
日頃はあまり飲み会の席で恐竜・古生物の
話はしないんですが、資料館での集まりの時は
結構ガッチリ古生物談義ですね。
それがそのまま資料館の企画打ち合わせに
発展する事も多いのです。

荒木一成・恐竜模型教室

2008年5月8日 / 恐竜・古生物

5/6
荒木一成さんの恐竜模型教室のお手伝いに。
恐竜造形界の新人・森岡さんが顔を出したので、
今後の教室の参考にと、無理矢理参加させる事に。

08050601.jpg
材料も道具も他の参加者と一緒。
今回のお題はスーパーサウルス。
予想外に苦戦して、形が纏まらず
「資料が無いと難しいです!」なんて言い出す始末。
肉食恐竜ばっかり造ってるからや!(笑)
08050602.jpg
約1時間45分で時間切れ。
塗装まではいかず。
芯のアルミ線を曲げてポーズを決めているのは
流石っすな。カッコ良く纏めてます。

08050603.jpg
こちらは、森岡さんのアクロカントサウルス。
得意分野の肉食恐竜だけあって、見事な出来です。

北海道 その4

2008年5月1日 / 恐竜・古生物

29日
北海道最終日。
この日も北海道大学へ。
前日は閉館日だった総合博物館を見学。
望月さんも同行、展示標本の解説をして下さいました。

0804301.jpg
現生動物骨格標本展示室
0804302.jpg
古生物室
左からニッポノサウルス・デスモスチルス・
マチカネワニ
0804303.jpg
パラサウロロフス
昔から見たかった標本なので、
結構嬉しい。

0804306.jpg
アショロアくん。
妙に可愛いので、私も望月さんも「くん」付け(笑)。
北海道・足寄(アショロ)産の標本で、
デスモスチルスの先祖になる動物。

0804304.jpg
ミュージアムショップにて。
小林先生監修・荒木一成さん原型制作の
ディプロドクス骨格模型が小林先生のイラスト付きで
紹介されてました。

0804305.jpg

corvoさんこと小田隆さん画の
「モンゴル大恐竜」の表紙も飾ってありました。
途中からは魚竜・ウタツサウルスの研究をされている
相原大介さんも合流。

0804307.jpg
博物館ではなく、理学部棟のロビーに
展示されているグリッピア。
存在を知らないと、北大まで来ても
見逃してしまいます。

0804308.jpg
素人にはまず判らない、後肢の場所を
相原さんに指し示して頂くの図。
こういう事は専門家と一緒だからこそ
お願い出来る事ですね。

0804309.jpg
北大学食でソフトクリーム。
ここのソフトクリームはセルフサービス、
自分で巻き巻き作業です。
という事で、北海道取材旅行は終了。
北海道は日本の中でも古生物関係の
施設が多い地域。また機会があれば
今回訪れた沼田・札幌を含め、さらに
もっといろいろな場所を回ってみたいですね。
お世話になった沼田町・北大の皆さん、
ありがとうございました。

北海道 その3

2008年4月30日 / 恐竜・古生物

28日
北海道大学へ。季節柄もあるのか、
構内は学生さんよりも観光客の方が多いくらい。
札幌駅からすぐですし、国立大学という事もあって
古い趣のある建物も多いし、緑も多い。
観光名所として成り立ってしまうのもわかります。

08042903.jpg

08042902.jpg
有名なポプラ並木のほうには行き損ないました。
総合博物館前で望月さんと合流。
北大といえば恐竜マニアにとっては
なんといっても小林快次先生。
以前、岸和田に来られた時に何かとお世話に
なったものの、世界を飛び回っていてとにかく
お忙しい小林先生の事ですから、特に連絡は
入れず、運良く大学に居られたら少し挨拶だけでも
出来たらな、と考えていたのですが、望月さんが
事前に連絡を取って下さっていたので、
小林先生の研究室にお伺い出来た上に、
ちょっと長居してお話も出来たのでした。

0804292.jpg
研究室にて。
絶滅・現生ワニの本、是非書いて下さい!
いや、ホントに。
出版社の方で興味のある方は、小林先生にご連絡を!
ちょっと遅めの昼食は望月さんと北大学食へ。

0804293.jpg
「ザンギ定食」
食べると何かをグルグル回したくなります(ウソ)。
で、ザンギって何?(ググったら一発ですが)
学食なのに、メニューにお子様ランチがあるのが、
流石観光名所。
望月さんが在籍される研究室へ。
首長竜を研究されている望月さんに、
2、3点ほど普段から疑問に思っている事を
質問して、それを作品に活かせたらな、なんて思って
いたのですが、いざお話を伺い始めると出るわ出るわ
新しいネタが! 首長竜なんて、そんなに復元に大きな影響
が出るようなネタ無いだろうな、なんて思ってたのが
甘かった。 
0804294.jpg
望月さん自作の首長竜マスコット。
単純な造りですが、望月さんの復元イメージが
しっかり出ているのは流石。

0804295.jpg
かなりの量の論文・資料の中から
望月さんが造形に役に立つ部分のみを
選別してコピーして下さったもの。
それでも結構な量ですが。
若手の研究者の方の中には、模型やイラストに
興味があったり、実際に自分で制作される方も多く、
話を伺っても復元造形に役立つネタをピンポイントで
振ってくれる事が多くて、嬉しいですね。
続く

北海道 その2

2008年4月28日 / 恐竜・古生物

27日
沼田町化石館・篠原さんの
「折角遠くまで来られたんだから」という計らいで、
あの有名な旭山動物園へ案内して頂く事に。
動物園までは車で約1時間ほど。

080428.jpg
入場口前に、海洋堂製限定フィギュアが。
とりあえず大人買いするだろ!
、、、、3000円つぎ込むも、フルコンプせず。
アザラシ
08042801.jpg

ペンギン
08042802.jpg

ユキヒョウ
0804283.jpg

覗き窓からヒグマアップ
0804284.jpg

レッサーパンダ、橋渡り中
0804285.jpg

子供オラウータン、移動中
0804286.jpg
ホントに自分が落ちる可能性なんて微塵も
考えないんだろうな、という動き。
篠原さん曰く「今まで何度か来ましたけど、
今日初めて見ました。ふらぎさん、運が良いですよ!」
動物園見学の後は、化石館に戻り再度展示物や資料等を
見せて頂き、夕方に札幌へ移動。
沼田町化石館、小さな施設ですが、
歴代の学芸員さんの「地元の化石に興味を持って欲しい」
という熱意が籠った展示で、大規模な施設とはまた違う
魅力がいっぱいでした。
リニューアル後に、また是非訪れたいですね。
北海道編、まだ続く

■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る