「第一回 きしわだ恐竜教室 子供の部&古生物ゼミ」

2009年6月15日 / イベント・教室・講演

6/14
タイトルの通りのイベントがきしわだ自然資料館にて開催。
このイベント、元々は私の
「恐竜・古生物に関する短いワークショップ・講演を
 組み合わせる催し物はどうかな。幸い、自然資料館
 関係者には人材が豊富だし」という思いつきを
資料館のほうで形にして下さったもの。
ということで、ワークショップ・講演の内容・構成や
全体の流れは私が担当させて頂きました。
ちなみに、今回の構成は、
・恐竜についての講演(25分)
 担当 京都大学博士課程 黒須さん
・次に私が、恐竜復元画製作に挑戦(30分)を担当
 
・恐竜フィギュア塗装(約1時間)
 担当 海洋堂フィギュアミュージアム 田辺高憲さん今回は会場が少し狭いという事で
定員30名で予定していたのですが、
それを大幅に越える参加希望者が来られ
急遽席を追加、目一杯会場に入って貰うも
それでも入りきらず、参加出来なかった方々には
申し訳無い事に。
教室のほうは、黒須さんの子供の心をガッチリ掴む
トークはさらに磨きが掛かり、ワークショップの経験豊富な
田辺さんは安定感バッチリ。さらに、資料館スタッフの
サポートもいつもの事ながら見事で、
特に私が気を使わなくても順調に進行。
また会場には、古生物学会や京大骨ゼミで
知り合った地質系の学生さんが見学に。
席はもう一杯なので、必然的に立ち見、さらには
ワークショップのお手伝いまでしてもらう事に。
助かりましたし、いろんな方に会えて楽しかったです。
これで参加者の皆さんが満足して下さったら
嬉しいんですが。
教室終了後、結構多くの子供さん(&親御さん)が、
とても丁寧にお礼の挨拶をしてくれたので、
それなりに上手く行ったのかな、とは思っているのですけど。
フィギュア塗装講座開始後にcorvoさんこと小田隆さん登場。
会場に空き席が出始めた頃に大人げなく塗装に参加。
大人げないので、
「小田さんは有名な恐竜画家。
 フィギュア塗っても上手い筈なので、注目!」
とアナウンスしてハードル引き上げ。
自分の作品の事で必死の子供達よりも、その親御さん達が
食い入るように小田さんの塗装作業を見ておられましたね。

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フィギュア塗装後、小田さんの作品と自分の作品を並べて
記念写真を撮る参加者の皆さん。
さて「恐竜教室 子供の部」のあとは大人の時間(笑)。
せっかく恐竜・古生物に興味のある面子が揃うんですから、
簡単な勉強会でもしましょう、という事で
今回から「恐竜教室」とセットで
「きしわだ自然友の会 古生物ゼミ」を始める事に。
第一回という事で、言い出しっぺの私がネタ振り。
首の長い剣竜・ミラガイアから剣竜全般の話をいろいろと。
一人では気がつかない指摘や意見が出るので面白いですし、
造形に使えるネタも仕入れられたり。
で、最後はやっぱり飲み会。

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角竜を研究している黒須さんのアイディア&リクエストで
一升瓶に小田隆さんがバガケラトプスの骨格を。
白マーカーで描いた骨格がモンゴル産化石っぽいよね、と
マニア受け。
「きしわだ恐竜教室 子供の部」は、第二回も
予定しておりますので、興味のある方は是非ご参加下さい。
基本子供優先ですが、席に余裕があれば大人の参加もOKです。

本が出ました

2009年6月11日 / 恐竜・古生物

「ニューワイド学研の図鑑なるほど図鑑 
      最新!最強!ティラノサウルス」
発売中です。
表紙他、私の作品の画像が使用されています。
私の恐竜作品がピンで表紙というのはこれが初めて。
恐竜以外だと「未確認生物学!」のネッシーがあるんですが。
内容に関しても、監修に真鍋真先生、
また協力・指導に平沢達矢さんという事で
子供向けとはいえ、なかなか本格的。
イラストも、それぞれ恐竜や動物を専門的に描かれている方が
担当されています。このブログでは御馴染みの小田隆さんの
作品もありますね。
という事で、この本にもちょっと登場する
ティラノサウルス幼体・通称ジェーンです。

R00133040001.jpg
ネットにあった全身骨格図や、クリーブランド自然史博物館で
撮影した全身骨格を資料にしましたが、
特徴的なプロポーションを出来るだけ正確に再現しようと
芯の段階でジェーンを発掘・研究・展示している
バーピー博物館の研究者の方に一度チェックして頂きました。
また、色に関してはタイラー・ケイラー氏
バーピー博物館用に製作した頭部復元模型を参考に、
って、その頭部復元模型の色もマイケル・スクレプニク氏
復元画をベースにしているんですが。
タイラー・ケイラー氏に完成した作品画像を見せたら
「(個人的に)全身の縮尺模型造ろうかと思っていたけど、
 その必要なくなっちゃったね~」と喜んでくれたり。
彼の造ったジェーンも是非見てみたい所です。

続・カメニアラズ

2009年5月31日 / 造形・イラスト作品

なんとか5月中に完成しました。
ヘノドゥスです。

R00142810001.jpg
ヘノドゥスは、先日紹介したプセフォデルマと同じ板歯類。

R00142830002.jpg
お腹は、亀とは違い、皮膚の下に骨質の
板が並んでいるという復元にしました。
この作品、ドレパノサウルスに続く根付風ストラップ用に造形。
ドレパノサウルスは、結構古生物に詳しい人でも
すぐには判らない方が多く、リアクションも
「こんなネタまで造ってるんだ!」よりも
「へぇ~、こんなの居たんだねぇ~」的なのが多かったり。
んじゃ、次は誰もが判るネタで勝負してみよう!
と、ヘノドゥスに決定。
でも、造っているうちに「こんな有名どころのネームバリューに
頼ってて良いのか?」という悪魔の囁きが、、、。
という事で、同時代同地域に生息していたと
考えられる大型両棲類・メトポサウルスの頭骨を
アクセントに加えることに。後肢&尻尾部分の
強度を補う役目にもなっています。
でも、ヘノドゥスは海水棲ですし、
メトポサウルスは淡水棲。
ちょっとこの組み合わせは無理があるかも。
メトポサウルスの頭骨が洪水か何かで
海まで流されて来た、って事で。
ツッコまれたら、そこから話が広がるでしょうしね。

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折角なので記念写真。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カメニアラズ

2009年5月21日 / 造形・イラスト作品

プセフォデルマ、造形終了です。

Psephoderma1
Psephoderma2
Psephoderma3
尻尾の表現は、前回紹介記事へのSpookさんのコメントでの
予想通りというか希望通り?(笑)。
腹面は、あまり腹肋骨は強調しない、かつ腹甲は無しで。
ちなみにプセフォデルマは板歯類と呼ばれる爬虫類の一種。
板歯類にはプラコドゥスのようにウミイグアナに似た姿のものや
プラコケリスのようにウミガメに似た姿をしたものがいますが、
カメやイグアナよりもプレシオサウルス類(俗に言う
首長竜)に近縁のグループ。

R00142230004.jpg
で、次回作の検討用雛形。

琵琶湖博物館 再び

2009年5月17日 / その他

16日
「きしわだ自然資料館有志」「成安造形大学小田研究室」合同で
琵琶湖博物館見学へ。
といっても、ほぼ全員が琵琶博は以前見学済み。
でも、そこは各分野に精通した面子が揃っています。
各展示で誰かが解説&見所の説明をするので、
また新鮮な楽しさがあります。
博物館って、その分野に詳しい人と見学すると、
何倍も面白くなるんですよね。
個人的に今回の目玉は、館内のレストランの食事。
前回は食べ損なったオオクチバス(ブラックバス)料理がお目当て。

R00142100001.jpg
白身がオオクチバス、赤身は鱒。
味はいたって普通でした。琵琶博に行かれる時は
話のネタに是非。
館内からは琵琶湖が一望出来ます。
「良い風景だね~」なんて皆さんが感心している横で、
私の頭には「びわこおーなまず」がリフレインでした。

ランベオ塗装 その2

2009年5月12日 / 造形・イラスト作品

模様にホワイトを追加
ランベオサウルス3
「逆光は勝利!」
「世はなべて3分の1」
そして「筆ムラも模様のウチ!」の心積もりで。

ランベオサウルス1
さらに細々と色を重ねたり、眼や爪など細部を仕上げて完成。

R00142060001.jpg
頭部アップ。
5月のノルマの1つは無事達成。

R00142080004.jpg
もう一つのノルマも間に合いそうです。
未だにお腹側をどう表現しようか迷ってますが。

ランベオ塗装 その1

2009年5月11日 / 造形・イラスト作品

塗装前状態
R00141730001.jpg
今まで造ったハドロサウルス類と色が被らないように、
というだけが目標。

R00141740002.jpg
とりえあず、えいや、っと塗ってしまう。
今回はモデルとなる現生動物も決めていなくて、
この段階でもほぼノープラン。

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色を重ねて、ちょっと青みを強く。

R00141770004.jpg
思いつきで模様を入れてみる。
続く

製作状況

2009年4月30日 / 造形・イラスト作品

作品展や依頼の仕事の製作に時間を
取られるので、こちらで報告出来る物が少なくて。

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1/20 ランベオサウルス
R00140980002.jpg
板歯類・プセフォデルマ。
作品の下にあるのは、去年のSVPで手に入れた
プセフォデルマのモノグラフ(要は論文)。
イタリア語なので、内容は全くわかりませんが
図版がバッチリです。でも、お腹側が良く判らない、、、。
この2点は個人作品なのですが、5月中には
完成させなければなりません。

R00140960001.jpg
先日の作品展で展示したティクタアリク(青)を
改めて撮影。

「絶滅哺乳類大会」、締め切りまであと一ヶ月です。
私のほうは、すでに2点完成。さすがにもう1点は無理。
造りたいネタはあったんですけどね~。
参加希望の皆さん、頑張ってください!

丹波竜巡り

2009年4月26日 / 恐竜・古生物

25日
恐竜倶楽部会報編集長氏&関西在住の
恐竜倶楽部員さんと3人で丹波竜関連地&施設巡り。
まずは、やはり丹波竜発掘現場。
すでに第3次発掘は終了していますが、
ボランティアの方が交代で常駐しておられ、
熱心に解説をしてくださいました。
毎回、違う方の解説を聞いているのですが、
どの方も非常にしっかりと勉強しておられ、
またそれぞれの丹波竜発掘との関わり等も
話して下さるので、地元の皆さんの丹波竜への
思い入れの強さが伝わって来ます。
丹波竜化石工房を見学、同じ施設内にある
食堂で昼食、編集長の希望でJR谷川駅駅で
丹波竜関連のお土産物を物色。
そして兵庫県立人と自然の博物館

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今回、初めての見学です。
最寄駅のすぐ傍。マンションや商業施設の並ぶ中に
あります。
サイトを見る限り、恐竜関係はあまり無いのかな、
なんて思い、今までスルーしていたんですが、、、、
R00140830005.jpg
いるやん! カンプトサウルスが。

R00140590001.jpg
オフタルモサウルス(魚竜)
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ホプロホネウス
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アメリカマストドン
古生物関連は規模の大きな展示ではありませんが、
レプリカ・実物共に質の高い標本が多いように思います。
っていうか、今まで来なかったのはミスだったな~。
化石魚類の標本とか良かったし。
もちろん、丹波竜関係の展示もあります。
小田隆さんによる復元画も展示されていました。
つい先日には「ひとはく恐竜ラボ」もオープン。
恐竜化石のクリーニング作業の様子を見ることが出来ます。

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恐竜ラボとは別に博物館内にある化石工房。
こちらでも化石のクリーニングの様子が
見られるようです。
今回は時間の都合で駆け足の見学になってしまったので、
また近いうちにゆっくり見に来ようと思っています。
丹波竜第1次&第2次産状レプリカや、
各クリーニング作業用施設を見て
編集長さんは「なんか、日本じゃないみたいだよねぇ、、、、」。
同感です。
編集長さんからのお土産。

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地球儀・ジュラ紀バージョン。
ガチャのカプセル部分がそのまま地球になります。
説明書を見ないと南北が判らなかったり(<勉強不足)
ひとはく恐竜ラボに設置のスタンプ。

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「のうかん」、、、、、、、いや、確かに大事な部分だ!

新歓コンパ

2009年4月16日 / その他

京大・疋田努先生からお誘い頂いたので、
京都大学・動物系統学研究室新歓コンパに参加してきました。
といっても、私は研究者でもないし、古生物造形屋です。
そこで、現在開催中の作品展のためにこちらに来られていた
アクアプラント・守亜さんやその他知人も誘っての参加に。
と、コンパの前に京大・学食へ。
大学・博物館を訪れた折には、そこの食堂で食事をするのが
楽しみの一つなのですが、京大の食堂には今まで時間が合わず
行けていなかったのです。
今回訪れたのは、京大内に複数ある食堂の中の
北部食堂。なので、、、、、
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北部ピリ辛ラーメン&北部プリン。
ラーメンは、いろんな意味でこれぞ学食!という味。
そして、プリン! ちょっと懐かしい風味で、これが美味しい!
105円でこの分量というのもポイント高し。
これをカレー用の大きなスプーンでバクバク食べると幸せ一杯です。
最近の器やトッピングに凝り、その一方でプリン自体は
味をただ濃く、柔らかくすれば良いという傾向に一石を投じる、
貴重な存在と言えましょう(そうか?)。
次回は、総長カレーに挑戦したいと思ってます。
そうそう
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学食初めての方はくれぐれも気をつけましょう。
さて、コンパ会場は学内の一室なので、開始前に
料理の準備中の研究室へお邪魔すると、資料や標本を
いろいろと見せて頂けました。
現生動物の専門書・学術書は普段あまりチェック
出来ていないので、こういう機会に
面白そうなものをチェック出来るのが嬉しいです。
コンパの料理は、疋田先生や学生さんお手製。
どれも美味しかったです。タコヤキ作りにも少し参加。
タコヤキ焼くのなんて、もう20年ぶりくらいじゃないかな~。

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疋田先生に作品を見せている守亜さん。
結構長い間、お二人で話し込んでおられました。
その後、疋田先生を中心に日本酒談義に。
私はお酒はほとんどダメで知識も無いのですが、
皆さんの話は本当に面白いし愉しそう。
実際、コンパに用意された飲み物は、ソフトドリンクや
ビールよりも日本酒が一番多かったですし、
私も少し(といっても、普段の私にすれば多めの量)
飲んでみたんですが、どれも飲み易いし、
嫌な酔い方も無いし、次の日まで残る事も無しなのでした。

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