■ドイツ・恐竜古生物博物館見学旅行記 in パーパスジャパンHP
2018年6月2日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
「ドイツ・シュトゥットガルトとフランクフルト8日間 恐竜・古生物博物館見学旅行」
昨年秋のドイツ旅行の際にお世話になった旅行会社・パーパスジャパンのサイトに、
その旅行のレポートを書きました。
各博物館の詳細は「世界の恐竜博物館見聞記」に纏めています。
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2018年6月2日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
「ドイツ・シュトゥットガルトとフランクフルト8日間 恐竜・古生物博物館見学旅行」
昨年秋のドイツ旅行の際にお世話になった旅行会社・パーパスジャパンのサイトに、
その旅行のレポートを書きました。
各博物館の詳細は「世界の恐竜博物館見聞記」に纏めています。
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2018年1月29日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
ドイツ旅行の最後はフランクフルト動物園。
最寄りの動物園駅
動物園入口
飼育員さんが気になるコアリクイ。
キーウィ館。と言っても、キーウィはバックヤードで飼育中で見られません。
その代りにキーウィに関する展示があります。
鳥類の展示が非常に充実していたように思います。
ゼンケンベルグ自然史博物館も鳥類展示・研究に力を入れていますし、
歴史的に鳥類研究に重きを置く何かがフランクフルトにはあるのかも知れません。
鏡に自分を写すことで、霊長類の系統図が完成します。
もちろん、昼食も園内で。
ショップ
ドイツの動物園では、爬虫類・両生類や魚類などの屋内展示を見るのが楽しみなのですが、
このフランクフルト動物園では鳥類の屋内展示、特に小型の鳥の展示が印象に残りました
(その割には画像を紹介出来ていませんが。動きが速いので、なかなか良い画像が撮れず)。
確かに小型の鳥は屋内飼育でないとなかなか至近距離で見る機会は多くはありません。
その鳥特有の行動を見せるような工夫もされていて、見始めると飽きません。
また鳥類館の建物そのものも古いもののようで、建物自体も魅力的でした。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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2018年1月5日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
ドイツ旅行5日目。
フランクフルト中央駅から電車で約2時間弱のイダー=オーバーシュタインへ。
イダー=オーバーシュタインは宝石・鉱物加工で有名な街。
鉱物好きには聖地と言っても良い場所だそうで、今回の旅行参加者さんの
リクエストでスケジュールに入れました。
私も一箇所くらいは自分の専門外&行った事のない場所を日程に入れたかったですし、
その分野では有名な場所という事で興味もあったのです。
まずは駅の前から始まるオーバーシュタイン地区へ。
鉱物や宝石を扱うお店が何件もあります。
本屋さん
正面の崖にある教会が観光名所だそう。
ですが、我々の目的はこちらの鉱物博物館。
加工品の展示も
加工作業所。水車で研磨用機械が動いています。
こちらは鉱物そのものの展示がメイン。
イダー地区には加工品がメインの博物館があるという事で、タクシーで移動
(同じ街とはいえ、歩ける距離ではないです)
イダー地区の中心部。
宝石国際見本市も行われるそうで、立派なホテルもありました。
博物館見学の前に昼食。
イダー地区の博物館。こちらは宝石・鉱物を加工した工芸品・美術品がメインです。
加工品がメインという事で、正直あまり期待していなかったのですが、
展示物の予想以上の細かさ・美しさに驚きました。
流石は世界に名高いだけはあります。
こちらは特別展。
昆虫をメインに同じような色・模様の生物・鉱物を並べる、という趣旨です。
展示物そのものに加え、展示手法・照明の使い方が美しい展示。
時間が足りなくて、ちょっと駆け足での見学になってしまったのが残念でした。
ドイツらしい綺麗な街並みと宝石・鉱物の街の名の通りの充実した博物館で
専門外の私でも「来てよかった」と納得でした。
訪問にあたっては、あまり日本語での紹介が見当たらないなか、
いくつかのウェブサイト、特にサイト「鉱物たちの庭」の紹介ページの記事が大変参考になりました。
町の大きさ・雰囲気、交通手段、食事の出来る場所の有無等を事前に
知っておけるのはやはりとても心強かったです。
それに、この紹介ページがなければ、イダー地区・オーバーシュタイン地区に分かれている事も
知らずに訪問し、イダー地区には行かずに帰ってきてしまっていたかも知れません。
「鉱物たちの庭」管理人さんの著書です。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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2017年12月20日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
ドイツ旅行4日目。
シュトゥットガルトから新幹線でフランクフルトへ。
駅前のホテルに荷物を置いて、早速ゼンケンベルグ自然史博物館へ。
ベルリン自然史博物館と並んで、ドイツを代表する自然史博物館です。
博物館前のティラノサウルス
博物館は一部リニューアル工事中。
それに合わせてディプロドクスもヘルメット着用でした。
今年(2017年)が開館200周年だったようです。
恐竜メインホール。主に北米産の有名恐竜の骨格レプリカが
並んでいます。ドイツではこういったメジャーどころの恐竜の展示が
それほど多くはないので、地元の方には人気があるそうです。
それだけ、ドイツでは何処の博物館も地元の化石が充実しているという事かも知れませんが。
ただ、日本から来た私たちには、ほぼどれも日本で見慣れた骨格だったり。
なので、やはり注目なのはドイツ産化石メインの展示。
ここは海棲爬虫類メインの部屋。ここまで散々凄い標本をドイツで見て来ましたが、
ここの展示物も見事です。
ノトサウルス類
ヘノドゥス
その他の展示は、前回見学の時の記事を。
三葉虫などの無脊椎動物動物化石ホール。
展示物も素晴らしいですが、この展示室の作りもカッコイイ。
世界遺産にも指定されているメッセル採掘場の化石ホール。
化石ゾウ類展示
勿論、恐竜でも凄い標本が。
アメリカで発見された有名なエドモントサウルスミイラ化石。
福井県立恐竜博物館にあるのは、これのレプリカ。
中国で発見されたプシッタコサウルス。
尻尾の上の繊維状の突起や皮膚や色素の痕が残っている素晴らしい標本。
それらの情報を元に作られた模型も発表されています。
顎の裏側。
フクラハギの皮膚。
これを元に復元すると、従来のイメージとは随分違う外観になります。
前回訪問時にこの標本を見た時に、その可能性に気づかなかったのが悔しかったり。
この博物館の古生物研究者・ジェラルド・マイヤー先生に案内もして頂きました。
マイヤー先生は化石鳥類の著書もあり、また先日発表の大型ペンギン化石の研究者でもあります。
マイヤー先生のオフィスでお茶を頂いた時のコーヒーカップ。
化石鳥類が専門のマイヤー先生らしいです。
現生鳥類標本収蔵庫を見せて頂きました。
(収蔵庫の画像は許可を頂いた上で掲載しています)
貴重な標本が続々と。
中には作られたのが100年以上前の剥製もあり、またその羽毛がフワフワなのにも驚きます。
同行の皆さんのリアクションが良い&鳥に詳しい方がおられたせいか、
マイヤー先生も「見たいものがあったら言ってください!」との事で、
色々とお願いして見せて頂きました(というか、言えば出てくるのが凄い)。
常設展示の解説もして頂きました。
ドードー骨格。
プシッタコサウルスの前で記念撮影。
キーウィ。
鳥類標本・卵のコレクションで有名な博物館でもあり、
展示も鳥類関連が非常に充実しています。
トリケラトプス頭骨裏側(こちら側を見られるのは結構嬉しい)
恐竜パズル。
ミュージアムショップ。アメリカのショップに比べると商品は大人しめ。
あのマネキンも健在でした。
現生動物展示の大半がリニューアル作業中で見られなかったのが残念でした。
タカアシガニはもう一度見たかったのですが。
博物館見学の後、マイヤー先生にはフランクフルトの街を案内して頂けると事に。
夕食もマイヤー先生の案内で。
がっつりビール&ソーセージ!
マイヤー先生には、本当にお世話になりました。
西ドイツ側の大型自然史博物館だっただけに、メッセル、ホルツマーデン、ゾルンフォーヘンと
ドイツを代表する化石産地標本が一通り見られます。特にメッセルの標本の充実度は素晴らしい。
フランクフルト中央駅からのアクセスも良いですし、日本語の館内案内パンフレットもあります。
現生動物展示がにリューアルでどうなるか楽しみ&また見に来たいです。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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2017年12月1日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
2017年・ドイツ旅行3日目はホルツマーデンへ。
魚竜やアンモナイト等のジュラ紀後期の化石産出地として世界的に
著名な場所。日本で見られる魚竜化石もこのホルツマーデン産の物が多いはずです。
私は今回2回目の訪問。1回目の記事はこちら。
まずはシュトゥットガルト中央駅から約40分、路線終点のKirchheim(teck)駅へ。
バスに乗り換えて約20分。そこから徒歩15分ほど。
ちなみに博物館最寄りバス停行きは2時間に1本。
バス停すぐ傍の表示。
ホルツマーデンと言えば魚竜のイメージが強いですが、博物館は海ワニ推しが強いです。
このハウフ博物館は、ハウフ氏による私設博物館。
現在の館長さんで3代目ですが、初代と先代は博士号を持っておられ、
現在の館長さんも地質学を専攻、著書もあるそうです。
入り口のドアノブがアンモナイト。
海ワニ展示
魚竜(テムノドントサウルス)
ホルツマーデンの各産出場の化石を含んだ岩石が
階段状に並べられた展示。壮観です。
1枚の状態としては世界最大級の海ユリ化石。
アンモナイト
魚類化石
前回訪問時には無かった首長竜模型。
鱗の表現など、復元に関しては個人的には「そうかなぁ」と思うところもあるのですが、
立体物としては非常に丁寧で見事です。他の復元模型も素晴らしいクオリティ。
これも前回訪問時にはなかった復元画。
アンモナイトの復元が今まで見たことのないものなのですが、
それについてはまた後日纏めます。
ハウフ氏の名前が付けられたハウフィオサウルス。
あのトイレ案内も健在でした。
休憩は博物館でケーキ&お茶。お皿に魚竜マーク
庭には実物大恐竜模型が。ホルツマーデンからは恐竜は出ないですし、
そもそもここに並んでいる恐竜はほぼ北米産なので、
これはお客さんへのサービス、というところでしょう。
とはいえ、ちゃんとプラテオサウルスがいるのは流石。
ハウフ博物館の向かいには、化石採集場があります。
有料でハンマーも貸してもらえます。
この日も案内に来てくれたブラーさんが、出た化石が何なのかを見てくれます。
これくらいのものなら、少し石を割ればパカパカ出て来ます。
もっと小さい&部分的なものなら、割らずとも落ちています。
また、採集場の方にも展示施設が。
大きなものはレプリカがメインですが、それでも普通の博物館なら十分立派な展示物でいっぱいです。
ハウフ博物館前にてブラーさんと。
ブラーさんはシュトゥットガルト、テュービンゲン、そしてホルツマーデンと
3日間、私たちのガイドに来てくれました。
ハウフ博物館も展示解説文はドイツ語なので、ブラーさんの英語解説が無ければ、
アンモナイトの復元を始め、重要な情報を見落としていたことでしょう。
最後にはお土産のお菓子まで頂き、本当に何から何までお世話になってしまいました。
ハウフ博物館の規模はそれほど大きくはありませんが、展示物の見事さ、展示方法の美しさ、
復元イラスト・模型のクオリティ、そして化石がザクザク出る採集場がすぐ傍というロケーションと
古生物好きにとってこれほど充実した場所は世界にもなかなか無いと思います。
良いものを良い方法で良い場所で見せる、という点では理想的とも言え、
特に古生物好きでなくても、この分野で良いものを見たければ確実に
おススメ出来る場所でもあります。
これだけの博物館が私設というのがまた驚きですが、私設だからこその自由さ故の
個性的かつ美しい博物館なのかもしれません。
最初はシュトゥットガルトからのアクセスに不安がありましたが、
一度来てみればあっけないくらい簡単です。
古生物目的でドイツ訪問の際は、シュトゥットガルト・テュービンゲンと合わせて
是非訪れて欲しい場所です。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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2017年11月22日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
ドイツ旅行2日目。
シュトゥットガルトから電車でテュービンゲンへ。
テュービンゲンも今回で3回目。1回目、2回目の記事も合わせて読んで頂ければ。
前回まではシュトゥットガルトからの直通便があったのですが、今回は途中一度乗り継ぎ。
それでも1時間ちょっとでテュービンゲン駅に到着です。
駅から徒歩10分ほどで博物館のある区画に。まず動物学展示室を見学。
一般公開されていませんが、この日もガイドに来てくださったブラーさんが
見学の許可を取って下さっていました。
日本と言えばラクーン・ドッグ、つまりタヌキ。
そしてそのタヌキの剥製を製作されたユーゲン・ロージンガーさん。
この大学の剥製士です。他にもこの展示室の解説をして頂きました。
展示物の凄いもの・貴重なものを熟知しているからこその楽しい解説でした。
タヌキの剥製にも、なんだかご本人の人柄が出ているような気がします。
昼食は、博物館すぐ側のテュービンゲン大学の学食。
学食大好きな私としては、嬉しいサプライズ!
これまでも「あそこでご飯食べたいな〜」と思っていたのです。
そして古生物博物館へ。
海ワニ(ステネオサウルス)
プラテオサウルス
ケントロサウルス
ヒレの輪郭が残っている首長竜標本。
魚竜いろいろ。
海サソリの足跡。
ヘノドゥス。
シバテリウム頭骨。思っていたよりも大きくゴツくてビックリ。
スタレクケリアを始めとする単弓類メインの部屋。
ホルツマーデン産のウミユリと、ホルツマーデンの粘板岩を使ったテーブル。
ここに皆さんで座って一休み。
ドイツならでは化石コレクションに加え、歴史のある大学の建物の中、という雰囲気が
ドイツそしてヨーロッパの自然科学の歴史を体現しているようです。
展示解説文がドイツ語・英語の併記になっているのもありがたいです。
それほど大きくは無いものの、展示物・標本はギッシリ。
また展示に使われているキャビネット等も古いものが多く、
ドイツの古生物学の魅力と歴史がギュッと詰まった博物館です。
一方で、これだけの魅力があるにも関わらず、研究者以外では
日本ではあまり知られていない博物館でもあります
(これはドイツの地方博物館全般に言えますが)。
大学博物館という事もあり、見学者もそれほど多くなく
じんわり古生物学の魅力に浸れます。疲れたら、すぐそばの学食で
ちょっとお茶&休憩もできるのも良いです。
古生物目的でドイツを訪問される際は、ぜひ見学候補に入れて欲しい場所です。
ただし、大学博物館なので基本的に日曜日・祝日は休館。
前もって休館日や祝日をチェックしておいたほうが良いでしょう。
夕方はテュービンゲンの街を散策。
テュービンゲンは城と大学を中心とした街で、
伝統的なドイツの街並みと現代風のお店のバランスが良いです。
今回はシュトウットガルトから日帰りでしたが、古生物博物館に加え、
ホーエン・テュービンゲン城内にある考古学博物館、街歩きも楽しいので
1泊する価値も十分あるかと思います。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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2017年11月16日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学
ドイツ旅行1日目。
シュトゥットガルトのレーヴェントール博物館を見学。
今回で3回目です。1回目、2回目の記事も併せて見て頂ければ。
シュトゥットガルト中央駅からUバーンで数駅、Nordbahnhof駅から歩いてすぐ。
この博物館の恐竜といえばプラテオサウルス。
ここの大型魚竜展示は何度見ても圧巻。
テムノドントサウルス全身骨格を上から。
そもそも大型魚竜の立体骨格が珍しいのですが、その上にこの角度からも
見られるのは嬉しいの上乗せ。
2012年に新種記載された魚竜化石。
大型両生類として知られるマストドンサウルスでも
これほど大きいものの化石はここでしか見たことがありません。
学名も種小名がギガンテウス。直球&ドヤ感が良いです。
ゲロトラックスおよびその他化石両生類頭骨。
このあたりの標本が多いのも、この博物館ならでは。
ホルツマーデン産・ジュラ紀の海ワニの後肢・皮膚痕付き。
魚竜の体の輪郭やヒレの痕が残るホルツマーデン産化石ですから、
こういうのもあっても不思議では無いですが、やはり驚きの保存状態です。
その魚竜のヒレや体の輪郭が初めて判明した化石(らしい)。
カメの先祖として2015年に発表されたパッポケリス。
聞いてはいましたが、小さい化石です。
この博物館の研究者による研究・発表という事もあってか、
しっかりアピールされていました。
アエトサウルスの子供の密集化石。
アエトサウルス類の化石としては最も保存状態の良いものとされています。
エディアカラからバージェス、ペルム紀にかけての模型やジオラマ展示が
かなりの数追加されていました。いくつかは前回見学の時に製作途中のものを
バックヤードで見せて貰っていましたが、完成したものを見て、
そのしっかりした作りに感心するとともに、それだけの仕事をコンスタントに
出来る環境に羨ましさもあります。
この博物館にはこういった展示物製作の専属スタッフが数人いる上に、外部の工房とも
連携しているようです。人と時間とお金が十分に掛けられているからこそのクオリティでしょう。
このマンモスも、前回訪れた時に展示に加わったばかりだったものが、
よりクオリティの高いものに修正(差し替え?)になっていました。
ほんの数年でこれだけの展示を入れ替えるとは(その経緯はわかりませんが・・・)。
その他の展示を(もちろん一部ですが)
今回も古生物仲間のマークス・ブラーさんが合流。
この博物館の展示キャプションはドイツ語のみなので、ブラーさんの英語での
解説があるのは本当にありがたいです。
また、ブラーさんが古生物だけでなく現生動物、生物学の知識も豊富なので、
標本の価値や意義まで説明出来るのです。
「復元」に興味のあるもの同士なので、これだけ素晴らしい標本・展示を前にすると
話題に事欠きません。あとは私の英語力がもう少しあれば・・・。
今回で3回目の見学ですが、日本やアメリカの博物館ではまず見られない種類の
化石が多く(というかほとんど)、そしてそのほとんどが実物の展示。
凄い標本にも関わらず、前回見たはずなのにすっかり忘れている展示が多いのは、
その博物館全体の情報量の多さに私の頭が追いついていないからでしょう
(覚えていなくてもしっかり画像は撮っていたのは、自分でもエライと思いましたが)。
模型や展示の見せ方・建物のクオリティも素晴らしい、私にとっては宝箱中の宝箱のような
博物館です。
それだけの場所を古生物好きの日本人・ドイツ人の友人と一緒にアレコレ話をしながら
見学することで、これまでよりもずっと博物館を楽しめ、その魅力を知る事が
出来たと思います。
博物館の外側にいるデイノテリウム実物大復元模型。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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2017年11月13日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学
古生物&博物館好きの友人・知人と一緒にドイツ・シュトゥットガルトとフランクフルトを中心に、
いろいろ見学&案内して来ました。
レーヴェントール古生物博物館とローゼンシュタイン自然史博物館
(2館併せてシュトゥットガルト州立自然史博物館)。
大型魚竜展示は何度見ても圧巻。
テュービンゲン大学動物学展示室&古生物学博物館。
動物学展示室は普段は非公開。今回、許可を頂いて見学させて頂きました。
また大学の剥製士・ユーガン・ロージンガー氏に展示物解説もして頂けました。
ホルツマーデン・ハウフ博物館&化石発掘場。
ホルツマーデンは魚竜を始め、 海生ワニ・ウミユリなどの海生動物の化石で世界的に有名な場所。
シュトゥットガルト・テュービンゲン・ホルツマーデンと 案内して下さったマークス・ブラーさんと。
多くの研究者さんと交流して、趣味で動物模型・復元模型を制作している友人です。
古生物だけでなく現生動物も幅広くカバーしている知識量、ヨーロッパの多くの
博物館を精力的に訪問している行動力には、ずっと驚かされています。
今回のドイツ滞在の前半はマークスさんの至れり尽くせりの案内に 本当にお世話になりました。
フランクフルト・ゼンケンベルグ自然史博物館
皮膚印象やシッポの繊維状痕跡の残るプシッタコサウルスの実物化石や
エドモントサウルスのミイラ化石実物が展示。 世界遺産に指定されているメッセル・ピットの
化石展示も充実しています。
博物館の古生物研究者・ジェラルド・マイヤー先生に館内の案内をして頂きました。
またマイヤー先生にはフランクフルト案内もして頂いた上に 夕食までご一緒して頂きました。
イダー=オーバーシュタイン
宝石・鉱物の加工で有名な街。 2つの地区に分かれていて、 博物館もそれぞれに地区に一つずつあります。
フランクフルト動物園
キーウィを紹介する建物がありますが、キーウィそのものは バックヤードにいるという事で
見る事が出来ませんでした。
勿論、食べ物もいろいろと。
各施設の詳細はまた後日。
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日本人をお連れして海外の施設を案内するのは台湾に続き2回目。
古生物関連ではシュトゥットガルト周辺は日本の皆さんにも
もっと知って欲しい地域なので、今回こうして日本から古生物・博物館好きの
皆さんを案内出来たのは、私にとっても嬉しいことでした。
今回も現地の友人、研究者さんに解説・案内をして頂いたのですが、
至れり尽くせりの対応で本当にお世話になりました。
また、こういう旅が出来る機会があれば良いな、と思っています。
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