州立シュトゥットガルト自然史博物館

2011年4月9日 / 2011年 ドイツ


無事、帰国致しました。
でも、ドイツレポートはまだ折り返し地点です。
シュトゥットガルト中央駅
sRIMG3140.jpg
流石、メルセデス・ベンツのお膝元。駅舎の上にあのマーク。

sR0013534.jpg
テュービンゲン行きで乗った電車。

 sR0013530
車内(2階席)。
・・・・・・・・・・
知り合いの研究者さんにオススメの博物館を聞くと、何人からも伺ったのがこの博物館。「あなたの好みなら、是非!」とも言われたり。
テュービンゲンでの見学の時も、翌日はここに行くと言うと、地元の人間が「あそこは凄いですよ~」と。
そしてベルリンでMallison氏に収蔵庫を案内して頂いている時にも「この種類だったら、あそこに行けばもっと凄いですよ」と言われる事、数度。ナニその「兄・ヒクソンは私の10倍強い」的な発言。

sR0013544.jpg
そして、やって来ました、今回の旅の一番の目的地
州立シュトゥットガルト自然史博物館!!
博物館は、古生物中心のレーヴェントール博物館と剥製を中心としたローゼンステイン博物館の2館に分れています。
古生物博物館は、ドイツで見つかった化石を中心とした展示。
というか、大型の恐竜骨格はプラテオサウルスを除けばアロサウルスだけ、という潔さ。
まぁ、散々凄いと聴かされてるし、ベルリン、テュービンゲンで凄いものにも耐性付いてきてるはずだし、もうそう簡単には魂抜かれないぜ、と入場。まず場内一周、、、、、、、、、スイマセン、ゴメンナサイ、もうお腹一杯で吐きそうです。これの画像撮るって、どれだけの体力使うんだか予想付かない!
まず、博物館表から。

sRIMG3067.jpg
博物館前の新旧プラテオサウルス。
プラテオサウルスがこの博物館のシンボル的な存在。
ここで、前日テュービンゲンでご一緒したBuhler氏が合流。一緒に見学しましょう、と、わざわざテュービンゲンから来て下さったのです。という事で、2人でアレコレ話しながらの撮影大会。

sR0013546.jpg
テュービンゲンと同じ骨格のプラコドゥス&ノトサウルス。

sR0013586.jpg
一般的な種類の約2倍の長さの頭のノトサウルス。
種小名も直球でギガンテウス。気持ち悪いくらい大きいのです。

sR0013648.jpg
sR0013625.jpg
マストドンサウルスバトラコトムスマストドンサウルスは、未発見部位は銅、もしくは銅色の塗装パーツで補われてます(詳細は不明)。欠損部の存在も美しく見せる手法です。バトラコトムスはガストラリア(腹肋骨)、背中の装甲板までついている見事さ。

sR0013614.jpg
そして、これもやたらと大きいマストドンサウルスの下顎。

sR0013603.jpg
ゲロトラックス! 「The Rise of Amphibians」で画像を見て驚きましたが、実際にそれを見る事が出来るとは!!
sR0013746.jpg
またヘノドゥス(笑)。そしてプロガノケリス。

sR0013709.jpg
アエトサウルスの集団。小さい個体です。

R0013716s-.jpg
こちらは大きいサイズのアエトサウルス。
背中の茶色が発見された部位、黒い部分は金属製のイメージモデル。見せ方が美しい。

sR0013798.jpg
リリエンステルヌス
三畳紀後期でこの大きさの獣脚類の骨格の展示は結構珍しいかも。

sR0013751.jpg
プラテオサウルスメインの三畳紀後期のジオラマ。

sR0013677.jpg
プラテオサウルス。復元的にはオールドスタイルかな。

sR0014203.jpg
海ワニ
sR0013892.jpg
海棲適応のワニ。ゲオサウルスだったかな?
シッポの曲がりが良く判ります。

sR0014104.jpg
sR0014182.jpg
そして大型魚竜コーナー
上の画像は3体ともテムノドントサウルス

sR0013849.jpg
ユーリノサウルス&テムノドントサウルス頭骨
sR0013834.jpg
ユーリノサウルス全身。これも大きい。

R0013560s-.jpg
デイノテリウム
sR0014021.jpg
マンモス
R0014141s-.jpg
R0014152s-.jpg
R0014147s-.jpg
鹿の仲間
sR0014073.jpg

sR0013895.jpg
数年前のリニューアルの時に製作されたというジオラマ。

sR0014213.jpg
ウミユリ。左下のプラテオサウルスが小さく見えます。
まだまだ数多くの展示物があるのですが、キリが無いので。
この博物館には翌日も見学に。そして、ひょんな事なら、バックヤードを見せて頂ける事になったのです。といっても、突然の事なのでこちらも時間が上手く合わず見学は1時間程度。それでもこの博物館の凄さは十分体感出来ました。案内して下さったのは、博物館のプレパレーターで、展示用の復元模型も手がける方。その方のオフィスにもお邪魔させて頂き、製作途中のものも見る事が出来ました。十分に余裕のある空間で、羨ましい事この上ないのです。
博物館としては、決して大きくは無いです。これくらいの規模の博物館は日本でも多くあります。もちろん古生物のみ、という点で言えば展示スペースは広い部類に入るかも知れませんが。しかし、その展示物の質の高さ、空間の使い方、見せ方の美しさは、個人的には博物館としての形態の理想の一つかも、とさえ感じます。
一つ残念なのは、展示解説がドイツ語だけ、って事ですね。
学名だけしか判らない(泣)。要所要所でBuhler氏が英語で説明してくれました。感謝。
ドイツ編、続く
次回
R0014458s-.jpg
憧れのあの娘の意外な真実が!
>「世界の恐竜博物館見聞記」ホームへ

■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る