カテゴリー「恐竜・古生物」の記事

丹波竜フィギュア完成記者発表

2014年3月9日 / 恐竜・古生物

●3月5日
丹波竜フィギュア・完成記者発表に出席
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各新聞社のネット版に紹介されています。
朝日新聞
神戸新聞
読売新聞
また、販売取り扱い場所の一覧はこちら
今後は、県外も含め販売箇所は増えるようです。
今回の造形に関しては、丹波竜・また篠山層群からの
化石研究を指揮する三枝春生さん(兵庫県立人と自然の博物館)の
監修の元、基本的には私が製作した
丹波竜模型・2013年版、小田隆さんが
描いた骨格図(今回のフィギュアの台紙にも
使われています)&復元図をベースに製作していますが、
さらに去年の「ひょうご恐竜化石国際シンポジウム」の際の
講演者の研究者さんからの意見も取り入れて、
微妙に変更した部分もあります。
記者発表の後、打ち合わせで「丹波竜化石工房」へ。

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すでに丹波竜フィギュアは販売中。

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常設展示のファルカリウス&デイノニクス
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前回の特別展用に使われた、私が描いたファルカリウス
使われたパネルが、そのまま残っていたり。

人と自然の博物館・特別展示×2

2014年3月6日 / 恐竜・古生物

兵庫県立人と自然の博物館の化石特別展示を見学
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今回寄贈された洲本市産恐竜化石。
発見された下あごは、国内で見つかったハドロサウルス類としては
トップクラスの保存状態&大きさかと>詳細
もう一つは、先日の古生物学会でも発表された
これも洲本市産の化石カメ。画像はありませんので
詳細はこちら
メソダーモケリスは、北海道・穂別博物館に復元骨格を
含めた展示があります。今回の発見では、今まで見つかっていなかった
上顎が見事な保存状態で見つかっています。

「たんば恐竜塾」のお知らせ

2014年2月23日 / 恐竜・古生物

「たんば恐竜塾」 
3月15、16日の一泊二日の日程で開催です。

恐竜塾チラシ20142
参加費は1人・1万2千円
その他、詳細は画像とこちらを
宿泊は丹波悠遊の森のコテージ
一部屋6~8人での宿泊になりますが、
その分、塾・合宿ノリで楽しんで頂ければ。
丹波竜化石工房は、丹波竜はもちろん丹波・篠山産の恐竜化石に
関する展示の充実に加え、ファルカリウスやガストニア等の
国内では珍しい全身骨格展示もあります。
そこで、遠くから来られる熱心な恐竜ファンのために、
研究者と一緒にじっくりと展示を楽しみ、恐竜に関する知識を深める
機会を作ろう、という事で「たんば恐竜塾」を企画しました。
もちろん近くからの参加者も歓迎です。
今回の講師は化石カメの権威で、
恐竜関係の著作も多く、篠山層群復元丹波プロジェクトにも参加されている
平山廉先生です。
講演会や学会とはまた違う、研究者さんと距離の近い、
質問などもじっくりと出来る集まりになるかと思います。
「ちょっと遠いから、、」と、これまで丹波訪問を躊躇されていた方も、
ぜひこの機会にお越しください。

「大恐竜展・ゴビ砂漠の驚異」(2回目)

2014年2月10日 / 恐竜・古生物

●東京・国立科学博物館で開催の特別展
「大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異」を見学>前回の見学
今回で2回目。

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大阪開催の時には無かったベロキラプトル頭骨。
大阪では胴体部だけでした。

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ベロキラプトルの頭骨、しかも実物をこの角度で
見られるとは!
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オヴィラプトル類頭骨
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実物をこの角度で(以下略)
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錚々たる展示物の中では地味ですが、これも凄い
ガリミムス摸式標本。しかも子供の骨格まで!
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この日に行われた對比地孝亘先生によるギャラリートーク。
先日発表されたばかりの新種・ゴビベナトルの解説。
展示されていたトロオドン類の論文が発表され
新属新種として名前が付けられたのです。
さらに新属というだけでなく、標本が少ないトロオドン類の中でも
非常に良い保存状態という事で、トロオドン類全体の
研究を大きく前進させる事になりそうです。

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場内で集まった皆さん&バッタリ出会った真鍋真先生(中央)と
記念撮影。真鍋先生提案のタルボサウルス式ピースで。
人差指&中指ではなく親指&人差指なのがポイント。
もちろんタルボではなく、ティラノサウルス式でも良い訳ですが。
大阪開催も含めれば、もう10回近く見ていますが
何度見ても凄い展示です。
東京での開催は2月23日まで。恐竜や化石に興味のある方は
お見逃し無きよう。
その後は名古屋での開催のようです。
展示物に関しては、こちらの詳細な紹介も是非。
見学前に予習しておくと、さらに楽しめるかと。
最後に、私が原型製作を担当した会場限定フィギュア
宜しくお願いします!

「〈生きた化石〉生命40億年史」

2014年1月18日 / 恐竜・古生物

「〈生きた化石〉生命40億年史」が届きました。

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著者のリチャード・フォーティ氏は
2006年まで大英自然史博物館に在籍の三葉虫研究者で、
数々の著書でも有名な方。
そして翻訳の矢野さんと言えば、個人的にはやはり
「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」
「サイのクララの大旅行―幻獣、18世紀ヨーロッパを行く」。
翻訳書を読んだ後、縁あってご本人とも会うことが出来ました。
今回あのフォーティ氏の新刊の翻訳ということで
古生物好きとしては更に嬉しい事に。

リチャード・フォーティ氏著作一覧
個人的には「三葉虫の謎」「乾燥標本収蔵1号室」が
特にお気に入りです。

ついでに「解剖医ハンター」も

矢野さん翻訳の「解剖医ジョン・ハンター」を
ベースにした作品。
ストーリーはオリジナルですが、合わせて読まれると
双方の作品がより面白くなります。
その他、詳細は↓
『解剖医ハンター』おススメです!
ただ、こちらは現在入手難なのが残念。

サンタ”クロウ”ス

2014年1月15日 / 恐竜・古生物

巨大な前肢以外の部位がほとんど発見されておらず、
長らく全身像が謎とされていたデイノケイルス。

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(右が現在、国立科学博物館で開催中の
 「大恐竜展・ゴビ砂漠の驚異」で展示中の
 デイノケイルス・ホロタイプ標本。左はテリジノサウルス)
先日のSVP・古脊椎動物学会で頭部を除くほぼ完全な骨格の発見が
報告されました(一般には、骨格図等まだ未公開のようです)。
で、このイラストはそれをベースにした
クリスマス「サンタ”クロウ”ス(爪サンタ)」バージョン。
背中に突起があるのですが、そこには「タルボサウルスへの贈り物」が。
と言うのも、タルボサウルスに齧られた痕のあるデイノケイルスの化石が
発見されているから。また、デイノケイルスは植物食と考えられているので
「大きく丸いお腹」も合っています。
さすがに色には根拠は無いはずなのですが、
いい感じに「ありそうな」色調になっているかと。
描いたデュファウルトさんは、先日のSVP会場で、
私が自作のドレパノサウルスを研究者さんにお見せしている時に、
それを通りすがりに見て声をかけて下さった方。
その時の服装の色とイラストの配色が近いので、
余計に作者と作品の印象がつながり易かったり(笑)
デイノケイルスの全身イラストという話題性以上に、
各部位に散りばめられたネタの数々と、
それを品良く纏めたセンスが素敵な作品で、
最近見た恐竜イラストの中でも特に気に入った作品の一つです。

カウディプテリクス&ファルカリウス

2013年12月29日 / 恐竜・古生物

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カウディプテリクス
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ファルカリウス
丹波竜化石工房にて開催中の
特別展「羽毛を持った恐竜たち!!」
解説パネル用に急遽必要という事で、
私が描いたものです。
恐竜・古生物イラストサイト「Extinct Creatures」にも
解説文付でアップしたいのですが、その解説文が毎度
結構大変で。とはいえ、近いうちにはアップしたいと思っています。

ドリプトサウルスby タイラー・ケイラー氏

2013年12月26日 / 恐竜・古生物


シカゴ大学の古生物復元模型作家・タイラー・ケイラーさん
ドリプトサウルス模型製作動画。
3DCGデータを3Dプリンターで出力、複製したものを
キットにしています。
で、動画の最後(オチ)が、、、、、
凄い手間掛けて何やってるんだか!
流石は特撮好き。
ケイラー氏は、普段は頭骨の復元や、実物大頭部模型製作が主なので、
こうして縮小&全身の模型を造るのは結構珍しいかも。
その珍しい作品の一つが、「古生物復元模型大会」の
サハラステガ
だったりもします。

私とケイラー氏の作品で構成された本です。

クリダステス骨格3DCG

2013年10月15日 / 恐竜・古生物

当社所属の古生物研究者・Oginoによる
3DCG骨格作品の最新作はモササウルス類・クリダステス
モササウルス・クリダステス・恐竜・古生物・模型・イラスト
恐竜・古生物・モササウルス・イラスト・模型
論文や各資料は勿論、今回は現在当社にある
クリダステス全身骨格レプリカ
が一番の資料に。
一方で、完成度もレプリカの精度に左右される事にも。
この辺は、今後修正が加わって行く事になるでしょう。
また、この数年の間に研究が発表され、先日も
その証明となる発見
があったモササウルス類の尾ビレに関する
新復元に沿った組み立としての精度も高めたい所。
現在の骨格にも反映はさせているのですが、
骨格自体の精度アップと共に今後の修正が必要になるかと。
モササウルス類新復元については>こちらを。

丹波竜フィギュア商品化計画

2013年10月12日 / 恐竜・古生物

丹波竜フィギュア商品化計画
スタートしました。今年3月に公開された
丹波竜化石工房展示用の模型
に続き、
今回も私が造形担当です。
といっても、その模型を単に縮尺する訳ではなく、
せっかくもう一度丹波竜を造るのであれば、
改めて一から復元も再検討しよう、という事で
丹波竜の発掘・研究を指揮されている
三枝先生(兵庫県立人と自然の博物館)の指導の元、
原型を制作。
流石に前回の模型と比べての新復元という訳ではありませんが、
微妙に細部が違う復元となっています。
商品としての発売は少し先になりますが、
また進展があれば紹介したいと思います。
関連
2013年3月の「ひょうご恐竜化石国際シンポジウム」>

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