サンタ”クロウ”ス

2014年1月15日 / 恐竜・古生物


巨大な前肢以外の部位がほとんど発見されておらず、
長らく全身像が謎とされていたデイノケイルス。

s-R1011573.jpg
(右が現在、国立科学博物館で開催中の
 「大恐竜展・ゴビ砂漠の驚異」で展示中の
 デイノケイルス・ホロタイプ標本。左はテリジノサウルス)
先日のSVP・古脊椎動物学会で頭部を除くほぼ完全な骨格の発見が
報告されました(一般には、骨格図等まだ未公開のようです)。
で、このイラストはそれをベースにした
クリスマス「サンタ”クロウ”ス(爪サンタ)」バージョン。
背中に突起があるのですが、そこには「タルボサウルスへの贈り物」が。
と言うのも、タルボサウルスに齧られた痕のあるデイノケイルスの化石が
発見されているから。また、デイノケイルスは植物食と考えられているので
「大きく丸いお腹」も合っています。
さすがに色には根拠は無いはずなのですが、
いい感じに「ありそうな」色調になっているかと。
描いたデュファウルトさんは、先日のSVP会場で、
私が自作のドレパノサウルスを研究者さんにお見せしている時に、
それを通りすがりに見て声をかけて下さった方。
その時の服装の色とイラストの配色が近いので、
余計に作者と作品の印象がつながり易かったり(笑)
デイノケイルスの全身イラストという話題性以上に、
各部位に散りばめられたネタの数々と、
それを品良く纏めたセンスが素敵な作品で、
最近見た恐竜イラストの中でも特に気に入った作品の一つです。

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