カテゴリー「博物館・特別展見学」の記事

■ゼンケンベルグ自然史博物館

2017年12月20日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外

ドイツ旅行4日目。
シュトゥットガルトから新幹線でフランクフルトへ。
駅前のホテルに荷物を置いて、早速ゼンケンベルグ自然史博物館へ。
ベルリン自然史博物館と並んで、ドイツを代表する自然史博物館です。


th_DSC09237
博物館前のティラノサウルス


th_DSC09239
博物館は一部リニューアル工事中。
それに合わせてディプロドクスもヘルメット着用でした。



th_DSC09240


th_DSC09242
今年(2017年)が開館200周年だったようです。


th_DSC09291
th_DSC09370
恐竜メインホール。主に北米産の有名恐竜の骨格レプリカが
並んでいます。ドイツではこういったメジャーどころの恐竜の展示が
それほど多くはないので、地元の方には人気があるそうです。
それだけ、ドイツでは何処の博物館も地元の化石が充実しているという事かも知れませんが。
ただ、日本から来た私たちには、ほぼどれも日本で見慣れた骨格だったり。


th_DSC09285 (LAPTOP-S0SFB4AR の競合コピー 2017-11-04)
なので、やはり注目なのはドイツ産化石メインの展示。
ここは海棲爬虫類メインの部屋。ここまで散々凄い標本をドイツで見て来ましたが、
ここの展示物も見事です。

th_IMG_20171101_125350
ノトサウルス類

th_IMG_20171101_125112
ヘノドゥス

th_DSC09292
その他の展示は、前回見学の時の記事を。


th_DSC09365
th_DSC09368
三葉虫などの無脊椎動物動物化石ホール。
展示物も素晴らしいですが、この展示室の作りもカッコイイ。



世界遺産にも指定されているメッセル採掘場の化石ホール。
th_IMG_20171101_150755
th_DSC09353
th_IMG_20171101_151909


化石ゾウ類展示
th_IMG_20171101_143519





勿論、恐竜でも凄い標本が。
th_DSC09351
アメリカで発見された有名なエドモントサウルスミイラ化石。
福井県立恐竜博物館や豊橋市自然史博物館にあるのは、これのレプリカ。


th_DSC09300
中国で発見されたプシッタコサウルス。
尻尾の上の繊維状の突起や皮膚や色素の痕が残っている素晴らしい標本。
それらの情報を元に作られた模型も発表されています。


th_DSC09303
顎の裏側。

th_DSC09304
フクラハギの皮膚。
これを元に復元すると、従来のイメージとは随分違う外観になります。
前回訪問時にこの標本を見た時に、その可能性に気づかなかったのが悔しかったり。



この博物館の古生物研究者・ジェラルド・マイヤー先生に案内もして頂きました。
マイヤー先生は化石鳥類の著書もあり、また先日発表の大型ペンギン化石の研究者でもあります。

th_IMG_20171101_134624
マイヤー先生のオフィスでお茶を頂いた時のコーヒーカップ。
化石鳥類が専門のマイヤー先生らしいです。

現生鳥類標本収蔵庫を見せて頂きました。
(収蔵庫の画像は許可を頂いた上で掲載しています)
th_IMG_20171101_140836

th_DSC09321
th_DSC09316
貴重な標本が続々と。
中には作られたのが100年以上前の剥製もあり、またその羽毛がフワフワなのにも驚きます。
同行の皆さんのリアクションが良い&鳥に詳しい方がおられたせいか、
マイヤー先生も「見たいものがあったら言ってください!」との事で、
色々とお願いして見せて頂きました(というか、言えば出てくるのが凄い)。


th_DN1x6YbUQAEVLw9
常設展示の解説もして頂きました。


th_IMG_20171101_142231
ドードー骨格。


th_23231121_1697533353621818_8346361787385448954_n
プシッタコサウルスの前で記念撮影。


th_IMG_20171101_142155
キーウィ。
鳥類標本・卵のコレクションで有名な博物館でもあり、
展示も鳥類関連が非常に充実しています。


th_IMG_20171101_122129
トリケラトプス頭骨裏側(こちら側を見られるのは結構嬉しい)


th_DSC09375
恐竜パズル。


th_IMG_20171101_120633
th_DSC09376
ミュージアムショップ。アメリカのショップに比べると商品は大人しめ。


th_IMG_20171101_155052
あのマネキンも健在でした。


現生動物展示の大半がリニューアル作業中で見られなかったのが残念でした。
タカアシガニはもう一度見たかったのですが。



博物館見学の後、マイヤー先生にはフランクフルトの街を案内して頂けると事に。

th_DSC09380-LAPTOP-S0SFB4AR-の競合コピー-2017-11-04-333x500
th_DSC09382
th_IMG_20171101_165246
th_IMG_20171101_163815



夕食もマイヤー先生の案内で。

th_IMG_20171101_172836
th_23130891_1697533600288460_5102325504615203889_n
がっつりビール&ソーセージ!th_23167554_1697533496955137_9022192346722926264_n-500x333
マイヤー先生には、本当にお世話になりました。


西ドイツ側の大型自然史博物館だっただけに、メッセル、ホルツマーデン、ゾルンフォーヘンと
ドイツを代表する化石産地標本が一通り見られます。特にメッセルの標本の充実度は素晴らしい。
フランクフルト中央駅からのアクセスも良いですし、日本語の館内案内パンフレットもあります。
現生動物展示がにリューアルでどうなるか楽しみ&また見に来たいです。



・・・・・・・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
_______________________________

■丹波竜フェスタ2017

2017年12月5日 / 博物館・特別展見学

2017年11月26日
丹波市で開催の丹波竜フェスタに行ってきました。

th_DSC09425

th_DSC09423

この数年で出店やアトラクションが随分増えました。
食べ物が色々あるのは楽しいです。


th_DSC09426

会場のすぐそばには丹波竜化石工房。


th_DSC09429

「にっぽん恐竜協議会」参加の自治体の化石研究に携わる研究者・
小林快次先生(北海道大学総合博物館)、西村智弘氏(むかわ町穂別博物館)、
池上直樹氏(御船町恐竜博物館)、池田忠広氏(兵庫県立人と自然の博物館)による
基調講演が行われました。

この数年、たんば恐竜塾の一環としての参加だったので、
今回は久々に一般参加として楽しめました。
丹波竜化石工房の展示、出店での買い物・食事、そして研究者の皆さんの講演と、
近隣はもちろん遠くから丹波にくる良い機会になっているイベントに
なっていると思います。


___________________________________________

■ホルツマーデン・ハウフ博物館

2017年12月1日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外

2017年・ドイツ旅行3日目はホルツマーデンへ。
魚竜やアンモナイト等のジュラ紀後期の化石産出地として世界的に
著名な場所。日本で見られる魚竜化石もこのホルツマーデン産の物が多いはずです。
私は今回2回目の訪問。1回目の記事はこちら


th_DSC09195 (LAPTOP-S0SFB4AR の競合コピー 2017-11-04)
まずはシュトゥットガルト中央駅から約40分、路線終点のKirchheim(teck)駅へ。


th_IMG_20171031_101001
バスに乗り換えて約20分。そこから徒歩15分ほど。
ちなみに博物館最寄りバス停行きは2時間に1本。


th_DSC08904
バス停すぐ傍の表示。

th_DSC08907


th_DSC08909

th_IMG_20171031_131935
ホルツマーデンと言えば魚竜のイメージが強いですが、博物館は海ワニ推しが強いです。
このハウフ博物館は、ハウフ氏による私設博物館。
現在の館長さんで3代目ですが、初代と先代は博士号を持っておられ、
現在の館長さんも地質学を専攻、著書もあるそうです。


th_DSC08910
入り口のドアノブがアンモナイト。


th_DSC08936
海ワニ展示


th_IMG_20171031_110953
魚竜(テムノドントサウルス


th_DSC08942

th_DSC08939
ホルツマーデンの各産出場の化石を含んだ岩石が
階段状に並べられた展示。壮観です。



th_DSC09104
1枚の状態としては世界最大級の海ユリ化石。


th_DSC08954
アンモナイト


th_IMG_20171031_111152
魚類化石


th_DSC08933

th_IMG_20171031_152707

th_IMG_20171031_105252



th_DSC08940
前回訪問時には無かった首長竜模型。
鱗の表現など、復元に関しては個人的には「そうかなぁ」と思うところもあるのですが、
立体物としては非常に丁寧で見事です。他の復元模型も素晴らしいクオリティ。


th_DSC08985

23167606_1699438803431273_97793494110174150_n
これも前回訪問時にはなかった復元画。
アンモナイトの復元が今まで見たことのないものなのですが、
それについてはまた後日纏めます。


th_DSC09000
ハウフ氏の名前が付けられたハウフィオサウルス。


th_IMG_20171031_120653
あのトイレ案内も健在でした。



th_DSC09012

th_IMG_20171031_125833
休憩は博物館でケーキ&お茶。お皿に魚竜マーク


th_DSC08993

th_DSC08992
庭には実物大恐竜模型が。ホルツマーデンからは恐竜は出ないですし、
そもそもここに並んでいる恐竜はほぼ北米産なので、
これはお客さんへのサービス、というところでしょう。

th_DSC08994
とはいえ、ちゃんとプラテオサウルスがいるのは流石。


th_DSC09026

th_DSC09090

th_DSC09035-500x333
ハウフ博物館の向かいには、化石採集場があります。
有料でハンマーも貸してもらえます。

th_DSCN1243

th_DSC09056

th_DSC09048
この日も案内に来てくれたブラーさんが、出た化石が何なのかを見てくれます。


th_DSC09032-446x500

th_DSC09052
これくらいのものなら、少し石を割ればパカパカ出て来ます。
もっと小さい&部分的なものなら、割らずとも落ちています。


また、採集場の方にも展示施設が。
大きなものはレプリカがメインですが、それでも普通の博物館なら十分立派な展示物でいっぱいです。
th_DSC09027

th_DSC09064

th_DSC09029

th_DSC09066





th_DSC09191 (LAPTOP-S0SFB4AR の競合コピー 2017-11-04)
ハウフ博物館前にてブラーさんと。
ブラーさんはシュトゥットガルト、テュービンゲン、そしてホルツマーデンと
3日間、私たちのガイドに来てくれました。
ハウフ博物館も展示解説文はドイツ語なので、ブラーさんの英語解説が無ければ、
アンモナイトの復元を始め、重要な情報を見落としていたことでしょう。
最後にはお土産のお菓子まで頂き、本当に何から何までお世話になってしまいました。

ハウフ博物館の規模はそれほど大きくはありませんが、展示物の見事さ、展示方法の美しさ、
復元イラスト・模型のクオリティ、そして化石がザクザク出る採集場がすぐ傍というロケーションと
古生物好きにとってこれほど充実した場所は世界にもなかなか無いと思います。
良いものを良い方法で良い場所で見せる、という点では理想的とも言え、
特に古生物好きでなくても、この分野で良いものを見たければ確実に
おススメ出来る場所でもあります。
これだけの博物館が私設というのがまた驚きですが、私設だからこその自由さ故の
個性的かつ美しい博物館なのかもしれません。
最初はシュトゥットガルトからのアクセスに不安がありましたが、
一度来てみればあっけないくらい簡単です。
古生物目的でドイツ訪問の際は、シュトゥットガルトテュービンゲンと合わせて
是非訪れて欲しい場所です。

・・・・・・・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。

_______________________________________

■テュービンゲン大学古生物博物館

2017年11月22日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外

ドイツ旅行2日目。
シュトゥットガルトから電車でテュービンゲンへ。
テュービンゲンも今回で3回目。1回目2回目の記事も合わせて読んで頂ければ。
th_IMG_20171030_094638


前回まではシュトゥットガルトからの直通便があったのですが、今回は途中一度乗り継ぎ。


th_DSC08694

th_IMG_20171030_102704
それでも1時間ちょっとでテュービンゲン駅に到着です。


th_DSC08698





th_DSC08739

th_DSC08707
駅から徒歩10分ほどで博物館のある区画に。まず動物学展示室を見学。
一般公開されていませんが、この日もガイドに来てくださったブラーさんが
見学の許可を取って下さっていました。

th_DSC08725

th_DSC08732

th_IMG_20171030_114232



th_IMG_20171030_112611
日本と言えばラクーン・ドッグ、つまりタヌキ。

th_DSC08718
そしてそのタヌキの剥製を製作されたユーゲン・ロージンガーさん。
この大学の剥製士です。他にもこの展示室の解説をして頂きました。
展示物の凄いもの・貴重なものを熟知しているからこその楽しい解説でした。
タヌキの剥製にも、なんだかご本人の人柄が出ているような気がします。

th_DSC08712






昼食は、博物館すぐ側のテュービンゲン大学の学食。
学食大好きな私としては、嬉しいサプライズ! 
これまでも「あそこでご飯食べたいな〜」と思っていたのです。
th_DSC08733

th_DSC08735

th_DSC08736





そして古生物博物館へ。
th_IMG_20171030_124447


th_IMG_20171030_124803
海ワニ(ステネオサウルス)

th_DSC08773
プラテオサウルス

th_IMG_20171030_125552
ケントロサウルス

th_IMG_20171030_140047

th_IMG_20171030_135854

th_DSC08781




th_IMG_20171030_131827

th_IMG_20171030_132030
ヒレの輪郭が残っている首長竜標本。


th_IMG_20171030_125921
魚竜いろいろ。


th_IMG_20171030_140819
海サソリの足跡。


th_IMG_20171030_131502
ヘノドゥス


th_DSC08801
シバテリウム頭骨。思っていたよりも大きくゴツくてビックリ。


th_IMG_20171030_134521
スタレクケリアを始めとする単弓類メインの部屋。


th_DSC08812
ホルツマーデン産のウミユリと、ホルツマーデンの粘板岩を使ったテーブル。
ここに皆さんで座って一休み。



th_IMG_20171030_152316




th_DSC08843


ドイツならでは化石コレクションに加え、歴史のある大学の建物の中、という雰囲気が
ドイツそしてヨーロッパの自然科学の歴史を体現しているようです。
展示解説文がドイツ語・英語の併記になっているのもありがたいです。
それほど大きくは無いものの、展示物・標本はギッシリ。
また展示に使われているキャビネット等も古いものが多く、
ドイツの古生物学の魅力と歴史がギュッと詰まった博物館です。
一方で、これだけの魅力があるにも関わらず、研究者以外では
日本ではあまり知られていない博物館でもあります
(これはドイツの地方博物館全般に言えますが)。
大学博物館という事もあり、見学者もそれほど多くなく
じんわり古生物学の魅力に浸れます。疲れたら、すぐそばの学食で
ちょっとお茶&休憩もできるのも良いです。
古生物目的でドイツを訪問される際は、ぜひ見学候補に入れて欲しい場所です。
ただし、大学博物館なので基本的に日曜日・祝日は休館。
前もって休館日や祝日をチェックしておいたほうが良いでしょう。



夕方はテュービンゲンの街を散策。
th_DSC08892

th_IMG_20171030_154819

th_DSC08883

th_DSC08886

th_DSC08899


テュービンゲンは城と大学を中心とした街で、
伝統的なドイツの街並みと現代風のお店のバランスが良いです。
今回はシュトウットガルトから日帰りでしたが、古生物博物館に加え、
ホーエン・テュービンゲン城内にある考古学博物館、街歩きも楽しいので
1泊する価値も十分あるかと思います。

・・・・・・・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。

_______________________________________

■レーヴェントール博物館

2017年11月16日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学

ドイツ旅行1日目。
シュトゥットガルトのレーヴェントール博物館を見学。
今回で3回目です。1回目2回目の記事も併せて見て頂ければ。

シュトゥットガルト中央駅からUバーンで数駅、Nordbahnhof駅から歩いてすぐ。
th_IMG_20171029_102638

th_IMG_20171029_103149




th_IMG_20171029_124634

th_IMG_20171029_125204
この博物館の恐竜といえばプラテオサウルス。


th_DSC08602-500x333

th_DSC08500
ここの大型魚竜展示は何度見ても圧巻。

th_IMG_20171029_124112
テムノドントサウルス全身骨格を上から。
そもそも大型魚竜の立体骨格が珍しいのですが、その上にこの角度からも
見られるのは嬉しいの上乗せ。


th_DSC08565
2012年に新種記載された魚竜化石。



th_IMG_20171029_121321
大型両生類として知られるマストドンサウルスでも
これほど大きいものの化石はここでしか見たことがありません。
学名も種小名がギガンテウス。直球&ドヤ感が良いです。


th_IMG_20171029_120006
ゲロトラックスおよびその他化石両生類頭骨。
このあたりの標本が多いのも、この博物館ならでは。


th_DSC08504
ホルツマーデン産・ジュラ紀の海ワニの後肢・皮膚痕付き。
魚竜の体の輪郭やヒレの痕が残るホルツマーデン産化石ですから、
こういうのもあっても不思議では無いですが、やはり驚きの保存状態です。


th_DSC08511
その魚竜のヒレや体の輪郭が初めて判明した化石(らしい)。





th_DSC08481
カメの先祖として2015年に発表されたパッポケリス。
聞いてはいましたが、小さい化石です。
この博物館の研究者による研究・発表という事もあってか、
しっかりアピールされていました。


th_DSC08585
アエトサウルスの子供の密集化石。
アエトサウルス類の化石としては最も保存状態の良いものとされています。


th_IMG_20171029_105924

th_DSC08471

th_DSC08472

th_IMG_20171029_110447

th_IMG_20171029_111351

th_IMG_20171029_110930

th_IMG_20171029_110600
エディアカラからバージェス、ペルム紀にかけての模型やジオラマ展示が
かなりの数追加されていました。いくつかは前回見学の時に製作途中のものを
バックヤードで見せて貰っていましたが、完成したものを見て、
そのしっかりした作りに感心するとともに、それだけの仕事をコンスタントに
出来る環境に羨ましさもあります。
この博物館にはこういった展示物製作の専属スタッフが数人いる上に、外部の工房とも
連携しているようです。人と時間とお金が十分に掛けられているからこそのクオリティでしょう。


th_DSC08561
このマンモスも、前回訪れた時に展示に加わったばかりだったものが、
よりクオリティの高いものに修正(差し替え?)になっていました。
ほんの数年でこれだけの展示を入れ替えるとは(その経緯はわかりませんが・・・)。

その他の展示を(もちろん一部ですが)


th_IMG_20171029_145603

th_IMG_20171029_144529

th_DSC08606

th_DSC08609

th_IMG_20171029_143849

th_DSC08549





th_IMG_20171029_120245
今回も古生物仲間のマークス・ブラーさんが合流。
この博物館の展示キャプションはドイツ語のみなので、ブラーさんの英語での
解説があるのは本当にありがたいです。
また、ブラーさんが古生物だけでなく現生動物、生物学の知識も豊富なので、
標本の価値や意義まで説明出来るのです。
「復元」に興味のあるもの同士なので、これだけ素晴らしい標本・展示を前にすると
話題に事欠きません。あとは私の英語力がもう少しあれば・・・。

今回で3回目の見学ですが、日本やアメリカの博物館ではまず見られない種類の
化石が多く(というかほとんど)、そしてそのほとんどが実物の展示。
凄い標本にも関わらず、前回見たはずなのにすっかり忘れている展示が多いのは、
その博物館全体の情報量の多さに私の頭が追いついていないからでしょう
(覚えていなくてもしっかり画像は撮っていたのは、自分でもエライと思いましたが)。
模型や展示の見せ方・建物のクオリティも素晴らしい、私にとっては宝箱中の宝箱のような
博物館です。
それだけの場所を古生物好きの日本人・ドイツ人の友人と一緒にアレコレ話をしながら
見学することで、これまでよりもずっと博物館を楽しめ、その魅力を知る事が
出来たと思います。


th_DSC08622
博物館の外側にいるデイノテリウム実物大復元模型。


・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。

_______________________________________





■ドイツ・古生物博物館ツアー2017

2017年11月13日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学

古生物&博物館好きの友人・知人と一緒にドイツ・シュトゥットガルトとフランクフルトを中心に、
いろいろ見学&案内して来ました。


レーヴェントール古生物博物館とローゼンシュタイン自然史博物館
(2館併せてシュトゥットガルト州立自然史博物館)。
th_DSC08500

th_DSC08602

th_DSC08641
大型魚竜展示は何度見ても圧巻。




テュービンゲン大学動物学展示室&古生物学博物館。
th_DSC08701




23032667_1697528403622313_8008287325573409735_n



th_DSC08725

23231362_1697529090288911_1600418322916183044_n

th_DSC08773

th_DSC08790
動物学展示室は普段は非公開。今回、許可を頂いて見学させて頂きました。
また大学の剥製士・ユーガン・ロージンガー氏に展示物解説もして頂けました。




ホルツマーデン・ハウフ博物館&化石発掘場。th_DSC08943

th_DSC09001

th_DSC09035


th_DSC09032
ホルツマーデンは魚竜を始め、 海生ワニ・ウミユリなどの海生動物の化石で世界的に有名な場所。

23130490_1697532503621903_5317411105810520286_n
シュトゥットガルト・テュービンゲン・ホルツマーデンと 案内して下さったマークス・ブラーさんと。
多くの研究者さんと交流して、趣味で動物模型・復元模型を制作している友人です。
古生物だけでなく現生動物も幅広くカバーしている知識量、ヨーロッパの多くの
博物館を精力的に訪問している行動力には、ずっと驚かされています。
今回のドイツ滞在の前半はマークスさんの至れり尽くせりの案内に 本当にお世話になりました。



フランクフルト・ゼンケンベルグ自然史博物館
th_DSC09364

th_DSC09353

th_DSC09340


th_DSC09335

23231121_1697533353621818_8346361787385448954_n
皮膚印象やシッポの繊維状痕跡の残るプシッタコサウルスの実物化石や
エドモントサウルスのミイラ化石実物が展示。 世界遺産に指定されているメッセル・ピットの
化石展示も充実しています。
博物館の古生物研究者・ジェラルド・マイヤー先生に館内の案内をして頂きました。

th_DSC09380 (LAPTOP-S0SFB4AR の競合コピー 2017-11-04)

23167554_1697533496955137_9022192346722926264_n
またマイヤー先生にはフランクフルト案内もして頂いた上に 夕食までご一緒して頂きました。



イダー=オーバーシュタイン
th_DSCN9849

th_DSCN9853

th_DSCN9902

th_IMG_20171102_150828


th_IMG_20171102_160114

th_IMG_20171102_155357
宝石・鉱物の加工で有名な街。 2つの地区に分かれていて、 博物館もそれぞれに地区に一つずつあります。



フランクフルト動物園
23132043_1697534590288361_8085875731573816911_n

23167924_1697534533621700_2428108250938366263_n

23172926_1697534666955020_5708771011703769006_n
キーウィを紹介する建物がありますが、キーウィそのものは バックヤードにいるという事で
見る事が出来ませんでした。


勿論、食べ物もいろいろと。
th_DSC09206


23130891_1697533600288460_5102325504615203889_n


th_P1000380


23032870_1697534813621672_1729306133860903873_n
23168048_1697532273621926_6231727416101284329_n

th_DSCN9919

th_DSCN9910



各施設の詳細はまた後日。

・・・・・・・・
日本人をお連れして海外の施設を案内するのは台湾に続き2回目。
古生物関連ではシュトゥットガルト周辺は日本の皆さんにも
もっと知って欲しい地域なので、今回こうして日本から古生物・博物館好きの
皆さんを案内出来たのは、私にとっても嬉しいことでした。
今回も現地の友人、研究者さんに解説・案内をして頂いたのですが、
至れり尽くせりの対応で本当にお世話になりました。
また、こういう旅が出来る機会があれば良いな、と思っています。

_______________________________________________

■富山市科学博物館

2017年10月18日 / 博物館・特別展見学

富山で開催の日本動物学会の翌日、富山市科学的博物館を見学。

th_P1000366



th_P1000354

富山県で発見された恐竜足跡化石を中心とした恐竜・古生物展示。


th_P1000352

国内初のアンキロサウルス類の足跡。

DKe5IkmVwAAvJ7O

学芸員の藤田先生に、足跡化石を解説して頂きました。


th_P1000345

コンプソグナトゥス。

th_P1000357

地質・古生物展示はコンパクトながらなかなかの充実。
恐竜足跡化石は予想以上の見事さでビックリでした。
「日本一の恐竜足跡化石産地」との謳い文句も納得です。


th_P1000364

メガロドンの顎。

th_P1000362

現生のツチクジラ骨格。

学芸員の吉岡先生には、館全体を案内して頂きました。
展示物はもちろん、学芸員と見学者との距離を縮める工夫・取り組みなどのお話しを伺えました。
またそう言った工夫や考えが、実際に施設にも反映されているように感じました。

th_P1000338

ショップでは、私が原型製作のフェバリット社・オパビニア、アノマロカリス、
ダンクレオステウスが販売中です。
見本としてパッケージから出した状態で飾られているのが、ちょっと嬉しい。


th_P1000337

むやみに楽しげな同行者。確かに終始こんな感じで楽しい富山でした。


____________________________________________

■カルガリー動物園

2017年10月11日 / SVP2017・カルガリー, 博物館・特別展見学

2017年8月27日
カルガリー動物園を見学


th_DSC08209

「プレヒストリック・パーク」入口。
恐竜の実物大模型を配置したエリアです。


th_DSC08212

マスコットキャラのサムくん。


th_DSC08217

th_DSC08220

th_DSC08239

10体の恐竜模型のうち、約半数は恐らくシンクレア石油が1960年代に
製作した実物大模型(オリジナルかどうかは分かりませんが)。
子供の頃に本で何度も見た、憧れの恐竜達です。
今回、こうして実際に見る事が出来たのはロイヤル・ティレル博物館と共に
念願叶って、でした。

マップを見ると一部工事中ですし、ネットで見ると過去にもっと恐竜の模型が
あったようです。もしかしたら改装中で恐竜の数も減っていたのかな、と。


th_DSC08229

顔出しがパキリノサウルスなのは、流石アルバータ州。



原猿放し飼いエリア。
th_DSC08304

th_DSC08317

th_DSC08310






th_DSC08256

プレーリードッグ。



th_DSC08268

バイソン。


th_DSC08358

カワイノシシ。今回の個人的にツボった動物。
調べても見たら日本国内の動物園でも何箇所か飼育しているよう。
また機会があったら、そっちも見に行きたいです。


th_DSC08347

キリン&カバ


th_DSC08194

恒例の動物園での食事。


th_DSC08361

ショップ


th_DSC08207

レッサーパンダTシャツ。いい顔。

昼前から閉園近くまでいても結局全部は見て回れまわれなかったのは残念でしたが、
シンクレアの恐竜達と川の字で寝るカワイノシシが見れたので十分納得です。

・・・・・・・
他の博物館などの見学の記事は「世界の恐竜博物館見聞記」に纏めています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
_______________________________________

■ロイヤルティレル古生物博物館

2017年9月10日 / 博物館・特別展見学, SVP・古脊椎動物学会

2017年8月22日
カナダ・ロイヤルティレル古生物博物館を見学。
SVP・古脊椎動物学会のオプションツアーとしての見学です。

午前8時、バスで出発
th_DSC07355



カルガリーから2時間
th_DSC07356


th_DSC08076

th_DSC07628


まずはツアー参加者に挨拶&博物館紹介th_DSC07367



th_DSC07887




見事な保存状態で話題になったボレアロペルタが展示されていました。th_DSC07377
th_DSC07383




th_DSC07878
レガリケラトプス頭骨


th_DSC07997
ゴルゴサウルス。このゴルゴサウルスを含め、館内で展示されている
ゴルゴサウルス・リブラトゥスは以前はアルバートサウルス・リブラトゥスとして
紹介されていました。アルバートサウルスの模式種はサルコファグスなので、
アルバートサウルス属が消えた訳ではありませんが、
ロイヤル・ティレルの展示を始め、アルバートサウルスと言えば
リブラトゥス種、という世代でもありますし、名前からもアルバータ州を
代表する恐竜というイメージが強いので、ゴルゴサウルスになったのは
ちょっと勿体ない気もします。


th_DSC07844
ティラノサウルス、愛称”ブラック・ビューティー”。
1992年の大阪の恐竜博以来の対面。


th_DSC07418

th_DSC07467
メインホール


th_DSC07968
ティラノサウルス
1990年の幕張メッセの大恐竜博に来ていたこのティラノサウルスが
私が初めて見たティラノ全身骨格でした
(当時は国内で常設のティラノ骨格は北海道・滝川市美術自然史館だけだったはず)。
あれから国内でもティラノの展示は増え、海外でも何体もティラノは見ましたが、
こうしてロイヤル・ティレルでこのティラノに再会するといろいろと感慨深いものが。


th_DSC07960
パキリノサウルス



th_DSC07497
角竜展示コーナー


th_DSC07810
ランベオサウルス


th_DSC07546
ゴルゴサウルス、、、、ですが、
th_DSC07779
個人的には、ヤラレ役のセントロサウルスがツボ。
セントロサウルスの骨格をこのアングルで見られるのが嬉しいのです。



学会のツアーという事で、収蔵庫見学も出来ました。
th_th_DSC07647

th_DSC07694
私は研究者でないので、収蔵庫の画像、特に標本の詳細な画像は基本的にネットには、
アップしない事にしているので、画像は雰囲気の判るこれくらいで。
現場でも本当に撮影禁止の物は、標本毎に注意書きが出ていましたが。



学会ツアー参加者のランチタイム
th_DSC07723

th_DSC07721




th_DSC07581
海生爬虫類コーナーのトリナクロメルム。
見せ方がカッコイイです。お気に入りの一つ。


th_DSC07995
ブロントプス(メガケロプス)



th_DSC07443
ショニサウルス。現時点では世界最大級の魚竜化石だそうです。


th_DSC07939
>白亜紀の植物を想定した温室。


th_DSC08020
お約束の博物館のレストランでの食事。


th_DSC07369

th_DSC07893

th_DSC07899
ミュージアムショップ。


th_DSC07725
”ロイヤル”ティレル、ですから!



有名な博物館だけに、様々なメディアで何度も詳しく紹介されている事もあってか、
主要な恐竜の展示物の多くは本やネットで見たアレだ!という印象。
なので目新しさ・意外性は他の博物館訪問の時ほどでは無かったかも。
とはいえ、それでも自分の見たい角度・部分を存分に見れる&画像を撮れるのは嬉しいもの。
それにボレアロペルタも見れましたし、バックヤード見学が出来たのは学会ツアーだからこそ。
自力で来るのは結構難しい場所でもあるので、今回は自分にとってはこれ以上無い機会でした。
また、恐竜好きが高じて今の仕事になり、海外の博物館もいろいろ回っていながら
ロイヤル・ティレルに行った事が無い、というのは、何となく引け目になっていたので、
今回の最良といって良いチャンスでの訪問でそれが解消出来た事&達成感は大きかったです。


ドラムヘラーの町の恐竜物件
th_DSC07359




DH6KhOVUAAAwuva.jpg_large
「ポーラーボーラ」を彷彿させます。


DH6MwcxUAAA5Gtt.jpg_large
仲良し(こちらは「UNKNOWN ISLAND」感)。

・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。



______________________________

■瑞浪市化石博物館&名古屋市科学館見学会

2017年5月26日 / イベント・教室・講演, 博物館・特別展見学

2017年5月20−21日の2日間、
瑞浪市化石博物館&名古屋市科学館見学会を開催。
当初は、当社のメールマガジンや私のブログでの先行告知の後、
Facebookツイッター等でもお知らせする予定でしたが、
最初の告知の段階でほぼ定員に達してしまい、ちょっと嬉しい誤算でした。

th_DSC06830

th_th_DSC06841


th_DSC06846

瑞浪市化石博物館では、学芸員の安藤先生による展示解説。

夕食は名古屋のビストロ・ラブレ。
古生物好き夕食会で毎回お世話になっているお店。
th_DSC06861

何故かここでも安藤先生がコスプレ?をして参加。
th_DSC06863

th_DSC06865

th_DSC06864

th_th_DSC06868







翌21日は名古屋市科学館の特別展&常設展示見学。
th_DSC06880

名古屋市科学館の学芸員さん拘りの特別展の恐竜骨格の「影」。
今回の見学会参加者さん、特に女性陣に好評でした。



th_DSC06877

th_DSC06886

18620241_1494807077227781_5251205581491920375_n

この日も安藤先生が案内して下さいました。


名古屋近郊だけででなく、関西・関東からの参加者さんも多く、
これまでにない古生物好きの交流の機会になったかと思います。
こういう企画を、また瑞浪・名古屋は勿論、他の地域でも開催出来れば
楽しそうです。



_____________________________________________

■プロフィール

■カテゴリー

■アーカイブ

TOPへ戻る