講談社「きょうりゅう ベスト50」

2015年4月24日 / 書籍・商品原型・グッズ

「きょうりゅう ベスト50」が発売になりました。
登場する恐竜・古生物はすべて私の作品の画像です。
私だけの作品で構成された本は、「きょうりゅういっぱい」以来、
これで2冊目。

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1〜3歳児向け&持ち歩き用という事で、サイズがカワイイです。

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児童書は価格が安めなので、自分で何冊も購入して
海外等に行くときのお土産に使うのにとても重宝しています。
今回のこの本は、さらにサイズがコンパクトなので荷物になりにくい&
数を持って行けそうなので、更に使い勝手が良い感じ。
また、「これに載ってるの、全部俺の作品」っていうのが
英語で説明し易いのも良いんですよね(笑)。
イラストならともなく、立体作品で一人の作家の作品で
まるごと構成は海外でもほとんど無いので、結構驚いて貰えます。
対象年齢が1〜3歳児という事ですが、
子供が初めて眼にする恐竜のイメージが自分の作品かも、
というのは嬉しい半面、責任も感じます。そういう時の印象って、
ずっと先まで残ったりしますし。出来るだけの事はしておきたいので、
今回も時間の許す範囲で、撮影前に模型を修正したりしました。

フェバリット新製品・アーケロン&ディメトロドン

2015年4月23日 / お知らせ

フェバリット社のプレヒストリック・ライフシリーズの新商品、
アーケロン、ディメトロドンが発売になりました。
私が原型製作を担当したソフトモデルシリーズ
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アーケロン
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ディメトロドン
こちらは私が製作した原型を参考に開発された
ビニールモデルシリーズ

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アーケロン
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ディメトロドン
(各画像はフェバリット社ホームページより)
それぞれの商品の詳細は、インタビュー記事にて
いろいろお話していますので、そちらを是非。

「恐竜女子会」開催のお知らせ

2015年4月22日 / お知らせ

リターンオブ恐竜女子会
「恐竜女子会」 (ハンズカフェ恐竜・古生物トーク第10回)
2015年5月7日 19:00〜20:30
その他詳細、参加申し込みはこちら
昨年8月に続き2回目の開催です。前回の様子はこちら

ブロントサウルス復活?

2015年4月10日 / 恐竜・古生物

一度は名前が消えてしまったブロントサウルスという学名が
復活するかも、という研究が出ました。
詳細はこちら等。
ブロントサウルス復活の研究&論文紹介(「恐竜の楽園」より) 
ディプロドクス科の恐竜の系統解析を新たに行った、という研究です。
その結果の1つとしてブロントサウルスの属名復活があります。
恐竜の研究に興味のある方なら、英語苦手でも論文ダウンロードしてても良いかと。 
画像も多めですし、ブロントサウルス、アパトサウルスが属する
ディプロドクス科一覧表も判りやすいです。
ちなみにアパトサウルス属とブロントサウルス属の違いは、
現生動物だとゾウ科の中のアジアゾウとアフリカゾウの違いになります。
と考えると、結構大きい違いですね。
ここからは、私がこれまで見たアパトサウルスいろいろ。

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アメリカ自然史博物館のアパトサウルス・エクスケルスス
元々ブロントサウルスとして展示されていたものが、アパトサウルスになり、
今回の研究に基づくと再びブロントサウルスに戻る事になる骨格。

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ブロントサウルス時代の頃の骨格をイメージした模型。
実際の展示では、首はもっと真っすぐでしたが。

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シカゴ・フィールド博物館のアパトサウルス
種は.sp(種不明)だったかな?(解説パネル、撮り忘れた)。
ブロントサウルスとして展示されていたころに
チャールズ R ナイトによって描かれた壁画が飾られています。
カーネギー自然史博物館のアパトサウルス・ルイザエ
カーネギ自然史博には一度行って、このアパトサウルスも見ては
いるのですが、画像のネット掲載は基本ダメらしいので、
スミソニアン博物館のブログから。
こちらは最初からアパトサウルスとして報告されているので、
今回の論文でもアパトサウルスのまま。

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オクラホマ・サムノーブル自然史博物館のアパトサウルス。
手前にサウロファガナクスが被っていて分かりにくいですが。
解説パネルを撮り忘れて種名が確認できないのですが
(アヤクス種で良いのかな?)、
アパトサウルスとしては最大の個体だそう。
今回の論文では、ブロントはアパトよりも基本的には
小さいそうなので、このアパトは多分アパトのまま。
というか、このアパトの画像、良いのが撮れてないんですよね。
もう一回、撮り直しに行きたい。
ペルム紀展示もリニューアルしたようですし。

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東京・国立科学博物館のアパトサウルス・アヤクス。
頭部とシッポの後ろ半分、胴体の左半分は無いのですが、
それ以外はほぼ完全に残った標本を基に復元された骨格。
今回の論文では、アパトサウルスともブロントサウルスとも違う新属新種に
なる可能性があるのだとか。
現在(2015年4月)は国立科学博物館の恐竜ホールは
リニューアル作業中。終了後には展示に戻ってくるのでしょうか?
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私が製作したブロントサウルス旧復元とアパトサウルス現代版復元。
このアパトサウルスは、エクスケルスス種ベースの骨格図と
アメリカ自然史博とフィールド自然史博の骨格を参考にしているので、
今回の論文に合わせるとブロントサウルスに近いタイプかと。
アパトサウルスはサイトのギャラリーへのアップをサボっている間に
名前が変わってしまいそうです。
勿論「ブロントサウルスが復活」 といっても、名前(属名)が
有効になるんであって、ブロントサウルスと呼ばれた頃の
アノ姿(丸顔&山なりの背中)で戻って来る訳じゃないんですよね〜(笑)。
「覚えてる〜? ブロントだよ! 何十年ぶりかなぁ」「・・・って誰?」状態、です。
ブロント>アパトが一般化した頃(1970年代かな?)は、研究の進展で
恐竜復元の変化が大きかった時期(温血説&シッポが上がった頃)ですし、
頭骨もカマラサウルスタイプの丸顔からディプロドクスタイプの
細い顔になりましたから。
こういった系統解析の結果は、反論も想定されるのですが、
大凡納得されている感じがします。
というか、結構研究者の皆さんもブロントサウルス復活を歓迎してるような。

「丹波竜の里公園」開園

2015年3月30日 / 恐竜・古生物

●3月29日
兵庫県丹波市の丹波竜(タンバティタニス)発掘地近くの
元気村かみくげに「丹波竜の里公園」が開園、
そのオープンセレモニーに参加しました。
というか、セレモニーのお知らせが来たので、
セレモニーを”見る”つもりで気楽に現地に到着してみると
来賓席に自分の名前があって驚いたり
(&セレモニーで来賓者として名前も呼ばれて2度ビックリ)。

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「丹波竜の里公園」の目玉は、なんといってもこの
丹波竜・タンバティタニスの実物大模型。
私が製作した模型と小田隆さんが篠山層群・丹波プロジェクトで
製作した復元画を基に、恐竜ロボットで有名なココロ社が製作したものです。
私の製作した模型、フィギュア、小田さんの復元画(全身、頭部、環境復元図)
それぞれの良いとこ取りになっている感もあり、丹波竜・タンバティタニスの
イメージとして最後発ならではの出来にもなっているかと思います。
勿論、それもこれまでの模型や復元画、すべてを監修された
三枝先生の監修があっての事ですが。
全長15mは竜脚類としては中型とは言いますが、こうして実物大で見ると
十分大きいなぁ〜と。
丹波竜の里公園については、こちらの記事も。

「海外自然史系施設見学情報交換会」

2015年3月28日 / イベント・教室・講演

昨日の「海外自然史系施設見学情報交換会」の様子を。

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こちらが会の主旨を説明するまでもなく、開始前の雑談の時点ですでに
良いノリに。
同じ趣味の人を集めて話をする、というなら飲み会でも良いのですが、
ちゃんとした場所と話題を設定して、その話題に集中しての”おしゃべり”は
予想以上に楽しいものでした。
「あそこの博物館は空港からのアクセスが良いので、乗り換えの時の
待ち時間に行きやすい」「何処そこの動物園が今、かなり頑張っている」
「普通の人では、まず絶対辿り着けない場所を敢えて紹介」
「付設の食堂が美味しい施設」等等で、話の尽きない2時間でした
(2次会まで含めれば4時間)。

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そして皆さん、おしゃべりに集中されていて、
用意したお菓子や飲み物が全然減らないという(笑)。
是非、第二回も開催したいと思っていますので。

「スペイン 奇跡の恐竜たち」大阪開催

2015年3月23日 / 博物館・特別展見学

●3月20日大阪市立自然史博物館「スペイン 奇跡の恐竜たち」内覧会に参加。

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展示内容は基本的には去年の福井県立自然史博物館の
特別展
と同じですが、それに恐竜との対比用の現生動物の骨格や
タンバティタニス(丹波竜)標本、大阪市立自然史博物館の林先生の研究成果等が
追加された”大阪バージョン”になっています。

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林先生の研究成果展示。

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研究の為に切断されたステゴサウルスの背中の板。
今回の特別展の目玉は勿論コンカベナトール模式標本を筆頭とした
スペインの化石ですが、裏目玉はタンバティタニス標本と林先生の
研究成果展示。ステゴサウルスの背中の板の断面なんて、
まず他では(恐らく海外でも)見られません。
会場では図録の自己紹介にもゴジラ好き、と書かれている
ホセ・ルイス・サンス先生とも少しお話しましたが、
やはりゴジラトークがメインに。
咄嗟にスペインの恐竜についての質問が思いつかず、
という日頃の不勉強が祟ったのですが、、、。
とはいえ、ゴジラの御陰で国も年齢も違う方とお話出来る、
というのは本当にゴジラ様々です(笑)。
●翌21日
 「スペイン 奇跡の恐竜たち」 オープニング講演会を聴講。
先生方の講演だけでなく、参加者との質疑応答も楽しい講演でした。
オルテガ、サンス両氏のお人柄も伝わり、スペインや恐竜研究者への
親近感がグッと増す機会になったように思います。

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講演をされたフランシスコ・オルテガ先生とホセ・ルイス・サンス先生に
私が原型製作したタンバティタニス(丹波竜)フィギュアをプレゼント。
手持ちのストックはなかったのですが、大阪市立自然史博の
ミュージアムショップで販売中なので、講演前にそれを購入して
プレゼント。会場が大阪市立自然史博で良かったです。
特別展ショップより
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特別展が同じ読売新聞社主催という事で
「モンゴル恐竜展」の限定フィギュア・タルボサウルス、サウロロフス
販売中です。買い逃した、という方はこの機会に是非!
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こちらは1Fの大阪市立自然史博のミュージアムショップ。
タンバティタニス(丹波竜)フィギュア

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私が原型担当のスミロドン、アノマロカリス、ダンクレオステウス
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こちらは、私が原型監修のビニールモデル古生物シリーズ

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パイライトスマイル製・I♡JK(獣脚類)トートバッグ。
当社が監修協力しています。
特別展見学の際には、特別展ショップ大阪自然史ミュージアムショップの
両方をチェックして頂ければ。

ヤベオオツノジカ帰還

2015年3月18日 / その他

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ヤベオオツノジカが撮影から戻って定位置に。
元々、玄関のこの場所に飾るのを目的の1つで製作した作品なので、
不在の間は玄関がちょっと寂しかったり。
ヤベオオツノジカの向かって右側1つ目は
ペルガモン博物館で購入したムシュフシュフィギュア。
その更に右はフィールド博物館で購入した
アルマジロカード立てクリップ。
左側はダイナソー・ジャーニー博物館で買った(と思う)の
竜脚類オモチャ×3。これは最近、日本でも結構見ますね。
なんで3つ買ったかは理由は特に無いのですが、こうやって飾ると
3つで正解だったような気もします。

骨格トイに肉付け

2015年3月13日 / その他

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ティラノサウルス骨格トイ(左)に、右半面だけ肉付けしたもの(右)
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塗装後
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反対側
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以前、こういう市販の骨格トイから肉付け復元を体験してもらう
ワークショップ
は行っていたのですが、そのオモチャが手に入らなくなり
しばらく中断しています。
その後も、なかなか使い勝手の良い商品が見つからなかったのですが、
先日購入したものが結構良い感じだったので、試作してみました。
粘土が重いと倒れてしまいそうなので、軽量粘土を使用。
以前使用していた物に比べて、形状は良いのですが
サイズが少し小さく、難易度はちょっと上がりそうです。
復元イラスト丹波竜(タンバティタニス)骨格シール組み立て、
ディノケシ・ティラノサウルス頭部復元
に続く、
「骨をしっかり意識して恐竜の復元に挑戦するワークショップシリーズ」の
新規プログラムに出来るかどうか検討中です。

トーク企画in名古屋

2015年3月5日 / イベント・教室・講演

5月30日
名古屋市のビストロ・ラブレにてトーク企画
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申し込みはlima_cina☆yahoo.co.jp(☆を@にしてください)
担当:安藤 まで。
翌5月31日は、瑞浪市化石博物館で
恐竜復元ワークショップ開催の予定です。
こちらの詳細はまた後日。

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