カテゴリー「恐竜・古生物」の記事

恐竜倶楽部創立20周年集会

2008年8月13日 / 恐竜・古生物

8/9、謎の秘密結社、いや恐竜好きの紳士淑女の集まり
恐竜倶楽部設立20周年記念集会に参加。
倶楽部の集まりに参加するのは本当に久しぶり。
懇親会となると10年ぶりくらいかも。
詳細は恐竜パンテオンブログをどうぞ。
最前線に立たれている研究者の皆さんによる
豪華な講演・シンポジウム。
丹波竜で有名な三枝春生先生、本来は化石ゾウがご専門。
という事で、休憩時間にいろいろと質問を。
隣におられた平山廉先生も加わり、さらに濃い内容の
やりとりに。
そしてパーティー。
倶楽部会員であるサックス奏者・本多俊之さんと
日本一の恐竜グッズコレクターであり、ジャズピアノ奏者
田村博さんによる演奏。一曲目はやはり「ジュラシックパーク」から。

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会場。皆さんカメラを構えているのは、演奏を風景撮影ため。
さて2次会。

corvoさんこと小田隆さんと、漫画家・所十三さん。

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普段、corvoさんや、その他恐竜造形やイラストの
面子と集まっても、それほど恐竜の話はしないもんです。
それが、この日は話題は恐竜の事が中心。話題がずれても
ちゃんとそれが恐竜に戻ってくる。
これが健全で正しい恐竜ファンの集まりなんだな、と。
20周年、おめでとうございました。

「恐竜をさがせ!」をさがせ!

2008年7月10日 / 恐竜・古生物

「恐竜をさがせ!」全3巻
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1巻 恐竜の時代研究室2巻 恐竜のなかま研究室3巻 恐竜のデータ研究室とにかく一度手に取ってご覧下さい。
素材を提供した私や小田隆さん、企画・編集の川嶋さん、
CG合成担当の米・ドリームワークス・吉岡さん、
その他デザイナーの皆さん、
出版社の担当者、監修の平山廉先生、
大人が真剣に、手加減無く製作した
子供の為の本です。
恐竜の事を知る、覚えるというより
恐竜の形の面白さ、古生物学の楽しみ方の
初歩を伝えたい、というのが主旨。
大人が読んでも十分に楽しめると思います。
私の作品がこれだけの数、しかも内容的に
メインの扱いで使われるのは初めてなのです。
ちなみに、この本で使用されている
ティラノサウルスはこれの為に造ったもの。

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ブログでも製作途中は紹介しませんでした。
本来はこの本でお披露目のつもりだったんですが、
先月開催のきしわだ自然資料館での個展で
展示しましたので、一足先に実物を見られた方も
おられるかと。
皆様、是非宜しくお願いします!
帯の平山先生が目印!

大野照文講演会

2008年5月16日 / 恐竜・古生物

ちょっと遅くなりましたが、
5/11
京都大学総合博物館・大野照文先生の講演会
「エディアカラの化石~最古の動物?の謎~」のため
きしわだ自然資料館へ。
相変わらず大野先生の講演は面白いです。
話術で聴かせるので、古生物に興味有る無し関係なく
楽しめるんじゃないでしょうか。

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こちら、化石チョコレート。
関西で取り扱っているのは
現在の所、きしわだ自然資料館のみだそうです。
本物の化石から型を作っているので、
結構精巧で笑えます。
講演の後は、毎回恒例の懇親会。
日頃はあまり飲み会の席で恐竜・古生物の
話はしないんですが、資料館での集まりの時は
結構ガッチリ古生物談義ですね。
それがそのまま資料館の企画打ち合わせに
発展する事も多いのです。

荒木一成・恐竜模型教室

2008年5月8日 / 恐竜・古生物

5/6
荒木一成さんの恐竜模型教室のお手伝いに。
恐竜造形界の新人・森岡さんが顔を出したので、
今後の教室の参考にと、無理矢理参加させる事に。

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材料も道具も他の参加者と一緒。
今回のお題はスーパーサウルス。
予想外に苦戦して、形が纏まらず
「資料が無いと難しいです!」なんて言い出す始末。
肉食恐竜ばっかり造ってるからや!(笑)
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約1時間45分で時間切れ。
塗装まではいかず。
芯のアルミ線を曲げてポーズを決めているのは
流石っすな。カッコ良く纏めてます。

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こちらは、森岡さんのアクロカントサウルス。
得意分野の肉食恐竜だけあって、見事な出来です。

北海道 その4

2008年5月1日 / 恐竜・古生物

29日
北海道最終日。
この日も北海道大学へ。
前日は閉館日だった総合博物館を見学。
望月さんも同行、展示標本の解説をして下さいました。

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現生動物骨格標本展示室
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古生物室
左からニッポノサウルス・デスモスチルス・
マチカネワニ
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パラサウロロフス
昔から見たかった標本なので、
結構嬉しい。

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アショロアくん。
妙に可愛いので、私も望月さんも「くん」付け(笑)。
北海道・足寄(アショロ)産の標本で、
デスモスチルスの先祖になる動物。

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ミュージアムショップにて。
小林先生監修・荒木一成さん原型制作の
ディプロドクス骨格模型が小林先生のイラスト付きで
紹介されてました。

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corvoさんこと小田隆さん画の
「モンゴル大恐竜」の表紙も飾ってありました。
途中からは魚竜・ウタツサウルスの研究をされている
相原大介さんも合流。

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博物館ではなく、理学部棟のロビーに
展示されているグリッピア。
存在を知らないと、北大まで来ても
見逃してしまいます。

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素人にはまず判らない、後肢の場所を
相原さんに指し示して頂くの図。
こういう事は専門家と一緒だからこそ
お願い出来る事ですね。

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北大学食でソフトクリーム。
ここのソフトクリームはセルフサービス、
自分で巻き巻き作業です。
という事で、北海道取材旅行は終了。
北海道は日本の中でも古生物関係の
施設が多い地域。また機会があれば
今回訪れた沼田・札幌を含め、さらに
もっといろいろな場所を回ってみたいですね。
お世話になった沼田町・北大の皆さん、
ありがとうございました。

北海道 その3

2008年4月30日 / 恐竜・古生物

28日
北海道大学へ。季節柄もあるのか、
構内は学生さんよりも観光客の方が多いくらい。
札幌駅からすぐですし、国立大学という事もあって
古い趣のある建物も多いし、緑も多い。
観光名所として成り立ってしまうのもわかります。

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有名なポプラ並木のほうには行き損ないました。
総合博物館前で望月さんと合流。
北大といえば恐竜マニアにとっては
なんといっても小林快次先生。
以前、岸和田に来られた時に何かとお世話に
なったものの、世界を飛び回っていてとにかく
お忙しい小林先生の事ですから、特に連絡は
入れず、運良く大学に居られたら少し挨拶だけでも
出来たらな、と考えていたのですが、望月さんが
事前に連絡を取って下さっていたので、
小林先生の研究室にお伺い出来た上に、
ちょっと長居してお話も出来たのでした。

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研究室にて。
絶滅・現生ワニの本、是非書いて下さい!
いや、ホントに。
出版社の方で興味のある方は、小林先生にご連絡を!
ちょっと遅めの昼食は望月さんと北大学食へ。

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「ザンギ定食」
食べると何かをグルグル回したくなります(ウソ)。
で、ザンギって何?(ググったら一発ですが)
学食なのに、メニューにお子様ランチがあるのが、
流石観光名所。
望月さんが在籍される研究室へ。
首長竜を研究されている望月さんに、
2、3点ほど普段から疑問に思っている事を
質問して、それを作品に活かせたらな、なんて思って
いたのですが、いざお話を伺い始めると出るわ出るわ
新しいネタが! 首長竜なんて、そんなに復元に大きな影響
が出るようなネタ無いだろうな、なんて思ってたのが
甘かった。 
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望月さん自作の首長竜マスコット。
単純な造りですが、望月さんの復元イメージが
しっかり出ているのは流石。

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かなりの量の論文・資料の中から
望月さんが造形に役に立つ部分のみを
選別してコピーして下さったもの。
それでも結構な量ですが。
若手の研究者の方の中には、模型やイラストに
興味があったり、実際に自分で制作される方も多く、
話を伺っても復元造形に役立つネタをピンポイントで
振ってくれる事が多くて、嬉しいですね。
続く

北海道 その2

2008年4月28日 / 恐竜・古生物

27日
沼田町化石館・篠原さんの
「折角遠くまで来られたんだから」という計らいで、
あの有名な旭山動物園へ案内して頂く事に。
動物園までは車で約1時間ほど。

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入場口前に、海洋堂製限定フィギュアが。
とりあえず大人買いするだろ!
、、、、3000円つぎ込むも、フルコンプせず。
アザラシ
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ペンギン
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ユキヒョウ
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覗き窓からヒグマアップ
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レッサーパンダ、橋渡り中
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子供オラウータン、移動中
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ホントに自分が落ちる可能性なんて微塵も
考えないんだろうな、という動き。
篠原さん曰く「今まで何度か来ましたけど、
今日初めて見ました。ふらぎさん、運が良いですよ!」
動物園見学の後は、化石館に戻り再度展示物や資料等を
見せて頂き、夕方に札幌へ移動。
沼田町化石館、小さな施設ですが、
歴代の学芸員さんの「地元の化石に興味を持って欲しい」
という熱意が籠った展示で、大規模な施設とはまた違う
魅力がいっぱいでした。
リニューアル後に、また是非訪れたいですね。
北海道編、まだ続く

「北の国から 2008」

2008年4月27日 / 恐竜・古生物

でも、「北の国から」は一度もマトモに観た事無い訳で。
北海道・沼田町化石館に来ております。
ネットでブログを偶然見つけた事で知り合った
化石館学芸員・篠原さんとの話の中で、
伺わせて頂く事になった次第。
町の集会所を転用したという事で、
建物も古く、決して広い訳でもないですが、
絶滅海棲哺乳類の展示が充実。

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左、デスモスチルス、右の大きいのは
ヌマタカイギュウ、そのしっぽの下には
ヌマタネズミイルカ。

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中央の大きいのはプロトミンククジラ、
右の白いのは現生のトドの骨格。
トドの後ろには現生のホッキョクグマ骨格も。

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沼田産モササウルス類頭骨。
規模から言えば、組み立て骨格充実しすぎ。
また、これらの骨格のほとんどを、型を他の博物館から
借りて来て、後は前任の学芸員さんの指導の元、
自前で複製、または復元等を行ったと言うから驚き。
今では、その複製技術を活かして、他の施設からの
依頼も受け付けているという異色の技能集団。
専門の技術者がいる訳ではなく、
学芸員は篠原さん1人で、後はパートの皆さん・
愛称レプリカーズのお仕事。
長年働いておられる方もいて、今では相当なレベルの技術を
身につけられているとか。

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全長7mという、絶滅海牛類の全身骨格製作中。
作業部屋が1階で、かつ道路に面しているので
作業の様子を外から見る事が出来そうです。
主な標本がこの場所で見られるのは6月半ばまで。
7月半ばには、場所を変えてリニューアルオープン。
大物骨格標本も加わる予定。
この日は、その移転先の目の前にあるほろしん温泉に宿泊。
化石館リニューアルの後なら、化石館見学>夜は温泉で
宴会、なんてコースの旅行を計画してみても良いかなとか。
北海道編、続く。

茨城県博企画展「化石はたのしい!」

2008年3月17日 / 恐竜・古生物

15日、茨城県自然博物館で開催の
企画展「化石はたのしい!」初日内覧会へ。
この企画展には、復元模型制作・展示で
関わっているのです。
骨質歯鳥類(オステオドントルニス)、
復元模型コーナー
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今回の展示のために制作した模型だけでなく、
制作途中や、検討用スケッチ、資料調査中の
様子まで紹介されています。
こういう展示に使われるとは知らなかったので、
緊張感の無い顔で写っております(笑)。
おまけに復元模型の横に、資料として使用した
コアホウドリの翼の剥製を並べるという、
造形師泣かせの展示。
右下は、復元模型の画像を拡大して作った
実物大タペストリーと記念撮影。
展示関係者という事で、胸にお花が咲いてます。

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ティラノ復元の新旧展示。
右は、今回の為に制作した旧復元ティラノ。
3本指です。
ニューヨーク・アメリカ自然史博物館の
昔の展示をベースに、当時の復元方針を折り込み、
かつ「誰某の復元画風」ではない、私オリジナルの
旧復元を、というのがコンセプト。

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左上 ブラキオ&マメンキ
右上 マメンキ全身骨格と。
左下 カルノタウルス
右下 カルノタ全身骨格と。

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私の作品の画像を使ったパズル。
子供が結構楽しんでくれてました。
こういう風に作品を使ってもらえると
嬉しいですね。
以上が私が関わった展示。

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こちらは、フタバサウルス産状再現。
未発見部位は、白色で復元してあります。
俗に「全身骨格」と言われてる物がどういう
状態で見つかるのかが、日頃あまり化石に
馴染みの無い方でも判りやすい、良い展示です。
その他、古脊椎動物関係の展示としては、
今話題の丹波竜、日本初公開ギガントラプトル等
盛り沢山。
常設展示も非常に充実している
博物館ですので、これを機会に是非。
ミュージアムショップでは、今回の企画展期間限定
RC GEAR製ティラノ頭骨シルバーストラップ
販売中ですので、これもお見逃し無く。
今回、骨質歯鳥類制作に当たっては、
可能な限りの資料を集めて下さった茨城県博・国府田良樹先生、
骨質歯鳥類の論文執筆者で、今回の復元の監修者の
京都大学・松岡廣繁先生を始め、
バードカービングの鈴木勉さん
マイミクで鳥についての知識豊富なたかさん、
そのたかさんを介して直接では無いですが、鳥類イラストで
著名な箕輪義隆さんに様々なアドバイスを頂きました。
毎度おなじみ、corvoさんこと小田隆さんからは
羽毛の塗装用に、とオススメの筆を頂いたりも。
今回の作品に関わるまで、鳥についてはほとんど
知識が無く、また本格的な羽毛造形の経験が
無かったので、皆さんのアドバイスが無ければ、
絶滅鳥類の復元として全く成立しない結果になって
いたように思います。
そこが、古生物復元の難しいところなんですが、
難しいが故にいろんな方と話し合って、そこから
また人の繋がりが出来る。それが古生物復元の
面白さだとも思いますし、それを実感出来る経験でした。
っていうか、これで羽毛恐竜、
ちょっとは自信もって造れるぞ!

「日本のモササウルスと海のなかまたち」

2008年3月7日 / 恐竜・古生物

3/2
きしわだ自然資料館で開催の
「日本のモササウルスと海のなかまたち」に参加。
講演は、林原古生物学研究センター所長・鈴木茂先生。
モササウルスにだけ特化した講演というのも、相当珍しいはず。
私も、モササウルスといえば、属レベルでの
形態や大きさの違いくらいは漠然と知っていたものの、
今回の講演で、よりしっかりとした系統関係を学ぶ事が
出来て、今後モササウルス類を制作する時にも大変参考になりそう。
思いのほか、モササウルスの講演が早く終了という事で、
鈴木先生の提案により、急遽、林原古生物学研究センターの
モンゴルでの恐竜化石発掘調査についての講演が追加。
紹介された現地の画像には「おお! あれは!」
な標本もあったりで、かなりお得な講演になりました。
さて、きしわだ自然資料館といえば、チリメンモンスター

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そのチリメンモンスターの小冊子が完成しました。
自然資料館の名物出し物「チリメンモンスター捜し」は、
主に大阪府下各所に出没しております。
もし機会があれば、是非ご参加を。

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こちらは、自然資料館で販売中の、鉱物マンガ
「もっと!鉱物を楽しみたい」。
先のチリメンモンスターの表紙イラストを描かれた
露猫綾乃さんによる本。ただいま全6巻が発売中。
鉱物でこれだけネタが続くのがスゴい。
きしわだ自然資料館において、約三ヶ月おきに開催している
古生物関係の企画、次は私の出番になります。
また、詳細決まりましたら、ここで紹介しますので。

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