カテゴリー「化石研究会」の記事

■化石研究会シンポジウム「パレオアートと博物館」

2019年12月11日 / 化石研究会, イベント・教室・講演, 学会


兵庫県立人と自然の博物館で開催の
化石研究会シンポジウム「パレオアートと博物館」。
プログラム・各発表の要旨についてはこちら


私も「古生物復元模型製作における様々な製作手法・表現・見せ方」
というテーマで発表しました。




総合討論の様子。

化石研究会は古生物学会などに比べれば小さい集まりですが、
その分シンポジウムの企画に幅があり、個性がより出やすいように思います。
今回もシンポジウムの演者の皆さん、普段よりも少し攻め気味な発表だったような。
私も発表者&聴講者として楽しませて貰いました。


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■化石研究会 at 埼玉県立自然の博物館

2019年8月20日 / 化石研究会, イベント・教室・講演, 学会




2019年7月20-21日に埼玉県立自然の博物館で開催された
化石研究会に参加しました。

一日目はシンポジウム
「化石研究の成果を多様に活かす~妖怪から天然記念物まで~」



「古生物からはじまる多様性」
   荻野慎諧(勝山市観光戦略アドバイザー)
「野尻湖発掘の成果を地域に活かす取り組み-地域と協働する博物館をめざして-」  
  近藤洋一(野尻湖ナウマンゾウ博物館)
「化石も文化財,その保護と活用事例」
  安藤佑介(瑞浪市化石博物館)
「国天然記念物になった世界一のパレオパラドキシアコレクション」
  北川博道(埼玉県立自然の博物館)
    
そして最後の総合討論の司会を私が務めました。



会場には、私が製作したコウガゾウ、アケボノゾウの復元模型が
秋の常設展示への追加に先駆けて展示されていました。

シンポジウム後は懇親会。

堪能しました!

翌日は秩父の化石・地質の名所を回る巡検。

まず朝食前に宿泊先近くのパレオパラドキシア化石産出地。

パレオパラドキシア親子


ようばけ


味のあるパレオパラドキシア。おがの化石館は開館時間前で入れず(残念)。


取方の大露頭


その他、前原の不整合等を見学して博物館へ。
秩父の地質名所に関してはこちらを。




充実のパレオパラドキシア展示。



アケボノゾウ。




秩父鉄道のパレオパラドキシア。


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■化石研究会 at 早稲田大学

2016年6月14日 / 化石研究会, 学会

6月11−12日
早稲田大学で開催の化石研究会に参加。
初日の「カメ進化シンポジウム」は旬な話が幾つも聴ける濃い内容ばかり。
今回は進化発生学の権威であり、また古生物にも造詣の深い(そして私も
何かとお世話になっている)倉谷滋先生もシンポジウム発表者の1人という事で、
化石・現生双方の視点からのカメの進化研究の最前線と言って良い構成。
総合討論の倉谷滋先生、犬塚則久先生、平山廉先生の各分野の大家のやりとりは
熱かった&面白かったです。

th_th_DSCN9740
今回のホスト・早稲田大学・平山廉先生による
カメ化石標本の見学&解説会。貴重なものも多く並べられており、
観る方も緊張しました。

今回はRC GEARさんと会場にて小規模ですが出店。
化石研究会.早稲田.1
平山先生監修・私が原型担当のフェバリット社・アーケロンの販売や
平山先生の資料提供で製作したアノマロケリスを展示。

化石研究会.早稲田.2
こちらは、今回販売用に新規に製作したアノマロケリス根付風ストラップ。
商業原型以外で販売用商品原型製作は数年ぶりだったり。
アノマロケリスの次に人気&売れたのがヘノドゥス、というのも
古生物関係&今回のシンポジウムらしいです。
Henodus.ヘノドゥス.古生物.恐竜.フィギュア
ヘノドゥス・ストラップ


次回の化石研究会は2016年11月20日に滋賀県琵琶湖博物館にて開催予定です。



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■化石研究会のお知らせ

2016年6月7日 / お知らせ, 化石研究会, 学会

「化石研究会」2016年6月11-12日・早稲田大学。
11日はシンポジウム「カメ類の進化と起源を考える」

化石研究会.カメの進化シンポジウム

非会員でも無料で参加出来ます。
私も参加します。また、RC GEARさん等と一緒に小規模ですが
出店も予定しています。




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■化石研究会・例会 at カイギュウランドたかさと

2015年11月18日 / 化石研究会, 博物館・特別展見学, 学会

11月14−15日 福島県喜多方市高郷町の「カイギュウランドたかさと」で開催の

化石研究会・例会に参加しました。 「カイギュウランドたかさと」は、廃校になった小学校を改装した施設。

高郷町で発見されたアイヅタカサトカイギュウをはじめ、クジラ類など地元で 見つかった化石が展示されています。 th_DSCN0106


入口の1/2スケール・ステラーカイギュウ。 th_DSCN0066


古脊椎動物の復元の研究で著名な犬塚則久先生による講演。





ほぼ地元の化石だけで構成された展示。「純度が高い」雰囲気が良いです。 またカイギュウに関する解説の充実度には驚きました。 私は今まで沼田町化石館長岡市立科学博物館のカイギュウ展示用模型を製作しているので、 この情報量の濃さが判ります。小学校だった建物を利用しているので カイギュウ、クジラ等、それぞれのテーマが1クラス分の面積に纏められている というコンパクトさも良いのかも知れません。
th_DSCN0107

1日目夜は、ふれあいランド高郷にて懇親会&温泉。





2日目もシンポジウム講演、そして高郷の化石の発掘・研究に尽力されている 小林昭二氏(会津化石研究グループ)による展示&標本解説と続きました。 th_DSCN0088


見事な保存状態のアイヅタカサトカイギュウ頭骨。 そもそも国内ではカイギュウの頭骨化石の発見が非常に少なく、 これだけの状態の良さの頭骨となると、この標本を含め2例しかないとか。 th_DSCN0075


化石研開催に合わせ、地元の子供さん・学生さんの作品も展示されていました。 th_DSCN0076


フォルムがしっかり綺麗に作られています。 th_DSCN0077


この施設と地元の化石を学習の教材として非常に 上手く、積極的に使っている、という印象があります。 このイベントプログラムを見ても、施設の規模を考えると 回数・内容のバリエーション共にかなりの充実度ではないかと。 2日目午後は化石発掘の見学もありましたが、 私は都合でそちらには参加せずに高郷を後にしました。 その日は雨空でしたが、発掘地見学の数時間だけ雨が止んでいたそうです。 高郷は今回初めてでしたが、これまで発見された化石の予想以上の 見事さに驚き、そしてその化石と元小学校という建物を活かした展示と 活動に学ぶ事が多い場所でした。 化石研も会員・非会員双方で参加者も多く、講演・懇親会等 賑やかな集まりになりました。 th_DSCN0109


そして、この化石研の機会を利用させて頂き、 ちょっとした企ても。その件はまた後日。

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化石研究会 at 東海大学海洋科学博物館

2015年6月10日 / 化石研究会, 学会

●6月6−7日
東海大学海洋科学博物館で開催の化石研究会
参加して来ました。会場の海洋科学博物館と隣の
自然史博物館は2回目の訪問です(>前回訪問の記事)。

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化石研究会では、駿河湾に面する清水市開催だけに、
シンポジウムは深海生物と環境がテーマでした。

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メガマウスのオス・メスの剥製が揃った展示は国内初。
様々な分野の方の感想を聞けるのも、こういう集まりの楽しみ。

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初日夜の懇親会会場は大水槽前。博物館内の懇親会は海外の
学会では何度も経験していますが、水族館内は初めてでした。

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この日は私の誕生日。
という事で、いつも学会等でお世話になっている
馬場さん(恐竜倶楽部・会報編集長)・高桑先生(群馬県立自然史博物館)と
記念の乾杯。

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東海大学海洋科学博物館の隣の自然史博物館。
ディプロドクス全身骨格は国内では珍しいです。

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シッポを上げた復元のタルボサウルス骨格は
国内では数少ないはず。開館当初はシッポを引きずった
スタイルでしたが、移転&リニューアル時に修正したのだとか
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2日目の発表終了後は、水族館部分のバックヤードと自然史博物館を
解説付きで見学。水族館では、繁殖に力を入れていて、カクレクマノミの
世界初の繁殖他、これまでに数多くの魚の繁殖に成功しているそうです。
また自然史博物館では、今回は展示室のデザインの事や、
展示骨格の由来等、裏話(?)を聞けたのが良かったです。
海洋科学博物館は、立地と研究と展示の連携が良い
大学博物館らしい施設。
自然史博物館は、恐竜はそれぞれの仲間で代表的なものが
ほぼ一通り揃っているのが嬉しいです。
化石研究会は、大きな集まりではありませんが、
その分参加者の皆さんとゆっくりとお話出来るのも良い部分です。
前回前々回と2回連続で講演者としての参加だったので、
久々に一般参加として楽しむ事が出来ました。

豊橋市立自然史博物館&化石研究会例会

2009年11月22日 / 化石研究会, 博物館・特別展見学, 学会, 恐竜・古生物

21日
豊橋市立自然史博物館へ。
2003~2008年に掛けて行われたリニューアル展示を
見るのは初めて。
見学&画像撮影に時間が必要なのを考えて、
開館時間直後に入館。

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ティラノ・トリケラ
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バージェス動物群・三葉虫
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単弓類(哺乳類型爬虫類)コーナー
左端の全身骨格はリストロサウルス、
右端はスクトサウルス幼体
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中生代ホール
プテラノドン、ステゴサウルス、ユアンモサウルス、
タラソメドン、ドリコリンコプス等など
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プシッタコサウルス、アーケオケラトプス、
プロトケラトプス
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孔子鳥・始祖鳥
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ドリコリンコプス
海棲爬虫類はこうして天井から吊るされて
展示されている場合が多く、なかなか全身を真横から
撮影するのが難しかったりするのですが、
ここはちょうど良い所に階段があるので、その点
助かりました。

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個人的にヒットはこの化石カメ・
タクソケリス Toxochelys
化石カメの全身立体骨格って国内では結構珍しいんです。
真下と真正面の2か所から見られる配置が嬉しい。
おまけに、この日、化石カメと言えばアノ先生、の
平山廉先生が来られていたので、この展示を前に
いろいろと解説して頂けるオプション付き。
平山先生ももう心得たモノで(?)、私の知識に合わせて
本当に基本的な解説に加えて、模型にすると
面白そうなポイントまで指導。
こういう話聞いちゃうと、造りたくなるんですよね~。
あと、是非見逃さないようにして頂きたいのが
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コレ。化石二枚貝、シカマイアの新旧復元模型。
恐竜だけではなく、他の古生物も当然研究の進展と共に
復元が変わっていく、というのが良く分かります。
さて、この博物館のリニューアルされた
古生代・中生代の展示には小田隆さんの作品が
多数使われている、というのは聞いていたのですが、
実際に見てみると、多数どころか何所見ても
これでもか!と小田作品状態。

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そのほんの一部。
やはり一番目立つのはエドモントサウルスホールの壁画
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このホールには、エドモントサウルスのミイラと全身骨格が
展示されています。全身骨格は実物の化石が使用されている
非常に貴重なモノ。
この博物館はスペースのほとんどを古生物に
充てた展示構成で、展示標本数も質も相当なものです。
また、極力他の博物館と被らない標本が選ばれていたり、
展示の見せ方にも様々な工夫がされています。
交通の便も良いですし、遠方からの見学でも
十分にその価値があると思います。
午後からは、館内で開催の
化石研究会例会シンポジウム「古生物の復元」
今回は古無脊椎動物と古植物の復元に関する内容。
どちらも私にとってはほとんど知識の無い分野だけに、
研究の最前線ではどういう流れになっていて、
どういった復元が行われているかを知る事が出来る
良い機会になりました。
で、もちろん夜は懇親会。
シンポジウムで講演された方とも、ゆっくりお話が出来て
楽しかったです。
これで今年の遠出は終わりかな?

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