カテゴリー「海外」の記事

ユタ・フィールドハウス州立自然史公園博物館

2014年5月20日 / 2014年 コロラド・ユタ

ユタ州バーナル市
ユタ・フィールドハウス州立自然史公園博物館
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ユインタ郡から発見された化石をメインに収蔵、展示しています。

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エントランスホールのディプロドクス。

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メインホールのステゴサウルス&アロサウルス。
綺麗な骨格レプリカですが、ステゴとアロは珍しくも無いしな、
と思っていると、、、、
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その足元には、ハプロカントサウルスが!
展示されている部分の約90%は本物の化石。

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こちらはステゴサウルスの肋骨の実物化石。

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ウインタテリウム。
なぜウインタテリウム?と思ったら、この博物館のある
ユインタ郡のユインタ(=ウインタ)山地が学名の由来。
まさに「ご当地古生物」なのでした。

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ウインタテリウム・ジオラマ模型
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展示されている化石が何かを、特徴等を選びながら
順にボタンを押して推定していきます。

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ミュージアムショップ。

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th_th_R1012374-1(ドラッグされました)
アメリカで放送中の恐竜番組のキャラクターのフィギュア。
そもそも、この番組を放送していない日本では
こういった商品にもお目にかかれません。
屋外には、実物大の恐竜・古生物模型達。

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復元は古め。

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池の中の島にプロトケラトプス。

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なぜにモスコプス?(笑)
模型とは言え、実物大モスコプスは珍しいかも。
この博物館については、ほとんど事前に知識は無かったのですが、
そこはやはり化石産地の本場、凄い展示物が数多くあり、
不意打ちだけに余計に驚きました。
またバックヤードも見学出来ましたが、
当然そこにも見事な標本がゴロゴロ。
見学時間に制限があったので、画像を撮るだけで精一杯だったのが
ちょっと残念でしたが、それは贅沢というものでしょう。
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国立恐竜記念公園

2014年5月16日 / 2014年 コロラド・ユタ

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アメリカ・ユタ州にある国立恐竜記念公園
(Dinosaur National Monument)。
ジュラ紀後期の恐竜化石が大量に発見された露頭を
そのまま展示にしたこの場所は、私が子供の頃から
書籍等で繰り返し見た、憧れの場所の一つです。

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ビジターセンターの前のステゴサウルス。
何故かホルスタインカラー。昔、本で見た時はこんな色じゃ
無かったはず、と思っていたら
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これまでのカラーバリエーションの記録がありました。
なかなか過酷な環境なので、定期的な塗り直しが必要なのかも。

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展示室2階から。

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こちらは1階から。途中、露頭、そして露頭に現れている
実物化石を触る事が出来る一角も。

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ここのシンボルとも言えるカマラサウルス頭部。
頭部も見事ですが、左下の後肢も凄い保存状態。

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どこを見ても何か凄いものがあります。

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カマラサウルス幼体。
最も完璧な保存状態の竜脚類化石の一つ
(発見状態そのままではないようですが)。
これはレプリカ。発見されたのはこの公園内ですが、
化石の収蔵はカーネギ博物館だったはず。
2000年に新種のアロサウルスとして報告された
アロサウルス・ジマッドセニ(jimmadseni)
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見事な胴体部。

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頭部の内側が見えます。

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そして、世界で最も完全なアロサウルスの頭骨の一つ。
補修された部分の色が違うので、その部分の少なさが
保存状態の見事さを現しています。
歪みも無く、まさにアロ顔!
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ステゴサウルスの赤ちゃん。
露頭に埋まったままの大量の化石を見ると
「なんでこれ、取り出して研究しないんだろう?」と思ってしまいます。
が、この後のコロラド・ユタの博物館見学で
様々な展示・収蔵標本を見るうちに
「アレくらいはあのままで良いんだろうなぁ」と納得するほど、
とにかく凄まじい量の化石が見つかった事に驚きます。
そういった感想が持てた事、そしてこの地域でも
代表的な化石の産出状態を見られたという事でも、
今回の集会で最初にここを訪問出来たのは良かったです。

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ビジターセンターのショップ。
この後の野外見学に備えて、ここで帽子を買いました。
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コロラド・ユタ 中期中生代集会 その2

2014年5月12日 / 2014年 コロラド・ユタ

野外見学で出会った方々。

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化石目的の参加者の皆さんもたまにはナマモノが
見たくなるようで、こういった方々に出会うと撮影会に。

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砂埃で汚れた車にアロサウルスを落書き。
最終日までこのままでした。
・・・・・・
5月2日
フルータから次の会場のグリーン・リバーへの移動日。
移動しながら、ユタラプトル、ガストニア等が見つかった
白亜紀前期のシーダー・マウンテン層群をメインに見学。

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野外見学日は、毎回昼食も外でサンドイッチ。

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恐竜足跡発見地。
竜脚類と獣脚類の足跡が連続して残っています。

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こちらも、また別の恐竜足跡発見地。
足跡を避けて歩くの難しいくらいの、一面の足跡。

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これは、北米で最初に発見されたドロマエオサウルス類の足跡化石。
特徴的な第2指のカギツメが上に持ち上がっているため、
第3指、第4指の2本のみの足跡になっています。

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こちらは第2指の根元の跡が残っています。

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中型獣脚類の足跡。
足裏のパッドの形状、個数までハッキリと判る
見事な状態。


5月3日
この日からはグリーン・リバーの
ジョン・ウェスレイ・パウエル・リバー歴史博物館が拠点。
小さな資料館と思いきや、
ファルカリウス、プログナトドン、ユタケラトプスの
全身骨格、ジェミニラプトルのレプリカも展示されていました。

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博物館・施設は、また別エントリーで紹介します。

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カマラサウルス、アパトサウルスの化石発見地。
化石を切り出した部分が凹みになっています。


5月4日
ジョン・ウェスレイ・パウエル・リバー歴史博物館にて
2度目の研究発表日。

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丹波竜を始めとした、兵庫県篠山層群に関する
発表中の池田忠広氏(兵庫県立・人と自然の博物館)
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恐竜足跡化石研究で著名なマーチン・ロックレー氏の著書に
サインを貰う服部さん。
私も現場で著書を購入、サインを頂きました。
夜は地元のレストランで夕食会。

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メキシコの研究者・レネ・ヘルナンデス・リベラ氏が
ハーモニカ演奏を披露。


5月5日
最終日。
まずは東ユタ大学・先史博物館。

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そして、恐竜好き、特にアロサウルス好きには
聖地であるクリーブランド・ロイド。

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その後、幾つか化石産地を見学し全日程終了。

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今回の企画&運営のジム・カークランド氏他の皆さんに
参加者で寄せ書きをしてプレゼント。
もう、これ以上は無い!というくらい盛り沢山の
内容のツアーでした。
不勉強な私でさえ、行く先々で見覚え、聞き覚えの
ある場所・地名が飛び交います。
また、行ってみて改めて判りましたが
外国人が個人もしくは素人のグループでは
訪問が難しい場所も多く、それをこうして案内付きで
見学出来たのは、私のような人間には
唯一無二の機会だったと思います。
そして、その貴重な機会をご一緒出来た
参加者の皆さん、特に日本からの参加者の
皆さんには本当にお世話になりました。

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ジム・カークランド氏にお土産に渡した
丹波竜フィギュアと一緒に。
このフィギュアは、カークランド氏のアドバイスも
取り入れて製作したものなのです。

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ジム・カークランド氏、東ユタ先史博物館のケネス・カーペンター氏
そして今回の集会で研究発表された日本人のお二人との記念撮影。
カーペンター氏には、ずっといろいろとお世話になっており、
このユタラプトル骨格も組み上げ直後に画像を送って頂いて
いたのです。お礼に丹波竜フィギュアをお渡しして来ました。
見学した各施設・博物館等の紹介は「世界の恐竜博物館見聞記」を。

コロラド・ユタ 中期中生代集会 その1

2014年5月8日 / 2014年 コロラド・ユタ

4月29日〜5月5日まで
“The Mid-Mesozoic: The Age of Dinosaurs in Transition”
( 中期中生代集会)に参加してきました。

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これはコロラド・ユタの2州の恐竜化石産地や
博物館の見学と研究発表から構成された集会。
広大な範囲に散らばる産地を研究者と一緒に
見学出来るという貴重な機会なのです。
私のような人間にとっては、まさに聖地巡礼な企画。


28日
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最初の拠点のコロラド州・フルータ着。
大きな町ではありませんが、「恐竜の町」が売りでもあり
通りの名前に「ジュラシック・ストリート」とあったりします。
ちなみに、北米最小の鳥脚類とされているフルイタデンスは
このフルータの地名が由来になっています。


29日
集会自体は翌日から本番という事で、この日は
オプションツアー。
しかし、そのオプションが恐竜好きにとっては
聖地の一つ、国立恐竜記念公園。

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このカマラサウルスの頭は、子供の頃から何度も本でみたもの。
頭も凄いですが、その左下の後肢の化石も見事。
(各博物館は、また後日別に紹介しますので)
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移動途中の露頭見学。
この集会のオーガナイザー・ジム・カークランド氏をメインに
解説が行われます。

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ユタ・フィールドハウス自然史博物館
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今まで、ほぼノーチェックの博物館だったのですが、
展示物には貴重な標本が幾つも。
さらにバックヤードには見事な標本がゴロゴロ。


30日
この日は、ジュラ紀後期の恐竜化石産地として
有名なモリソン層群見学がメイン。

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ダイナソー・ヒル(恐竜の丘)
中央の岩の表面に、大型竜脚類・ディプロドクスの
大腿骨の跡が。

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ブラキオサウルスの発見・記載命名等で知られる
エルマー・S・リッグスによるアパトサウルス発掘跡。

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傍らには、そのリッグスの功績を讃える記念碑
、、、、、ですが、肝心の部分にスペルミスという。
まぁ、そのまま残してしまうおおらかさも味ですね。


次の見学地。

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画像では良く判りませんが、左右の岩にカマラサウルスの
首の骨が関節した状態のままで見えてます。

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あれこれと話が盛り上がる服部さん(東京大学大学院博士課程)と
三枝春生氏(兵庫県立・人と自然の博物館)
この日の最後は、恐竜・古生物骨格レプリカ製作で
有名なガストン社を見学。ガストン社の手掛ける
骨格は日本でも多数見る事が出来ます。
社長のオフィスには、私が原型制作のタルボサウルスフィギュアがあり、
ちょっと嬉しかったり。
夜は、ツアー前半の拠点でもある
ダイナソー・ジャーニー博物館にて
歓迎レセプション。

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博物館内にテーブルが置かれ、またその各テーブルの上には
恐竜のオモチャが。

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5月1日
研究発表の日。
ダイナソー・ジャーニー博物館にて
中期中生代、つまりジュラ紀後期〜白亜紀前期を
テーマにして口頭発表とポスター発表が行われました。

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博物館入り口のウエルカムボードが可愛い。

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ポスター発表中は、お菓子と飲み物がフリー。

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ポスター発表中の服部さん。
続く

ペイジ博物館

2013年11月11日 / 2013年 ロサンゼルス

ペイジ博物館
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ランチョ・ラ・ブレアのタールピットから発見された
化石を研究、展示する博物館。
化石・古生物の施設としては世界的にも有名な場所です。
特に、スミロドン、ダイアウルフに関しては見つかった標本の数、
保存状態から言って聖地といっていい場所でしょう。

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展示室の最初は地上性大型ナマケモノの1種、
グロッソテリウムがお出迎え。

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スミロドン
俗に「サーベルタイガー」=「剣歯トラ」と言われる事が多いのですが、
ネコ科ではあるものの、トラやライオンなどの属する
パンテラ属とは別属。なので、専門書等では
「セイバートゥース”キャット”」つまり「剣歯猫」
と呼ばれるのが一般的。
この博物館でも「セイバートゥースキャット」表記でした。

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アメリカマストドン親子
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コロンビアマンモス。
マンモスの仲間では最大種。
マンモスというと一般的にイメージされる
ケマンモスよりも大型で、恐らく毛もあまり長くは
無かったとされます。

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パンテラ・アトロックス(アメリカライオン) 
個人的にここの博物館のお気に入り。
博物館の表記にはジャイアント・ジャガーと
ありましたが、一般的にはアメリカライオンと
呼ばれています。
ジャガーもライオンも同じパンテラ属。
現生で北米に生息するパンテラ属がジャガーなので、
それでジャイアント・ジャガーとされたのかも?
最初に眼に入った時の印象は「デカイ!」
後ろにいるスミロドンと比べてもずっと大きい。
凛々しい組み立てポーズも相まって、存在感があります。

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プレパレータールーム。
いわゆる「手打ちうどん」コーナー
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マンモス&スミロドン折り紙
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ダイアウルフ全身骨格&復元模型
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そして、この博物館の象徴とも言うべき
ダイアウルフ頭骨×400!
ダイアウルフだけで3000体以上の標本が見つかっている
この地ならではの展示。

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チャールズ R.ナイト氏の壁画
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こちらは、マーク・ハレット氏のイラスト
鳥類化石
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骨格の後ろに、ほぼ同じポーズのイラストが配置されています。

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博物館の中庭(?)
この庭を囲むように展示室があり、緑を通しての採光による
展示室内は、落ち着いた明るさ。
建物としての造りと魅力は、今まで訪れた博物館の中でも
一番かも。

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ミュージアムショップ。

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ロス郡立自然史博には無かったマンモスクッションが!
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モーラー現役。
前日に訪れたロス郡立自然史博と同様に、こちらも品揃え豊富。
こちらでもかなりの買物をしてしまい、ロス滞在序盤にして
帰りの荷物が心配に、、、、。
流石は世界に聞こえたランチョ・ラ・ブレア・タールピットと
驚かずにはおれない見事な保存状態の標本の数々。
同種の動物の標本が多いというのは、
研究の上では非常に大きな価値になりますし、それがこの
保存状態というのは、実際に見てもピンとこない感覚さえあります。
それがまた、大都市のど真ん中にあるのですから。

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でも、一番驚いたのは「犬」がいた事。
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その4

2013年11月9日 / 2013年 ロサンゼルス

ロサンゼルス郡立自然史博物館紹介 最終回
前回はこちら

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体験コーナー(?)入り口で、
毛皮を手に待ち受けるスタッフ。

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こういうの、どっかで見たなぁと思ったら
タイガーマスクの「虎の穴」だ。
ここは自然科学体験地獄!(<そんな危険なところじゃないです)
ミュージアムショップ。ここはメインのショップ。
この他に館内に2箇所、小規模のショップがあるのですが、
微妙に品揃えが違うので油断出来ない。

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入り口の目立つところにフェバリット社の
商品が並んでいます。

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スミロドン(サーベルタイガー)クッションの購入を迷う
某古生物研究者。



ティラノサウルス孫の手!
2本の指の長さの違いが再現されています。

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オリジナルTシャツのバリエーションが
結構多かったような、、、。

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頭部、背中に背負って着用のプテラノドン、
パジャマ、スリッパなどなど。

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そして、フル武装!
戦隊モノのロボットを彷彿。

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こちらは、恐竜ホールにある恐竜グッズ専門のショップ。
今まで訪れたアメリカの博物館のショップの中でも
品揃えのバラエティと面白さではトップクラスかも。
普段はあまり買物しないのですが、今回は結構な量を購入。
ニューヨークのアメリカ自然史博やフィールド博物館等に
比べれば規模は小さめ(とはいえ大きいけど)ではありますが、
展示物のレベルの高さと見せ方の上手さ、キャプションの量と
内容の充実度もあり、恐竜・古生物関係だけでも1日では見終わらない、
というか、じっくり見ようとすると体力と集中力がもちません。
結局、画像撮影と展示を見ることに時間と体力を費やし、
キャプションは全部は見れなかったです(英語ですしね)。

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メトロの駅と博物館の間のバラ園が綺麗でした。
(ロス編、続く)
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その3

2013年11月9日 / 2013年 ロサンゼルス

前回前々回に続きロス郡立自然史博物館の紹介
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剥製ホール。この大きさのホールが2つあります。

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アフリカのジオラマ
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ライオン。仰向けポーズは人気があるようで、
ポストカードにもなってました。

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オカピ
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顔が向こう向いてる(笑)
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ピューマ。親の尻尾で遊んでます。

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コヨーテの子供。
全体的に子供の描写が細かいような気が。
古生物ホールに戻って、
ここの展示で個人的ツボだったのが
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プロトサウルス。
最初に遠目で見たときは
「大型モササウルスか。やっぱティロサウルスかなぁ」
と思って近づくと、頭部形状が違う。もしやと思って
キャプションみて「うおー! プロトだー!」
妙に気になるモササウルス類で、
一度全身骨格が見てみたかったんですよね。
そして、ここの古生物展示といえばすでに紹介した
ティラノサウルス親子3世代展示が一般的には目玉かと
思いますが、ならばこの2つは裏目玉、というか
むしろこちらが表目玉と言って良いかと思われます。

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一つ目は、この首長竜・ポリコティルス。
頭部~首は復元ですが、他の部位はほぼ実物化石。
お腹の部分に赤ちゃんと思われる化石があり
首長竜胎生説を実証した歴史的な標本です。
まさか、その実物を展示にしてしまうとは!
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もう一つは、このプラテカルプス
これも実物化石を展示!
モササウルス類の復元を大きく変えた、これも
歴史的な標本の一つと言って良いでしょう。
オビレのある復元の元になったシッポの保存状態だけでなく、
鱗の痕やノドの気管の痕まで判る、見事な保存状態。

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この2つの標本だけでも、海棲爬虫類好きなら
この博物館を訪れる価値は十分でしょう。
もちろん他の展示も素晴らしいですし、
恐竜に関しては、それまで所蔵していた大物標本の
相当数をリニューアル時に展示に回したとか。
また、キャプション、映像展示の情報の新しさ&量は
圧倒的。解説をしっかり読めば、それだけで現時点での
最新情報がほぼ把握出来てしまうかと。
その4に続く)
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その2

2013年11月8日 / 2013年 ロサンゼルス

前回に続き、ロサンゼルス郡立自然史博物館
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この博物館専属のアーティスト、ドイル・V・トランキナさん制作の
フルイタデンス。

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角竜頭骨。手前からトリケラトプス、スティラコサウルス、
エイニオサウルス
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哺乳類ホール。

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ネオパレオパラドキシア。以前はパレオパラドキシアでしたが、
最近の論文にあわせネオ~になったようです。
後肢の復元&組み方を見ると「アメリカだな~」と感慨深い。

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海牛・ドシシーレン。
生体時のイメージの見せ方が面白い。

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アロデスムス
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メノケラス
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ロスといえば、タールピット、そしてスミロドン
タールピットからの化石は、ラ・ブレア・ペイジ博物館が
メインですが、こちらにも展示はあります。

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そして、やはりロスと言えばのダイアウルフ、そして
追いかけられるストクコケロス。

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2階から。大きな骨格はアメリカマストドン。
その3に続く)
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その1

2013年11月6日 / 2013年 ロサンゼルス

●10月28日
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平山さんと共にロス郡立自然史博物館へ。
2011年に恐竜ホールが大規模リニューアル。
恐らくアメリカ合衆国西海岸では最大の恐竜・古脊椎動物展示施設。

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エントランスホールには、屋外の復元像と同じポーズの
ティラノサウルスvsトリケラトプス。
さぁ、展示を見るぞとテンションが上がりますが
ここで思わぬハプニング。
標本調査が目的の平山さんと一緒にバックヤードに
入れる事に。バックヤードはもちろん、研究者の調査の様子も
見れるとあっては、逃すわけには行きません。
展示見学はちょっと先送りに。
といっても、バックヤードの画像は載せられませんので。
バックヤードには、この博物館のスタッフは勿論、
他国からの研究者さんも。
そんな皆さんと一緒に昼食。
博物館のレストランで食事を購入、バックヤードで食べる事に。
テーブルの上にも凄い標本がのっていて、汚してはいけないと
緊張しつつの食事。




昼食後は、常設展示へ。

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トリケラトプス。
前肢の復元がいわゆる「藤原復元」風になっているのが
分かります(細部が違うのですが)。
実はこの骨格、2010年のSVPの折に組立途中を見ていました。
ここで再会出来て感慨深いです。

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マメンチサウルス。
今までみたマメンチの骨格では、一番の精度かと。

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マメンチの頭骨復元の新旧の解説。

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Julius Csotonyiさんの手掛ける壁画。
Csotonyさんは、今一番勢いのある恐竜アーティストでしょう。
メインホール。

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ここの目玉は、やはりティラノサウルス成体、子供、赤ちゃんの
3世代骨格展示。
3世代が揃っているのも凄いですが、歩いている成体、赤ちゃんは
左右歩幅が狭く、足先が少し内向きと獣脚類の足跡に見られるパターンを
踏襲。立ち止まっている子供は左右脚幅広め、つま先も微妙に外向き、
という描写の違いが細かい。
この日は、SVPに備えてかティラノは掃除&メンテナンス中。
と、その作業スタッフから「お、日本のスカルプターじゃないか!」と
声を掛けられる。先のトリケラトプスを始めここの恐竜骨格の組立を
手掛けたphilfraleyproductionsの社長さんじゃないですか!
SVPで何度も会い、工房まで伺ったので顔見知りなのですが、
展示を見ることに夢中で気がつかず。

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こちらは、ティラノ3世代全身骨格の頭骨のベースになった
実物化石の展示。

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アグレッシブでカッコイイポーズのカルノタウルス。

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アロサウルスvsステゴサウルス
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2階から。
各骨格の背中側が見れて嬉しい。
その2に続く)

台湾訪問2013 その7 国立自然科学博物館・常設展示

2013年4月18日 / 2013年 台湾

前回の特別展に続き、常設展示
恐竜ホール。

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チンタオサウルスvsドロマエオサウルス。
この組み合わせ&シチュエーションは他には無い!
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やっぱり、ここの恐竜展時といえば、
この「はみ出ちゃったエウオプロケファルス」。
人気の記念撮影スポット。

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ちょっと嬉しいくらいに出来の良いアフリカゾウ模型。

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なんか、悩ましげである。

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そして、この博物館といえば
”ロイヤルカモノハシ”
台座が豪華なのが面白いとネットで紹介したところ、
その感想に頂いたコメントが”ロイヤル”の由来。
このクッションの絶妙な「フカフカ感」&
カモノハシの「ダイブポーズ」が良い。

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博物館での食事も忘れてはいけない。
館内には食堂が2つとマクドナルドがあります。
人文系の展示も結構充実しています。

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台湾の原住部族の居住地のジオラマの造り込みが凄い。

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展示室のようですが、ミュージアムショップ。
前日の台北動物園に続き、こちらでも
私が原型を担当したフィギュアが扱われており、
同じくサインをする事に。
台北動物園のミュージアムショップと同じ会社の
店舗なので、情報が回ってこういう事に。

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で、サインのお礼にコーヒーを頂いてしまった、という画像。
博物館の側の植物園へ。

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コスプレさんが撮影に来てました(画像左下。何のコスプレかは
判りませんが)
規模は大きくありませんが、博物館を回って疲れたところで
一休みするにはちょうど良い場所&良い雰囲気。

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水槽の前で、スタッフの方が解説中。
恐竜・古生物の展示に関しては、若干古くなってしまった
部分もありますし、特にコレ!という目玉も無いですが、
その他の展示の規模・クオリティは流石「国立」。
全体的に空間の使い方がゆったりめなのも良いですね。
と、今回の台湾編・一応終了です。
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