ペイジ博物館
2013年11月11日 / 2013年 ロサンゼルス
ペイジ博物館
ランチョ・ラ・ブレアのタールピットから発見された
化石を研究、展示する博物館。
化石・古生物の施設としては世界的にも有名な場所です。
特に、スミロドン、ダイアウルフに関しては見つかった標本の数、
保存状態から言って聖地といっていい場所でしょう。
展示室の最初は地上性大型ナマケモノの1種、
グロッソテリウムがお出迎え。
スミロドン。
俗に「サーベルタイガー」=「剣歯トラ」と言われる事が多いのですが、
ネコ科ではあるものの、トラやライオンなどの属する
パンテラ属とは別属。なので、専門書等では
「セイバートゥース”キャット”」つまり「剣歯猫」
と呼ばれるのが一般的。
この博物館でも「セイバートゥースキャット」表記でした。
アメリカマストドン親子
コロンビアマンモス。
マンモスの仲間では最大種。
マンモスというと一般的にイメージされる
ケマンモスよりも大型で、恐らく毛もあまり長くは
無かったとされます。
パンテラ・アトロックス(アメリカライオン)
個人的にここの博物館のお気に入り。
博物館の表記にはジャイアント・ジャガーと
ありましたが、一般的にはアメリカライオンと
呼ばれています。
ジャガーもライオンも同じパンテラ属。
現生で北米に生息するパンテラ属がジャガーなので、
それでジャイアント・ジャガーとされたのかも?
最初に眼に入った時の印象は「デカイ!」
後ろにいるスミロドンと比べてもずっと大きい。
凛々しい組み立てポーズも相まって、存在感があります。
プレパレータールーム。
いわゆる「手打ちうどん」コーナー
マンモス&スミロドン折り紙
ダイアウルフ全身骨格&復元模型
そして、この博物館の象徴とも言うべき
ダイアウルフ頭骨×400!
ダイアウルフだけで3000体以上の標本が見つかっている
この地ならではの展示。
チャールズ R.ナイト氏の壁画
こちらは、マーク・ハレット氏のイラスト
鳥類化石
骨格の後ろに、ほぼ同じポーズのイラストが配置されています。
博物館の中庭(?)
この庭を囲むように展示室があり、緑を通しての採光による
展示室内は、落ち着いた明るさ。
建物としての造りと魅力は、今まで訪れた博物館の中でも
一番かも。
ミュージアムショップ。
ロス郡立自然史博には無かったマンモスクッションが!
モーラー現役。
前日に訪れたロス郡立自然史博と同様に、こちらも品揃え豊富。
こちらでもかなりの買物をしてしまい、ロス滞在序盤にして
帰りの荷物が心配に、、、、。
流石は世界に聞こえたランチョ・ラ・ブレア・タールピットと
驚かずにはおれない見事な保存状態の標本の数々。
同種の動物の標本が多いというのは、
研究の上では非常に大きな価値になりますし、それがこの
保存状態というのは、実際に見てもピンとこない感覚さえあります。
それがまた、大都市のど真ん中にあるのですから。
でも、一番驚いたのは「犬」がいた事。
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