カテゴリー「造形・イラスト作品」の記事

メイ&スピノ

2009年9月16日 / 造形・イラスト作品

メイ(Mei long
本体造形は終了。

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ベースと塗装はSVPから帰ってからに。
復元を一変させるような発表が無いことを
祈りましょう(笑)。
メイが属するトロオドン科は、
デイノニクスやヴェロキラプトルが属するドロマエオサウルス科の
棒状に固められた尻尾ではなく、しなやかさを持った尻尾を
持っていたようなので、作品でも尻尾は軽くカーブさせています。

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前肢の羽根は、指の動きを阻害しない程度の
長さにしました。
*参考
COMPARISON OF FORELIMB FUNCTION BETWEEN DEINONYCHUS
AND BAMBIRAPTOR (THEROPODA: DROMAEOSAURIDAE)
PHIL SENTER
Journal of Vertebrate Paleontology 26(4):897-906. 2006
羽毛や羽根のある恐竜の表現は、
幾つか作品を造ってみて少しは上達してるような
気はしますが、まだまだ修行も勉強も足りないですね。
こちらはスピノ。

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他の作業の合間に少しずつなので、なかなか進展しません。

プセフォデルマ 完成品

2009年9月12日 / 造形・イラスト作品

そう言えば、プセフォデルマの完成品を
紹介するの忘れてました。
アカ・デルマ
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アップ
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お腹
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箱入りアカ・デルマ
ミドリ・デルマ
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箱入りミドリ・デルマ
カフェ・デルマ
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正しくはCafe Del Mar。

3曲目4曲目の並び・選曲が良い。
このCDが出たころ、TK(ヒョードルと戦ったほうじゃなくて、桜庭の
入場曲のアレンジのほう
)の「今年はraveが来る」
という発言を、電気グルーヴがネタにしてました。
まさか、TKやraveが今、こんな形でほぼ同時期に話題になるとは、、、。
そして、そんな電気グルーヴも結成20周年。
ああ、プセフォデルマの話でした。
箱入りアカ・デルマは只今、神戸・三宮の六甲昆虫館で展示中です。

スピノ頭部(追記)

2009年9月3日 / 造形・イラスト作品

スピノの頭部の表現にあたり、他の獣脚類以上に
悩み所なのが、上下の歯の噛み合わせ。
いかにもワニっぽい口なので、上下の歯がワニ(クロコダイル)
のように露出して噛み合った表現もありますし、
下顎の外側に上顎の歯が被さる獣脚類として
一般的なものも多いです。
とりあえず、幕張の恐竜博で展示されている、
より保存状態の良い小さいほうのスピノサウルス
頭部を参考に簡単に頭骨を造ってみたのですが、
長い歯が何本かあり、上手く噛み合わない。
そこで、恐竜博の図録に掲載のマット・ラマンナ氏監修の
骨格図や、発見されているスピノサウルスの各顎骨を参考に。
これだと歯が短めになります。
さらに、それぞれの表現手法に関する話をいろいろと
伺って、結局歯が露出しない表現にする事に。
クロコダイルタイプの噛み合わせもカッコ良いので
捨てがたい所ではありますが。

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噛み合わせはこれくらい。
これ以上深く噛みこむとなると、上顎内に
下顎の歯が入って行く事になりますが、
“New Information on the Skull of the Enigmatic Theropod Spinosaurus, With Remarks on its Size and Affinities.”Dal Sasso, C.; Maganuco, S.; Buffetaut, E.; Mendez, M.A. (2005)
Journal of Vertebrate Paleontology, Vol. 25 (4)
に掲載の上顎の画像を見る限り、上顎内に
下顎の歯を納めるスペースは無いように見えます。
これに唇のベースを付けると
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この夏の幕張の恐竜博図録以外に
スピノサウルス類に関して日本語で纏めて読めるものとしては、
ディノプレスVol.4があります。
アマゾンでの購入が出来るようですので
(発送まで1~2ヶ月というのが不安ですが)、
未購入の方はお早めに。
※追記
頭骨の噛み合わせに関しては、ズバリな画像がこちらに。
口の先のほうは、ワニっぽくても良いかな、とも
思いましたが、今回は上の画像のまま進めることに。

プラテオ&メイ

2009年6月17日 / 造形・イラスト作品

・プラテオサウルス
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後はシッポのみ。
プラテオはずっと造りたかった恐竜だったんですが、
なかなかタイミングが合わず、そのまま10年近く。
でも、結果的にはその10年の間に04年の恐竜博で
全身骨格を初めて見れましたし、意外に復元に関係する
新学説も多く出ていて(あまりちゃんと把握してないけれど)、
ある意味良い熟成期間でもあったのかな、と。

こんな本まで出ましたし。
プラテオサウルスやメラノロサウルスのような
三畳紀の初期竜脚形亜目の専門書。
かなりガッチリの専門書なんで、なかなか歯が立ちませんが。
肩や肘の可動についての考察(とおぼしき記事)が
興味深いのですが、如何せん英語が、、、、。
・メイ
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学名はメイ ロン(Mei long)。
メイというと、あの丸まりポーズで発見された化石が印象的で
復元もその状態のものが多いですが、私は通常ポーズで。
「羽毛があって小さい恐竜の模型があると嬉しいな」
という天からの声が聞こえたので製作する事に。
羽毛恐竜に関しては、そろそろ試作段階ではなく、
それなりのクオリティで仕上げられるようになりたいところ。
難しいけれど。
7,8月は、あまりじっくりと作品を造る時間が取れそうにないので、
今の間に出来る限り集中して作業を進めておきたいです。

続・カメニアラズ

2009年5月31日 / 造形・イラスト作品

なんとか5月中に完成しました。
ヘノドゥスです。

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ヘノドゥスは、先日紹介したプセフォデルマと同じ板歯類。

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お腹は、亀とは違い、皮膚の下に骨質の
板が並んでいるという復元にしました。
この作品、ドレパノサウルスに続く根付風ストラップ用に造形。
ドレパノサウルスは、結構古生物に詳しい人でも
すぐには判らない方が多く、リアクションも
「こんなネタまで造ってるんだ!」よりも
「へぇ~、こんなの居たんだねぇ~」的なのが多かったり。
んじゃ、次は誰もが判るネタで勝負してみよう!
と、ヘノドゥスに決定。
でも、造っているうちに「こんな有名どころのネームバリューに
頼ってて良いのか?」という悪魔の囁きが、、、。
という事で、同時代同地域に生息していたと
考えられる大型両棲類・メトポサウルスの頭骨を
アクセントに加えることに。後肢&尻尾部分の
強度を補う役目にもなっています。
でも、ヘノドゥスは海水棲ですし、
メトポサウルスは淡水棲。
ちょっとこの組み合わせは無理があるかも。
メトポサウルスの頭骨が洪水か何かで
海まで流されて来た、って事で。
ツッコまれたら、そこから話が広がるでしょうしね。

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折角なので記念写真。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カメニアラズ

2009年5月21日 / 造形・イラスト作品

プセフォデルマ、造形終了です。

Psephoderma1
Psephoderma2
Psephoderma3
尻尾の表現は、前回紹介記事へのSpookさんのコメントでの
予想通りというか希望通り?(笑)。
腹面は、あまり腹肋骨は強調しない、かつ腹甲は無しで。
ちなみにプセフォデルマは板歯類と呼ばれる爬虫類の一種。
板歯類にはプラコドゥスのようにウミイグアナに似た姿のものや
プラコケリスのようにウミガメに似た姿をしたものがいますが、
カメやイグアナよりもプレシオサウルス類(俗に言う
首長竜)に近縁のグループ。

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で、次回作の検討用雛形。

ランベオ塗装 その2

2009年5月12日 / 造形・イラスト作品

模様にホワイトを追加
ランベオサウルス3
「逆光は勝利!」
「世はなべて3分の1」
そして「筆ムラも模様のウチ!」の心積もりで。

ランベオサウルス1
さらに細々と色を重ねたり、眼や爪など細部を仕上げて完成。

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頭部アップ。
5月のノルマの1つは無事達成。

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もう一つのノルマも間に合いそうです。
未だにお腹側をどう表現しようか迷ってますが。

ランベオ塗装 その1

2009年5月11日 / 造形・イラスト作品

塗装前状態
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今まで造ったハドロサウルス類と色が被らないように、
というだけが目標。

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とりえあず、えいや、っと塗ってしまう。
今回はモデルとなる現生動物も決めていなくて、
この段階でもほぼノープラン。

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色を重ねて、ちょっと青みを強く。

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思いつきで模様を入れてみる。
続く

製作状況

2009年4月30日 / 造形・イラスト作品

作品展や依頼の仕事の製作に時間を
取られるので、こちらで報告出来る物が少なくて。

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1/20 ランベオサウルス
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板歯類・プセフォデルマ。
作品の下にあるのは、去年のSVPで手に入れた
プセフォデルマのモノグラフ(要は論文)。
イタリア語なので、内容は全くわかりませんが
図版がバッチリです。でも、お腹側が良く判らない、、、。
この2点は個人作品なのですが、5月中には
完成させなければなりません。

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先日の作品展で展示したティクタアリク(青)を
改めて撮影。

「絶滅哺乳類大会」、締め切りまであと一ヶ月です。
私のほうは、すでに2点完成。さすがにもう1点は無理。
造りたいネタはあったんですけどね~。
参加希望の皆さん、頑張ってください!

インドリコ&マラウィ

2009年2月20日 / 造形・イラスト作品

インドリコテリウム、塗装前です。

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耳はもう少し小さくても良かったかな?
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こちらは少し前に完成したマラウィサウルスです。
背中のトゲは、ティタノサウルス類という事で付けて
みましたが、全くの想像です。
マラウィは、ラペトサウルスと並んで比較的保存状態の
良い化石が発見されているティタノサウルス類という事で、
丹波竜の復元を考える際には外せない恐竜。
といっても、現段階では丹波竜はティタノサウルス形類ではないかと
考えられているので、復元の可能性の幅はもっと広い事になります。
ティタノサウルス形類だと、ブラキオサウルスも入っちゃいますからね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在イチ押しアニメ、、、、他をほとんど知らんのですが。
一度に全部観ちゃうと勿体ないので、ちょっとずつ観てます。
今、皇帝ペンギン2号のところ。

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