スピノ頭部(追記)

2009年9月3日 / 造形・イラスト作品


スピノの頭部の表現にあたり、他の獣脚類以上に
悩み所なのが、上下の歯の噛み合わせ。
いかにもワニっぽい口なので、上下の歯がワニ(クロコダイル)
のように露出して噛み合った表現もありますし、
下顎の外側に上顎の歯が被さる獣脚類として
一般的なものも多いです。
とりあえず、幕張の恐竜博で展示されている、
より保存状態の良い小さいほうのスピノサウルス
頭部を参考に簡単に頭骨を造ってみたのですが、
長い歯が何本かあり、上手く噛み合わない。
そこで、恐竜博の図録に掲載のマット・ラマンナ氏監修の
骨格図や、発見されているスピノサウルスの各顎骨を参考に。
これだと歯が短めになります。
さらに、それぞれの表現手法に関する話をいろいろと
伺って、結局歯が露出しない表現にする事に。
クロコダイルタイプの噛み合わせもカッコ良いので
捨てがたい所ではありますが。

R00100270002.jpg
R00100250001.jpg
噛み合わせはこれくらい。
これ以上深く噛みこむとなると、上顎内に
下顎の歯が入って行く事になりますが、
“New Information on the Skull of the Enigmatic Theropod Spinosaurus, With Remarks on its Size and Affinities.”Dal Sasso, C.; Maganuco, S.; Buffetaut, E.; Mendez, M.A. (2005)
Journal of Vertebrate Paleontology, Vol. 25 (4)
に掲載の上顎の画像を見る限り、上顎内に
下顎の歯を納めるスペースは無いように見えます。
これに唇のベースを付けると
R00100320004.jpg
R00100310003.jpg
この夏の幕張の恐竜博図録以外に
スピノサウルス類に関して日本語で纏めて読めるものとしては、
ディノプレスVol.4があります。
アマゾンでの購入が出来るようですので
(発送まで1~2ヶ月というのが不安ですが)、
未購入の方はお早めに。
※追記
頭骨の噛み合わせに関しては、ズバリな画像がこちらに。
口の先のほうは、ワニっぽくても良いかな、とも
思いましたが、今回は上の画像のまま進めることに。

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