新作・プラテカルプス更新
2013年6月17日 / 造形・イラスト作品
ギャラリーサイトに新作「プラテカルプス」を更新
作品詳細はこちら
このプラテカルプスの新発見に始まったモササウルス類の
尾ビレの考察は、この数年の古脊椎動物の復元の変化の中でも
特に衝撃的でした。とは言え、モササウルス類は尻尾を推進力に使う
大型海棲動物の中では例外的に三日月状の尾ビレを持たないとされていたので、
尾ビレがある、という事になれば、その例外が無くなり、
ちょっとスッキリする部分でもあります。
2013年6月17日 / 造形・イラスト作品
ギャラリーサイトに新作「プラテカルプス」を更新
作品詳細はこちら
このプラテカルプスの新発見に始まったモササウルス類の
尾ビレの考察は、この数年の古脊椎動物の復元の変化の中でも
特に衝撃的でした。とは言え、モササウルス類は尻尾を推進力に使う
大型海棲動物の中では例外的に三日月状の尾ビレを持たないとされていたので、
尾ビレがある、という事になれば、その例外が無くなり、
ちょっとスッキリする部分でもあります。
2013年4月22日 / 造形・イラスト作品
私が製作したウタツサウルス模型です。
サイズは全長約80cm。
監修は魚竜研究で世界的にも
著名な藻谷亮介先生(カルフォルニア大学デービス校)。
まず東北大学総合学術博物館・レスキューコーナーで展示の後、
南三陸町に移動・展示となります。
ウタツサウルスは、最古の魚竜として世界的にも
貴重な、そして日本を代表する中生代爬虫類と
言っても良い動物です。
そのウタツギョリュウ、クダノハマギョリュウ、大型化石両生類の
マストドンサウルス等の化石産地である
南三陸町、そして貴重な化石資料などを展示・紹介していた
魚竜館は東北大震災で被災、その後、標本・展示物のレスキューが
行われています。
この地域の復興と共に、また化石の調査・研究が進み
更に世界から注目される場所になれば、と思っています。
今回の造形では、頭部の形状などが微妙に新復元になっています。
お近くにお越しの際には、是非ちょっと覗いてやって頂ければ。
2013年3月24日 / 造形・イラスト作品
2013年2月6日 / 造形・イラスト作品
私が原型製作を担当した
「モンゴル恐竜化石展」会場限定フィギュアの解説編です。
●まずはタルボサウルス
私が子供の頃は、国内で見られる大型肉食恐竜の骨格といえば、
この上を向いて吼える(?)タルボサウルスでした。
まだ尻尾を引きずった復元の頃です。
私と同世代くらいまでの恐竜ファンなら、このタルボに
思い入れのある方も多いのではないでしょうか。
(京都市青少年科学センターで撮影)
ですので、タルボならこのポーズで造りたい、と提案し、
監修の先生も同意して下さったので、このポーズになりました。
もちろん、尻尾等は現在の研究に合わせアレンジしています。
また、尻尾の太さ・断面形状も近年の学説に合わせ、太め&丸い形状に
してみました。
●次はサウロロフス
ウロコは、実際はもっと小さいのですが、
縮尺を考えると再現は不可能なので、ウロコのある動物という事を
表現するために敢えて大きめに強調して造形。
その旨、パッケージにも皮膚跡化石の画像と共に
解説を入れています。
以上のフィギュアは「モンゴル恐竜化石展」会場入り口前のショップで
販売中です。宜しくです!
2012年12月10日 / 造形・イラスト作品
●新作・ケントロサウルスをギャラリーサイトに更新
分かっているようで、資料集めたり、いろいろ話を
聞くと結構謎も多い恐竜です。
個人的には、古いスタイルの復元を敢えて残している(のだと思う)
テュービンゲン大学の展示も好きですね。
・・・・・・・・
仕事の合間に息抜き的に造っていた作品もほぼ完成。
ベースの準備がまだなので、ギャラリーへの更新は先になりますが。
今回資料集めていたら、地味に骨格復元が修正されている事に気づき、
これも研究は進んでいたんだなぁ、と。
と思っていたら、作品完成直前に、コレと同じ属の新標本が学会で
報告されたという情報が、、、、。まだそちらの資料は手に入っていませんが、
どんな姿なのか不安&楽しみが入り混じった状態です。
2012年11月22日 / 造形・イラスト作品
11月22日
大阪市立自然史博物館で開催の
「モンゴル恐竜化石展」内覧会へ。
タルボサウルス
林原の、そして今回の特別展の象徴的な標本と言って良い
タルボサウルス幼体。産出状態のレプリカと
クリーニングされた実物化石が並べて展示されています。
胃の部分に翼竜の骨が入っているベロキラプトル
頭骨と首が関節した状態のピナコサウルス
仰向け状態の大型アンキロサウルス類の骨盤と後肢。
関節した状態の物が多い事、保存状態の良さで
林原のヨロイ竜標本は世界一と言っても良いレベルだとか。
この標本も、一見どうなっているか分かりにくいですが、
横のキャプションと見比べ、じっくり確認して下さい。
これも相当貴重なトロオドン類頭骨。
小さい標本ですが、学術的な価値は大物級です。
インゲニア×3
サウロロフス
いや、これは凄い展示です。
会場にいた、その筋の皆さん平静を装いつつ、でも内心大騒ぎ。
約200点の展示物のうち、レプリカは13点のみ。
つまりほとんどが実物化石。
通常の恐竜展とは、実物とレプリカの数が逆転したような感じです。
しかも、モンゴル産化石特有の保存状態の良さに、
林原自然科学博物館の卓越したクリーニング技術が加わり、
見事な標本ばかりです。さらに、モンゴルから
やってきた追加標本も加わり、ちょっと類のない濃密な展示に。
主催関係者やスタッフの皆さんが躊躇いなく
「凄い展示です!」と言いきれてしまうのも当然でしょう。
恐竜展示としての質の高さでは、単位面積当たりでは
世界一なのでは、とさえ思ってしまいます。
恐るべし、林原&モンゴル科学アカデミーのタッグ。
さて、今回、この恐竜展の公式フィギュア・タルボサウルスの
造形を私が担当しました。監修はもちろん林原自然科学博物館。
足の裏は、林原の標本&研究を元に再現。
また、尻尾の太さや前肢の角度など、論文や資料を極力調べ、
かつ監修指導の元、製作しました。
この手のPVC製恐竜フィギュアで、ここまで学術面でこだわり、
そしてオリジナル性の高い造形はなかなか無いかと思います。
このくらいのサイズ&素材のタルボサウルスフィギュアというのも
他に無いのでは。
ポーズは、国内での展示も多く見られた古いスタイルの
タルボサウルス骨格を、現代の研究を元にアレンジしたものです。
このポーズに「タルボらしさ」を感じる方も多いのではないでしょうか。
この特別展に、フィギュアという形で少しでも関われたのは
とても嬉しい事なのです。
ご来場の際は、宜しくお願いします!
2012年9月4日 / 造形・イラスト作品
●作品ギャラリーサイトにストルティオミムスを更新。
作品自体は3年前のものですが、ギャラリーのアップは今頃に
なってしまいました。
●こちらは、先日完成したばかりのグアンロン
ギャラリーへのアップ、作品の解説はまた後日。
脚がちょっと細すぎるかと思います。
羽毛については、もっと全身にあるのが今の
主流の表現かと思いますが、敢えて今回は
背中だけに羽毛がある表現にしました。
特に何か根拠が、という訳でもないのですが、、。
2012年5月8日 / 造形・イラスト作品
前回の紹介ではこんな感じでしたが、、、
少し前の状態ですが今は、
前肢の手&指の形状を検討中。
ステゴサウルスの前肢についての研究が発表されているので、
それを参考にするのが無難かな。ケントロや他の剣竜類の
資料ももう少し調べてみたいなぁ、等等と思っている所で、
他の作業等が入り、こちらは一旦作業停止中。
そういえば、ステゴサウルス類の専門書って無いなぁ、、、。
といって、あった所でなかなか読めるもんでは無いですが。
まだ「The Dinosauria」のステゴサウルス類の項も
全部読めてない、、、、。
2012年4月11日 / 造形・イラスト作品
久々の作品紹介
まずは、キバネコことスミロドン完成。
作品製作に関しては
こちらも。
ヴェロキラプトル・塗装中。
羽毛恐竜は造形も塗装も羽毛無しに比べかなり時間が
掛かります。今回は尾羽根は無し復元。
造形作業終了直前に参加した、「巨大ワニと恐竜の世界」展の
準備作業で、ヴェロキラプトルのレプリカをじっくり見れたのが
良かったのです。
モササウルス類・プラテカルプス。
2010年の発表や、きしわだ自然資料館でのモササウルス講演の時に
伺ったお話等を元に製作していますが、まだいろいろと修正が入るかも。
そもそも、頭を上向きにするか、下向きにするかの
構図も決めていないという。
最後はケントロサウルス。まだ芯の状態で、尻尾のトゲも
未装着。ケントロサウルスは、去年、ドイツで骨格を見る事が
出来ましたし、その際お世話になった研究者さんによる
ケントロに関する論文も発表、さらに先日の
渡部先生のステゴサウルスに関する講演もあったりと、
いろいろと資料・情報が集まって来たので、
そろそろ造ってみようかと。
2012年1月29日 / 造形・イラスト作品
仕事の合間にスミロドンを製作中です。
ツイッターでは、ちょこちょこ製作過程を紹介しているのですが、
こちらでも纏め記事を。
まず、簡易に頭骨を。牙の長さもきっちり合わせます。
哺乳類は、肉が付くとと頭骨から形がかなり変わるので、
芯=骨の状態で牙の長さを合わせないと、後付けでは
正確性に欠ける可能性が高くなってしまいます。
まだ、骨格に近い芯の状態が判ります。
上の画像の反対側。反面にだけ肉付けして、骨格との
兼ね合いを見ています。
恐竜は得意、って訳では無いですが、哺乳類はまだまだ不慣れなので、
いつもよりも丁寧に筋肉等を検討しています。
ここから、まだ毛の表現・量等を検討中なのです。
この作品の製作に関しては、
こちらでいろいろお話しましたので、是非
>配信時リアルタイムコメント纏め