カテゴリー「造形・イラスト作品」の記事

グアンロン&ストルティオミムス

2012年9月4日 / 造形・イラスト作品

●作品ギャラリーサイトにストルティオミムスを更新。
作品自体は3年前のものですが、ギャラリーのアップは今頃に
なってしまいました。
●こちらは、先日完成したばかりのグアンロン
恐竜模型・フィギュア・グアンロン2021.9
ギャラリーへのアップ、作品の解説はまた後日。
脚がちょっと細すぎるかと思います。
羽毛については、もっと全身にあるのが今の
主流の表現かと思いますが、敢えて今回は
背中だけに羽毛がある表現にしました。
特に何か根拠が、という訳でもないのですが、、。

ケントロサウルス その2

2012年5月8日 / 造形・イラスト作品

前回の紹介ではこんな感じでしたが、、、
少し前の状態ですが今は、
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前肢の手&指の形状を検討中。
ステゴサウルスの前肢についての研究が発表されているので、
それを参考にするのが無難かな。ケントロや他の剣竜類の
資料ももう少し調べてみたいなぁ、等等と思っている所で、
他の作業等が入り、こちらは一旦作業停止中。
そういえば、ステゴサウルス類の専門書って無いなぁ、、、。
といって、あった所でなかなか読めるもんでは無いですが。
まだ「The Dinosauria」のステゴサウルス類の項も
全部読めてない、、、、。

完成&製作中

2012年4月11日 / 造形・イラスト作品

久々の作品紹介
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まずは、キバネコことスミロドン完成。
作品製作に関しては

こちらも。

名称未設定-1s-
ヴェロキラプトル・塗装中。
羽毛恐竜は造形も塗装も羽毛無しに比べかなり時間が
掛かります。今回は尾羽根は無し復元。
造形作業終了直前に参加した、「巨大ワニと恐竜の世界」展の
準備作業
で、ヴェロキラプトルのレプリカをじっくり見れたのが
良かったのです。

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モササウルス類・プラテカルプス。
2010年の発表や、きしわだ自然資料館でのモササウルス講演の時に
伺ったお話等を元に製作していますが、まだいろいろと修正が入るかも。
そもそも、頭を上向きにするか、下向きにするかの
構図も決めていないという。

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最後はケントロサウルス。まだ芯の状態で、尻尾のトゲも
未装着。ケントロサウルスは、去年、ドイツで骨格を見る事が
出来ました
し、その際お世話になった研究者さんによる
ケントロに関する論文も発表、さらに先日の
渡部先生のステゴサウルスに関する講演もあったりと、
いろいろと資料・情報が集まって来たので、
そろそろ造ってみようかと。

スミロドン製作中

2012年1月29日 / 造形・イラスト作品

仕事の合間にスミロドンを製作中です。
ツイッターでは、ちょこちょこ製作過程を紹介しているのですが、
こちらでも纏め記事を。

R0018471s-.jpg
まず、簡易に頭骨を。牙の長さもきっちり合わせます。
哺乳類は、肉が付くとと頭骨から形がかなり変わるので、
芯=骨の状態で牙の長さを合わせないと、後付けでは
正確性に欠ける可能性が高くなってしまいます。

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まだ、骨格に近い芯の状態が判ります。

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上の画像の反対側。反面にだけ肉付けして、骨格との
兼ね合いを見ています。

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恐竜は得意、って訳では無いですが、哺乳類はまだまだ不慣れなので、
いつもよりも丁寧に筋肉等を検討しています。

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ここから、まだ毛の表現・量等を検討中なのです。
この作品の製作に関しては、

こちらでいろいろお話しましたので、是非
配信時リアルタイムコメント纏め

ゴンフォテリウム製作 その1

2011年8月3日 / 造形・イラスト作品

久々に製作記事を。

R0015241s-.jpg
絶滅象・ゴンフォテリウム。
先日のUstream配信でもちょこっとネタにしました。
耳や前後肢、腹部等がまだ未完成。
鼻もちょっと長過ぎる気がします。

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このゴンフォテリウムやデイノテリウム、プラティベロドン等の
下顎に牙(?)があるタイプの下顎の表現は、結構気を
使う所。歯と唇、粘膜面の関係等をどう判断するか。
象が専門の研究者さんとも話題になる部分です。
今回の作品は、いろんな方にお話を伺った上での
自分判断。完成後のダメ出し覚悟です。

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参考にした資料の一部。
左は、一冊まるまるゴンフォテリウム、しかも保存状態の
良い標本一つについてだけの本。その標本のレプリカ全身骨格は
先日のドイツ行きで実際に見る事が出来ました。
今回、ゴンフォ製作を決めたのもそれがあっての事。
右は東アフリカの哺乳類についての本。
meribenniさんに教えて貰って購入。
何冊かシリーズで出ているのですが、その中の大型哺乳類の巻。
解剖学的な内容もそれなりにあり、イラストも多くて分り易いです。

アクロカントサウルス更新

2011年3月21日 / 造形・イラスト作品

新作・アクロカントサウルスを更新>こちら
アクロカントサウルスは全身骨格が、今開催中の
「大恐竜展 in 恐竜タワー」で展示されています。
個人的に好きな骨格ですので、この機会に是非。
・・・・・・・・・・・・
 ツイッターや、先日のUstream配信(録画し忘れたのですが)でも触れたのですが、海外の恐竜・古生物・造形関係の知人・友人から私や小田隆さん宛てに「大丈夫か」「日本のみなさん、応援してます」というメール・メッセージを頂きました。震災地からは離れていて、停電等の影響も無い身としては申し訳のない思いもしたり。お礼のメールには「あなたの国から救援隊が来てます。ありがとう」と添えています。海外の方々が私だけでなく、日本の同好の士の事も心配して下さっている事もお伝えしておきます。

アクロカントサウルス製作 その6

2011年1月19日 / 造形・イラスト作品

アクロカントサウルス、塗装前状態。

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 特に完成を急ぐ場合は別ですが、造形が終了したら塗装まで1週間ほど時間を置く事にしています。その間に傷やヒビ、ディテールの抜けを見つければ修正し、またどんな色に塗るかもいろいろと検討します。ちょっとした熟成期間のようなもんでしょうか?
アクロカント製作、前回の記事はこちら

エウヘロプス Euhelopus

2010年12月15日 / 造形・イラスト作品

s-エウヘロプスEuhelopus1
エウヘロプス 
Euhelopus zdanskyi
作品サイズ 50cm
縮尺 約1/20
:
作業の合間に造っていて、途中経過を記録せずに
完成してしまった作品。たまにそういう事があります。

s-エウヘロプスEuhelopus
首はもう少し太いほうが良かったですね。
 エウヘロプスは私の子供の頃から恐竜図鑑等には結構紹介されていてなじみ深い恐竜です。発見されている化石は首の保存状態が非常に良く、竜脚類の首の姿勢や可動域の論文等では頻繁に引用・紹介されるという事で、学術的にもメジャーな恐竜と言えるかも知れません。一方で、頭部や胴体は未発見の部位も多いため、全身像は掴みにくい恐竜でもあります。全身復元骨格も2010年の時点では無かったはず。
 また、エウヘロプスは近年の研究で系統的な位置が大きく変わった竜脚類でもあります。以前はマメンチサウルス等に近い、大型竜脚類としては比較的原始的な位置と考えられていましたが、現在ではブラキオサウルスと同じティタノサウルス形類という、より進化型の位置に属しています。今回の作品も、その系統的な関係も考慮しつつ、プロポーションを決めています。

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 頭部は復元された頭骨を元にしていますが、新しい化石が発見されているそうで、今後復元を見直す必要があるそうです。

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 背中は”Reconstruction of the Thoracic Epaxial Musculature of Diplodocid and Dicraeosaurid Sauropods”
Daniela Schwarz-Wingsの記述を参考に、脊椎の棘突起があまり目立たない、平らな背中にしてみました。ただし、この論文はディプロドクスやディクラエオサウルスのディプロドクス類についてのものなので、それをそのままティタノサウルス形類のエウヘロプスに当て嵌めるのは無理があるかも知れません。>参考記事
 前後肢の爪の数は「THE SAUROPODS」”Steps in Understanding Sauropod Biology” Joanna L.Wrightを参考に、前肢は第一指(親指)の一本のみ、後肢は第一~四指(親指~薬指)の4本です。上記の記事では、竜脚類の前後肢爪の数に種類よって違いがある事が示唆されているようです。
 エウヘロプスの骨格は、2010年の福井県立恐竜博物館・特別展にてレプリカが展示されていました。子供のころから本では何度も見ていた骨格だったので、それ実際にを見れたのが嬉しかったですね。>特別展の様子
その他、主な参考資料
エウヘロプス標本に関して
・”Redescription and reassessment of the phylogenetic affinities of Euhelopus zdanskyi     (Dinosauria:Sauropoda) from the Early Cretaceous of China”.
 Wilson, Jeffrey A.; and Upchurch, Paul
・”Dinosaurian remains from Mengyin, Shantung”
  C. C. Young.
・「THE DINOSAURIA」(second edition)
・「アジア恐竜時代の幕開け」福井県立恐竜博物館10周年記念特別展図録
首と頭の繋がりの角度
・”Structural Extremes in a Cretaceous Dinosaur”
  Sereno PC, Wilson JA, Witmer LM, Whitlock JA, Maga A, et al.
四肢の左右間隔に関して
・”BURLY GAITS: CENTERS OF MASS, STABILITY, AND THE TRACKWAYS OF SAUROPOD DINOSAURS”
 DONALD M. HENDERSON
恐竜 古生物 フィギュア 模型 復元 イラスト エウヘロプス

アクロカントサウルス製作 その5

2010年12月8日 / 造形・イラスト作品

作品展やら講演とその準備やらで、そこそこ
忙しくしておりますが、アクロカントサウルス作品製作も
進めております。

s-RIMG2387.jpg
アクロカントと言えば、スピノサウルスほどでは無いですが、
高さのある背中の棘突起です。

s-RIMG0392.jpg
この部分の表現をどうするか、だったんですが
先日LOKI:さんと背中の高いカメレオン(種類は失念)を
見ている時に、「これってアクロカントっぽいね~」
という話になり、それじゃそれで造ってみよう、という事に。
具体的には、
s-s-アクロ
s-s-アクロ5-2
棘突起の根元を肉厚にして、肋骨との段差が緩くなるように、
という事で、メリハリが無い分より地味な外見になっています。
些細な事なんですが、造形していると気になる部分です。
カメレオンを参考に、と書きましたが、種類や個体によって
背中の棘突起や肋骨との繋がりの雰囲気も違うので、
その辺もう少しちゃんと比較すると面白そうです。
また、竜脚類に関してですが、背中にも結構肉が付いていて、
棘突起の出っ張りはあまり目立たないのでは、
という論文があり、それも考慮してみました。
といっても、獣脚類に竜脚類の筋肉復元を応用するのは
結構無理があるかと思いますが。
参考資料
“Reconstruction of the Thoracic Epaxial Musculature of Diplodocid and Dicraeosaurid Sauropods”
Daniela Schwarz-Wings
(アクロカント製作 その1その2その3その4

アクロカントサウルス製作 その4

2010年10月30日 / 造形・イラスト作品

SVPレポートも終わり、アクロカントサウルス製作記事も再開です。

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頭部と胴体がつながり、首の製作です。
首の筋肉に関しては、
“Functional Variation of Neck Muscles and Their Relation to Feeding Style in. Tyrannosauridae and Other Large. Theropod Dinosaurs.” ERIC SNIVELY* AND ANTHONY P. RUSSELL.
を参考にしました。この論文には、ティラノサウルス、アロサウルス、ケラトサウルスの首の筋肉図が掲載されています。今回は系統的に比較的近いアロサウルスを参考にしましたが、体の大きさ、頭の比率からするとティラノのほうが良かったかな、とも。と言っても、そんなに大きな違いは無いのですが。
まず、ざっくりと筋肉の流れを造って、
s-R0011925.jpg
乾燥後、その上に粘土を被せてウロコのディテール入れ。
喉の部分はまだ芯の状態です。
(アクロカント製作 その1その2その3

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