カテゴリー「造形・イラスト作品」の記事

アパトサウルス&ブロントサウルス

2014年9月15日 / 造形・イラスト作品

ブロントサウルス&アパトサウルス
ブロントサウルス(手前)とアパトサウルス(奥)です。
ブロントサウルスは、チャールズ R.ナイトが
1930年代にシカゴ・フィールド博物館の依頼で描いた壁画を
立体化したもの。
ブロントサウルスは今では学名がアパトサウルスになっているので、
同じ恐竜の新旧復元の並び、という事になります
ブロントサウルスは以前、このブログでも紹介、
ギャラリーサイトにもアップしました。
で、旧復元があるなら現在の復元も並べたいのが人情(?)。
という事で、同縮尺でアパトサウルスを製作。
2体並べて1つの作品、といった感じでもあります。
改めて、他の竜脚類と比べてもスタンダードなようで
結構変わった恐竜だなぁ、と。
アパトのギャラリーサイトアップはまた後日。

新作・ブロントサウルス

2014年7月26日 / 造形・イラスト作品

新作・ブロントサウルス
尻尾を伸ばせば全長約70cm
ブロントサウルスbrontosaurus
1920年代にチャールズ.R.ナイトがフィールド博物館の依頼で
描いた復元画
を立体化しています。

ブロントサウルスbrontosaurus2
自分で造っておいて何ですが、
「あの絵の反対側ってこうなんだなぁ」と感慨深いです。

新作更新

2014年6月17日 / 造形・イラスト作品

新作・ディメトロドンギャラリーサイトに更新しました。

Dimetrodon1.jpg
ディメトロドンが出来ると、やっぱりエダフォサウルスも
欲しくなりますねぇ。

新作×2

2014年1月20日 / 造形・イラスト作品

●久々に新作の紹介
ヤベオオツノジカ
シノメガケロス・ヤベイ
作品サイズ 35cm
縮尺 約1/8
和名はヤベオオツノジカ。
シノメガケロス属をメガロケロス属(いわゆるオオツノジカ)に含む、
という説もあるようですが。

パキリノサウルス
パキリノサウルス・ラクスタイ
作品サイズ 45cm
縮尺 約1/12
パキリノサウルスアップ
顔のアップ。
他のアングルの画像も追加して
後日ギャラリーサイトに更新の予定です。

新作・プラテカルプス更新

2013年6月17日 / 造形・イラスト作品

ギャラリーサイトに新作「プラテカルプス」を更新
Platecarpus1.jpg
作品詳細はこちら
このプラテカルプスの新発見に始まったモササウルス類の
尾ビレの考察は、この数年の古脊椎動物の復元の変化の中でも
特に衝撃的でした。とは言え、モササウルス類は尻尾を推進力に使う
大型海棲動物の中では例外的に三日月状の尾ビレを持たないとされていたので、
尾ビレがある、という事になれば、その例外が無くなり、
ちょっとスッキリする部分でもあります。

ウタツサウルス復元模型

2013年4月22日 / 造形・イラスト作品

私が製作したウタツサウルス模型です。

utatsusaurs2013.jpg
サイズは全長約80cm。
監修は魚竜研究で世界的にも
著名な藻谷亮介先生(カルフォルニア大学デービス校)。
まず東北大学総合学術博物館・レスキューコーナーで展示の後、
南三陸町に移動・展示となります。
ウタツサウルスは、最古の魚竜として世界的にも
貴重な、そして日本を代表する中生代爬虫類と
言っても良い動物です。
そのウタツギョリュウ、クダノハマギョリュウ、大型化石両生類の
マストドンサウルス等の化石産地である
南三陸町、そして貴重な化石資料などを展示・紹介していた
魚竜館は東北大震災で被災、その後、標本・展示物のレスキューが
行われています。

この地域の復興と共に、また化石の調査・研究が進み
更に世界から注目される場所になれば、と思っています。
今回の造形では、頭部の形状などが微妙に新復元になっています。
お近くにお越しの際には、是非ちょっと覗いてやって頂ければ。

■プロトケラトプス(2011)

2013年3月24日 / 造形・イラスト作品


プロトケラトプス
作品全長 25cm
縮尺 約1/10

岐阜県博物館に収蔵されました。


岐阜県博物館での展示の様子
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「モンゴル恐竜化石展」会場限定フィギュア解説編

2013年2月6日 / 造形・イラスト作品

私が原型製作を担当した
「モンゴル恐竜化石展」会場限定フィギュアの解説編です。
●まずはタルボサウルス
s-2タルボ&サウロロフス_ページ_1
私が子供の頃は、国内で見られる大型肉食恐竜の骨格といえば、
この上を向いて吼える(?)タルボサウルスでした。
まだ尻尾を引きずった復元の頃です。
私と同世代くらいまでの恐竜ファンなら、このタルボに
思い入れのある方も多いのではないでしょうか。

s-画像 005
(京都市青少年科学センターで撮影)
ですので、タルボならこのポーズで造りたい、と提案し、
監修の先生も同意して下さったので、このポーズになりました。
もちろん、尻尾等は現在の研究に合わせアレンジしています。
また、尻尾の太さ・断面形状も近年の学説に合わせ、太め&丸い形状に
してみました。
●次はサウロロフス
sモンゴル恐竜化石展サウロロフスフィギュア2
ウロコは、実際はもっと小さいのですが、
縮尺を考えると再現は不可能なので、ウロコのある動物という事を
表現するために敢えて大きめに強調して造形。
その旨、パッケージにも皮膚跡化石の画像と共に
解説を入れています。
以上のフィギュアは「モンゴル恐竜化石展」会場入り口前のショップで
販売中です。宜しくです!
s-R0025288.jpg

ケントロサウルス更新&+α

2012年12月10日 / 造形・イラスト作品

●新作・ケントロサウルスをギャラリーサイトに更新
ケントロサウルス2012恐竜模型フィギュア1
分かっているようで、資料集めたり、いろいろ話を
聞くと結構謎も多い恐竜です。
個人的には、古いスタイルの復元を敢えて残している(のだと思う)
テュービンゲン大学の展示も好きですね。
・・・・・・・・
仕事の合間に息抜き的に造っていた作品もほぼ完成。

s-aR0025208.jpg
ベースの準備がまだなので、ギャラリーへの更新は先になりますが。
今回資料集めていたら、地味に骨格復元が修正されている事に気づき、
これも研究は進んでいたんだなぁ、と。
と思っていたら、作品完成直前に、コレと同じ属の新標本が学会で
報告されたという情報が、、、、。まだそちらの資料は手に入っていませんが、
どんな姿なのか不安&楽しみが入り混じった状態です。

「モンゴル恐竜化石展」内覧会

2012年11月22日 / 造形・イラスト作品

11月22日
大阪市立自然史博物館で開催の
「モンゴル恐竜化石展」内覧会へ。

s-aR0025051.jpg
タルボサウルス
s-R0024975.jpg
林原の、そして今回の特別展の象徴的な標本と言って良い
タルボサウルス幼体。産出状態のレプリカと
クリーニングされた実物化石が並べて展示されています。

s-R0024970.jpg
胃の部分に翼竜の骨が入っているベロキラプトル
s-R0024988.jpg
頭骨と首が関節した状態のピナコサウルス
s-R0025009.jpg
仰向け状態の大型アンキロサウルス類の骨盤と後肢。
関節した状態の物が多い事、保存状態の良さで
林原のヨロイ竜標本は世界一と言っても良いレベルだとか。
この標本も、一見どうなっているか分かりにくいですが、
横のキャプションと見比べ、じっくり確認して下さい。

s-R0025091.jpg
これも相当貴重なトロオドン類頭骨。
小さい標本ですが、学術的な価値は大物級です。

s-R0025018.jpg
インゲニア×3
s-R0024998.jpg
サウロロフス
いや、これは凄い展示です。
会場にいた、その筋の皆さん平静を装いつつ、でも内心大騒ぎ。
約200点の展示物のうち、レプリカは13点のみ。
つまりほとんどが実物化石。
通常の恐竜展とは、実物とレプリカの数が逆転したような感じです。
しかも、モンゴル産化石特有の保存状態の良さに、
林原自然科学博物館の卓越したクリーニング技術が加わり、
見事な標本ばかりです。さらに、モンゴルから
やってきた追加標本も加わり、ちょっと類のない濃密な展示に。
主催関係者やスタッフの皆さんが躊躇いなく
「凄い展示です!」と言いきれてしまうのも当然でしょう。
恐竜展示としての質の高さでは、単位面積当たりでは
世界一なのでは、とさえ思ってしまいます。
恐るべし、林原&モンゴル科学アカデミーのタッグ。
さて、今回、この恐竜展の公式フィギュア・タルボサウルスの
造形を私が担当しました。監修はもちろん林原自然科学博物館。
足の裏は、林原の標本&研究を元に再現。
また、尻尾の太さや前肢の角度など、論文や資料を極力調べ、
かつ監修指導の元、製作しました。
この手のPVC製恐竜フィギュアで、ここまで学術面でこだわり、
そしてオリジナル性の高い造形はなかなか無いかと思います。
このくらいのサイズ&素材のタルボサウルスフィギュアというのも
他に無いのでは。

s-R0025041.jpg
s-R0025046.jpg
s-s-R0025124.jpg
s-s-R0025121.jpg
ポーズは、国内での展示も多く見られた古いスタイルの
タルボサウルス骨格を、現代の研究を元にアレンジしたものです。
このポーズに「タルボらしさ」を感じる方も多いのではないでしょうか。
この特別展に、フィギュアという形で少しでも関われたのは
とても嬉しい事なのです。
ご来場の際は、宜しくお願いします!

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