カテゴリー「博物館・特別展見学」の記事

ブリストル市立博物館 その1

2009年10月2日 / 博物館・特別展見学, SVP2009・ブリストル

今回のSVPでイアンタサウルスのポスター発表を発見。
「わ~、やっぱSVPってスゲ~や~」なんて楽しんでたら、
発表者は、去年のSVPのア-ティスト発表の時に、
私のコティロリンクスをベタ褒めしてくれた方でした。
ブリストルから帰国後メールをすると、
資料の協力を申し出て下さった上に、
「追伸 君のコティロリンクスは私にとって
 ワン・オブ・ザ・ベスト古生物造形です!」と。
コティロリンクスの魅力って、、、、。
ともあれ、良いペリコサウリア仲間&情報源が出来て
嬉しいです。
、、、プセフォデルマも気に入ってくれたそうですが。
・・・・・・・・・・・・・・
さて、ブリストル市立博物館です。
正しくは
Bristol’s City Museum and Art Gallery
自然史だけでなはく、歴史や美術などの展示もある
博物館です。
今回は、古生物関係を紹介。
海の竜~魚竜とそのお友達~
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魚竜 テムノドントサウルス幼体
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魚竜の化石といえば、この後にも幾つか紹介するような、
平面になってしまったものほとんどなのですが、
これは立体的に保存されていた珍しい標本。
頭が大きめなのは、幼体だからでしょうか。

グレンデリウス
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聴きなれない名前なので、調べてみたら
今はブラキプテリギウスという事らしいです
、、、、、ブラキプテリギウスも初耳なんですが、、、。
良い名前なのになぁ、紅蓮デリウス。
後ろにある復元画は著名な古生物画家・
ジョン・シビック氏によるもの。

エクスカリボサウルス
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頭部から前ヒレの部分。
名前の語源はカプリコーン・シュラの必殺技から、、、
じゃなくてアーサー王伝説のエクスカリバーから。

レプトプテリギウス
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レプトプテリギウスって、今は属名としては無効、
レプトプテリギウス属に含まれていた種は、
レプトネクテスかテムノドントサウルス、
スエヴォレヴィアタンになってるらしいです。
今回、知らない名前続出。
レプトネクテスは立体骨格が上野・科博にありますね。
こちらの復元図もジョン・シビック氏の作品。
デカくて迫力あります。


イクチオサウルス。代表的な魚竜です。
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後ヒレのあたりに矢印がありますね。

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これ。さらに拡大
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胎児の化石です。
魚竜には、出産中のまま化石になった標本もあり、
また骨格の作りから上陸は無理だろう、という見方から
卵胎生だったと言われています。
頭が大きくて首が短い首長竜・プリオサウルス頭部
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保存状態が非常に良い標本です。

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復元模型。良く出来てます。
眼や歯の細部の表現にはちょっと疑問もありますが、
プロポーションはまさにプリオサウルス。
こういう作風、好きです。
サイズも、いつもの私の作品とほぼ同じですし。
恐竜、その他は次回。
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クリーブランド自然史博物館

2008年10月25日 / 博物館・特別展見学, 海外, SVP2008・クリーブランド

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玄関前のステゴサウルス。
復元としては古いのですが、造形の出来は抜群。
古生物の展示も凄いのですが、
まずは剥製のクオリティの高さに驚かされます。

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生きている姿をそのまま止めてしまったかのような
自然さ。毛並みを整えてある分、生きているときよりも
美しいのかも、とさえ思わせます。

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圧巻はこれ。この構図を剥製でやるか?
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剥製以外の展示物も何から何まで隙がないのです。
ここから古生物展示。

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エドモントサウルス
   ナノティラヌス頭骨
ハプロカントサウルス
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今となっては時代遅れの系統樹。
でも、模型の出来は今見ても素晴らしいのです。

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三畳紀・ペルム紀展示
     ディメトロドン
現生ワニ骨格
ディメトロドンは日本・アメリカ、
あちこちの博物館で見ますが、ここの
骨格はその中でもかなり質が高いかなと。

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絶滅サメ研究者絶賛、クラドセラケコーナー。

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クリーブランドを代表する古生物、
ダンクレオステウス頭部&実物大復元模型
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これまた緻密かつ美しいジオラマ。

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古生物編最後はティラノ幼体・ジェーン。
ジェーンの発掘・研究に携わっている
バーピー博物館のマイク・ヘンダーソン氏は
ウチのガレージキットをわざわアメリカから
通販して下さった事も。今回のSVP会場でも
お会い出来たので、ちょっとお願い事をしてみたり。

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充実の品揃えのミュージアムショップ。
今まで訪れた国内外の博物館の中でも
1番の内容かも、です。

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これだけ専門書を扱っているミュージアムショップも
なかなかありません。
古生物専門書で有名なインディアナ大学出版の本が
相当数揃ってます。

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最後に、博物館の中庭にある
小規模動物園のアライグマ。
緩んでます。
展示物には、製作時期が古い物から新しい物まで
混在していて、古生物関連は決して最新の物ではないですし、
どちらかと言えば古めかしいものが多いのも事実。
ただ、そのどれもが非常に丁寧に製作・展示されていて
古くても良い物は良い!と心底思わせてくれる物ばかり。
展示の丁寧さ面白さの点では、剥製メインの現生動物の
展示は本当に驚きました。
もし、クリーブランド、またその近くに行かれる事が
ありましたら、是非訪れて欲しい博物館です。
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今回のSVPも本当に多くの方にお世話になりました。
3回目ともなると、さすがに知り合いも多くなり、
また、ちょっと慣れてきて質問をしたり、お願いを
する場面も多くなって来た分、皆さんには
これまで以上にご迷惑をお掛けしたかと思います。
また、学会という場で初めて発表する機会にも
恵まれましたし、この先参加重ねても今回の
SVPは特に思い出深いものになりそうです。
いや、しかし、まぁ本当に呆れるほどに楽しかった!
来年は、SVP初ヨーロッパ開催のブリストル。
イギリスと言えばイグアノドン、
つまり恐竜学発祥の地、そして海棲爬虫類の国でもあります。
行きたいな~、っていうか行くしかないか!
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