カテゴリー「博物館・特別展見学」の記事

■ドイツ・古生物博物館ツアー2017

2017年11月13日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学

古生物&博物館好きの友人・知人と一緒にドイツ・シュトゥットガルトとフランクフルトを中心に、
いろいろ見学&案内して来ました。


レーヴェントール古生物博物館とローゼンシュタイン自然史博物館
(2館併せてシュトゥットガルト州立自然史博物館)。
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大型魚竜展示は何度見ても圧巻。




テュービンゲン大学動物学展示室&古生物学博物館。
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動物学展示室は普段は非公開。今回、許可を頂いて見学させて頂きました。
また大学の剥製士・ユーガン・ロージンガー氏に展示物解説もして頂けました。




ホルツマーデン・ハウフ博物館&化石発掘場。th_DSC08943

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ホルツマーデンは魚竜を始め、 海生ワニ・ウミユリなどの海生動物の化石で世界的に有名な場所。

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シュトゥットガルト・テュービンゲン・ホルツマーデンと 案内して下さったマークス・ブラーさんと。
多くの研究者さんと交流して、趣味で動物模型・復元模型を制作している友人です。
古生物だけでなく現生動物も幅広くカバーしている知識量、ヨーロッパの多くの
博物館を精力的に訪問している行動力には、ずっと驚かされています。
今回のドイツ滞在の前半はマークスさんの至れり尽くせりの案内に 本当にお世話になりました。



フランクフルト・ゼンケンベルグ自然史博物館
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皮膚印象やシッポの繊維状痕跡の残るプシッタコサウルスの実物化石や
エドモントサウルスのミイラ化石実物が展示。 世界遺産に指定されているメッセル・ピットの
化石展示も充実しています。
博物館の古生物研究者・ジェラルド・マイヤー先生に館内の案内をして頂きました。

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またマイヤー先生にはフランクフルト案内もして頂いた上に 夕食までご一緒して頂きました。



イダー=オーバーシュタイン
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宝石・鉱物の加工で有名な街。 2つの地区に分かれていて、 博物館もそれぞれに地区に一つずつあります。



フランクフルト動物園
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キーウィを紹介する建物がありますが、キーウィそのものは バックヤードにいるという事で
見る事が出来ませんでした。


勿論、食べ物もいろいろと。
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各施設の詳細はまた後日。

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日本人をお連れして海外の施設を案内するのは台湾に続き2回目。
古生物関連ではシュトゥットガルト周辺は日本の皆さんにも
もっと知って欲しい地域なので、今回こうして日本から古生物・博物館好きの
皆さんを案内出来たのは、私にとっても嬉しいことでした。
今回も現地の友人、研究者さんに解説・案内をして頂いたのですが、
至れり尽くせりの対応で本当にお世話になりました。
また、こういう旅が出来る機会があれば良いな、と思っています。

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■富山市科学博物館

2017年10月18日 / 博物館・特別展見学

富山で開催の日本動物学会の翌日、富山市科学的博物館を見学。

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富山県で発見された恐竜足跡化石を中心とした恐竜・古生物展示。


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国内初のアンキロサウルス類の足跡。

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学芸員の藤田先生に、足跡化石を解説して頂きました。


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コンプソグナトゥス。

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地質・古生物展示はコンパクトながらなかなかの充実。
恐竜足跡化石は予想以上の見事さでビックリでした。
「日本一の恐竜足跡化石産地」との謳い文句も納得です。


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メガロドンの顎。

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現生のツチクジラ骨格。

学芸員の吉岡先生には、館全体を案内して頂きました。
展示物はもちろん、学芸員と見学者との距離を縮める工夫・取り組みなどのお話しを伺えました。
またそう言った工夫や考えが、実際に施設にも反映されているように感じました。

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ショップでは、私が原型製作のフェバリット社・オパビニア、アノマロカリス、
ダンクレオステウスが販売中です。
見本としてパッケージから出した状態で飾られているのが、ちょっと嬉しい。


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むやみに楽しげな同行者。確かに終始こんな感じで楽しい富山でした。


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■カルガリー動物園

2017年10月11日 / SVP2017・カルガリー, 博物館・特別展見学

2017年8月27日
カルガリー動物園を見学


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「プレヒストリック・パーク」入口。
恐竜の実物大模型を配置したエリアです。


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マスコットキャラのサムくん。


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10体の恐竜模型のうち、約半数は恐らくシンクレア石油が1960年代に
製作した実物大模型(オリジナルかどうかは分かりませんが)。
子供の頃に本で何度も見た、憧れの恐竜達です。
今回、こうして実際に見る事が出来たのはロイヤル・ティレル博物館と共に
念願叶って、でした。

マップを見ると一部工事中ですし、ネットで見ると過去にもっと恐竜の模型が
あったようです。もしかしたら改装中で恐竜の数も減っていたのかな、と。


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顔出しがパキリノサウルスなのは、流石アルバータ州。



原猿放し飼いエリア。
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プレーリードッグ。



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バイソン。


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カワイノシシ。今回の個人的にツボった動物。
調べても見たら日本国内の動物園でも何箇所か飼育しているよう。
また機会があったら、そっちも見に行きたいです。


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キリン&カバ


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恒例の動物園での食事。


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ショップ


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レッサーパンダTシャツ。いい顔。

昼前から閉園近くまでいても結局全部は見て回れまわれなかったのは残念でしたが、
シンクレアの恐竜達と川の字で寝るカワイノシシが見れたので十分納得です。

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他の博物館などの見学の記事は「世界の恐竜博物館見聞記」に纏めています。

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■ロイヤルティレル古生物博物館

2017年9月10日 / 博物館・特別展見学, SVP・古脊椎動物学会

2017年8月22日
カナダ・ロイヤルティレル古生物博物館を見学。
SVP・古脊椎動物学会のオプションツアーとしての見学です。

午前8時、バスで出発
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カルガリーから2時間
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まずはツアー参加者に挨拶&博物館紹介th_DSC07367



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見事な保存状態で話題になったボレアロペルタが展示されていました。th_DSC07377
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レガリケラトプス頭骨


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ゴルゴサウルス。このゴルゴサウルスを含め、館内で展示されている
ゴルゴサウルス・リブラトゥスは以前はアルバートサウルス・リブラトゥスとして
紹介されていました。アルバートサウルスの模式種はサルコファグスなので、
アルバートサウルス属が消えた訳ではありませんが、
ロイヤル・ティレルの展示を始め、アルバートサウルスと言えば
リブラトゥス種、という世代でもありますし、名前からもアルバータ州を
代表する恐竜というイメージが強いので、ゴルゴサウルスになったのは
ちょっと勿体ない気もします。


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ティラノサウルス、愛称”ブラック・ビューティー”。
1992年の大阪の恐竜博以来の対面。


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メインホール


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ティラノサウルス
1990年の幕張メッセの大恐竜博に来ていたこのティラノサウルスが
私が初めて見たティラノ全身骨格でした
(当時は国内で常設のティラノ骨格は北海道・滝川市美術自然史館だけだったはず)。
あれから国内でもティラノの展示は増え、海外でも何体もティラノは見ましたが、
こうしてロイヤル・ティレルでこのティラノに再会するといろいろと感慨深いものが。


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パキリノサウルス



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角竜展示コーナー


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ランベオサウルス


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ゴルゴサウルス、、、、ですが、
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個人的には、ヤラレ役のセントロサウルスがツボ。
セントロサウルスの骨格をこのアングルで見られるのが嬉しいのです。



学会のツアーという事で、収蔵庫見学も出来ました。
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私は研究者でないので、収蔵庫の画像、特に標本の詳細な画像は基本的にネットには、
アップしない事にしているので、画像は雰囲気の判るこれくらいで。
現場でも本当に撮影禁止の物は、標本毎に注意書きが出ていましたが。



学会ツアー参加者のランチタイム
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海生爬虫類コーナーのトリナクロメルム。
見せ方がカッコイイです。お気に入りの一つ。


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ブロントプス(メガケロプス)



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ショニサウルス。現時点では世界最大級の魚竜化石だそうです。


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>白亜紀の植物を想定した温室。


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お約束の博物館のレストランでの食事。


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ミュージアムショップ。


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”ロイヤル”ティレル、ですから!



有名な博物館だけに、様々なメディアで何度も詳しく紹介されている事もあってか、
主要な恐竜の展示物の多くは本やネットで見たアレだ!という印象。
なので目新しさ・意外性は他の博物館訪問の時ほどでは無かったかも。
とはいえ、それでも自分の見たい角度・部分を存分に見れる&画像を撮れるのは嬉しいもの。
それにボレアロペルタも見れましたし、バックヤード見学が出来たのは学会ツアーだからこそ。
自力で来るのは結構難しい場所でもあるので、今回は自分にとってはこれ以上無い機会でした。
また、恐竜好きが高じて今の仕事になり、海外の博物館もいろいろ回っていながら
ロイヤル・ティレルに行った事が無い、というのは、何となく引け目になっていたので、
今回の最良といって良いチャンスでの訪問でそれが解消出来た事&達成感は大きかったです。


ドラムヘラーの町の恐竜物件
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「ポーラーボーラ」を彷彿させます。


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仲良し(こちらは「UNKNOWN ISLAND」感)。

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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。



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■瑞浪市化石博物館&名古屋市科学館見学会

2017年5月26日 / イベント・教室・講演, 博物館・特別展見学

2017年5月20−21日の2日間、
瑞浪市化石博物館&名古屋市科学館見学会を開催。
当初は、当社のメールマガジンや私のブログでの先行告知の後、
Facebookツイッター等でもお知らせする予定でしたが、
最初の告知の段階でほぼ定員に達してしまい、ちょっと嬉しい誤算でした。

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瑞浪市化石博物館では、学芸員の安藤先生による展示解説。

夕食は名古屋のビストロ・ラブレ。
古生物好き夕食会で毎回お世話になっているお店。
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何故かここでも安藤先生がコスプレ?をして参加。
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翌21日は名古屋市科学館の特別展&常設展示見学。
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名古屋市科学館の学芸員さん拘りの特別展の恐竜骨格の「影」。
今回の見学会参加者さん、特に女性陣に好評でした。



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この日も安藤先生が案内して下さいました。


名古屋近郊だけででなく、関西・関東からの参加者さんも多く、
これまでにない古生物好きの交流の機会になったかと思います。
こういう企画を、また瑞浪・名古屋は勿論、他の地域でも開催出来れば
楽しそうです。



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■恐竜博2016・大阪 見学オフ会

2016年12月5日 / イベント・教室・講演, 博物館・特別展見学

少し前になりますが、大阪で開催の恐竜博2016見学オフ会を行いました。

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今回は、会場の混雑を考慮して、当社のメールマガジンのみで告知の
少人数での集まりとなりましたが、その分ゆっくりと見学・お話も出来たかと思います。



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東京開催見学の時は、かなりの混雑で画像もあまり撮れなかったのですが、
今回はタイミングが良かったのか、場内はあまり混雑せず、
結構ゆっくりと画像を撮る事が出来ました。



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■ユタ大学自然史博物館

2016年11月29日 / 2016年 ニューヨーク・ソルトレイク, 博物館・特別展見学, 海外

ソルトレイクシティ・ユタ大学自然史博物館を見学。


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ソルトレイクシティに本社があるシンクレア石油の恐竜ロゴ入りトラム。
シンクレア社が1960年代に製作した実物大恐竜模型が、子供の事のお気に入りの一つでした。



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博物館外観。
トラムの最寄り駅から坂道上って約25分。
結構距離ありますが、歩けない事もない。
隣の駅からは、この博物館にも止まるシャトルバスが
出ているみたいですが(平日のみ)。


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リトロナクス(下)とテラトフォネウス(上)

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グリポサウルス

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テリジノサウルス類のノトロニクス(左)とファルカリウス(右)

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アロサウルスの群れ。成体1体に子供が5体!

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バロサウルスの背中に飛びかかるアロサウルス子供。

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マーショサウルス(左)、ケラトサウルス(右)倒れているのはステゴサウルス。

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テラトフォネウス成体(奥)と幼体(手前)。
日本の恐竜展等で展示される事が多いのは、恐らくこの幼体と同じレプリカ。

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この博物館の目玉の一つ・角竜頭骨系藤樹。

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ウインタテリウム。ユタ州のユインタ山地が名前の由来。

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哺乳類展示コーナー。

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展示ホールの背景には、ダグラス・ヘンダーソン氏の作品が使われています。
ダグラス・ヘンダーソン氏は恐竜・古生物自体だけでなく、そういった動物が居る風景を
しっかりと絵画として描ける作家の1人だと思います。
そのヘンダーソン氏のモノクロの背景画を使う所にも、この博物館のコンセプトが垣間見えるようです。
また、各恐竜のキャプションにもマーク・ハレット氏等、しっかりと復元画を描ける作家の作品が
多く使用されていました。

ダグラス・ヘンダーソン氏のイラストが掲載されている書籍の中から
個人的にお気に入りのものを。


こちらは先日出版された、マーク・ハレット氏のイラスト掲載の書籍



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収蔵庫を覗き見る事が出来ます。

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ュージアムショップ。

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子供向けTシャツ。

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骨格デザインのヌイグルミ。同じようなコンセプトの恐らく別メーカーのものを
アメリカ自然史博でも見ました。最近の流行なんでしょうか?

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今回のお気に入りグッズはコレ。背びれが光ります。

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展示規模と展示物のクオリティ、解説の量のバランスが非常に良い博物館です。
各展示解説は比較的シンプル、ただし標本データ類はしっかりなのが大学博物館らしい。
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発掘地や発見年に発見者だけでなく化石クリーニング担当のチームや個人名まで
表記されているのは、かなり珍しいです。

また地域に密着した、ユタ州で見つかっている恐竜・古生物で構成された展示というのも
コンセプトですが、それでこれだけの規模・バラエティの展示が出来るのはユタ州だからこそ、
でもあります。近くにあるブリガム・ヤング大学古生物博物館北米古代生物博物館
上手く展示物が被らないように配慮されているようにも思いました(あくまで私の想像ですが)。
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食堂の料理も美味しかったです。

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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。

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■北米古代生命博物館

2016年11月18日 / 2016年 ニューヨーク・ソルトレイク, 博物館・特別展見学

2016年10月25日、SVP・古脊椎動物学会の
オプションツアーとしてブリガム・ヤング大学古生物博物館と共に
ユタ州・リーハイ(Lehi)の北米古代生命博物館(North American Museum of Ancient Life)を見学。
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エントランスホールのトルボサウルス。

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古生代展示

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スーパーサウルス&ブラキオサウルス

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ステゴサウルスの赤ちゃん。赤ちゃんの全身骨格復元は珍しい。
部分的に見つかっている2個体の標本を元に復元したそうです。

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営巣中のオスニエリアの群れ。

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ケラトサウルス

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こちらはケラトサウルス幼体の実物化石。
これ以外の頭骨実物化石も見せて貰えましたが、
ダンボール紙で作ったかのように薄い頭骨、またナイフのような薄さの歯には
驚きました。

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白亜紀ホール
ティラノサウルス2体にエドモントサウルスの親子。

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ガストニア大小。
大きな個体は丹波竜化石工房に展示があるので、個人的にはお馴染みの骨格の一つ。

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ストルシオミムス。

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白亜紀の海展示

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哺乳類展示。このエレモテリウム(オオナマケモノの1種)のポーズが良いです。

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体重計。乗ると自分の体重に近い恐竜が判ります。
というか、中型恐竜サイズの人がいるんだろうか?

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化石クリーニング室を見学中のツアー参加者。

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ミュージアムショップ。

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研究施設、というよりファミリー向けの恐竜展示パビリオンな感じの施設。
とはいえ展示規模としては世界屈指というのは納得ですし、立派な化石クリーニング設備があるのも
流石です。展示は、同じ恐竜が複数体展示されているものが多く、贅沢な構成でした。
この前に見学したブリガム・ヤング大学古生物博物館とは好対照な施設ですが、
車で数十分ほどの距離なので、2つの博物館を両方見るのは(車があれば)簡単です。

ですが2つの博物館を1日で見るのはなかなか大変。
特に今回は学会のツアーという事で収蔵庫等、普段は入れない部分も見せて貰えたので
見聞きした情報量は大変なもの。画像撮影だけでも体力使います。
何とか一通り画像も撮り終え、集合時間まで時間があるものの疲れて食堂で休んでいると、
他の参加者さんもぞろぞろと休憩に。話をすると「1日に博物館2つは疲れるね〜」と。
研究者さんでもそうなんだなぁ、と、ちょっと安心したり。


これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。


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■ブリガム・ヤング大学古生物博物館

2016年11月16日 / 2016年 ニューヨーク・ソルトレイク, 博物館・特別展見学

2016年10月25日
SVP・古脊椎動物学会のオプションツアーで
ブリガム・ヤング大学古生物博物館を見学。

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博物館に到着。
ブリガム・ヤング大学といえば私の世代であればウルトラサウルス
(その後、名前が変わったり分類が変わったり、ですが)を
報告したジェイムズ・ジェンセン氏が所属した事で有名かと思います。


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所謂旧復元ですが、雰囲気のいい模型。
と思ったら、アーティストとしても活動していたジェンセン氏の作品のようです。
尻尾の包帯?が・・・・。


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アロサウルスカンプトサウルス
カンプトサウルスのディスプレイがカッコイイ。

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トルボサウルス。これもジェンセン氏が報告した恐竜の一つ。

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カマラサウルス(モアボサウルス)。

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アロサウルスの頭骨実物化石。
この標本の前で、他の参加者さんと恐竜の唇の復元&歯の露出について話をしていたら、
そこにまた別の参加者さんが「私は歯は出てる可能性はあると思うな」と話に参加。
こういうやりとりも学会のツアーならでは。

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展示解説中。

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ガストニア。

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白亜紀の恐竜の展示は頭骨メイン。
大きなトリケラトプス頭骨は、オリジナルは確かダイナソー・ジャーニー博物館のもののはず。

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哺乳類の展示は少なめ。
といっても、他で見た事が無いものが何気にあるのは流石。

一般見学出来る展示室はそれほど大きくありませんが、そこはユタ州の博物館、
じっくり見ればそれなりに時間が掛かる濃さ。
ですが、圧巻だったのは収蔵庫。
天井の高い倉庫に何段にも、そして整然と並べられた標本の数々には本当に驚かされました。
恐竜化石のコレクションでは全米屈指とも言われているそうです。
そして私的に嬉しかったのは、ユタ州のジュラ紀の地層から発見されたドレパノサウルスの
実物標本を見れた事。
この標本について2014年のSVPで発表された際は、私の作品画像が使われました。
実はこの標本の解説が行われている時、私は「難しい英語は判らないから」と、
他の標本を見ていてドレパノサウルスが有ることに気付いていませんでした
(だって周囲も凄い標本ばかりですから)。
同じツアーに参加されていた平山廉先生が教えて下さったので助かりましたが、
もし見逃していたら今頃悶絶&悔し涙でした。

収蔵庫の様子の画像は紹介出来ませんが、その様子が判る動画があります>こちら


ミュージアムショップが無かったのはちょっと残念でしたが、
ツアー参加者にはアロサウルスが40体以上密集して見つかった事で
有名なクリーブランド・ロイド発掘地の産状図がお土産として配られました。
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上手く折り目を付けずに日本まで持ち帰る事が出来たので、額に入れてみました。



これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。


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■アメリカ自然史博物館・2016訪問その2

2016年11月11日 / 2016年 ニューヨーク・ソルトレイク, 博物館・特別展見学, 海外

アメリカ自然史博物館・2016訪問その1からの続きです。

22日は昼すぎにニューヨーク在住の友人と合流。
まずは昼食を、という事で、博物館近くのいい雰囲気のイタリア料理屋へ。
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私一人だと、こういうお店に入る度胸は無いので嬉しいのです。
まずは昼食を食べながら「シン・ゴジラ」の感想話。

昼食後は博物館に戻り2人で常設展示を見学。
アメリカ自然史博物館には何十年も通っている方と一緒なので、
「この展示は昔からある」「これは大規模リニューアルの時に増えた」等の情報・解説付きなのが楽しい。

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アパトサウルス

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ティラノサウルス
この2体は約20年前の展示リニューアルの時にそれまでの尻尾を
引きずっていた復元から、尻尾を上げた復元に組立直されました。
ですが、他の恐竜骨格のほとんどは以前のまま、所謂旧復元です。


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トラコドンというかアナトサウルスというかアナトティタンというかエドモントサウルス


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このステゴサウルスのレプリカが大阪市立自然史博物館にあります。
日本で最初のステゴサウルス展示というだけでなく、日本で最初の恐竜レプリカ展示。
またアメリカ自然史博物館としても、他の博物館用に展示中の骨格のレプリカを製作した
という最初の事例だそうです。
日米の恐竜展示の歴史の重要な出来事の一つかと思います。(>参考記事


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狭くは無い展示ホールに、ぎっちり展示が詰め込まれています。
これは壁際の魚類化石。これに気付かない人も多いのでは。
壁との間は私一人通るのがやっとくらいなのです。



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コモドオオトカゲ。獲物のイノシシに蠅がたかっているのが細かい。


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ハマダラカ75倍体模型。
「今から90年前に作られた」とあるものの、一緒に見学した友人のアメリカ人と
「そもそもこの解説文が何年前製作なんだろう?」と(もしかして最近の物かも知れないけど)。

この博物館の恐竜・古生物・剥製(あと多分人文系も)展示物は数十年前製作がほとんど、
中には100年近く前のものも。私が子供の頃に本で見たままのものも多いのです。
そして、それらが今も色褪せてはいません。
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アロサウルス等の恐竜骨格も、部分的な正確性や尻尾を引きずっている
復元等で古くなっている部分もありますが、組立て自体は非常に丁寧で自然に繋がっています。
このアロサウルスは100年近く前の組立てのようです。


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アメリカ自然史博物館は、まずはその規模と標本の見事さに圧倒されますが、
一方で数十年以上の鑑賞に耐えうる物を作った当時の研究者・技術者・関係者の
熱意&本気を感じる事も出来る場所でもあるんだな、と。
入場料は、複数の特別展全て見れるチケットは大人で35ドル(約3600円)。
それでも週末とはいえ開館前には結構長い行列、恐竜ホール等はなかなかの混雑。
「古い」と思う物に、人はあれだけ来ないはず。
流石に展示ケース等、「がわ(側)」が古めかしい感もありますが、それはそれで味ですし、
そこに注目して展示を見るのも楽しそうです。

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今回は約1日半を掛けて見学し、古生物・動物関連で前回見逃した&時間が足りなかった、
という部分は随分カバー出来たのですが、それでも人類学関係は展示室を通り抜けた程度。
あれもじっくり見るとかなり面白そうだったのですが、今回は時間もですが
体力的そして集中力が続かずでした。


これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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