たんば恐竜塾2014
2014年3月17日 / 恐竜・古生物
●3月15-16日
たんば恐竜塾が開催。
15日の午後1時に、丹波竜化石工房にて開会式。
まずは、メイン講師・平山廉先生による展示解説。
平山先生は以前に丹波竜発見場所を調査された事もあり、
また篠山層群復元丹波プロジェクトのメンバーでもあるので、
解説も力が入ります。
丹波竜発見地見学。
白いコンクリートで固められた部分の真下が
丹波竜が埋まっていた所。
普段は立ち入り禁止ですが、許可を頂いた上で見学。
丹波竜発見地の近くにある、元気村かみくげにて
化石発掘体験。丹波竜が発見された地層の石を
ハンマーで割り、化石の有無を調べます。
発掘体験、とありますが、研究を支える重要な
仕事のひとつでもあります。
丹波竜化石工房に戻り、今度は化石クリーニングに使う
エアチゼルの使用体験。
平山先生によるレクチャー「恐竜の生態を探る」と続きました。
夕食は鹿肉しゃぶしゃぶ。
鹿肉を「四角い(鹿喰い)」鍋で食べる、という事で。
丹波竜化石工房が提供の丹波竜フィギュア争奪
ジャンケン大会も。
夕食後も、平山先生&私の海外の博物館で撮ってきた
とっておきの標本&展示画像紹介や、
平山先生のセミナー用スライドの紹介&解説等等、
ひたすら恐竜・古生物談義。
16日
丹波竜化石工房にて2日目。
丹波竜骨格組み立てワークショップ。
平山先生の解説付きです。
完成作品の微妙な違いからも、様々な考察が。
残り時間は、再度展示見学。
様々な見学・レクチャーの後なので、初日最初の見学の時とは
展示の見方も変わっていたはずです。
昼食後、一旦塾は閉会。
その後、オプションとして希望者は篠山市で開催された講演会
「丹波竜の小さな仲間たち
―篠山層群の小型脊椎動物化石研究と丹波竜の復元―」
に参加。
篠山市への移動中、車内で振舞われた恐竜焼き。
前日、元気村かみくげで発掘体験の後に食べるつもりが、
発掘体験中に売り切れてしまい、食べ損なってしまったのです。
講演終了後、
丹波竜・ちーたん号で最寄り駅まで送って頂きました。
この後の帰宅の電車の中でも、さらに恐竜談義は
続いていました。
今回は、参加者のほとんどが名古屋・関東方面からの
遠方の方。
遠方から丹波に来るきっかけにしてほしい、と思っていたので、
丹波市の方も喜ぶ結果に。
もちろん丹波市近郊からの参加の方もおられ、
普段なかなか会う機会もない地域の恐竜ファン同士の
交流の機会にもなったかと思います。
もともとは、私が平山先生等の研究者の皆さんとの
国内外の博物館見学が非常に楽しく、これは自分だけ
楽しんでいては勿体無い、という思いと
自分が学生の頃にこういう企画があればな、と考えていたのを
丹波竜化石工房の方にお話したのがきっかけでした。
それを「面白い!、やりましょう!」と実現に向けて
丹波竜化石工房のスタッフが様々な手配、準備をサポートしてくださり、
恐竜塾の開催となりました。
今回の参加者の皆さんの熱心さには
化石工房の皆さんも驚いておられ、
第二回の開催も検討したいとの事。
私も、無事開催出来、企画発案者としてはホッとしていますし、
また次の機会があればと思っています。
何より、参加してくださった皆様、ありがとうございました。
講師の平山先生の著作を紹介。