■ベルギー王立自然科学博物館
2012年6月1日 / 2012年 ベルギー・ドイツ
2012年5月、ベルギー・ブリュッセルのベルギー王立自然科学博物館を見学しました。
ベルギーと言えば、やはりベルニサール炭鉱から発見されたイグアノドン化石。
恐竜研究史に残るきわめて重要な発見の一つです。
入口には、やはりイグアノドン。
イグアノドン&マンテリサウルス全身骨格9体(+新復元1体)
壮観です!
ガラスの中の組み立て骨格は、恐らくそのほとんどが本物の化石で組まれたもの。
最初に組まれた当時のままなので復元も古いですが、関節も見事に
繫がり、とても美しい組立です。支柱のデザイン等も含めて、
当時の技術でここまで細部に気を使った組み立てを行っている所に、
この化石の発見の当時の驚きの雰囲気が伝わってくるようです。
当初は他のイグアノドン・ベエルニサルテンシスと別種のイグアノドンとされ、
更にその後、イグアノドンそのものとも別属という研究が出され、現在では属名が
マンテリサウルスになっている個体。
![](https://afragi.xsrv.jp/weblog/wp-content/uploads/2012/06/s-R0020715-500x375.jpg)
手すりのデザインも素敵です。
手すり部分のアップのポストカードも売っていました。
イグアノドン産状。この展示の上に組み立て骨格がならんでいます。
![](https://afragi.xsrv.jp/weblog/wp-content/uploads/2012/06/s-R0020403-500x375.jpg)
![](https://afragi.xsrv.jp/weblog/wp-content/uploads/2012/06/s-R0020408-375x500.jpg)
![](https://afragi.xsrv.jp/weblog/wp-content/uploads/2012/06/s-R0019770-375x500.jpg)
イグアノドン組み立て時の様子を描いた有名な絵。
![](https://afragi.xsrv.jp/weblog/wp-content/uploads/2012/06/s-R0020691-500x375.jpg)
オロロティタン。恐らく発見された部位だけで組み立てられているため、アチコチが抜けていますが、
その分発見された部位の多さが分かり、この標本の保存の見事さもわかります。
この博物館の所属の研究者さんが記載された恐竜です。
アムロサウルス
古生物ホール、ほぼ全景。
ティラノサウルス。
ディプロドクス。
ゴニオフォリス。見事なワニ化石もベルギーならでは、の一つ。
動物の進化ホール。
もちろん現生動物の展示もかなりの規模です。
ミュージアムショップ。
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イグアノドン展示の見事さはどれだけ見ても見飽きないです。
また博物館の建物自体も魅力的で、古い建築の中に組まれた近代的な展示スペースと
その中に並ぶ旧復元のイグアノドンの群れ、の意外なほど調和の良さも見所かと思います。
私が訪れた後にモササウルス類を中心とした展示スペースが新設されているそうです。
イグアノドン展示の動画。
以前,私の作業場に遊びに来て下さったKoen Stein氏が展示を解説されています。
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コアラ(なんか気に入った)。
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