「世界最古の恐竜博」内覧会
2010年7月10日 / 恐竜・古生物
7/9 「世界最古の恐竜展」内覧会に行ってきました。
今回の恐竜展は、世界中から標本・展示物を集め、構成する
スタイルではなく、アルゼンチン・イスチグアラストから
発掘される化石を研究しているサンファン国立大学自然科学博物館の
収蔵品だけで構成された、ちょっと珍しいスタイルの内容なのです。
また、恐竜時代でも初期にあたる三畳紀が題材なのも、
特筆すべき点です。
シロスクス、サウロスクスとワニの先祖の系統
ディキノドン類やリンコサウルス類等、恐竜ではありません。
今回のメイン、レッセムサウルス(奥・恐竜の1種))と
ファソラスクス(手前・ワニの先祖の系統の内の1種)
当日は生憎の雨でしたが、会場は六本木ヒルズの52階の
展望フロアだけに、東京の夜景に恐竜という、
今までに無いロケーション。
今回の裏目玉の一つ、リンコサウルス類・スカフォニクスの
実物化石。スカフォニクスはイスチグアラストでは
数多く見つかるのですが、この標本はその中でも
状態が良いものの一つとか。
今回の恐竜展は、復元模型が多いのも特徴。
見慣れた日本やアメリカ製の
実物大模型とは、またちょっと違う雰囲気が面白い。
これらの模型もサンファン大学の指揮の下、
化石のクリーニング、骨格の復元を担当している工房で
製作されています。実際の骨格を見ながらの模型製作とは
羨ましい限りです。
早稲田大学・平山廉氏(左)と
今回の恐竜展監修・北海道大学総合博物館・小林快次氏。
平山先生には、研究者ならではの視点での
解説をして頂き、勉強になりました。
内覧会参加者には、イスチグアラスト州産のワインと
食事が振舞われました。
今回の恐竜展は、超大型の骨格や誰でも知っているような
有名な恐竜の展示はありませんが、恐竜の進化の研究上
非常に重要な標本や、恐竜以外の古生物の展示が充実しているので、
古生物の新たな魅力を堪能出来るはずです。
また、まさに「天空の恐竜ミュージアム」のロケーション、
午後10時までの会場時間と、今までに無い試みも。
で、私も会期中、会場内で行われるイベントを一部担当します。そちらも宜しくです。
で、今回の恐竜展グッズコーナーで購入
サウロスクス(ワニの先祖の系統・恐竜に非ず)バッグ。
こんなネタが図案に採用されるとは!
これは買いでしょ~!
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