SVP・古脊椎動物学会2013 その3

2013年11月24日 / SVP2013・ロサンゼルス, SVP・古脊椎動物学会

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魚竜研究では世界的権威の藻谷亮介さんと。
藻谷さんとは、今年制作したウタツサウルス復元模型
監修を担当して頂きました。
その報告と共に記念撮影。

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茨城県自然博物館の国府田良樹さん。
私が博物館展示用の模型製作を始めるきっかけを
与えて下さった方なのです。
今回は茨城県で発見された化石象・ステゴロフォドン頭骨を発表。

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そして、なぜか会場でたい焼きを配る国府田さん。
久々のあんこが美味しかったです。
●11月3日 
SVP最終日。

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今回、何かとお世話になった平山廉さんの発表。

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ドイツ訪問の際、ベルリンでお世話になった
ハインリヒ・マリソンさん
とドレパノサウルス。
後ろにいるのは、恐竜骨格図イラストで有名な
スコット・ハートマンさん
最終日の夜は夕食会&授賞式
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日本人研究者さんのテーブルに御一緒させて
頂きました。
食事の後は授賞式。
今年逝去されたレイ・ハリーハウゼン氏への追悼が。

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そして、「グワンジ」のあの名シーンが上映。

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ロサンゼルス開催を記念して、という事なのか
多くの恐竜研究者を生み出すきっかけになり、
またその他の面でも研究の世界に大きな貢献をした
「ジュラシック・パーク」を制作という事で
スティーブン・スピルバーグ氏も受賞
(流石に本人は来ませんでしたが)。

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そして、こちらもあの名シーンが。
世界中の研究者と一緒にこのシーンを観れる、という
なんとも豪華で貴重な経験。
ですが、やっぱり世代的にはハリーハウゼン氏追悼と
グワンジ鑑賞のほうがよりグッと来ました。
恐竜・古生物アーティストに与えられるランツェンドルフ賞。
今年の3D部門は
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マーク・バリルさん。
ロス自然史で声を掛けてくださった方の一人。

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2D部門、サイエンティフィックイラストレーション部門は
ダビッド・ボナドンナさんが2冠。

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SVPでの最高の賞であるローマー・シンプソン賞には
ジャック・ホーナー氏。
そして、学生によるポスター発表に与えられる
コルバート賞は今年も日本人!
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カルガリー大学の田中康平さんが受賞です。
コルバート賞が2008年に始まってから
これまで6回中5回は日本人が受賞という
ほぼ独占状態。日本の若い人達は凄い!
授賞式の後は、真夜中までの打ち上げパーティ。

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「ドレパノサウルスと一緒」
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今年のランツェンドルフ賞2冠のボナドンナさん
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ジム・カークランドさんと、通りすがりにドレパノサウルスを
撫でに来たトーマス・ホルツさん。

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なんとなく集まってくれた皆さん。
という事で、「ドレパノサウルスと一緒」画像一覧>こちら
自分で言うのも何ですが、結構凄い面子です!
翌日も、もう一日ロスに滞在だったので、
再度ロス郡立自然史博物館に行き、撮り忘れの画像の撮影の後、
のんびり展示見学。
夜はオプションツアーから戻られた研究者の皆さんと
夕食をご一緒。
翌日、帰国しました。
SVP参加では毎回の事ですが、現地では本当に日本人研究者、
学生の皆さんにはお世話になりっぱなしです。
一方で、日本人研究者の活躍が年々世界に浸透している事も
実感します。ベテラン勢だけでなく、学生さんが何気に紹介してくださるのが
その分野の大権威、という事も多いですし、
逆に海外のアーティストや研究者さんから「日本のダレソレは知ってるか?」
と聞かれる事も。
これからの日本人発の研究が、ますます楽しみになっています。

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そして、来年の開催地はドイツ・ベルリン!
こんなに「来年が楽しみ!」という声を何度も会場で
聞いた開催地は今まで無いかも。
来年も参加出来るよう、また何か驚かせるようなネタが用意出来るよう
1年頑張りたいです。

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最後に、ロス滞在日程が全く一緒で、かつホテルも同室だった
平山廉さんとロスの空港で。
ロス自然史博ではバックヤードに連れていって下さったり、
学会中の夜はその日の発表の内容の解説をして下さったりと、
大変お世話になりました。
化石カメ研究の分野では「世界の平山」ですから、
そんな先生といろいろご一緒出来るのは、
本当に心強いのです。
ワニ、無事到着して良かったです(笑)。

SVP・古脊椎動物学会2013 その2

2013年11月19日 / SVP2013・ロサンゼルス, SVP・古脊椎動物学会

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学会会場より。
平山廉さんに声を掛けるポール・セレノさん(ブレちゃってますが)。
若いの頃、同じ研究室にいた仲で、今でもこうして
学会で会うと必ず挨拶するのだとか。
●10月31日
この日はハロウィン。
街中は勿論、SVP会場内にもハロウィン仕様の
姿の方がチラホラ。
この日の夜は、現地在住の研究者さん主催で
SVP参加のアーティストを招待したパーティ。
会場は、その主催研究者さんお自宅。
いわゆるホームパーティです。
小田隆さん、平山廉さんと共に参加。

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床に広げられた大きな紙に、参加者が落書き中。
この落書きは翌日のオークションに出品される事に。
私もウタツサウルスを描いたのですが、
ちょっと構図をミスってシッポの曲がりがキツめに。
と、まわりから「そんなにシッポ、曲がってないぞ~」と
総ツッコミ(笑)。流石はSVPに参加するアーティストだけあります。

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飼われていたマタマタを囲む参加者。
もちろん平山さんもいます。

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恐竜キャンドルの乗ったケーキ。

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壁に架けられた作品。
主催者さんのコレクションです。

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会場の様子。
20人近くが集まり、最近の活動などの情報交換。
学会会場では慌しい事も多いので、アーティスト同士で
ゆっくりと話が出きる貴重な機会になりました。
●11月1日
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学会会場にて。
左からウィリアム・スタウトさん
ルイス V・レイさんマウリシオ・アントンさん
ルイス V・レイさんは今回会場に出展、作品が
使われた本や作品のコピーを販売されていたので、
会期中は自然とアーティストの集まる場所に。
マウリシオ・アントンさんは、私が会いたいと思っていた
古生物アーティストの一人。今回、初めて会う事が出来ました。
化石哺乳類のイラストを多数発表されています。
この日の夜は恒例のオークション。
サイレントオークション、ライブオークションの2部構成なのですが、
今年はサイレントのほうの画像を撮り忘れてしまったので、
過去の様子をコチラから。
ライブオークションの恒例のコスプレは、
ハロウィン&ロサンゼルスらしいネタ。

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「ドレパノサウルスと一緒」着実に進んでいます。

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ジェームス・カークランドさん
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ダレン・ネイッシュさん
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ルイス V・レイさん
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トーマス・ホルツさん
画像はその一部。後日纏めて紹介予定。
ルイス V・レイさん&トーマス・ホルツさんの著作

マウリシオ・アントンさん関連書籍

ウィリアム・スタウトさん著作

ダレン・ネイシュさん著作

丹波竜フェスタ&恐竜復元教室at瑞浪市化石博物館

2013年11月15日 / イベント・教室・講演

●11月23日
 兵庫県丹波市にて「丹波竜フェスタ」が開催。
ティラノサウルス頭部復元模型製作の講師として
私も参加します。
講演「研究者が語る最新国内化石発掘・恐竜発掘最前線」
では、丹波・篠山の恐竜発掘を指揮する三枝先生、
福井県立恐竜博物館の宮田先生に加え、
今年の夏、非常に状態のよい恐竜化石が発掘された事で
一躍脚光を浴びた北海道・穂別博物館の櫻井先生も
講演をされます。
穂別の恐竜化石に関して、地元以外での講演は
今回が初めてかと思われます。
また、当日は丹波竜化石工房の特別展
「羽毛を持った恐竜たち」の初日でもあります。

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私の作品も数点展示されます。
こちらも是非!
●12月1日
岐阜県・瑞浪市化石博物館にて開催の
「恐竜の模型を作ろう!」の講師を務めます。
内容は、ディノケシ・ティラノサウルス頭骨への
粘土による肉付けです。
瑞浪市化石博物館では、特別展
「ホタテガイとその仲間たち
 -化石からみるホタテガイの歴史-」
も開催中です。

SVP・古脊椎動物学会2013 その1

2013年11月13日 / SVP2013・ロサンゼルス, SVP・古脊椎動物学会

●10月30日
 今年のSVP・古脊椎動物学会の初日です。

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会期中、約700のポスター&口頭発表が行われます。
ですが、毎年の事ですが発表に関しては、このブログでは
基本的には言及しません。
学会発表は論文になる前の事ですので、各発表によって
公表の可・不可が違う事。また、研究者では無い私では、
英語力の問題もあり、発表内容を正確に把握出来ているという
確証が無いためです。
発表に関する質問にもお答え出来ません。
以上の点、ご了承を。

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会場には、博物館展示業者から化石クリーニングツール、
アーティスト等、様々な出店もあります。

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天井の高さが足りず、頭が取り外されてしまった
ショートフェイスベア。

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こちらは毎回お馴染みの古書店。
古脊椎動物に関する古今東西の論文から一般書まで扱われています。
「恐竜」「哺乳類」「海棲哺乳類」「原始的な爬虫類」など、
細かく分野別けして並べられているのが助かります。

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人体骨格模型に粘土で肉付けする教材。
早速、小田隆さんが遊んで(?)ます。
ネットでは以前から見ていましたが、実物を見るのは初めて。
作業に耐えられるよう、かなりしっかりとした造り。

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人体以外にも馬等の動物もあります。
初日夜は、恒例のウエルカム・レセプション。
今回の会場はロサンゼルス郡立自然史博物館

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すでに盛り上がっている会場に入ると、
いきなり仔ティラノサウルスの出迎え。

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(平山さん撮影)
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(丸山さん撮影)
トリケラトプスも。
頭の形状・角の向きが、仔トリケラトプスの化石
ちゃんと反映しているのが芸細。

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エントランスホール。
ここは飲食OK(もちろん特別に、ですが)。
お酒を片手に、そしてティラノとトリケラを話のツマミに、
という贅沢な光景。
恐竜・化石哺乳類ホールは流石に飲食不可。

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ティラノ親子3代の全身骨格のベースにもなった頭骨(実物)
そして、それを見ているのはグレゴリー・ポールさん
(画像撮ってから気づいた)
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プラテカルプス実物化石展示を、件の論文発表の一人・
小西さん(アルバータ大)による解説で見学中。
なんとも豪華な解説者。
・・・・
この日、ドレパノサウルスの新標本についての口頭発表があり、
その発表スライドに私のドレパノサウルスの画像が
使用されました。そこで、その発表をされたダン・チューレ氏&奥様と
レセプション会場にて記念撮影。

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と、そこへ通りかかった方が作品に気がつき、
声を掛けてくださり、、、
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王立オンタリオ博物館のアーティスト、
ダニエレ・デュファウルトさん
さらに、またいろいろ集まって来たり。

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実物大サルコスクスや、先日発表された新種の
ティラノサウルス科ライスロナックスの頭部復元模型を制作した
ゲイリー・スターブ氏(左)とマット・セレスキー氏。
これをきっかけに、会期中沢山の方と
ドレパノサウルスと一緒に画像を撮って頂く事に。
その画像は、後日纏めてご紹介する予定。
SVP編、続く。

ペイジ博物館

2013年11月11日 / 2013年 ロサンゼルス

ペイジ博物館
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ランチョ・ラ・ブレアのタールピットから発見された
化石を研究、展示する博物館。
化石・古生物の施設としては世界的にも有名な場所です。
特に、スミロドン、ダイアウルフに関しては見つかった標本の数、
保存状態から言って聖地といっていい場所でしょう。

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展示室の最初は地上性大型ナマケモノの1種、
グロッソテリウムがお出迎え。

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スミロドン
俗に「サーベルタイガー」=「剣歯トラ」と言われる事が多いのですが、
ネコ科ではあるものの、トラやライオンなどの属する
パンテラ属とは別属。なので、専門書等では
「セイバートゥース”キャット”」つまり「剣歯猫」
と呼ばれるのが一般的。
この博物館でも「セイバートゥースキャット」表記でした。

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アメリカマストドン親子
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コロンビアマンモス。
マンモスの仲間では最大種。
マンモスというと一般的にイメージされる
ケマンモスよりも大型で、恐らく毛もあまり長くは
無かったとされます。

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パンテラ・アトロックス(アメリカライオン) 
個人的にここの博物館のお気に入り。
博物館の表記にはジャイアント・ジャガーと
ありましたが、一般的にはアメリカライオンと
呼ばれています。
ジャガーもライオンも同じパンテラ属。
現生で北米に生息するパンテラ属がジャガーなので、
それでジャイアント・ジャガーとされたのかも?
最初に眼に入った時の印象は「デカイ!」
後ろにいるスミロドンと比べてもずっと大きい。
凛々しい組み立てポーズも相まって、存在感があります。

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プレパレータールーム。
いわゆる「手打ちうどん」コーナー
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マンモス&スミロドン折り紙
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ダイアウルフ全身骨格&復元模型
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そして、この博物館の象徴とも言うべき
ダイアウルフ頭骨×400!
ダイアウルフだけで3000体以上の標本が見つかっている
この地ならではの展示。

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チャールズ R.ナイト氏の壁画
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こちらは、マーク・ハレット氏のイラスト
鳥類化石
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骨格の後ろに、ほぼ同じポーズのイラストが配置されています。

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博物館の中庭(?)
この庭を囲むように展示室があり、緑を通しての採光による
展示室内は、落ち着いた明るさ。
建物としての造りと魅力は、今まで訪れた博物館の中でも
一番かも。

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ミュージアムショップ。

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ロス郡立自然史博には無かったマンモスクッションが!
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モーラー現役。
前日に訪れたロス郡立自然史博と同様に、こちらも品揃え豊富。
こちらでもかなりの買物をしてしまい、ロス滞在序盤にして
帰りの荷物が心配に、、、、。
流石は世界に聞こえたランチョ・ラ・ブレア・タールピットと
驚かずにはおれない見事な保存状態の標本の数々。
同種の動物の標本が多いというのは、
研究の上では非常に大きな価値になりますし、それがこの
保存状態というのは、実際に見てもピンとこない感覚さえあります。
それがまた、大都市のど真ん中にあるのですから。

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でも、一番驚いたのは「犬」がいた事。
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その4

2013年11月9日 / 2013年 ロサンゼルス

ロサンゼルス郡立自然史博物館紹介 最終回
前回はこちら

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体験コーナー(?)入り口で、
毛皮を手に待ち受けるスタッフ。

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こういうの、どっかで見たなぁと思ったら
タイガーマスクの「虎の穴」だ。
ここは自然科学体験地獄!(<そんな危険なところじゃないです)
ミュージアムショップ。ここはメインのショップ。
この他に館内に2箇所、小規模のショップがあるのですが、
微妙に品揃えが違うので油断出来ない。

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入り口の目立つところにフェバリット社の
商品が並んでいます。

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スミロドン(サーベルタイガー)クッションの購入を迷う
某古生物研究者。



ティラノサウルス孫の手!
2本の指の長さの違いが再現されています。

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オリジナルTシャツのバリエーションが
結構多かったような、、、。

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頭部、背中に背負って着用のプテラノドン、
パジャマ、スリッパなどなど。

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そして、フル武装!
戦隊モノのロボットを彷彿。

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こちらは、恐竜ホールにある恐竜グッズ専門のショップ。
今まで訪れたアメリカの博物館のショップの中でも
品揃えのバラエティと面白さではトップクラスかも。
普段はあまり買物しないのですが、今回は結構な量を購入。
ニューヨークのアメリカ自然史博やフィールド博物館等に
比べれば規模は小さめ(とはいえ大きいけど)ではありますが、
展示物のレベルの高さと見せ方の上手さ、キャプションの量と
内容の充実度もあり、恐竜・古生物関係だけでも1日では見終わらない、
というか、じっくり見ようとすると体力と集中力がもちません。
結局、画像撮影と展示を見ることに時間と体力を費やし、
キャプションは全部は見れなかったです(英語ですしね)。

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メトロの駅と博物館の間のバラ園が綺麗でした。
(ロス編、続く)
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その3

2013年11月9日 / 2013年 ロサンゼルス

前回前々回に続きロス郡立自然史博物館の紹介
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剥製ホール。この大きさのホールが2つあります。

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アフリカのジオラマ
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ライオン。仰向けポーズは人気があるようで、
ポストカードにもなってました。

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オカピ
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顔が向こう向いてる(笑)
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ピューマ。親の尻尾で遊んでます。

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コヨーテの子供。
全体的に子供の描写が細かいような気が。
古生物ホールに戻って、
ここの展示で個人的ツボだったのが
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プロトサウルス。
最初に遠目で見たときは
「大型モササウルスか。やっぱティロサウルスかなぁ」
と思って近づくと、頭部形状が違う。もしやと思って
キャプションみて「うおー! プロトだー!」
妙に気になるモササウルス類で、
一度全身骨格が見てみたかったんですよね。
そして、ここの古生物展示といえばすでに紹介した
ティラノサウルス親子3世代展示が一般的には目玉かと
思いますが、ならばこの2つは裏目玉、というか
むしろこちらが表目玉と言って良いかと思われます。

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一つ目は、この首長竜・ポリコティルス。
頭部~首は復元ですが、他の部位はほぼ実物化石。
お腹の部分に赤ちゃんと思われる化石があり
首長竜胎生説を実証した歴史的な標本です。
まさか、その実物を展示にしてしまうとは!
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もう一つは、このプラテカルプス
これも実物化石を展示!
モササウルス類の復元を大きく変えた、これも
歴史的な標本の一つと言って良いでしょう。
オビレのある復元の元になったシッポの保存状態だけでなく、
鱗の痕やノドの気管の痕まで判る、見事な保存状態。

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この2つの標本だけでも、海棲爬虫類好きなら
この博物館を訪れる価値は十分でしょう。
もちろん他の展示も素晴らしいですし、
恐竜に関しては、それまで所蔵していた大物標本の
相当数をリニューアル時に展示に回したとか。
また、キャプション、映像展示の情報の新しさ&量は
圧倒的。解説をしっかり読めば、それだけで現時点での
最新情報がほぼ把握出来てしまうかと。
その4に続く)
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その2

2013年11月8日 / 2013年 ロサンゼルス

前回に続き、ロサンゼルス郡立自然史博物館
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この博物館専属のアーティスト、ドイル・V・トランキナさん制作の
フルイタデンス。

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角竜頭骨。手前からトリケラトプス、スティラコサウルス、
エイニオサウルス
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哺乳類ホール。

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ネオパレオパラドキシア。以前はパレオパラドキシアでしたが、
最近の論文にあわせネオ~になったようです。
後肢の復元&組み方を見ると「アメリカだな~」と感慨深い。

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海牛・ドシシーレン。
生体時のイメージの見せ方が面白い。

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アロデスムス
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メノケラス
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ロスといえば、タールピット、そしてスミロドン
タールピットからの化石は、ラ・ブレア・ペイジ博物館が
メインですが、こちらにも展示はあります。

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そして、やはりロスと言えばのダイアウルフ、そして
追いかけられるストクコケロス。

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2階から。大きな骨格はアメリカマストドン。
その3に続く)
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ロサンゼルス郡立自然史博物館 その1

2013年11月6日 / 2013年 ロサンゼルス

●10月28日
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平山さんと共にロス郡立自然史博物館へ。
2011年に恐竜ホールが大規模リニューアル。
恐らくアメリカ合衆国西海岸では最大の恐竜・古脊椎動物展示施設。

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エントランスホールには、屋外の復元像と同じポーズの
ティラノサウルスvsトリケラトプス。
さぁ、展示を見るぞとテンションが上がりますが
ここで思わぬハプニング。
標本調査が目的の平山さんと一緒にバックヤードに
入れる事に。バックヤードはもちろん、研究者の調査の様子も
見れるとあっては、逃すわけには行きません。
展示見学はちょっと先送りに。
といっても、バックヤードの画像は載せられませんので。
バックヤードには、この博物館のスタッフは勿論、
他国からの研究者さんも。
そんな皆さんと一緒に昼食。
博物館のレストランで食事を購入、バックヤードで食べる事に。
テーブルの上にも凄い標本がのっていて、汚してはいけないと
緊張しつつの食事。




昼食後は、常設展示へ。

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トリケラトプス。
前肢の復元がいわゆる「藤原復元」風になっているのが
分かります(細部が違うのですが)。
実はこの骨格、2010年のSVPの折に組立途中を見ていました。
ここで再会出来て感慨深いです。

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マメンチサウルス。
今までみたマメンチの骨格では、一番の精度かと。

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マメンチの頭骨復元の新旧の解説。

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Julius Csotonyiさんの手掛ける壁画。
Csotonyさんは、今一番勢いのある恐竜アーティストでしょう。
メインホール。

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ここの目玉は、やはりティラノサウルス成体、子供、赤ちゃんの
3世代骨格展示。
3世代が揃っているのも凄いですが、歩いている成体、赤ちゃんは
左右歩幅が狭く、足先が少し内向きと獣脚類の足跡に見られるパターンを
踏襲。立ち止まっている子供は左右脚幅広め、つま先も微妙に外向き、
という描写の違いが細かい。
この日は、SVPに備えてかティラノは掃除&メンテナンス中。
と、その作業スタッフから「お、日本のスカルプターじゃないか!」と
声を掛けられる。先のトリケラトプスを始めここの恐竜骨格の組立を
手掛けたphilfraleyproductionsの社長さんじゃないですか!
SVPで何度も会い、工房まで伺ったので顔見知りなのですが、
展示を見ることに夢中で気がつかず。

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こちらは、ティラノ3世代全身骨格の頭骨のベースになった
実物化石の展示。

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アグレッシブでカッコイイポーズのカルノタウルス。

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アロサウルスvsステゴサウルス
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2階から。
各骨格の背中側が見れて嬉しい。
その2に続く)

ロサンゼルス到着~SVP開始前日

2013年11月6日 / SVP2013・ロサンゼルス, SVP・古脊椎動物学会

●10月27日
 夜8時ごろ、ロサンゼルスのSVP・古脊椎動物学会会場ホテル着。

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 SVPの会場は毎年その都市のかなり良いクラスのホテルなのですが、
 今回は特にゴージャス感。
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 先に到着していた平山廉さんと合流&夕食。
 部屋に戻った後は時差ボケ対策のため、すぐに就寝。
●28日 朝8時に平山さんに起こされる。
 朝食後、ロサンゼルス郡立自然史博物館へ。
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詳細はまた後日。
夜は、そろそろ集まり始めた研究者さん達と夕食。
 その後は、せっかくの機会だからとロビーラウンジで
 柄にも無くワインなど。
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●29日
 午前中は部屋でゴロゴロ。
 午後からはタールピットで世界的に有名な
 ラ・ブレア・ペイジ博物館へ。
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 こちらも詳細はまた後日。
 夜は、いろいろあってアメリカの日本特撮作品ファンの
 夕食会に混ざる事に。といっても私を含め3人ですが。
 が、他の2人は、歴代の特撮映画関係者に面識があったり、
 著書もあったりという筋金入りの方々で、当然話の中身は特濃。
 私でも相槌打つのがやっと。
 まぁ、私の英語力の問題もありますが。
 連れて行って下さったチャイナタウンの中華料理が
 美味しかったです。
(ロサンゼルス編 続く)

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