■冬のきしわだ恐竜教室2017のお知らせ
2017年12月7日 / お知らせ
2017年12月7日 / お知らせ
2017年12月7日 / お知らせ
2017年12月5日 / 博物館・特別展見学
2017年11月26日
丹波市で開催の丹波竜フェスタに行ってきました。
この数年で出店やアトラクションが随分増えました。
食べ物が色々あるのは楽しいです。
会場のすぐそばには丹波竜化石工房。
「にっぽん恐竜協議会」参加の自治体の化石研究に携わる研究者・
小林快次先生(北海道大学総合博物館)、西村智弘氏(むかわ町穂別博物館)、
池上直樹氏(御船町恐竜博物館)、池田忠広氏(兵庫県立人と自然の博物館)による
基調講演が行われました。
この数年、たんば恐竜塾の一環としての参加だったので、
今回は久々に一般参加として楽しめました。
丹波竜化石工房の展示、出店での買い物・食事、そして研究者の皆さんの講演と、
近隣はもちろん遠くから丹波にくる良い機会になっているイベントに
なっていると思います。
___________________________________________
2017年12月1日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
2017年・ドイツ旅行3日目はホルツマーデンへ。
魚竜やアンモナイト等のジュラ紀後期の化石産出地として世界的に
著名な場所。日本で見られる魚竜化石もこのホルツマーデン産の物が多いはずです。
私は今回2回目の訪問。1回目の記事はこちら。
まずはシュトゥットガルト中央駅から約40分、路線終点のKirchheim(teck)駅へ。
バスに乗り換えて約20分。そこから徒歩15分ほど。
ちなみに博物館最寄りバス停行きは2時間に1本。
バス停すぐ傍の表示。
ホルツマーデンと言えば魚竜のイメージが強いですが、博物館は海ワニ推しが強いです。
このハウフ博物館は、ハウフ氏による私設博物館。
現在の館長さんで3代目ですが、初代と先代は博士号を持っておられ、
現在の館長さんも地質学を専攻、著書もあるそうです。
入り口のドアノブがアンモナイト。
海ワニ展示
魚竜(テムノドントサウルス)
ホルツマーデンの各産出場の化石を含んだ岩石が
階段状に並べられた展示。壮観です。
1枚の状態としては世界最大級の海ユリ化石。
アンモナイト
魚類化石
前回訪問時には無かった首長竜模型。
鱗の表現など、復元に関しては個人的には「そうかなぁ」と思うところもあるのですが、
立体物としては非常に丁寧で見事です。他の復元模型も素晴らしいクオリティ。
これも前回訪問時にはなかった復元画。
アンモナイトの復元が今まで見たことのないものなのですが、
それについてはまた後日纏めます。
ハウフ氏の名前が付けられたハウフィオサウルス。
あのトイレ案内も健在でした。
休憩は博物館でケーキ&お茶。お皿に魚竜マーク
庭には実物大恐竜模型が。ホルツマーデンからは恐竜は出ないですし、
そもそもここに並んでいる恐竜はほぼ北米産なので、
これはお客さんへのサービス、というところでしょう。
とはいえ、ちゃんとプラテオサウルスがいるのは流石。
ハウフ博物館の向かいには、化石採集場があります。
有料でハンマーも貸してもらえます。
この日も案内に来てくれたブラーさんが、出た化石が何なのかを見てくれます。
これくらいのものなら、少し石を割ればパカパカ出て来ます。
もっと小さい&部分的なものなら、割らずとも落ちています。
また、採集場の方にも展示施設が。
大きなものはレプリカがメインですが、それでも普通の博物館なら十分立派な展示物でいっぱいです。
ハウフ博物館前にてブラーさんと。
ブラーさんはシュトゥットガルト、テュービンゲン、そしてホルツマーデンと
3日間、私たちのガイドに来てくれました。
ハウフ博物館も展示解説文はドイツ語なので、ブラーさんの英語解説が無ければ、
アンモナイトの復元を始め、重要な情報を見落としていたことでしょう。
最後にはお土産のお菓子まで頂き、本当に何から何までお世話になってしまいました。
ハウフ博物館の規模はそれほど大きくはありませんが、展示物の見事さ、展示方法の美しさ、
復元イラスト・模型のクオリティ、そして化石がザクザク出る採集場がすぐ傍というロケーションと
古生物好きにとってこれほど充実した場所は世界にもなかなか無いと思います。
良いものを良い方法で良い場所で見せる、という点では理想的とも言え、
特に古生物好きでなくても、この分野で良いものを見たければ確実に
おススメ出来る場所でもあります。
これだけの博物館が私設というのがまた驚きですが、私設だからこその自由さ故の
個性的かつ美しい博物館なのかもしれません。
最初はシュトゥットガルトからのアクセスに不安がありましたが、
一度来てみればあっけないくらい簡単です。
古生物目的でドイツ訪問の際は、シュトゥットガルト・テュービンゲンと合わせて
是非訪れて欲しい場所です。
・・・・・・・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
_______________________________________
2017年11月22日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
ドイツ旅行2日目。
シュトゥットガルトから電車でテュービンゲンへ。
テュービンゲンも今回で3回目。1回目、2回目の記事も合わせて読んで頂ければ。
前回まではシュトゥットガルトからの直通便があったのですが、今回は途中一度乗り継ぎ。
それでも1時間ちょっとでテュービンゲン駅に到着です。
駅から徒歩10分ほどで博物館のある区画に。まず動物学展示室を見学。
一般公開されていませんが、この日もガイドに来てくださったブラーさんが
見学の許可を取って下さっていました。
日本と言えばラクーン・ドッグ、つまりタヌキ。
そしてそのタヌキの剥製を製作されたユーゲン・ロージンガーさん。
この大学の剥製士です。他にもこの展示室の解説をして頂きました。
展示物の凄いもの・貴重なものを熟知しているからこその楽しい解説でした。
タヌキの剥製にも、なんだかご本人の人柄が出ているような気がします。
昼食は、博物館すぐ側のテュービンゲン大学の学食。
学食大好きな私としては、嬉しいサプライズ!
これまでも「あそこでご飯食べたいな〜」と思っていたのです。
そして古生物博物館へ。
海ワニ(ステネオサウルス)
プラテオサウルス
ケントロサウルス
ヒレの輪郭が残っている首長竜標本。
魚竜いろいろ。
海サソリの足跡。
ヘノドゥス。
シバテリウム頭骨。思っていたよりも大きくゴツくてビックリ。
スタレクケリアを始めとする単弓類メインの部屋。
ホルツマーデン産のウミユリと、ホルツマーデンの粘板岩を使ったテーブル。
ここに皆さんで座って一休み。
ドイツならでは化石コレクションに加え、歴史のある大学の建物の中、という雰囲気が
ドイツそしてヨーロッパの自然科学の歴史を体現しているようです。
展示解説文がドイツ語・英語の併記になっているのもありがたいです。
それほど大きくは無いものの、展示物・標本はギッシリ。
また展示に使われているキャビネット等も古いものが多く、
ドイツの古生物学の魅力と歴史がギュッと詰まった博物館です。
一方で、これだけの魅力があるにも関わらず、研究者以外では
日本ではあまり知られていない博物館でもあります
(これはドイツの地方博物館全般に言えますが)。
大学博物館という事もあり、見学者もそれほど多くなく
じんわり古生物学の魅力に浸れます。疲れたら、すぐそばの学食で
ちょっとお茶&休憩もできるのも良いです。
古生物目的でドイツを訪問される際は、ぜひ見学候補に入れて欲しい場所です。
ただし、大学博物館なので基本的に日曜日・祝日は休館。
前もって休館日や祝日をチェックしておいたほうが良いでしょう。
夕方はテュービンゲンの街を散策。
テュービンゲンは城と大学を中心とした街で、
伝統的なドイツの街並みと現代風のお店のバランスが良いです。
今回はシュトウットガルトから日帰りでしたが、古生物博物館に加え、
ホーエン・テュービンゲン城内にある考古学博物館、街歩きも楽しいので
1泊する価値も十分あるかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
_______________________________________
2017年11月16日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学
ドイツ旅行1日目。
シュトゥットガルトのレーヴェントール博物館を見学。
今回で3回目です。1回目、2回目の記事も併せて見て頂ければ。
シュトゥットガルト中央駅からUバーンで数駅、Nordbahnhof駅から歩いてすぐ。
この博物館の恐竜といえばプラテオサウルス。
ここの大型魚竜展示は何度見ても圧巻。
テムノドントサウルス全身骨格を上から。
そもそも大型魚竜の立体骨格が珍しいのですが、その上にこの角度からも
見られるのは嬉しいの上乗せ。
2012年に新種記載された魚竜化石。
大型両生類として知られるマストドンサウルスでも
これほど大きいものの化石はここでしか見たことがありません。
学名も種小名がギガンテウス。直球&ドヤ感が良いです。
ゲロトラックスおよびその他化石両生類頭骨。
このあたりの標本が多いのも、この博物館ならでは。
ホルツマーデン産・ジュラ紀の海ワニの後肢・皮膚痕付き。
魚竜の体の輪郭やヒレの痕が残るホルツマーデン産化石ですから、
こういうのもあっても不思議では無いですが、やはり驚きの保存状態です。
その魚竜のヒレや体の輪郭が初めて判明した化石(らしい)。
カメの先祖として2015年に発表されたパッポケリス。
聞いてはいましたが、小さい化石です。
この博物館の研究者による研究・発表という事もあってか、
しっかりアピールされていました。
アエトサウルスの子供の密集化石。
アエトサウルス類の化石としては最も保存状態の良いものとされています。
エディアカラからバージェス、ペルム紀にかけての模型やジオラマ展示が
かなりの数追加されていました。いくつかは前回見学の時に製作途中のものを
バックヤードで見せて貰っていましたが、完成したものを見て、
そのしっかりした作りに感心するとともに、それだけの仕事をコンスタントに
出来る環境に羨ましさもあります。
この博物館にはこういった展示物製作の専属スタッフが数人いる上に、外部の工房とも
連携しているようです。人と時間とお金が十分に掛けられているからこそのクオリティでしょう。
このマンモスも、前回訪れた時に展示に加わったばかりだったものが、
よりクオリティの高いものに修正(差し替え?)になっていました。
ほんの数年でこれだけの展示を入れ替えるとは(その経緯はわかりませんが・・・)。
その他の展示を(もちろん一部ですが)
今回も古生物仲間のマークス・ブラーさんが合流。
この博物館の展示キャプションはドイツ語のみなので、ブラーさんの英語での
解説があるのは本当にありがたいです。
また、ブラーさんが古生物だけでなく現生動物、生物学の知識も豊富なので、
標本の価値や意義まで説明出来るのです。
「復元」に興味のあるもの同士なので、これだけ素晴らしい標本・展示を前にすると
話題に事欠きません。あとは私の英語力がもう少しあれば・・・。
今回で3回目の見学ですが、日本やアメリカの博物館ではまず見られない種類の
化石が多く(というかほとんど)、そしてそのほとんどが実物の展示。
凄い標本にも関わらず、前回見たはずなのにすっかり忘れている展示が多いのは、
その博物館全体の情報量の多さに私の頭が追いついていないからでしょう
(覚えていなくてもしっかり画像は撮っていたのは、自分でもエライと思いましたが)。
模型や展示の見せ方・建物のクオリティも素晴らしい、私にとっては宝箱中の宝箱のような
博物館です。
それだけの場所を古生物好きの日本人・ドイツ人の友人と一緒にアレコレ話をしながら
見学することで、これまでよりもずっと博物館を楽しめ、その魅力を知る事が
出来たと思います。
博物館の外側にいるデイノテリウム実物大復元模型。
・・・・・・・・
これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
_______________________________________
2017年11月14日 / イベント・教室・講演
京都大学総合博物館で主に研究者向けに行われているセミナーで
講演をしました。
京都大学総合博物館展示用に製作したダーウィニウスについての話の他に、
私の活動の総論という感じの内容です。
そもそも、こういった内容のお話をする機会はそれほど多く無い上に、
今回は研究者メインのセミナーということで、自分の話が聴講の皆さんの
興味のレベルに合っているが、ハラハラしながら話していました。
質問も、さすがは普段と違う切り口のものがあり、私も答えながら自分の考えが
改めて纏まるやり取りでした。
で、講演の後はお世話になっている疋田努・京都大学名誉教授と
これまた仲良くして貰っている「吉田さかみち」へ。
私の好みのお酒をドンピシャで出してくれます。
こちらは疋田先生のチョイスに相乗り。
日頃から愛用しているアクアプラント・守亜さんの
エダハヘラオヤモリ根付について、愛着たっぷりに語る疋田先生。
他にも「鼻行類」翻訳協力の時のお話も聞けて楽しいお酒&食事でした。
____________________________________________
2017年11月13日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学
古生物&博物館好きの友人・知人と一緒にドイツ・シュトゥットガルトとフランクフルトを中心に、
いろいろ見学&案内して来ました。
レーヴェントール古生物博物館とローゼンシュタイン自然史博物館
(2館併せてシュトゥットガルト州立自然史博物館)。
大型魚竜展示は何度見ても圧巻。
テュービンゲン大学動物学展示室&古生物学博物館。
動物学展示室は普段は非公開。今回、許可を頂いて見学させて頂きました。
また大学の剥製士・ユーガン・ロージンガー氏に展示物解説もして頂けました。
ホルツマーデン・ハウフ博物館&化石発掘場。
ホルツマーデンは魚竜を始め、 海生ワニ・ウミユリなどの海生動物の化石で世界的に有名な場所。
シュトゥットガルト・テュービンゲン・ホルツマーデンと 案内して下さったマークス・ブラーさんと。
多くの研究者さんと交流して、趣味で動物模型・復元模型を制作している友人です。
古生物だけでなく現生動物も幅広くカバーしている知識量、ヨーロッパの多くの
博物館を精力的に訪問している行動力には、ずっと驚かされています。
今回のドイツ滞在の前半はマークスさんの至れり尽くせりの案内に 本当にお世話になりました。
フランクフルト・ゼンケンベルグ自然史博物館
皮膚印象やシッポの繊維状痕跡の残るプシッタコサウルスの実物化石や
エドモントサウルスのミイラ化石実物が展示。 世界遺産に指定されているメッセル・ピットの
化石展示も充実しています。
博物館の古生物研究者・ジェラルド・マイヤー先生に館内の案内をして頂きました。
またマイヤー先生にはフランクフルト案内もして頂いた上に 夕食までご一緒して頂きました。
イダー=オーバーシュタイン
宝石・鉱物の加工で有名な街。 2つの地区に分かれていて、 博物館もそれぞれに地区に一つずつあります。
フランクフルト動物園
キーウィを紹介する建物がありますが、キーウィそのものは バックヤードにいるという事で
見る事が出来ませんでした。
勿論、食べ物もいろいろと。
各施設の詳細はまた後日。
・・・・・・・・
日本人をお連れして海外の施設を案内するのは台湾に続き2回目。
古生物関連ではシュトゥットガルト周辺は日本の皆さんにも
もっと知って欲しい地域なので、今回こうして日本から古生物・博物館好きの
皆さんを案内出来たのは、私にとっても嬉しいことでした。
今回も現地の友人、研究者さんに解説・案内をして頂いたのですが、
至れり尽くせりの対応で本当にお世話になりました。
また、こういう旅が出来る機会があれば良いな、と思っています。
_______________________________________________
2017年11月9日 / お知らせ
2017年10月26日 / 学会
InterRad(国際放散虫研究集会)新潟大会にちょっとだけ参加しました
(新潟駅側のときめいと展示見学・サイエンスカフェ・懇親会)。
結構知り合いがいたり、思わぬ出会いがあってビックリ。
また研究者・学生さん以外の参加者が多いのにも驚きました。
ときめいとでの放散虫展示。
生放散虫!
アクアプラント・守亜さんデザインの放散虫Tシャツ。
RC GEAR・横山さんの放散虫シルバー作品。
新潟大学・松岡篤先生の解説。
門外漢の私にとっては、放散虫の魅力=松岡先生の魅力だったりします。
この先生が夢中になるんだから、放散虫はきっと面白いんだろうな〜と。
今回の国際放散虫研究集会で松岡先生と一緒に活動している様々な
分野の方と松岡先生とのやりとり見ていると、皆さんやっぱり楽しそうでした。
ジュンク堂でのサイエンスカフェ。
松岡先生とRC GEAR・横山さんによるサイエンスカフェ『放散虫って何だ??』
横山さんによる放散虫造形作品やアクアプラント・守亜さんが担当した今回の国際集会の
ロゴイラスト・デザインについて、その製作の裏側や見どころを松岡先生が語っておられました。
古生物復元に携わる者として、作品の価値や意味・意義、製作の苦労を研究者側から語って貰えるのは
嬉しいです。
懇親会。
実は懇親会は参加せずに帰宅の予定だったのですが、
乗る予定だった飛行機が台風で欠航。
急遽、新潟駅に戻り、駅近くのホテルが会場だった懇親会に
飛び入りさせて頂きました。
古生物の世界でも、普段はあまりお話しする機会のない分野の、
しかも世界中から集まっている皆さんとのお話は、貴重で新鮮な経験になりました。
・・・・・・
さて、今回の新潟行きは、RC GEAR横山さんが国際学会関連企画の
サイエンスカフェで松岡先生と放散虫トーク、というので、
造形作家として一緒に古生物学会や動物学会などに学会参加を長くやってきた友人として、
この晴れ舞台は見ておかなければ!と思ったから、、、、は口実で、新潟の食べ物が目的です!
そして、新潟といえばラーメン!
2日間で体感で3キロくらい太ったような気がします(怖くて体重計に乗れない・・・)。
__________________________________________