SVPまとめ
2006年10月27日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
最初に、個人的に印象深かった事を。
ポスターセッションで、内容がかなり対立した発表が
ちょうど向かい合うという事に。
素人考えだと、ちょっと気マズい配置なんじゃないかな、
なんて心配してしまいますが、実際には、
当人同士が至って普通に情報交換しているのを目撃
(近場の美味しいお店の話なんかをしていたのかも知れませんが)。
その事をある日本人研究者の方に話すと
「サイエンティストってそういうもんですよ(笑)」。
他の方も「例え自分の考えと全く違う結論であっても、
論文として掲載された以上一つの研究結果ですから、
無視も出来ませんし、参考にもなりますよ」と仰ってました。
SVP会場には、古脊椎動物を真剣に研究し、
そしてSVPという発表の場を最大限に楽しむ、
という雰囲気に溢れているように感じました
発表する研究者の方もそれを心得ているのでしょう、
特にベテランと思われる年齢の研究者は
口頭発表の中に聴講者を笑わせるネタを
仕込んでいる事もあり、発表中も会場全体が
和やかな雰囲気。私は、そのネタが分からず
悔しい思いを何度もしたものです。
また、SVP運営側もそういう雰囲気に応えるようにか、
参加者に、より楽しんで貰えるようにという工夫を随所に
していました。
アメリカ主導の学会って、他の分野もこんな感じなんでしょうか?
初めてのSVPを意外なほどストレスなく楽しめた理由の1つに、
2月の京都大学での日本古生物学会例会、
7月の幕張での恐竜博シンポジウムに参加した事も
大きかったと思いますね。
そこで知り合った皆さん、特に若手研究者・学生の方々には
SVP会場でも「SVP、楽しんでます?」「面白い発表ありました?」
と何かと声を掛けて頂きました。
京都での学会の折に、学会と聞いて素人が
想像するような堅苦しい場所でもない古生物学会の雰囲気を
一度経験した事も良かったかな、と。
日本の学会にも、今後出来る限り参加したいな、と思っています。
日本語での発表はやっぱり嬉しいですしね。
また、SVP参加者からカフェショップの店員さんまで、
とにかくいろんな人に助けて貰って楽しめたSVPでもありました。
本当に大袈裟でなく、今回の旅で出会った人、誰一人の例外なく
皆さん親切な方ばかり(あ、カナダ出国審査の時の担当者が
ちょっと手強かったかな)。
そして最後に。
「恐竜学最前線」や「DINO PRESS」でのレポートを
読む度に「いつかは参加してみたいなぁ。でも1人で飛び込む
度胸は無いしなぁ」と思っていたSVP。
そのSVP参加に誘って頂いた上に、海外初旅行の私のため
旅の手配をすべてして頂き、さらに初参加の私に多くの人を
紹介してくださったcorvoさんには、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。来年はもうちょっと自力で頑張ります!
ええ、来年も行きますよ、テキサスへ!