SVPレポート その8
2006年10月24日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
21日(SVP参加4日目 その2)
ここの記事なんですが、その後うっかり
文章・画像の大部分を消去してしまいました。
オークションに出品した作品を落札して下さった方等から
声を掛けて貰った、というくだりだったんですが。
2006年10月24日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
21日(SVP参加4日目 その2)
ここの記事なんですが、その後うっかり
文章・画像の大部分を消去してしまいました。
オークションに出品した作品を落札して下さった方等から
声を掛けて貰った、というくだりだったんですが。
2006年10月24日 / SVP2006・オタワ
21日(SVP参加4日目)
ディーラーコーナーは
最終日の午前中で店じまいのため、
まずは買い逃しが無いか再チェック。
すると、ホルツ博士が登場。
corvoさんが、昨夜博士が競り逃した
ティラノの版画をプレゼントしたのに便乗して
私も自己紹介。
さらに、マーク・ハレット氏を見つけたので
サインをお願いすると、、、、、
こんな感じに!
初日のレセプション会場にもなった
カナダ自然史博物館へ。
レセプション時は改装後のプレオープンのようなもので、
正式なリニューアルオープンは10月20日から。
まだ、一部には改装作業中な所も。
古生物展示スペースは、それほどの広さは無く、
骨格標本を詰め込み過ぎな感はあるものの、
展示方法のセンスが良い。
この博物館の目玉とも言えるダスプレトサウルス。
かなり珍しい(はず)のスティラコサウルスの全身骨格。
ヒパクロサウルス。手前の棒がどうしても邪魔な所に
入ってしまうのです。
地味にカッコイイ、チャンプソサウルス。
エラスモサウルス
ブロントテリウム(だったと思うんですが)の
全身骨格と実物大復元模型
ダスプレトVSカスモの復元実物大模型
でも、vsというより相談中に見えなくもない。
ホテルへ戻り、ポスターセッションへ。
前日、昼食をご一緒した宮下さんの発表。
結構質問者が多くて、大変そうでした。
この画像で背中向けに写っているのが
同じく昼食をご一緒した小西さん。
こちらは鹿児島大の荻野さん。
荻野さんは前日のオークションの折、
近くにおられたので、その時に知り合いに。
パソコンでイラストを描かれるそうで、
この発表にある復元イラストもご自身の手に寄るもの。
御本人は「まだまだです」と謙遜されますが、かなり上手いです。
最近は、研究もすればイラストも描く、という若手の方が
海外・日本共に増えてきています。
造形しか出来ない私には羨ましい限り。
会場をウロウロしていると、研究者かつアーティスト、
あの『肉食恐竜事典』『恐竜骨格図集』
の著者・グレゴリー・S・ポール氏発見。
ポール氏は前日にカマラサウルスの首に関しての
ポスターセッションをされていたのですが、
専門的な質問もしない人間が声を掛けては
迷惑かと思い、見送り。
この日、会場でちょっと休憩中のお姿を
見かけたので、思い切って話しかけてみました。
作品のファイルを見せながら、
「特に私のこのティラノは、私の表現と
あたなのセオリーは随分違うんですが、、、、、。」
と、一応恐る恐る説明すると
「うんうん、いいよいいよ。」とあっさり。
さらに図々しくサインを頼んでみると、これまた快く
応えて下さったのでした。
続く
>「世界の恐竜博物館見聞記」ホームへ
2006年10月22日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
2006年10月22日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
夜はオークション。参加者なら誰でも出品できますが、
売り上げは学会に寄付。せっかくSVPに参加するのだからと
急遽複製を取った1/48アロサウルスの完成品を2体出品。
オークション方式は2つ。サイレントオークションは
品物と一緒に置かれた用紙にどんどん値段を書き入れて
いく方式。残り時間のカウントダウン中まで
入札OKなので、複数の落札希望者がいると、
制限時間終了直前は用紙の前で激しい
駆け引きが行われることに。
一方、ライブオークションに品物が選ばれると、
観客が手を上げて競り合う事に。
サイレントオークション中の会場は人でいっぱい。
品物を見て回るだけでも大変。
アロ2体は結局2体とも30ドルで落札。
ガレージキットの完成品としては、とても釣り合う
値段じゃないのですが、落札希望者が
カウントダウン終了まで、他の希望者が現れないかと
作品の前で見張り続けるくらい熱心だったので、
行くべきところに作品が行ってくれるならと納得。
まぁ、他のアーティストの作品も
それほど良い値はつかなかったので、あくまで
寄付目的の相場というのがあるのでしょう
(と、負け惜しみを言っておきます)。
ちなみに、1体は前述のT. Michael Keesey氏による落札でした。
corvoさんは御自分の作品の版画を出品、
ライブオークションに選ばれたので、見学する事に。
corvoさんのブログによると、去年のライブオークションでは
オークショニアがダースベイダーのコスプレだったそうですが、
今年は007&その他で登場。
2階席からオークションを見ていると、近くに
タイラー氏が。corvoさんの作品の出番まで
ちょっとヒマだったので、タイラー氏のところへ。
「昨日の夕食の時は、ずっと怪獣映画の話をしててさ」
と話を切り出すと、タイラー氏の話が止まらない!
かい摘んで紹介すると
・「『ガメラ2』最高だよね!」「レギオン、カッコイイよな!」
・「偉いヤツが人をいじめて、それを
沢山の幽霊が助ける映画って知ってる?」とタイラー氏。
「う~~~~ん、なんだろう、もっと何か情報ない?」
「え~と、あんなでこんなで(この間約3分)、、、
、、、、そうだな~~~~~、ゴーストの1人が傘の形で」
「って、アンタそれ『妖怪百物語』やん! なんでそんなの
知ってんの?」
・「2002年に恐竜博のために日本に行った時さ、
東京のトイショップで宇宙猿人ゴリのフィギュア買って
嬉しくってね~」
「おいおい『スペクトルマン』かよ、、、、」
・「じゃぁ、アメリカのモンスタームービーでは何が好き?」
と聞くと
「エイリアンシリーズは全部好きだよ。それと『物体X』とか
『ハウリング』とか『狼男アメリカン』!」
「、、、、、、、(コイツ、スゲェな)」
さらに驚いた事は、タイラー氏、1972年生まれの33歳で、左利き!
「うわ~、俺も33だよ、73年生まれだけど。しかも左利き。
俺の友人で凄腕の怪獣原型師がいるんだけど
彼も73年生まれで左利きなんだよ。
あんた、また日本に来なよ。その友人と3人で怪獣話しよう!
良いオモチャ屋・模型屋にも連れてってやるよ!」と言うと
「嬉しいな~! その時は、3人で一緒に造形もしようよ!」
とタイラー氏。
結局、約1時間半、立ちっぱなしでギッチリ怪獣話。
昨晩といい、オタワまで本当に何しに来てんだ、俺。
あ、corvoさんのオークションですか?
すいませんが向こうのブログ見て下さい。
ただ、作品の1つ、ティラノサウルスの頭部の
イラストのオークションで最後まで競って負けたのが
ティラノ研究で著名なホルツ氏だったことを
付け加えておきます。
(corvoさんの見学の位置からは、博士の入札が
分からなかったそうで)。
タイラー氏と
「お、ホルツ博士頑張ってるよ。好きだねぇ。
、、、、、、、、、、あ~~~~~諦めちゃったぁ」
なんて盛り上がってました。
さて、明日はいよいよ最終日!
2006年10月21日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
20日(SVP参加3日目)
朝食後、例のディーラーコーナーへ。
本を物色していると、恐竜・古生物の本を
多数執筆されているサイエンスライター・金子隆一氏を
発見。これまでワンフェスで何度かお会いしているので、
今回もご挨拶に。
午前中は角竜を中心に研究発表。
聴講中、会場を見回すと発表を聞きながら
それを元に熱心にノートにイラストを描いている人物が。
発表のあいまに声を掛けてみると、
アメリカの大手恐竜サイト・The DInosauricon管理人・T. Michael Keesey氏だ!
「俺、あなたのサイトのアーティスト紹介コーナーに
登録してるんだよ」
「300人近く登録してるから
申し訳ないが覚えてないんだ。」
「いや、気にしないで~」
一方この時、corvoさんは会場で見つけた
ウィリアム・スタウト氏に再コンタクト。
イラストを担当した本をプレゼントしたところ
サインを頼まれたそうで。
スタウト氏にサイン頼まれるなんて、名誉な事ですよねぇ。
発表が一旦終わって、皆さんがロビーに出て来て
それぞれ話が盛り上がっている所。
再びディーラーコーナーに行くと、
恐竜の模型を展示しているDinosaurDiscovery.caで話をしていたcorvoさんに呼ばれて、自己紹介する事に。
DinosaurDiscovery.caはカルカロドントサウルスの
頭部復元模型が有名な工房。
作品の写真を見せると、ティラノ(ピーちゃん)を見て
「そうだよ、お腹はこのラインなんだよ!
俺のもそうなってるだろ!」。
これがそのティラノ。デカイです。
こちらは同工房の1/35スケールシリーズ。
「トリケラの前肢って、長めに表現した作品を見るけど、
これくらいの短さでも良いよね」と感想を言うと
「だろ(ニヤリ)。ちゃんと各部の長さ・比率を計測して
造ったんだよ!」
原型担当のCarfield Minott氏と。
恐竜倶楽部会員で、カナダ・アルバータ大学の
学生・宮下さん、同じくアルバータ大の小西さん
と昼食に。小西さんはモササウルスを研究されている方で、
きしわだ自然資料館に調査のため来られた事も。
資料館の学芸員やスタッフの皆さんの事も良く覚えておられました。
昼食後、午後のワニ関連の発表を聞きに行くも
あまりの眠さにダウン。部屋に戻って休憩。
一息ついて、ポスターセッションへ。
会場入り口で、サインをしているスタウト氏を発見。
corvoさんと2人で、今度はこちらからサインを頼んでみると、
出来上がったのがコレ!
って、これサインじゃなくてイラストやん。
マジックで描いても、線の一本一本が
スタウトラインなんですよ。構図もスタウト節だし、
もうメチャクチャ嬉しい!!
続く
2006年10月21日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
19日(SVP参加2日目) その2
ポスターセッションというのは、
その名の通り、自分の研究をポスターにして掲示、
その前で本人が質問に答えるという発表方式。
東大の院生・藤原慎一さんの発表
トリケラトプスの肩甲骨の位置についての研究。
これから恐竜の前肢回りの復元を考える上で
非常に重要なポイントになる考察です。
最初カメラを向けたら、普通にピースサインされたんで
「藤原さん、研究者がそれじゃダメですよ!」
と言うと、今度は渋く決めてくれました。
ちなみに話相手は、科博の甲能直樹氏。
化石海棲哺乳類の専門家です。
對比地さん(オハイオ大)による
現生動物と比較からの、竜脚類の首の
筋肉付着に関しての考察。
日本語でやりとりが出来るので、ここぞとばかりに質問。
調子にのって、発表内容以外の事まで
聞いてしまいましたが、快く答えて頂きました。
オタワ行きの飛行機の中で声を掛けた
Benjamin Burgerさん
コロラド西部で見つかった化石についての発表
(内容の詳細が良く分からないんですよ。すいません~)。
この日の夕食は中華料理。
左から、朝日新聞で恐竜関係の企画を担当している坂田さん、
先ほど紹介した對比地さん、
テキサス大学オースティン校のBhullar Bhart-Anjanさん、
東京国立科学博物館の佐藤さん、
理研神戸 発生・再生科学総合研究センターの倉谷滋氏。
画像ではcorvoさんは倉谷氏の影に隠れてしまってます。
佐藤さんは首長竜が専門、フタバスズキリュウこと
フタバサウルスの記載論文の著者でもあります。
もちろん、こんなメンバーに私が誘われる訳がなく、
誘われたのはcorvoさんで、私はそれに付いて行っただけ。
さぞ濃い古生物談義が始まるかと思いきや、
なんと参加メンバーの男性5人の内、corvoさん
以外の全員がゴジラマニアである事が判明。
對比地さん、倉谷氏は私を大きく上回るマニア、
Anjanさんは「『vsビオランテ』がフェイバリット」と発言。
特撮物が全く分からないcorvoさんには
かなり不利な会話内容に。
倉谷氏が
「『vsビオランテ』は田中好子が良いんだよな!
『ゴジラは海へ、ビオランテは空へ』」と言うや、
「『そして私たちはアメリカへ!』」
(↑ Anjanさん以外の3人でハモってます)。
倉谷氏とは、怪獣関係のお土産を持って
理研神戸へ遊びに行く事を約束。
って、オタワまで来て何やってんだか~。
あのメンバーなら、相当面白い古生物話が聞けた筈なのにねぇ。
という事で、2日目終了。
2006年10月20日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
19日(SVP参加2日目)
午前8時45分。
まずはタイラー氏によるニジェールサウルスの
復元&模型製作についての発表を聞きに。
日頃私がやっている事がいかに
いい加減かが実感できる内容で、
「聞くんじゃ無かった、、、、」とちょっと後悔。
その後は、専門書店等が出店するコーナーへ。
本がメインですが、、模型等も販売されています。
普段、Amzonでは表紙しか見る事の出来ない
本の中身が確認出来る貴重な機会。
ここで、東大の藤原さん等、
日本から参加している学生さん達と合流出来たので、
しばらく立ち話。
これは最終日のパーティの席の申請書。
各テーブルに記入欄が用意され、
そこに名前を自分で書くと席の場所が決定、というシステム。
席に空きがあれば、特定の研究者等の近くを狙って
席を取る事も可能。
正午前、カーペンター博士にお土産の
HALさん製・初代ゴジラフィギュア(完成品)を渡しに。
「これは私の友人の作品で、日本で最高の
クオリティの初代ゴジラのフィギュアです」
と説明した所、この夏、上野の国立科学博物館で
初めてお会いしたときよりも喜ばれたような。
「初代ゴジラは私の一番好きな映画なんだよ」
「知ってます。だから、このお土産なんですよ」
corvoさんがタイラー氏に御自分の作品の
版画をプレゼントするという事で、私達の部屋に3人が集合。
そのままタイラー氏を質問攻めにしつつ、昼食を食べに移動。
食事中、タイラー氏が
「今年の6月にガメラの映画を観たよ。」
「それって、どのガメラ?」
「ガメラが小さくて、、、、、」
「それって敵の怪獣がこんなのじゃねぇ?」
と身振りで説明すると
「そうそう! ディロフォサウルスみたいな!」
「『ジュラシック・パーク』のね!」←2人でハモってる。
ちなみに、タイラー氏のお気に入りのゴジラ映画は
『ゴジラ対ヘドラ』だそうで。なんてマニアックな、、、。
午後は、タイラー氏、corvoさんとは別行動で
翼竜に関する発表を聞きに。英語はほとんど分からない
ですが、使用される画像を見れば何となく分かるものも。
それなりの収穫を得て、すぐ近くの別のホテルで行われている
ポスターセッション会場へ。
ポスターセッション会場入り口。
ここのように、SVP会場の数カ所に飲み物等が
用意されていて、無料で飲食が出来ます。
会場入ってすぐの所で、
北海道大学の小林快次氏、タイラー氏
そしてcorvoさんが偶然遭遇して、そのまましばらく情報交換会。
さすがに私ごときではこの輪の中には入れません。
ポスターセッションと、その後についてはまた次回。
2006年10月19日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
レセプション会場、到着!
博物館に入ると、、、、、、、、
スゲェ! これ全員古生物関係の人間かよ!!!
博物館全体がパーティ会場、もちろん食事や
飲み物もアリ。
これは会場の一部。
右見ても左見ても専門家。
と、corvoさんに向ってにこやかに
駆け寄って来たのがTyler Keillor氏。
氏はポール・セレノ博士の元、復元模型等の
製作をされている方。ティラノの亜成体である
通称ジェーンの頭骨の復元や、ルゴプスの
頭部復元等を手がけています。
タイラー氏に作品の写真を見せると、唇の復元を見て
こちらにニャっと微笑みサムアップ!
いいねぇ~~~、こういうリアクアション。
ロクに会話してなくても、相当の情報を共有した瞬間。
こちらはそのタイラー氏の作品発表コーナー。
これもタイラー氏の作品(実物)
、、、、、、、、造形・塗装とも上手過ぎ。
次、誰かいねぇかな~~~~、あ、古生物イラストレーターの
マーク・ハレット氏だ!中学生の頃からずっと見ていた絵の
その本人が目の前にいて、しかも俺の作品見てるって!
他に誰かは、、、、、おお!ウィリアム・スタウト氏!
向って左がcorvoさん、右がスタウト氏。
ウィリアム・スタウト氏は恐竜・古生物の分野だけでなく
ファンタジーアートの世界でも有名なイラストレーター。
また、我が師匠・荒木一成さんの作品集の表紙を
描かれた事でも私としては思い入れのあるイラストレーターです。
「もう20年も前から、作品みてます。
あなたの本は、英語版が手に入らなくて、
フランス語版買ったんですよ」
「そうか~、20年前だったら、まだ君こんな頃だろ」
と床上30cmあたりを指すのは、どうも万国共通のボケのようです。
日本人の参加者の知り合いにも一通り挨拶して、
ホテルへ戻ってみると、バーではすでに2次会状態。
北大の小林快次さんがおられたので、
キシワダワニの話を少し
(資料館の皆さん、伝言しっかり伝えましたよ!)。
さぁ、そろそろ今日はこれで終了。
ゆっくり休むと思いきや、
睡魔と戦いながらブログの記事を書く2人、、、、、。
と、ここまでがオタワ到着わずか3時間の出来事。
まだまだ続きます。
2006年10月19日 / SVP・古脊椎動物学会, SVP2006・オタワ
17日、東京で1泊。
ウチのサイトや名刺等のデザインを担当してくれている
友人を含め、関東在住の中学高校からの親友達が
壮行会を開いてくれました。
ついでに、海外対応の新デザイン名刺を
受け取り、用意万端。
とか言いつつ、財布を家に忘れてきたり
(まぁ、あまり困らないので、全く問題無しなんですが)。
18日、成田にてcorvoさんこと小田隆さんと合流。
いよいよ初海外&初SVPへ!頼むぞユナイテッド。
ちなみに、今回のレポート、corvoさんの
ブログとは裏表的な形になると思われます。
もちろん、内容的には向こうが表でこっちが裏。
是非、corvoさんのブログのほうも
合わせてご覧下さい。
さて、乗り継ぎのシカゴまでは約10時間のフライト。
乗る前までは結構キツいんだろうな、と覚悟してましたが、
5時間ほど寝て、残りは機内食タイムに小田さんとの話で、
意外に退屈する事なく到着。
ここで初の入国手続き(まぁ、今回は何でもが「初」なんですが)。
「どういう目的でシカゴに?」
「オタワへの乗り換え」
「なんでオタワ?」
「観光(ベタ)」
「ふ~~~~ん(なんか訝しげ)。
誰か連れがいるの?」
「1人友人が」
「OK」
とパスポートに初ハンコ。
次はオタワへの飛行機へ乗り換え。
靴まで脱いでX線にかける入念な持ち物検査
をパスすると、目の前には
そう、ブラキオサウルス・アルティソラックスが!
(BGMはグラント博士、ブラキオと初対面のシーンで宜しく)。
京都駅のイリスを彷彿とさせるロケーション。
このブラキオ、元々はシカゴにあるフィールド博物館に展示されて
いたのですが、その展示場所にあのティラノサウルス・SUEが
収まってしまい、その影響なのか、シカゴ・オヘア国際空港に
来てしまった、ちょっと不憫(?)な標本。
でも空港に大型竜脚類、しかもブラキオの全身骨格って、
いかにもアメリカな感じで素敵すぎ。
オタワまでは約2時間。
トイレに立った時に、何気に目に入った
のが前の席の乗客の読んでいる本。
なんか、マンモスの本っぽい。
折角なので、声をかけてみると(ちなみに一応英語)、
やっぱりSVP参加者。コロラド大学の学生さんで、発表もするとの事。
さぁ、ついに現地時間18日午後7時半、オタワ到着。
恐竜好きが講じて、ついに地球の裏側に来ちゃいましたよ。
我ながらアホなんだかエラいんだか~、と感慨深い。
先ほどの学生さんと会場での再会を約束して
今回2度目の入国手続き。
列に並んでいる間、
「シカゴの時に「オタワへは観光が目的だ」って言ったら
ちょっと怪訝な顔されたんですよ~」と
corvoさんに言うと「だって、オタワって観光地じゃないしなぁ」。
そこで、今回はちょっと頑張ってみる事に。
「で、目的は?」
「学会なり」
「何の学会よ?」
「古生物なりよ」
「学生さん?」
「(やっぱ、そう見えるか、、)。違うなり」
「で、何が専門? 哺乳類? 爬虫類?」
「(なんだよ、その質問)あ~、え~と爬虫類」
「発表すんの?」
「いや、しないなりよ」
「ウム、OK。通ってよし」
うわ~緊張した~、と思って
振り返るとcorvoさんがえらく長く質問されてる。
無事パスしたものの、かなり細かい事聞かれたらしい。
ともかく、これで一件落着と最後のゲートを
通ろうとすると、ゲート係員に「おまえ、あっちに行け」
と命令されるcorvoさん。
おとがめ無しだった私が外で待つ事約10分。
その間、先の学生さんとまた会って「じゃあ、後でね~」
なんて声をかけてもらったり、
「ハニ~!」「会いたかったわ~!」なんていう
テレビでしか見た事ないような再会シーンを
目撃するも、それ見て心温まるような余裕ないっての、こっちは!
単に抜き打ち検査の対象に
選ばれちゃっただけなんですが、
短い時間とはいえ、大変だったそうです。
タクシーでホテルへ。
学会会場でもあるホテルから、歩いて
約15分のカナダ自然史博物館では
歓迎レセプションがもう始まってる!
一旦チェックインして、荷物を纏め直して
レセプションへ!
とりあえずここで一区切りで、次回に続く。