コロラド・ユタ 中期中生代集会 その1
4月29日〜5月5日まで
“The Mid-Mesozoic: The Age of Dinosaurs in Transition”
( 中期中生代集会)に参加してきました。
これはコロラド・ユタの2州の恐竜化石産地や
博物館の見学と研究発表から構成された集会。
広大な範囲に散らばる産地を研究者と一緒に
見学出来るという貴重な機会なのです。
私のような人間にとっては、まさに聖地巡礼な企画。
28日
最初の拠点のコロラド州・フルータ着。
大きな町ではありませんが、「恐竜の町」が売りでもあり
通りの名前に「ジュラシック・ストリート」とあったりします。
ちなみに、北米最小の鳥脚類とされているフルイタデンスは
このフルータの地名が由来になっています。
29日
集会自体は翌日から本番という事で、この日は
オプションツアー。
しかし、そのオプションが恐竜好きにとっては
聖地の一つ、国立恐竜記念公園。
このカマラサウルスの頭は、子供の頃から何度も本でみたもの。
頭も凄いですが、その左下の後肢の化石も見事。
(各博物館は、また後日別に紹介しますので)
移動途中の露頭見学。
この集会のオーガナイザー・ジム・カークランド氏をメインに
解説が行われます。
ユタ・フィールドハウス自然史博物館
今まで、ほぼノーチェックの博物館だったのですが、
展示物には貴重な標本が幾つも。
さらにバックヤードには見事な標本がゴロゴロ。
30日
この日は、ジュラ紀後期の恐竜化石産地として
有名なモリソン層群見学がメイン。
ダイナソー・ヒル(恐竜の丘)
中央の岩の表面に、大型竜脚類・ディプロドクスの
大腿骨の跡が。
ブラキオサウルスの発見・記載命名等で知られる
エルマー・S・リッグスによるアパトサウルス発掘跡。
傍らには、そのリッグスの功績を讃える記念碑
、、、、、ですが、肝心の部分にスペルミスという。
まぁ、そのまま残してしまうおおらかさも味ですね。
次の見学地。
画像では良く判りませんが、左右の岩にカマラサウルスの
首の骨が関節した状態のままで見えてます。
あれこれと話が盛り上がる服部さん(東京大学大学院博士課程)と
三枝春生氏(兵庫県立・人と自然の博物館)
この日の最後は、恐竜・古生物骨格レプリカ製作で
有名なガストン社を見学。ガストン社の手掛ける
骨格は日本でも多数見る事が出来ます。
社長のオフィスには、私が原型制作のタルボサウルスフィギュアがあり、
ちょっと嬉しかったり。
夜は、ツアー前半の拠点でもある
ダイナソー・ジャーニー博物館にて
歓迎レセプション。
博物館内にテーブルが置かれ、またその各テーブルの上には
恐竜のオモチャが。
5月1日
研究発表の日。
ダイナソー・ジャーニー博物館にて
中期中生代、つまりジュラ紀後期〜白亜紀前期を
テーマにして口頭発表とポスター発表が行われました。
博物館入り口のウエルカムボードが可愛い。
ポスター発表中は、お菓子と飲み物がフリー。
ポスター発表中の服部さん。
続く