■テュービンゲン大学古生物博物館
2017年11月22日 / 2017年 ドイツ古生物博物館ツアー, 博物館・特別展見学, 海外
ドイツ旅行2日目。
シュトゥットガルトから電車でテュービンゲンへ。
テュービンゲンも今回で3回目。1回目、2回目の記事も合わせて読んで頂ければ。
前回まではシュトゥットガルトからの直通便があったのですが、今回は途中一度乗り継ぎ。
それでも1時間ちょっとでテュービンゲン駅に到着です。
駅から徒歩10分ほどで博物館のある区画に。まず動物学展示室を見学。
一般公開されていませんが、この日もガイドに来てくださったブラーさんが
見学の許可を取って下さっていました。
日本と言えばラクーン・ドッグ、つまりタヌキ。
そしてそのタヌキの剥製を製作されたユーゲン・ロージンガーさん。
この大学の剥製士です。他にもこの展示室の解説をして頂きました。
展示物の凄いもの・貴重なものを熟知しているからこその楽しい解説でした。
タヌキの剥製にも、なんだかご本人の人柄が出ているような気がします。
昼食は、博物館すぐ側のテュービンゲン大学の学食。
学食大好きな私としては、嬉しいサプライズ!
これまでも「あそこでご飯食べたいな〜」と思っていたのです。
そして古生物博物館へ。
海ワニ(ステネオサウルス)
プラテオサウルス
ケントロサウルス
ヒレの輪郭が残っている首長竜標本。
魚竜いろいろ。
海サソリの足跡。
ヘノドゥス。
シバテリウム頭骨。思っていたよりも大きくゴツくてビックリ。
スタレクケリアを始めとする単弓類メインの部屋。
ホルツマーデン産のウミユリと、ホルツマーデンの粘板岩を使ったテーブル。
ここに皆さんで座って一休み。
ドイツならでは化石コレクションに加え、歴史のある大学の建物の中、という雰囲気が
ドイツそしてヨーロッパの自然科学の歴史を体現しているようです。
展示解説文がドイツ語・英語の併記になっているのもありがたいです。
それほど大きくは無いものの、展示物・標本はギッシリ。
また展示に使われているキャビネット等も古いものが多く、
ドイツの古生物学の魅力と歴史がギュッと詰まった博物館です。
一方で、これだけの魅力があるにも関わらず、研究者以外では
日本ではあまり知られていない博物館でもあります
(これはドイツの地方博物館全般に言えますが)。
大学博物館という事もあり、見学者もそれほど多くなく
じんわり古生物学の魅力に浸れます。疲れたら、すぐそばの学食で
ちょっとお茶&休憩もできるのも良いです。
古生物目的でドイツを訪問される際は、ぜひ見学候補に入れて欲しい場所です。
ただし、大学博物館なので基本的に日曜日・祝日は休館。
前もって休館日や祝日をチェックしておいたほうが良いでしょう。
夕方はテュービンゲンの街を散策。
テュービンゲンは城と大学を中心とした街で、
伝統的なドイツの街並みと現代風のお店のバランスが良いです。
今回はシュトウットガルトから日帰りでしたが、古生物博物館に加え、
ホーエン・テュービンゲン城内にある考古学博物館、街歩きも楽しいので
1泊する価値も十分あるかと思います。
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これまで訪れた他の博物館・学会参加の様子は「世界の恐竜博物館見聞記」で紹介しています。
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