■ペロー自然科学博物館&ダラス自然史博物館
2015年11月9日 / SVP2015・ダラス
SVP・古脊椎動物学会に参加の折に見学したペロー自然科学博物館の紹介です。
まずダラス自然史博物館から。
展示はペロー自然科学博物館に移動したため閉館になっていますが、
事務所や収蔵庫、化石クリーニング室等、一部機能ははまだ使われています。
今回は平山廉先生(早稲田大学)の標本調査にご一緒させて頂くという形で
こちらも見学出来ました。
博物館前のコロンビアマンモス。
強度の関係で脚は太めですが、頭部や鼻の形状等、造形も復元も丁寧に
作られているのが判ります。
館内に残っていた展示の一つ。白亜紀の大型ワニ、デイノスクス(フォボスクス)。
少し前までデイノスクスと言えば、このダラスの頭骨展示でした。
現在は頭骨の復元が変わったので、この頭骨は旧復元という事になります。
これも残されていた展示の1つ、エダフォサウルス。発見部位と補修・復元された
部分がはっきりと分けられている、見事な骨格。
これがここに残っているのは勿体無いような。
ディメトロドンやエダフォサウルスは肘や膝関節のつながりが資料や
レプリカでは 今ひとつ判らないのですが、この標本はその辺りの保存が
非常に良いように見えたので、画像しっかり撮れて嬉しい。
しかもディメよりエダフォのほうがレアですし。
博物館内は、かなり展示物は撤去されて寂しくなっていましたが、
管理はキッチリされていて掃除も行き渡り、展示物も綺麗に維持されていました。
・・・・
ここからはペロー自然科学博物館。
約40億円を元に建てられたそうです。
入口・チケット売り場のマラウィサウルス。
流石に横のティラノサウルスが小さく見えます。
こういうのを目の前に、研究者の方から解説して貰えるのも
学会ならでは。
テノントサウルスが大型化したヒプシロフォドンの仲という事での
その比較の展示。
個人的には、パキリノサウルスの全身骨格を見るのが結構久しぶり(10年以上ぶりかな?)で、
見れて嬉しかったものの一つ。
ナヌークサウルス頭骨。 アラスカから発見されたティラノサウルス類で、
「北極クマトカゲ」が学名の由来。 白い部分は模型、黒い部分が実際に化石が見つかっている部分。
かなり珍しいです。
これもアラスカから発見された恐竜で、 もっと低緯度から発見されるトロオドンよりも体が大きいのだとか。
ダラサウルス、テシサウルス、プラテカルプス、ティロサウルスの復元骨格が並びます。
ショップで見つけた品々。 一部(?)ではお馴染みの恐竜ライトセーバー。
こちらも私が企画の恐竜トークイベント等で お馴染み&微妙に好評なアレシリーズ。これは全種買いました。
先日の恐竜女子会で これを着けて来られた参加者さんが居られましたね。
カメのヌイグルミ。 リアルさと可愛さが良い具合に両立しているかと。
購入しなかったんですが、ちょっと惜しかった気も。
恐竜・古生物展示は北米の博物館としては中規模かな?、という感じですが、
モササウルス類の進化、極地(北極圏)の恐竜等、研究テーマに沿った展示が特徴的でした。
また徒歩で10分ほどの所にダラス世界水族館も。こちらも街中にあるとは思えない
しっかりとした水族館で、博物館と水族館を合わせれば相当なボリュームになります。
ダラス訪問の際には、是非セットで!
これまで訪れた海外の博物館については、
サイト「世界の恐竜博物館見聞記」に纏めています。